雨あがる。庭のバラが一気に咲き始める。
庭に色彩が急に豊になる。
待ち望んでい瞬間のはず、だが・・・
落ちついで庭を歩くことができない。早々と家に入ってしなう。バラが、色彩がうるさすぎる、にぎやか過ぎる。
何かもっと穏やかさがほしい・・・
バラが、色彩が多すぎるのだろうか・・・
雨あがる。庭のバラが一気に咲き始める。
庭に色彩が急に豊になる。
待ち望んでい瞬間のはず、だが・・・
落ちついで庭を歩くことができない。早々と家に入ってしなう。バラが、色彩がうるさすぎる、にぎやか過ぎる。
何かもっと穏やかさがほしい・・・
バラが、色彩が多すぎるのだろうか・・・
J.S.バッハ作曲のマタイ受難曲、人類が生み出した音楽の最高傑作、と言い放っても異論が出ないであろう。
現在聞くことのできる演奏では1958年録音のカール・リヒター指揮、ヘフリガー、ゼーフリート、テッパー、エンゲン、ディースカウのマタイが最も優れている、ということにもあまり異論はでないと思われる。
アルフィーフのLP4枚、3時間を越すリヒターの演奏にどれほど心を熱くしたであろうか。だがこれ以上バッハを、マタイをろくすっぽ知らぬ人間が語るのは不遜、やめるとしよう。
以下オーディオの観点から・・・
当時手に入れることのできたこのレコードはドイツ、ARCHIVの輸入盤、ライナーノーツはドイツ語と日本語翻訳の2冊が一緒に入っていた。
そしてこの輸入盤で怠け者が困ったこと、それは4枚のLPがオートチェンジャー用にプレスされていたこと、一枚目の裏が8、2-7、3-6、4-5と収録されていたこと。
さらばと怠け者は大枚をはたいてDUALのオートチェンジャーを手に入れる。これで一回4枚まとめてひっくり返せばいい。だ
評判を信じて試聴もせずに買った私が馬鹿だった・・・数日後知人にあげてしまった。
CDの時代になってショルティー、カナワ、クラウスのデジタル録音盤を手に入れる、が・・・ショルティーのセカセカ病?落ち着いて聞くことができない、趣味に合わない演奏で結局は不便な思いをしてリヒターを聞くことになってしまう。
その後リヒター盤もCD化されたが手に入れようとずっと思っていながら・・・
だがこの西ドイツ製のプレーヤー、リムドライブの悲しさか、猛烈なゴロ音、聞けた代物でなかった。
今日も一日重苦しい雨。
梅雨空の下の秋元湖、取り囲む箕輪、吾妻山は雨雲の中。
すが水面に浮かぶ船は一艘も見当たらない。
すっきりした夏空はいつになるか、早くも梅雨明けが待ち遠しい。
幸運にも雨が止んでいる。伸び放題の芝を刈ろう、雨に倒れた草花の手入れをしよう。大好きなオールドローズも咲き始めた。
心躍らせて庭を歩く。
芝刈り機が、草刈機のナイロンコードがうなる、庭が見違えるようにきれいになる、これで落ち着いて花々を眺めることができる、急にバラの香りが強く鼻腔を刺激する、幸せを感じる
まだ、序曲に過ぎない、幕はあがったばかり・・・
朝から雨がずっと降り続いている。
遠くまで見えるよう2階へ行き、雨の庭を見ている。バラがどんどん咲き始めているのが解る。2階の窓まで登りつめたハニーサックルも咲いている。
我慢しきれず、小降りになった庭を歩く。あぁー、マダム・アルディーが、フェリシティ・パルマンティエが、ケンティフォーリア・バリエガータが、あのバラも、このバラも・・・咲き始めている。
雨の庭にマダム・イザックペレールの濃密な香り・・・
明日は何とか雨がやんでほしい。
今日も雨。
雨に弱いスヴェニール・ド・ラ・マルメゾン、雨が降りだす前からポーチに置かれている。
雨に傷つくことなく咲き始めた。ポーチにスヴェニール・ドゥ・ラ・マルメゾンの独特の強い香り。
好きなバラをあげろといわれたら迷わずにこのバラの名前をあげることになるだろう。
十指、いや五指に入る大好きなバラかもしれない。
梅雨入り。曇天、後雨。
街に降った帰り道、田中の道を通る。
青田の遥か向こうに雨雲に霞む西吾妻山、雨を覚悟で登ってみようかとも思う。
雨に濡れ咲く高嶺の花々も素敵だろう。
車を止め、外に出てみれば青田のなんともいいにおい・・・
何も知らずに買った最初のバラ、10数年カーティスクリークの庭に生き続けている大切なバラ、シャルル・ド・ミル、枯らしてはなるまいと入梅を待っての移植作業、
激しい雨の中、登山用の雨具を着こんで・・・間違いなく根付いてくれるだろう。
夕暮れ、相変わらず梅雨の雨が降り続いている。暗い、シャッターを何度も押すが風で揺れるオメールをしっかりカメラに収めることができない。
ピンボケ、諦める。
ところでこのフランス生まれのバラ、オメール、Homereとはフランス語で叙事詩、イーリアス、オデュッセイアーで知られる古代ギリシアの詩人、かのホメロスのことであるらしい、ほんとだろうか?
