▶今回の記事で注目は「トップガン マーヴェリック」が《NAVERの人気順位》で【ネチズン】【記者・評論家】とも1位だったこと。とくにエンタメ系には辛い後者が約半年1位を維持してきた「ドライブ・マイ・カー」を抑えて1位になったのはちょっとオドロキ。日本の各映画サイトでも評価が高いので、私ヌルボ、昨12日に観に行ってきました。当然IMAXです。で評点は★★★★といったところか。100点満点だと65~70点くらい。まあまあというか、ちょっとだけ低評価かも。「えーっ?」という声が聞こえてきそう。観て損したとは全然思わないし、皆さんの高評価もわかるんですけどね。→<Filmarks>のレビューを200ばかり見たら全部プラス評価。ヌルボのようなマイナス評価は皆無でした。
その理由は、一言で言えば<視野狭窄>。主人公をはじめトップガンの連中も軍人たちのほとんども自分の使命を(ほとんど?)疑うことなく自身のアイデンティティの中核に置いていて、撃退すべき<敵>がなぜ敵なのか等は考えない。こういう感覚と米国アニメのヒーロー好きが現実の国際政治とつながっていて恐い。敵国は外交的&商業的配慮から具体的な国名は伏せているが、その分リアリティは薄れてゲームのような感覚になる。こうした映画を観ている観客も同様に一時的にしろ<視野狭窄>になるから居ながらにしてすごいジェットコースターに乗ってるような緊張感や爽快感を楽しめる・・・。「エンタメ映画なんだから七面倒くさいこと言わずに楽しめよ」と言われるかもしれませんが、そんな<視野狭窄>と現実の世界がどこかで通じているように私ヌルボは感じられるのです。
▶今回の記事で注目の韓国映画は「ギョンアの娘」です。いわゆるリベンジポルノの被害者とその母を中心にした物語ですが、こうした<デジタル性犯罪.디지털 성범죄>)事件は日本だけでなく韓国にもあり、<n番部屋事件>(→ウィキペディア)のような日本でも報じられた大がかりな犯罪も起こっています。この作品のあらすじ等は下の《独立・芸術映画》のランキングを見てみて下さい。それにしても、近頃のニュースやSNSを見ると社会的地位等とは関係なく(いや、それを悪用したりして)犯罪行為に走る男の記事が次々に出てきますが、泣き寝入りしてきた女性はずいぶんいただろうし、今もきっといるんだろうな・・・。
★★★ NAVERの人気順位(6月22日(水)現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(新) トップガン マーヴェリック 9.73(1,385)
②(1) 役割たち(韓国) 9.66(32)
③(新) ルームシェアリング(韓国) 9.56(34)
④(-) しなやかに(韓国) 9.50(16)
⑤(新) あなたという記憶 ヨンスクさん(韓国) 9.47(19)
⑥(2) 犯罪都市2(韓国) 9.46(24,550)
⑦(3) SING/シング:ネクストステージ 9.39(2,670)
⑧(4) 詩人の歌、チョン・テチュン(韓国) 9.39(129)
⑨(新) 感動注意報(韓国) 9.26(23)
⑩(5) 劇場版 呪術廻戦 0(日本) 9.25(1,534)
①③⑤⑨の4作品が新登場ですが、①「トップガン マーヴェリック」についてはすでにこれまでの記事でも記したように日本でも目下公開中です。
③「ルームシェアリング」は韓国のドラマ。深夜からまた深夜までアルバイトのスケジュールがいっぱいの大学生ジウン(チェ・ウソン)は家賃がもったいなくてルームシェアを申請します。ところがその部屋に到着して目にしたのはあらゆるラインで埋め尽くされた室内。そして気難しそうでヘンなおばあちゃんクムブン(イ・ムニ)による各種タブー事項(?)。クムブンは、食事は各自解決、水と電気は節約必須、きれいに区分された色とりどりの各自のラインの中だけで生活する等々、自分だけのハッピーライフを夢見ていたジウンにとってはとても受け入れがたい規則読み始め、ジウンはやむなくかなりの規則を受け入れることにしますが・・・。クムブンとジウンの後に引けない同居生活が始まります・・・。原題は「룸 쉐어링」です。
⑤「あなたという記憶 ヨンスクさん」は韓国のドキュメンタリー。<第23回全州国際映画祭>(2022)のコリアンシネマ部門招待作です。
