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裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽、人生を味わい尽くそうとする達人を目指す男の日常生活の記録

 

Chateau Lanessan

2012年07月07日 | 飲む 食べる

最近ワインをよく飲む。お気に入りはChateau Lanessan。バーベキュー、焼肉の時、ビールの後はシャトーラネッサン。

価格がたいへんお安く、日常気軽に飲むワインとしては素晴らしい。

ワインの美味しさを言葉に、文字に置き換えることのできない、美味しい、とだけしか言えない自分がもどかしい。

ハーフボトルを今年になって3ケース(24×3)手に入れた。ちょと入れ込み過ぎかとも思うが・・・

1855年にメドック地区の格付けが行われた時、当時ラネッサンは、第4級に匹敵する高い評価を得ていたにも関わらず、

当主ルイ・デルボーがその自信ゆえに、審査用のワインが提出しなかったため、格付けを逃してしまった・・・

そんなエピソードがあることを最近知った。

4級は無理としても5級に匹敵するのでは・・・

カーティスクリークのワインリストにも2005、2006年があります。

お泊まりの機会がありましたら、お試しあれ。

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蕎麦を打つ

2012年02月02日 | 飲む 食べる

時々窓の風景が霞むほどの激しい降雪。

家にじっとしている。

退屈を紛らわすためか、妻があらさとからいただいたそば粉を見つけ、昼は蕎麦をつくるという。

10数年ほど前、会津若松で蕎麦名人の指導による蕎麦打ち教室に参加したことはあったが・・・

初めて打った蕎麦、その出来ばえたるや・・・ひどいものだった。

もう蕎麦の殿様になりたくない。食べられる蕎麦を打ってくれよ、といい加減に返事。

ところがどうだ、蕎麦100㌫、繋ぎナシ、一時間もしないで出来上がった蕎麦、ちょっと短いものの、うまい。

蕎麦打ちの道具無しで、天才、ほめすぎか。あらさとのそば粉がよかったのだろう。一口食べ、写真に収める。

それにしても休業中のあらさと、早急に再開してほしい。あらさとの蕎麦が食べたい、あらさとで酒を飲みたい。

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Ristorante Fidelio

2012年01月24日 | 飲む 食べる

東京では雪で大騒ぎ、あの程度で・・・笑っちゃいけませんね。

裏磐梯ではほとんど雪降らず曇、時々太陽、穏やかな日和。

暇に任せてずっと旅のビデオを観ている。

この旅で最も印象に残ったこと、それは南イタリアの人口1万人そこそこの小さな田舎町アルベロベッロ、お伽噺のようなトルッロ、それもよかろう。だが・・・

地図を片手にあちこちさまよい、やっとたどり着いたRistorante Fidelio・・・

こんな小さな田舎町にこんなレストランがある、改めてこの国の文化の層の厚さを実感することとなった。

大きな門をくぐり、手入れされた庭を抜け、にこやかにオーナー婦人に招きいれられ、テーブルに。今日初めての客、誰もいない。

とてもいい雰囲気、期待できる。婦人お勧めの赤ワイン、そして料理、Antipasto Fidelio、次から次運ばれてくる10数皿・・・美しく、おいしい、おもわずBuono・・・

Gamberoni in salsa lime、Filetto 海老、フィレ肉のグリルはもう全部食べきれない。いつしか日曜日とあって着飾った地元の人で満席。

笑顔のオーナーシェフのフランチェスコがわざわざ挨拶に来る、こちらの顔も自然ににこやかに・・・

Dolciもパス。妻、エスプレッソ、私、グラッパ。食事時間およそ2時間半。

料金、目の玉が飛び出る・・・70ユーロ、べらぼうに安い。

アルベロベッロを訪れたら、食事をするならフィデリオ、お勧め致します。

 

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伝統酒 赤人気

2011年12月07日 | 飲む 食べる

朝から一日真面目に表庭のバラの冬囲い。数時間でできると軽く考えていたが、結局4時半過ぎ、暗くなるなるまで・・・

PPの紐が無くなり急遽、猪苗代のホームセンターへピストン。すべて考えが甘かった。

予報ではこれから雪の日が続く。何とか間に合った。日中写真を撮る暇がまったく無かった。そこで今日は再び二本松、人気酒造の赤人気のご紹介・・・

久しぶりにお酒が飲みたくなったので2日ほど前、福島に行った時、お気に入りの人気酒造の伝統酒、赤人気を手に入れた。スーパーマーケットで簡単に手に入る酒だ。

昨夜鍋料理をつつきながらぬる燗(人肌、36-40℃位か)の赤人気を飲む。口に含んだ瞬間、顔が緩む、そして自然に出てしまう言葉、おいしい、あぁ、なんと・・・

こんな酒をお手軽に飲める幸せを感じる。酸、甘、渋、実にバランスがいい、ボディーはやせすぎず、豊満すぎず、いやな雑味、香りは無い。

そして邪魔しない程度の軽い吟醸香が鼻を抜ける・・・(これから先、中小の蔵にありがちな経営者の代替わり等で酒質の激変、劣化の無いことをただただ祈る)