彫像で知るあのいかつい顔のホメロスと、フワッと美しいこのバラとどんなつながりがあるのだろうか・・・
数年ぶりか?山形県村山市にある東沢バラ園に行く。
10時、気温は山形市に入るやすでに30℃を超えている。だが、まだ湿度が低いのか、日差しは強いもののそれほど暑さを感じない。
バラ園、この暑さにもかかわらず駐車場はほぼ満車、とても賑わっている。うれしい限り。
園内はバラの香り、色彩、強い光で満ち溢れ、長距離ドライブのせいばかりでない疲労感さえ・・・
硬い線のモダンローズの多くに違和感を覚える、感性の領域がますます狭くなってゆく自分に警戒しなければと、自身で思う。
ところで福島原発から10kmと離れていない双葉バラ園はどうなっているのであろうか、人っ子一人いない園内はきっとオールドローズの香りいっぱいであろう。
今は近づくことさえできない。
家を出るときカメラに収めた、うつむいて咲くザ・ブライドの汚れのない美しいさ、なんと美しい白き花嫁姿、美意識を刺激するものは自分の庭にあった・・・
曇天、時々雲間より陽光。
休息日、何もせず。昼過ぎ久しぶりに秋元湖まで散歩。
水量豊な水面には数艘の釣り船が浮かび、アングラーがゆったりとキャスティングを繰り返している。のどかな、いかにも平和な風景。
今日うれしい発見があった。正体不明の白いつぼみの鉢植えのバラ、開花してやっと判明した。
それは地植えにし、冬越しに失敗してだめになってしまったと思っていたそのオフィーリア、無事だった、元気だった、あぁ、愛しきオフィーリア・・・
初夏の山を今日も楽しむ。
昨年から一切経の火山活動が活発化している。浄土平に立てば噴火口から音が轟々と聞こえ、吹き出る噴煙は予想していた以上に激しい。
噴火口付近を通過する岩だらけの尾根は登山禁止、一切経山へは釜沼経由の登山道になる。
釜沼の誰もいない静かな佇まい、咲き出したチングルマ、コイワカガミ、ワタスゲ、一切経山直下の魔女の瞳の青、初夏の小さな山旅のすべてに満足する。
調子に乗って初めて桶沼を一周して山を後にする。
妻、はじめて万歩計を持参、15、427歩、11.1キロメートル、195キロカロリー、11.3g 数字を見て一日の成果、たったこれだけか・・・と
青空がまぶしい。強い日差し。
梅雨入りが遅いことを祈る。
クレメンティナ・カーボネリがずっと咲いている。
咲き進むにつれ、このバラの美しさに、香りの強さに、このバラの存在感に愕いている。
ようやくこのバラの真価を認め始めている。この庭にやってきて3年、時間がかかった・・・
6月、裏庭。森の緑が覆いかぶさるように一段と深くなった。裏庭に緑の色彩だけが強い。
咲いている花は冬を温室で過ごした鉢植えのティーローズ、チャイナローズ、それに元気な早咲きのゲラニウム、黄色いゴールドコイン・・・
地植えのバラ、出番を待っている多くのつぼみを抱え大きくしているバラたち、今は緑の中に静かに溶け込んでいる。だが、後10日もすれば・・・
いまは祭りの序曲がかすかに聞こえ始めたばかり、色彩の爆発の前の静けさか・・・
曇、時々小雨。
一気に咲き始めたジョンソンズ・ブルーを背後に配し、
雨に濡れて咲くアンナ・オリビエが美しい。
なぜかいつもこの花が咲くとカメラを向けてしまう、特別扱いしてしまう。
ほかにもっと美しく咲くバラがあるにもかかわらず・・・
いつもは雄子沢から登っていた雄国沼、今回初めて八方台から雄国沼に入る。
少々なめてかかった行程、往復6時間は運動不足の我々には苦戦、大いに疲れる。
八方台、猫魔ガ岳、雄国沼、雄子沢に降るのが順当なコースだろう。だがそのためには2台の車が必要になってしまう。
尾根沿いの道、猫魔ガ岳、猫石から眺める360度の眺望は左に天を映す天鏡湖、猪苗代湖、右に裏磐梯の三湖、振り返れば磐梯山、正面には白きたおやかな峰、飯豊山・・・
雄国沼の湿原に降ればレンゲツツジ満開、今年はコバイケイソウの当たり年、白い花穂が見事にレンゲツツジのオレンジに色を添えている。
今日はそんな雄国沼はやめにして、初めての猫魔ガ岳に敬意を表し、尾根から眺めたシャクナゲと渺茫と広がる猪苗代湖を・・・