アルツハイマー認知症という診断を受け、次第に病気が悪化する妻のヨンスクさんの面倒をみるのは夫のギュホンさんだけです。13年間自分よりも妻のことを先に考えてきました。ヨンスクさんは記憶は消えて言葉も忘れ始め、食べ物を食べたら噛まなければならないという事実さえ忘れています。そんなヨンスクさんがすべてを忘れても唯一覚えている人は夫だけです。ところがある日ギュホンさんは時限付きの宣告を受けます。それは自分ががんだという事実でした・・・。韓国題は「그대라는기억 연숙씨」です。
⑨「感動注意報」は韓国のラブロマンス&コメディ。「感動したら死ぬって?!」 カーリングの天才ボヨン(ホン・スア)は感動病という奇異疾患を患っています。一生を共にしたい田舎の青年チョルギ(チェ・ウン)と会い、人生最高の瞬間を迎えます。ある日鼻血を止める方法(?)を探してあきらめていたカーリングに再挑戦するのですが・・・。原題は「감동주의보」です。
【記者・評論家による順位】
①(新) トップガン マーヴェリック 8.75(4)
②(1) ドライブ・マイ・カー(日本) 8.44(9)
③(2) 偶然と想像(日本) 8.29(7)
④(-) グリーン・ナイト 8.20(5)
⑤(3) 小説家の映画(韓国) 8.00(3)
⑥(4) アフター・ヤン 7.80(5)
⑦(5) マス 7.67(3)
⑧(8) さがす(日本) 7.33(6)
⑨(7) オマージュ 7.25(4)
⑨(7) オリ・マキの人生で最も幸せな日 7.25(4)
①「トップガン マーヴェリック」がこのランクでは新登場ですが、すでにこれまでの記事でも記したように日本でも目下公開中です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月17日(金)~6月19日(日) ★★★
2018年のヒット作「The Witch 魔女」の続編が初登場100万人超えで1位!
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・The Witch/魔女2・・・・・・・・6/15 ・・・1,009,308 ・・・・・1,458,120・・・・・15,083・・・・1,796
2(1)・・犯罪都市2(韓国)・・・・・・・・・5/18・・・・・・550,991・・・・11,460,308・・・・118,553・・・・1,296
3(26)・・バズ・ライトイヤー・・・・・・・6/15 ・・・・・158,740・・・・・・・205,767 ・・・・・・2,196・・・・・・844
4(2)・・ベイビー・ブローカー(韓国)・・6/08・・・・158,449・・・・・1,107,485 ・・・・・11,099・・・・・・767
5(3)・・ジュラシック・ワールド ・・・・6/01 ・・・・・・81,075・・・・・2,767,615 ・・・・・28,571・・・・・・480
/新たなる支配者
6(7)・・トップガン マーヴェリック・・6/22 ・・・・・58,117 ・・・・・・・・64,704 ・・・・・・・・740・・・・・・424
7(4)・・劇場版ポケットモンスター・・6/01 ・・・・・・33,430・・・・・・・559,823 ・・・・・・5,274・・・・・・286
ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ(日本)
8(6)・・ドクター・ストレンジ ・・・・・・5/04・・・・・・・・3,827 ・・・・・5,881,028 ・・・・・62,612・・・・・・・32
/マルチバース・オブ・マッドネス
9(5)・・あなたがチョ・グク(韓国)・・・5/25・・・・・・・・3,458 ・・・・・・・324,504 ・・・・・・3,028・・・・・・・38
10(42)・・さがす(日本) ・・・・・・・・・・・6/15・・・・・・・・3,405・・・・・・・・・・5,506・・・・・・・・・・55・・・・・・・67
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
1・3・10位の3作品がこのランキング新登場ですが、10位「さがす」については1つ前の記事で書きました。
1位「The Witch 魔女2」は韓国のアクション。原題は「마녀(魔女) Part2. The Other One」ですが、2018年に日本でも公開され好評だった前作「The Witch 魔女」の続編なのでその邦題に準じて仮題としました。
