ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [12月9日(金)~12月11日(日)]

2016-12-13 22:54:56 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 「海へ 朴さんの手紙」というドキュメンタリーを観て、終戦後ソ連軍によりシベリアに抑留された朝鮮人が多数いたことを知りました。パンフに韓国政府発行の「シベリアに抑留された朝鮮人捕虜の問題に関する真相調査」に記されている数字が載っています。「1万人余りの朝鮮人が最初捕虜として抑留」され、うち「約3千人がシベリアの捕虜収容所に収監」され、「死亡犠牲者はおよそ70人」、そして「約2千数百人が1948年12月北朝鮮の興南港に帰還」したとのことです。
 このドキュメンタリーは韓国・北朝鮮の人たちにも観てほしいと思いますが、北朝鮮はもちろん韓国でもむずかしいかも。日本軍兵士の朝鮮人がこんなに大勢いて、朴さんは「差別されることもなくて楽しかった」とまで語っているし・・・。

 10日(土)コリアキネマ倶楽部で北朝鮮映画「銀のかんざし」を観に行ったら、上映の前に聞こえてきたケータイの着メロのメロディがなんと1991年北朝鮮に行った時に元山港で聴いた歓迎の曲。後でそのケータイの持ち主Kさんに聴くとあるサイトからダウンロードしたとのこと。その曲は→コチラの動画で聴ける「4号歓迎曲」ということを25年経った今知りました。

 年内に観たい映画、読みたい本、行きたい所がたくさん。韓国映画ではさしあたり「フィッシュマンの涙」。B級臭さとパク・ボヨンの吸引力。その特殊メイキング映像(→コチラ)というのがオモシロイです。韓国映画以外では「私の少女時代-Our Times-」「JACO」そしてまだ観てなかった「PK」等。あ、藤脇邦夫「定年後の韓国ドラマ」(幻冬舎新書)「砂時計」(←これは観た)とともに大激賞の「ジャイアント」も観なくちゃ、・・・て全60話!? 正月休み全部潰しても無理じゃん。
 しかし、それ以前に「~したい」ことだけでなく「~しなければならない」ことが山積。当然後者を優先せざるをえないのが人生のつらいところです。あーあ・・・。
    
「朝鮮日報」11月11日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「ラ・ラ・ランド」
  幸福でホント泣きそう ★★★★☆
 「ハンズ・オブ・ストーン(石の拳)」
  ボクシングが輝いてた頃 ★★★
 「パンドラ」
  ぴたり、災難と恐怖まで ★★☆
 「わたしは、ダニエル・ブレイク」
  泣いたり、また憤ったり ★★★★
 「カーテンコール」
  演劇ならより楽しめた? ★★☆
 「わが孫、ベスト」
  荒っぽく無恰好で粗雑 ★★
 「ハンズ・オブ・ストーン(石の拳)」(仮)は、「石の拳」とよばれた実在のボクサーのロベルト・デュランをエドガー・ラミレスが演じ、そのトレーナー役をロバート・デ・ニーロが演じたボクシング映画。日本公開は未定。他の5作品はすべて下の記事中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(12月6日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) オー・マイ・パパ(韓国)  9.82(202)
②(2) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.66(133)
③(3) シーソー(韓国)  9.65(65)
④(4) スンジョン(従順)(韓国)  9.60(90)
⑤(6) おばあちゃんの遠い家(韓国)  9.47(134)
⑥(5) オアシス:スーパーソニック  9.43(314)
⑦(8) 自白(韓国)  9.39(2,733) ⑧
⑧(-) わたしは、ダニエル・ブレイク  9.39(173)
⑨(7) 次兄(韓国)  9.37(84)
⑩(10) 学校に行く日  9.30(64)

 今回の新登場は⑧「わたしは、ダニエル・ブレイク」だけです。この作品については後述します。

     【記者・評論家による順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) キャロル  8.96(13)
②(-) わたしは、ダニエル・ブレイク  8.43(14)
③(-) ラ・ラ・ランド  8.37(13)
④(3) ラヴニール  8.00(6)
⑤(4) ベルヴィル・ランデブー  7.83(8)
⑥(5) 自白(韓国)  7.67(10)
⑦(6) 私たち韓国)  7.66(14)
⑧(7) はじまりへの旅  7.50(9)
⑨(9) あなた自身とあなたのもの(韓国)  7.31(9)
⑩(-) わが孫、ベスト(韓国)  7.25(9)