日常飲む酒、手軽に手に入れることのできる酒、自分の鼻と舌で選んだ酒、ザ・グレンリベット、赤人気、プレミアム・モルツがあれば人生幸せ、と単純に思う。

そして時々とびっきりの晴れの酒があれば・・・(今日飲んだ酒、食事時、プレミアム・モルツ食後亀田戦を観ながらザ・グレンリベット、モエ・エシャンドン・マール、ブラー・カルバドス)

亀田兄弟、なかなか見ごたえがあり、面白かった。兄チャンピオン、いつもだけれど、もっと強い選手と戦ってほしい。

 

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The Glenlivet Guadian Ambassador

2011年12月04日 | 飲む 食べる

シングルモルトスコッチウイスキーをこよなく愛す。特にスペーサイド、ザ・グレンリベットを愛す。

今では月に2,3本は飲む。空にしたボトルは数百本、数だけいったら人後に落ちない。

酒棚からこのボトルの消えることはない。

ほかにもっとおいしいシングルモルトはあるにもかかわらず、ザ・グレンリベットを心から愛する。

理由はザ・グレンリベットが自分の好みにぴったり合致しているからに他ならない。

2年ほど前、ザ・グレンリベットのファンクラブを知って入会した。今年からそのクラブが名前を改めザ・グレンリベット・ガーディアンクラブとなり、活動が進化、活発化した。

数週間前にガーディアン・アンバサダーの資格に合格し、ガーディアン・アンバサダー認証の名刺が昨日送られてきた。

(ガーディアン・アンバサダー、名前はたいそうですが実はまったくそうではありません。10ほどの設問を答える。間違ったらやり直す、ただそれだけのものです)

