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八重垣神社の鳥居

2013-12-07 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年12月 7日(土)11時34分47秒

昨日の『河北新報』に次の記事が出ていました。

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鳥居復活、復興見守る 八重垣神社 宮城・山元

 東日本大震災の津波で境内が被災した宮城県山元町の八重垣神社に、鳥居が再建された。真新しい朱色が、荒地になった沿岸部で鮮やかな彩りを放ち、初詣客を待つ。
 鳥居は高さ約5メートル、幅約3メートルで、東京・下谷神社の支援を受けて建立した。塩化ビニール製のパイプを組み立て、外壁用の赤いフィルムを貼り、11月12日に完成した。
 807年創建とされる神社は津波で社殿が流失し、2基あった鳥居は倒壊した。320戸いた氏子のうち約90人が犠牲になった。震災後、寄贈を受けた小さなほこらを設置し、ことしの正月は町内外に離散した住民ら約800人が訪れた。
 宮司の藤波祥子さん(57)は「少しずつ復興に向かっている気持ちが湧く。来年の正月は震災前のように鳥居をくぐって参拝してほしい」と笑顔で話した。

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/12/20131206t15014.htm

良いニュースにケチをつける訳ではないですが、鳥居が11月12日に完成しているのに12月6日に記事にするというのは地元紙の報道体制としてはどんなものなのだろうか、という気がしないでもないですね。
また、文中の「寄贈を受けた小さなほこら」という表現も、若干気になります。
「小さなほこら」と聞くと、私は屋敷神を祀るような石造物を連想するのですが、八重垣神社にあるのは小さいとはいえ、木造の手の込んだ仮社殿ですね。
実はこの仮社殿は二代目で、最初、東京の阿佐谷神明宮が寄贈し、2011年7月に設置された背の高い優美な仮社殿が2012年4月の「爆弾低気圧」で吹き飛ばされてしまい、その後、少し背の低い二代目に替えられたんですね。
仮社殿自体がなかなか苦難の道を歩んでいます。
私は7月の夏祭り以降、暫く参詣していなかったのですが、12月1日に訪問したところ、鳥居が新調されていることより、仮社殿がなくなっていることにびっくりしました。
あれれ、と思って近づいたら、仮社殿の土台の部分が掘り起こされ、仮社殿自体は近くの松の根元に移されていました。
正月も近いので、本格的な社殿に立て直すというよりは、倒壊した旧社殿の基礎が残っていた部分を整地するための工事なのかな、と想像しています。

「八重垣神社の夏祭り」(その1)
http://chingokokka.sblo.jp/article/71782616.html

初代の仮社殿(2011年12月撮影)
http://chingokokka.sblo.jp/article/52715631.html

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/7061

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