 今回の新登場は②③⑩の3作品です。
 ②「わたしは、ダニエル・ブレイク」と、③「ラ・ラ・ランド」については後述します。
 ⑩「わが孫、ベスト」は韓国のコメディ。就職、恋、人間関係、勉強、何一つまともにできない<ヘル朝鮮>こと韓国で暮らす無職のキョファン(ク・キョファン)ですが、唯一楽しめる場所がキーボード戦士たちの巣窟ノナナナベスト(おまえも俺もベスト. PCバンかな?)です。一方、いつも国の心配ばかりしている70代の熱烈な愛国老人ジョンス(トン・バンウ)。彼はタプコル公園、鍾路の裏通りを散策しつつ左派清算、国家復興を叫び、オボイ別働隊隊長として忙しく活動しています。ある日タプコル公園で売国奴たちと争っている中で、彼は偶然平凡で明朗な青年キョファンに出会います。ノナナナベストの熱血会員とオボイ別動隊隊長という<ヘル朝鮮>を揺るがし始めた(?)彼らの特別な愛国が始まる、のかな? 原題は「우리 손자 베스트」です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績12月9日(金)~12月11日(日) ★★★

         地震と原発事故で大パニック! 1位の韓国映画「パンドラ」は韓国にとってもリアル?
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・・累積収入・・・・上映館数
1(12)・・パンドラ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・12/07・・・・・・・・1,121,315 ・・・・・・・・・・・1,459,272・・・・・・・・11,799・・・・・・・・1,166
2(新)・・ラ・ラ・ランド・・・・・・・・・・・・・・・・12/07・・・・・・・・・・427,134・・・・・・・・・・・・・563,436・・・・・・・・・4,916・・・・・・・・・・727
3(1)・・兄貴(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・11/23・・・・・・・・・・264,327 ・・・・・・・・・・・2,685,766・・・・・・・・20,910・・・・・・・・・・603
4(39)・・コウノトリ大作戦!・・・・・・・・・12/07・・・・・・・・・・147,187 ・・・・・・・・・・・・・166,633・・・・・・・・・1,287・・・・・・・・・・538
5(3)・・ファンタスティック・ビーストと・・11/16 ・・・・・・・・・146,180 ・・・・・・・・・・・4,473,975・・・・・・・・37,813・・・・・・・・・・482
       魔法使いの旅
6(2)・・ミッシング:消えた女(韓国)・・ 11/30 ・・・・・・・・・・132,871 ・・・・・・・・・・・1,049,296・・・・・・・・・8,107・・・・・・・・・・545
7(新)・・ONE PIECE FILM GOLD (日本)・・12/08・・・・114,505 ・・・・・・・・・・・・・140,401 ・・・・・・・・1,121・・・・・・・・・・445
8(4)・・ジャック・リーチャー・・・・・・・・・・11/30 ・・・・・・・・・・39,484 ・・・・・・・・・・・・・591,891・・・・・・・・・4,497・・・・・・・・・・354
       NEVER GO BACK
9(40)・・わたしは、ダニエル・ブレイク・・12/08 ・・・・・・・・・・8,872 ・・・・・・・・・・・・・・12,525 ・・・・・・・・・・101・・・・・・・・・・・62
10(新)・・しまじろうと えほんのくに(日本)・・12/08・・・・・・7,636・・・・・・・・・・・・・・・・9,179・・・・・・・・・・・・65・・・・・・・・・・・81
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・2・4・7・9・10位の6作品です。