チャユン(キム・ダミ)が消えた後、正体不明の集団による無差別襲撃で魔女プロジェクトが進んでいる秘密研究所<アーク>が焦土化します。そこで1人生き残った少女(シン・シア)は生涯初めて世の外に足を踏み出して偶然出会ったギョンヒ(パク・ウンビン)とテギル(ソン・ユビン)姉弟の助けを借りて農場で過ごし、温かい日常に適応していきます。一方、少女の姿が見えなくなるとその行方を追う責任者・チャン(イ・ジョンソク)と魔女プロジェクトの創始者ペク総括(チョ・ミンス)の指令を受けて除去に乗り出した本社エージェントのチョヒョン(ソ・ウンス)、ギョンヒの農場所有権を狙う組織のボス、ヨンドゥ(チン・グ)と上海から来た謎の4人部屋まで、それぞれ異なる目的を持った勢力が一つ二つと集まり始め、少女の中に隠されていた本性が目覚めます・・・。
3位「バズ・ライトイヤー」はアメリカのディズニー・ピクサーによる冒険&アクション・アニメ。「トイ・ストーリー」で誰よりも仲間思いのバズ・ライトイヤーの原点を描く・・・という、スピン・オフ作品です。日本では7月1日公開ということで→公式サイトも用意され諸情報が流されているので内容紹介等は省略します。韓国題は「버즈 라이트이어」です。
【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(15)・・さがす(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・6/15 ・・・・・・・・3,405・・・・・・・・5,506・・・・・・・・・・55・・・・・・・・67
2(新)・・ギョンアの娘(韓国)・・・・・・・・・・6/16 ・・・・・・・・1,822・・・・・・・・3,262・・・・・・・・・・24・・・・・・・・49
3(新)・・劇場版BEM~BECOME HUMAN~(日本)・・6/16・・・1,113・・・1,325 ・・・・・・・・・・・7・・・・・・・・・5
4(新)・・クリフハンガー・・・・・・・・・・・・・・6/15・・・・・・・・・1,082・・・・・・・・1,729・・・・・・・・・・14・・・・・・・・30
/フォールアウト
5(再)・・雲のむこう、約束の場所(日本)・・2017/2/28 ・・・・633・・・・・・・・6,502 ・・・・・・・・・・47 ・・・・・・・・5
1~4位の4作品が新登場ですが、1位の作品については上述しました。
2位「ギョンアの娘」は韓国の社会ドラマ。<第23回全州国際映画祭>(2022)でCGVアートハウス配給支援賞とワッチャが注目した長編賞を受賞した作品です。
療養保護士として働きながら一人で暮らしている中年女性ギョンア(キム・ジョンヨン)にとって力を与えてくれる唯一の存在は娘のヨンス(ハ・ユンギョン)ですが、ヨンスは教師になり独立した後顔を合わせるのも難しい状態です。そんなある日、別れた彼氏サンヒョン(キム・ウギョム)がギョンアに送りつけてきた動画1つでヨンスの平凡な日常が崩れます。それまで家父長的な思考方式でいつもヨンスになにかと口うるさく注意してきたギョンアはそのいわゆるリベンジポルノ(韓国メディアでは<デジタル性犯罪>という)を見て衝撃を受け、娘が受けた痛みを理解するより先になぜそんな映像を撮ったのかと娘を追い詰めます。しかしその動画は身内だけでなくさらに広く流されていきます・・・。原題は「경아의 딸」。今年9月8~11日開催の<第27回あいち国際女性映画祭>の開幕作に選定されたようです。
3位「劇場版BEM~BECOME HUMAN~」は日本のアニメなのですが、私ヌルボ、知りませんでした。・・・と言いつつもググってみれば本作の淵源は1968年スタートのTVアニメ「妖怪人間ベム」なんですと!? そういえば→「はやく人間になりたい!」という言葉は記憶があるなー。しかし団塊の世代真っただ中で東京で学生生活を始めた身だったのでTVも部屋になく見る機会はありませんでした。そんなわけで物語の基本設定等はウィキペディアの→「妖怪人間ベム」を見て今初めて知りました。なるほど、アメリカアニメではありえない発想。韓国題は「벰 : 비컴 휴먼」です。
4位「クリフハンガー/フォールアウト」はイギリスのサバイバル・アクション。日本では今年の<未体験ゾーンの映画たち2022>(ヒューマントラストシネマ渋谷等)で上映されました。作品のあらましは→コチラ参照。3千メートル級のイタリアの高峰モンテ・アンテラオの絶壁でのハラハラドキドキ。韓国題は「더 렛지」で原題「The Ledge(岩壁)」そのまんま。ということはあのヒット作「クリフハンガー」(1993)とは関係ナシなのか?