ガーディアン・アンバサダーはホームテイスティングを主催でき、そのためのキットも用意されている。

近々スコッチを愛する方々にお声をかけ、ザ・グレンリベットのホームテイスティングを開催しようかと目論んでいる。

スコッチ好きのあなた、いかがですか・・・

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米沢ラーメン・・・米沢中華ソバ

2011年11月03日 | 飲む 食べる

時々中華ソバが無性に食べたくなる。ラーメンではない、中華ソバである。

多くの都会のラーメンはもはや新しいジャンルの麺料理、中華ソバとはまるで違うものに異形進化してしまった。

私はあくまでも中華そばを愛する。

数日前、山寺に行った時、途中の高畠ワイナリー近くに好みの中華そば屋を見つけた。その名は志づ美。

縮れ細麺、透明なスープ、あっさり味、典型的な米沢ラーメン。これで熊文、ひらまに志づ美が加わった。

共通にいえることだが細麺は伸びやすい、ダレやすい。味、麺ともに。

いずれも麺の量が多すぎる、だが好きなだけに残すことができない。そして毎度残念に感じてしまう。

中華ソバはスープに麺が泳いでいる、麺の量が少ないことが必要条件だと思う、もう少し食べたいと思わせて終わる量が適量、と思うのだが・・・

これはソバに限ったことでないのであるが、とても残念なことだ。

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東北も梅雨が明けた・・・

2011年07月11日 | 飲む 食べる

青空、強い日差し、東北地方南部は梅雨が明けたらしい。例年よりだいぶ早い。

福島市に行く。いつもの行動、まずは四季の里公園に行く。気温すでに30℃を超えている。暑い。だが風が吹くと救われたように爽やか。

園内はこの炎天下にもかかわらず庭を手入れする職人十数人、ヘッジを刈る人、芝生にへばりついて雑草を取る人、そのほか多数・・・

あぁ、なんと庭の秩序を維持することに費やさなければならないエネルギーの膨大なこと・・・

一面にすばらしい香りを放ちつつ咲くラベンダー、咲き乱れる夏の花々。

ラベンダーの香りとともに雄大な北海道の風景を思う、そこにいってしまった孫の顔を、おませになってきた電話での口調を思い浮かべる。

すぐにでも会いにいきたいと思う、だが今はまだ・・・

いつも決まって観るWOWOWエキサイトマッチ、今日はすでにきのうライブで観てしまったカード、一発で倒されてしまった日本人チャンピオンをもう一度見る気がしない。

だが最近観るビッグマッチ数試合、勝負に拘るあまり観客を忘れてしまっているパッキャオ戦、クリチコ戦、凡戦が続いている。

プロスポーツとしてこの試合を、帝拳ジムを称賛する。

スコッチ片手に何気なく観たTV、ロンドンデリーからダブリンまでの列車の旅、途中立ち寄るブッシュミルズ蒸留所、アイリッシュウイスキーを急に飲みたくなる。あいにくブッシュミルズはない。

酒棚から埃だらけのジェイムソンを探しだし、グラスに注ぐ。あぁ、この悦楽・・・アイルランド、旅してみたい。

 

 

 

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ナポレオン・・・

2010年12月28日 | 飲む 食べる

久しぶりに買ったCourvoisier Napoleon、なんと4,000円もしない。それで買うことができる。

酒を飲み始めた頃、先輩の家で惜しげもなく振舞ってくれたコニャック、それがこのナポレオンだった。クルボアジェのナポレオンだった。

コニャックの代名詞 Napoleon、私の中の高級酒の代名詞がNapoleon・・・だった、このボトルだった。

安酒を飲みあさっていた時代、Napoleonのボトルは応接間のサイドボードの棚に鎮座しているのを、

バーの上の棚に恭しくおかれているのを見上げるのがせいぜいだった。まさに垂涎の的・・・

初めてNapoleonを口にしたときの感激、衝撃、この世にこんなうまい酒があるのだ・・・

日本は本当に豊かになったと思う。いまやXOだのバカラクリスタル入りの10万を超えるコニャックを平気で飲んでいる。

Courvoisier Napoleonを改めてじっくり見る。そしてそのボトルの美しさ、風格に感心する。

ゆっくり封を切り、グラスに注ぎ味わっている。

残念ながら初めて飲んだ遠い日のあの感激はない・・・・・・

 

 

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木箱

2010年11月28日 | 飲む 食べる

カチッとした木箱が届いた。

注文したワインが届いたのだった。 開ける。整然とワインがつめられている。

ダンボール箱が当たり前のこの時代、なんと美しい木箱の梱包だろうか。

しばらく見入ってしまう。

すばらしくおいしい貴重なワインのような気がしてくる。

早速飲んでみよう。

一昔前、みかん、りんご、ビール、お酒、木箱が当たり前だった・・・

 

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ひやおろしとハイブリットカー

2010年10月05日 | 飲む 食べる
二本松の人気酒造を訪ねる。目的はひやおろしを手に入れるため、今年のOsake nouveauを買うためだ。
昨年この蔵を訪ねた。だが、あっちこっち車を走らせたがこの小さな蔵に行き着くことができなかった。
今年は二本松の里山にひっそりたたずむその蔵にあっけないほどにたどり着いてしまった。
人気酒造の軒先にぶら下がる新しい杉玉をくぐって目的のひやおろし、そしてお気に入りの赤人気・・・ゆっくりと秋の味覚とともに味わおうと思う、日本に生まれた幸せをかみ締めながら楽しもうと思う。
10月5日追記(人気酒造の素顔を偶然知ったのでお酒好きの方、ご覧あれ
ところで、解りづらい場所にあるこの蔵にたやすく行き着けてしまったには理由があった・・・
昨日、ようやく新しい車が届いた。小さな安い車、日本中にあふれている車、だが時代遅れのジジイには理解しがたい超先進的なテクノロジーを詰め込んだ車だった。
カーナビなるものも搭載してたあった。
電話番号入力、あとは音声ガイドに従うだけ・・・気がつけば目的地着だった。
驚き・・・キーがない車、タッチすればすべてOKな車、一ℓのガソリンで20数キロ走れてしまう車、190kmの今日のドライブに要したガソリンは8㍑弱、だった。
Cool Japan !!!
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地ビール