 1位「パンドラ」は韓国の大作パニック映画。突然朝鮮半島を襲った歴代最大規模の大地震に続いて原子力爆発事故まで起こるとは! 放射能流出の恐怖が高まる中、2次爆発という最悪の事態を食い止めようとする<ふつうの人たち>の死闘が描かれます。その主役は発電所の従業員のジェヒョク(キム・ナムギル)。発電所所長ピョンソプ(チョン・ジニョン)も奮闘します。また同僚たちを救うために危険な災害現場に飛び込むジェヒョクの友人キルソプを演じるのはドラマ「未生」で注目されているキム・デミョン。その他ジェヒョクの母ソク女史はキム・ヨンエ、若い大統領を思うままにしようとする首相はイ・ギョンヨンと、いかにもの配役。あ、その災難の前で混乱を経験する若い大統領役は特別出演のキム・ミョンミンと、なかなか豪華な俳優陣。原題は「판도라」です。
 2位「ラ・ラ・ランド」は、アカデミー賞作品賞の本命と目されているアメリカのミュージカル。その前哨戦とされる放送映画批評家協会賞では8冠獲得しました。(→コチラ参照。) 舞台はロサンゼルス。オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミア(エマ・ストーン)はピアノの音色に誘われてジャズバーに入り、そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴスリング)と最悪な出会いをします。その後あるパーティ会場で再会したの時もぶつかりあってしまいますが、やがて2人は互いの才能と夢に惹かれ合い、恋に落ちていきます。韓国題は「라라랜드」。日本公開は来年2月24日です。
 4位「コウノトリ大作戦!」はアメリカのアニメ。日本ではすでに11月3日に公開されています。韓国題は「아기배달부 스토크」です。
 7位「ONE PIECE FILM GOLD」は日本では今年7月公開された作品ですが、礼によって私ヌルボに語る資格ナシ。韓国題は「원피스 필름 골드」です。
 9位「わたしは、ダニエル・ブレイク」は、ケン・ローチがカンヌ映画祭で2度目のパルムドール(最高賞)を受賞した作品。
心臓病のため職を失った59歳のダニエル(デイヴ・ジョーンズ)は国の援助を受けようとしますが、制度の複雑さに翻弄されます。そんなある日、シングルマザーのケイティ(ヘイリー・スクワイアーズ)とその2人の子供と出会ったダニエルは彼女等との交流に温もりを感じますが、過酷な現実に追いつめられていきます・・・。韓国題は「나, 다니엘 블레이크」。日本公開は来年3月18日です。
 10位「しまじろうと えほんのくに」は、20年以上前からの人気キャラクターなのによく知らなくて、長いことシマリスかと思ってました(笑)。トラだと韓国でも親近感があるかもね。韓国題は「호비와 동화나라 대모험」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(3)・・スンジョン(従順))(韓国)・・・・・・・・・・11/17・・・・・・・・・・・・・2,681 ・・・・・・・・・・・・45,236 ・・・・・・・・・・・・320 ・・・・・・・・・25
2(1)・・はじまりへの旅 ・・・・・・・・・・・・・・・・・11/30・・・・・・・・・・・・・1,523 ・・・・・・・・・・・・13,058・・・・・・・・・・・・・・99 ・・・・・・・・・31
3(4)・・五日物語-3つの王国と3人の女・・11/24・・・・・・・・・・・・1,404 ・・・・・・・・・・・・27,723 ・・・・・・・・・・・・217 ・・・・・・・・・34
4(21)・・カーテンコール(韓国)・・・・・・・・・・・12/08・・・・・・・・・・・・・1,097 ・・・・・・・・・・・・・4,251・・・・・・・・・・・・・・31 ・・・・・・・・・78
5(40)・・わが孫、ベスト(韓国) ・・・・・・・・・・・12/08・・・・・・・・・・・・・・・943 ・・・・・・・・・・・・・1,599・・・・・・・・・・・・・・・8 ・・・・・・・・・・8

 1・5位の2作品が新登場です。
 4位「カーテンコール」は韓国のコメディ。経営不振で閉業一歩手前の危機に面している三流エロ劇団ミンギの最後の舞台を控えて、演出のミンギ(チャン・ヒョンソン)は、いつも夢に描いていた演劇「ハムレット」の上演をすることを決心し、プロデューサーのチョルグ(パク・チョルミン)を説得します。紆余曲折の末に舞台の幕が上がりますが、思わぬミスやアドリブが連発する中、舞台の熱気は熱くなっていきますが、はたしてこの劇団、無事にカーテンコールにたどりつけるの? 原題は「커튼콜」です。
 5位「わが孫、ベスト」については上述しました。
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