なお5位「雲のむこう、約束の場所」は新海誠監督によるアニメの再上映。私ヌルボ、2014年12月韓国1人旅の時たまたま韓国映像資料院で新海誠作品特集をやっていて「ほしのこえ」「秒速15㎝」と共に3作まとめて鑑賞しました。懐かしいなー。韓国題は「구름의 저편, 약속의 장소」です。
その理由は、一言で言えば<視野狭窄>。主人公をはじめトップガンの連中も軍人たちのほとんども自分の使命を(ほとんど?)疑うことなく自身のアイデンティティの中核に置いていて、撃退すべき<敵>がなぜ敵なのか等は考えない。こういう感覚と米国アニメのヒーロー好きが現実の国際政治とつながっていて恐い。敵国は外交的&商業的配慮から具体的な国名は伏せているが、その分リアリティは薄れてゲームのような感覚になる。こうした映画を観ている観客も同様に一時的にしろ<視野狭窄>になるから居ながらにしてすごいジェットコースターに乗ってるような緊張感や爽快感を楽しめる・・・。「エンタメ映画なんだから七面倒くさいこと言わずに楽しめよ」と言われるかもしれませんが、そんな<視野狭窄>と現実の世界がどこかで通じているように私ヌルボは感じられるのです。
▶今回の記事で注目の韓国映画は「ギョンアの娘」です。いわゆるリベンジポルノの被害者とその母を中心にした物語ですが、こうした<デジタル性犯罪.디지털 성범죄>)事件は日本だけでなく韓国にもあり、<n番部屋事件>(→ウィキペディア)のような日本でも報じられた大がかりな犯罪も起こっています。この作品のあらすじ等は下の《独立・芸術映画》のランキングを見てみて下さい。それにしても、近頃のニュースやSNSを見ると社会的地位等とは関係なく(いや、それを悪用したりして)犯罪行為に走る男の記事が次々に出てきますが、泣き寝入りしてきた女性はずいぶんいただろうし、今もきっといるんだろうな・・・。
★★★ NAVERの人気順位(6月22日(水)現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(新) トップガン マーヴェリック 9.73(1,385)
②(1) 役割たち(韓国) 9.66(32)
③(新) ルームシェアリング(韓国) 9.56(34)
④(-) しなやかに(韓国) 9.50(16)
⑤(新) あなたという記憶 ヨンスクさん(韓国) 9.47(19)
⑥(2) 犯罪都市2(韓国) 9.46(24,550)
⑦(3) SING/シング:ネクストステージ 9.39(2,670)
⑧(4) 詩人の歌、チョン・テチュン(韓国) 9.39(129)
⑨(新) 感動注意報(韓国) 9.26(23)
⑩(5) 劇場版 呪術廻戦 0(日本) 9.25(1,534)
①③⑤⑨の4作品が新登場ですが、①「トップガン マーヴェリック」についてはすでにこれまでの記事でも記したように日本でも目下公開中です。
③「ルームシェアリング」は韓国のドラマ。深夜からまた深夜までアルバイトのスケジュールがいっぱいの大学生ジウン(チェ・ウソン)は家賃がもったいなくてルームシェアを申請します。ところがその部屋に到着して目にしたのはあらゆるラインで埋め尽くされた室内。そして気難しそうでヘンなおばあちゃんクムブン(イ・ムニ)による各種タブー事項(?)。クムブンは、食事は各自解決、水と電気は節約必須、きれいに区分された色とりどりの各自のラインの中だけで生活する等々、自分だけのハッピーライフを夢見ていたジウンにとってはとても受け入れがたい規則読み始め、ジウンはやむなくかなりの規則を受け入れることにしますが・・・。クムブンとジウンの後に引けない同居生活が始まります・・・。原題は「룸 쉐어링」です。
⑤「あなたという記憶 ヨンスクさん」は韓国のドキュメンタリー。<第23回全州国際映画祭>(2022)のコリアンシネマ部門招待作です。
アルツハイマー認知症という診断を受け、次第に病気が悪化する妻のヨンスクさんの面倒をみるのは夫のギュホンさんだけです。13年間自分よりも妻のことを先に考えてきました。ヨンスクさんは記憶は消えて言葉も忘れ始め、食べ物を食べたら噛まなければならないという事実さえ忘れています。そんなヨンスクさんがすべてを忘れても唯一覚えている人は夫だけです。ところがある日ギュホンさんは時限付きの宣告を受けます。それは自分ががんだという事実でした・・・。韓国題は「그대라는기억 연숙씨」です。