2010年05月31日 | 飲む 食べる
庭で一日過ごす。気温は低いもののやはり汗をかく。夕暮れ、ますは風呂、そしてビール。
風呂上り、スエットに着替え、デッキに出る。快晴、薫風吹き抜ける庭、ゆったりとした気分になる。庭仕事ですごした庭とまるで違う気がする。夕食にはまだ時間があるので地ビールの小瓶。秋田のお客様からいただいた地ビール。名前は秋田美人のビール。
いつもは使わない大型のビールグラスに注ぎ、のど全開、一気に飲みほす。
香りがよい、そしておいしい。
日本の多くの地ビールは名ばかり、外国から醸造機械、酵母、麦芽、技術者を一式輸入し、それを地ビールとして高価に販売している、と想像する。風土が感じないのだ。
秋田の地ビールは数種類飲んだがすべて個性的、だからといってビールの本道から外れない、おいしく、今までに飲んだ地ビールとの違い、日本のビールの良さ(ボキャブラリー貧困、これ以上は書けない)・・・を強く感じた。
幸せ・・・
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ネコに小判

2010年03月11日 | 飲む 食べる
200本以上の?雑然と置かれた、埃だらけの酒棚の整理、清掃。
カウンターにお越しなったお客様に酒の注文を頂くも、その酒瓶の所在がわからない。そこにありますよ、と逆にお客様にお教えいただく始末。
やっと重い腰を上げ、ウイスキー、コニャック、スピリッツ、リキュールなど酒瓶の分類、整理を行う。
整理の途中、麦、米、芋、蕎麦など10本ほどの焼酎を発見する。自分で買った覚えはない、すべていただいた焼酎。
私は予て焼酎は車夫馬丁の酒、アル中の飲む酒というひどい偏見を抱いていた。
だが、その後の焼酎ブーム、10年ほど前、森伊蔵を飲む機会があった。すでに高価な酒であった。初めて焼酎を美味しいと思いながらもしきりにコニャックが飲みたいと、眼が酒棚をさまよっていた記憶がある。
今ここに並べられた焼酎、頂いたばかりの100年の孤独を始め、越乃寒梅焼酎・乙等
貴重、高価な焼酎があるのだ。焼酎ブームに対する妙な偏見を捨てて素直に焼酎の魅力を認め、さらに深い大きな焼酎の森を彷徨い探求しなければと、酒好きの沽券にかかわと、思い始めている・・・
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ジョニー・ウォーカー赤ラベル

2010年02月21日 | 飲む 食べる
ウイスキーをこよなく愛する。ほぼ毎日飲む。最近、そのウイスキーの好みが変わってきたことに自分ながら驚く。それはスモーキー、ピーティーな香りの重いウイスキーに手が出なくなったこと、アイラの個性についてゆけなくなってしまった事、まろやかでスムース、豊かなフルーティーな酒を求めるようになってしまったこと、更にシングルモルトにこだわらず、ブレンデット・ウイスキーでも平気で飲んでいる自分にだ。あんなに嫌っていた山崎を飲み、美味しいな、と言っている自分にだ。
数日前、ジョニー・ウォーカー赤ラベルを買った。映画の主人公、ジェッシイ・ストーンがおいしそうに毎夜飲むウイスキー、それがジョニー・ウォーカー赤ラベルであり、それが手にした単純な動機であった。
スタンダードスコッチ、赤ラベル、世界でもっとも飲まれているスコッチには理由があった。それは飲んですくに理解できた。おそらく赤ラベルのメインモルトはスペーサイドのカドゥ。まろやか、スムーズ、万人に愛されるブレンドであり、スタンダードスコッチではトップクラスのクオリティーを感じた。日常飲むにはスィングもブルーラベルもいらない、赤ラベルで十分だと思う・・・
同時に、ずいぶん堕落したなー、と別の一人のスコッチ愛飲者は悲しく思っている・・・
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お酒・・・日本酒 ②

2009年12月21日 | 飲む 食べる
40年ほど前、地酒ブームが起こった。口火を切ったのがご存知、越後の銘酒、越乃寒梅。社会人になった1967年ごろ、酒場で飲むお酒は杯をあげるとテーブルも一緒に持ち上がる、といわれたはべた甘、今では考えられない三倍醸造でつくられた酒がほとんどであった。戦中戦後の米不足から生まれた酒増量の必要悪、酒にブドウ糖、調味料、アルコール、水を加え、3倍に伸ばしたカクテル酒であった。当時はコクがある=甘い、であったから、ブドウ糖の混入量も多くなったのであろう。醸造石数割り当て制から生まれた悪習、販売力のある大手、灘、伏見の蔵が弱小の蔵からタンクで酒を買い取る桶買いも当たり前、雑多な酒を混ぜ合わせ、ビン詰めされた乱婚酒、良質な酒が出回る時代背景ではなかった。当時は燗酒、特に熱燗で飲んでいたと思う。バランスの崩れた酒は熱燗でないと飲めなかったのであろう。
時は所得倍増、量から質へ、そして飽食の時代へ。三倍醸造が当たり前の時代でも石高を減らしても三倍醸造に手を染めず、良質の酒を造り続けていた石本酒造、越乃寒梅が注目を集めたのは当然の成り行きだった。酒税法改正、良心に目覚めた地方の蔵が本気で酒を作り始め、注目を集め始める。そんな動きを雑誌が取り上げる。そして地酒ブーム到来だ。
酒の旨さを知らなかった私、そのとき酒の本当の旨さを知る事となる。愛媛、川之江の梅錦、吟醸酒の香り、岡山、賀茂泉、純米酒の芳醇な旨さ、日本酒開眼。
次から次地酒を漁る。香露(熊本)西の関(大分)五橋(山口)久壽玉(高山)真澄(長野)澤ノ井(東京)一人娘(茨城)白瀧(湯沢)栄川(会津)出羽桜(山形)浦霞(塩釜)北海男山(北海道)思い出せない数々の酒・・・飲んだ、飲んだ、そしていつしかふと思った。あれもよし、これもいい、日本全国銘酒、銘酒。
穀類を使った酒、日本酒。残念な事だがぶどう酒の複雑さとは比べようもない。名水、そして磨かれた酒造米、麹、純粋培養された酵母、雑菌のない清潔な環境、低温発酵、腕と舌の優れた杜氏が揃えばすぐに銘酒誕生、後は伝説を待つだけ・・・長期エージングは酒の劣化を招く短命な酒、古酒銘酒が出来ない定め、変化の乏しい単純な酒・・・日本酒を探求する情熱を失ってしまってここ十数年・・・
だがお酒の美味しさは変わったわけでない。
地酒に夢中だったころ、どうしても手に入らなかった酒、寒梅、雪中梅が手元にある。飲む機会が多くなった越後三梅とは言え、初心に戻り、正月のおせち料理とともにじっくり味わおうと思う。時代に媚びず、流行におもねることのない頑固な越後の名酒をこころゆくまで楽しもうと思う。

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お酒・・・ああ 日本酒

2009年12月17日 | 飲む 食べる
気温がぐっと下がった。お酒の美味しい季節になった。
わざわざ暑い季節に日本酒を選んで飲む気はしない。
人肌、ぬる燗、酒器を選び、料理と一緒に楽しむ食中酒としての日本酒が好きだ。冷たい吟醸酒を飲むことを好まない。吟醸香が料理を台無しにしてしまうことが多い、吟醸酒は食前酒、あるいは食後酒と思う。蕎麦屋で時々我慢しきれずお酒を飲む。福島の蕎麦屋で飲んだ燗酒がとても美味しかった。飲んだ酒の銘柄を訊ねる。二本松の赤人気です。その後何度か飲む、毎度美味しい。本物だ。そこで酒を求めて二本松へ繰り出す。小さな町だ、と高をくくって探したがたどり着けない。酒屋に飛び込んで聞いてもダメ。ここなら奥の松、大七です。人気酒造???
時間切れ、福島に戻って念のためスパーマーケットの棚を見る。ありました。人気酒造、赤人気。ごく普通に並べられている。うれしいやら、ガッカリするやら。
嬉しいこと、日本酒の平均品質が上がって久しい今日、身近に美味しい日本酒、いまだ隠れた無名の正宗がまだまだ存在する事実。
閑話休題、酒のTPO。酒飲みの一人として日本酒に限らず酒を飲むTPOが乱れすぎている事がとても気になる。時(time)所(place)場合(occasion)に応じて酒を選び飲むという事が蔑ろにされすぎている、と思う。
日本酒は蹂躙され続けてきた悲しい歴史がある。40年ごろ前から寿司屋、日本料理店、S社の強引なプロモーションに洗脳され棚に置かれただるま、ウイスキーで刺身が食えるか。今はさすがここまでの破廉恥は少ない。次に地酒ブームに乗って失地回復と思いきや、ここ十数年、更なる敵はウイスキーからショウチュウへ。いつでもどこでも、ショーチユー、ショーチユーの大合唱、酒のTPO完全無視。
オールマイティーの酒なぞ存在しない。せめて繊細な日本料理、繊細な素材、丁寧に作られた料理を味わうときの礼儀として、荒っぽい蒸留酒はやめて丁寧に醸された醸造酒とともに味わいたい、と思うのだが・・・
今度人気酒造の蔵をゆっくり訪ねてみようと思う。
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