⑨「感動注意報」は韓国のラブロマンス&コメディ。「感動したら死ぬって?!」 カーリングの天才ボヨン(ホン・スア)は感動病という奇異疾患を患っています。一生を共にしたい田舎の青年チョルギ(チェ・ウン)と会い、人生最高の瞬間を迎えます。ある日鼻血を止める方法(?)を探してあきらめていたカーリングに再挑戦するのですが・・・。原題は「감동주의보」です。
【記者・評論家による順位】
①(新) トップガン マーヴェリック 8.75(4)
②(1) ドライブ・マイ・カー(日本) 8.44(9)
③(2) 偶然と想像(日本) 8.29(7)
④(-) グリーン・ナイト 8.20(5)
⑤(3) 小説家の映画(韓国) 8.00(3)
⑥(4) アフター・ヤン 7.80(5)
⑦(5) マス 7.67(3)
⑧(8) さがす(日本) 7.33(6)
⑨(7) オマージュ 7.25(4)
⑨(7) オリ・マキの人生で最も幸せな日 7.25(4)
①「トップガン マーヴェリック」がこのランクでは新登場ですが、すでにこれまでの記事でも記したように日本でも目下公開中です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月17日(金)~6月19日(日) ★★★
2018年のヒット作「The Witch 魔女」の続編が初登場100万人超えで1位!
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・The Witch/魔女2・・・・・・・・6/15 ・・・1,009,308 ・・・・・1,458,120・・・・・15,083・・・・1,796
2(1)・・犯罪都市2(韓国)・・・・・・・・・5/18・・・・・・550,991・・・・11,460,308・・・・118,553・・・・1,296
3(26)・・バズ・ライトイヤー・・・・・・・6/15 ・・・・・158,740・・・・・・・205,767 ・・・・・・2,196・・・・・・844
4(2)・・ベイビー・ブローカー(韓国)・・6/08・・・・158,449・・・・・1,107,485 ・・・・・11,099・・・・・・767
5(3)・・ジュラシック・ワールド ・・・・6/01 ・・・・・・81,075・・・・・2,767,615 ・・・・・28,571・・・・・・480
/新たなる支配者
6(7)・・トップガン マーヴェリック・・6/22 ・・・・・58,117 ・・・・・・・・64,704 ・・・・・・・・740・・・・・・424
7(4)・・劇場版ポケットモンスター・・6/01 ・・・・・・33,430・・・・・・・559,823 ・・・・・・5,274・・・・・・286
ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ(日本)
8(6)・・ドクター・ストレンジ ・・・・・・5/04・・・・・・・・3,827 ・・・・・5,881,028 ・・・・・62,612・・・・・・・32
/マルチバース・オブ・マッドネス
9(5)・・あなたがチョ・グク(韓国)・・・5/25・・・・・・・・3,458 ・・・・・・・324,504 ・・・・・・3,028・・・・・・・38
10(42)・・さがす(日本) ・・・・・・・・・・・6/15・・・・・・・・3,405・・・・・・・・・・5,506・・・・・・・・・・55・・・・・・・67
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
1・3・10位の3作品がこのランキング新登場ですが、10位「さがす」については1つ前の記事で書きました。
1位「The Witch 魔女2」は韓国のアクション。原題は「마녀(魔女) Part2. The Other One」ですが、2018年に日本でも公開され好評だった前作「The Witch 魔女」の続編なのでその邦題に準じて仮題としました。
チャユン(キム・ダミ)が消えた後、正体不明の集団による無差別襲撃で魔女プロジェクトが進んでいる秘密研究所<アーク>が焦土化します。そこで1人生き残った少女(シン・シア)は生涯初めて世の外に足を踏み出して偶然出会ったギョンヒ(パク・ウンビン)とテギル(ソン・ユビン)姉弟の助けを借りて農場で過ごし、温かい日常に適応していきます。一方、少女の姿が見えなくなるとその行方を追う責任者・チャン(イ・ジョンソク)と魔女プロジェクトの創始者ペク総括(チョ・ミンス)の指令を受けて除去に乗り出した本社エージェントのチョヒョン(ソ・ウンス)、ギョンヒの農場所有権を狙う組織のボス、ヨンドゥ(チン・グ)と上海から来た謎の4人部屋まで、それぞれ異なる目的を持った勢力が一つ二つと集まり始め、少女の中に隠されていた本性が目覚めます・・・。
3位「バズ・ライトイヤー」はアメリカのディズニー・ピクサーによる冒険&アクション・アニメ。「トイ・ストーリー」で誰よりも仲間思いのバズ・ライトイヤーの原点を描く・・・という、スピン・オフ作品です。日本では7月1日公開ということで→公式サイトも用意され諸情報が流されているので内容紹介等は省略します。韓国題は「버즈 라이트이어」です。
【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(15)・・さがす(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・6/15 ・・・・・・・・3,405・・・・・・・・5,506・・・・・・・・・・55・・・・・・・・67
2(新)・・ギョンアの娘(韓国)・・・・・・・・・・6/16 ・・・・・・・・1,822・・・・・・・・3,262・・・・・・・・・・24・・・・・・・・49
3(新)・・劇場版BEM~BECOME HUMAN~(日本)・・6/16・・・1,113・・・1,325 ・・・・・・・・・・・7・・・・・・・・・5
4(新)・・クリフハンガー・・・・・・・・・・・・・・6/15・・・・・・・・・1,082・・・・・・・・1,729・・・・・・・・・・14・・・・・・・・30
/フォールアウト
5(再)・・雲のむこう、約束の場所(日本)・・2017/2/28 ・・・・633・・・・・・・・6,502 ・・・・・・・・・・47 ・・・・・・・・5
1~4位の4作品が新登場ですが、1位の作品については上述しました。
2位「ギョンアの娘」は韓国の社会ドラマ。<第23回全州国際映画祭>(2022)でCGVアートハウス配給支援賞とワッチャが注目した長編賞を受賞した作品です。
療養保護士として働きながら一人で暮らしている中年女性ギョンア(キム・ジョンヨン)にとって力を与えてくれる唯一の存在は娘のヨンス(ハ・ユンギョン)ですが、ヨンスは教師になり独立した後顔を合わせるのも難しい状態です。そんなある日、別れた彼氏サンヒョン(キム・ウギョム)がギョンアに送りつけてきた動画1つでヨンスの平凡な日常が崩れます。それまで家父長的な思考方式でいつもヨンスになにかと口うるさく注意してきたギョンアはそのいわゆるリベンジポルノ(韓国メディアでは<デジタル性犯罪>という)を見て衝撃を受け、娘が受けた痛みを理解するより先になぜそんな映像を撮ったのかと娘を追い詰めます。しかしその動画は身内だけでなくさらに広く流されていきます・・・。原題は「경아의 딸」。今年9月8~11日開催の<第27回あいち国際女性映画祭>の開幕作に選定されたようです。
3位「劇場版BEM~BECOME HUMAN~」は日本のアニメなのですが、私ヌルボ、知りませんでした。・・・と言いつつもググってみれば本作の淵源は1968年スタートのTVアニメ「妖怪人間ベム」なんですと!? そういえば→「はやく人間になりたい!」という言葉は記憶があるなー。しかし団塊の世代真っただ中で東京で学生生活を始めた身だったのでTVも部屋になく見る機会はありませんでした。そんなわけで物語の基本設定等はウィキペディアの→「妖怪人間ベム」を見て今初めて知りました。なるほど、アメリカアニメではありえない発想。韓国題は「벰 : 비컴 휴먼」です。
4位「クリフハンガー/フォールアウト」はイギリスのサバイバル・アクション。日本では今年の<未体験ゾーンの映画たち2022>(ヒューマントラストシネマ渋谷等)で上映されました。作品のあらましは→コチラ参照。3千メートル級のイタリアの高峰モンテ・アンテラオの絶壁でのハラハラドキドキ。韓国題は「더 렛지」で原題「The Ledge(岩壁)」そのまんま。ということはあのヒット作「クリフハンガー」(1993)とは関係ナシなのか?
なお5位「雲のむこう、約束の場所」は新海誠監督によるアニメの再上映。私ヌルボ、2014年12月韓国1人旅の時たまたま韓国映像資料院で新海誠作品特集をやっていて「ほしのこえ」「秒速15㎝」と共に3作まとめて鑑賞しました。懐かしいなー。韓国題は「구름의 저편, 약속의 장소」です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます