裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

マーラーを聴く

2009年07月31日 | 聴く・観る・オーディオ・映画・パソコン
昨夜、久しぶりにマーラーの交響曲9番を聴く。感動が尾を引き、続いて5番。いずれもショルティ&シカゴの古いLP。マーラーの命ともいえる比類のない至純な美しさ、色彩感溢れるオーケストレーション、LPでは板の内側になるにつれ、音の濁り、歪み、とても気になる。感動の影にもどかしさが残る。
1、2、4番、大地の歌はすでにデジタル録音のCDに買い換えている。
我慢できず、早速郡山へ。残念ながら田舎の都市では選択する余地がない。あるものを買うしかない。2軒のCDショップを巡り、ようやく9番(ラトル&ベルリンフィル)5番(バーンスタイン&ウイーンフィル)ついでにブルックナー7番(小澤&サイトウ・キネン)手に入れる。ああ疲れた・・・
帰路、志田浜に寄る。浜辺では子供達が元気に水と戯れている。いよいよ夏本番だ。



コメント

エキナセア

2009年07月30日 | 庭に咲く草花
夏の強い日差しの下で咲くエキナセアの美しさは格別。いかにも北米大陸原産の力強さだ。昨年来、白、オレンジ、ピンク、いろいろのエキナセアを庭に植えている。繁殖力旺盛が災いし、同じ北米原産の近親、オオハンゴンソウの二の舞にならないことを願う。裏磐梯でも特定外来生物、悪者に指定されてしまったオオハンゴンソウ(ルドベキア)の一斉駆除作戦が近日中に行われるらしい。晩夏、一面に咲くオオハンゴンソウの黄色い花の美しさは、今や裏磐梯の水辺の風物詩として容認してもいい、と思うのだが・・・
コメント

ブルーベリー

2009年07月29日 | 庭に咲く草花
久ぶり、長雨で荒れた庭を歩く。裏庭のブルーベリーが実っている事に気付く。花が咲いていたのは知っていたが。すでに熟しきった実は地面に落ちている。もう10年以上前に植え、毎年雪で倒れたまま、ほったらかしのかわいそうな木であった。今年は2本のブルーベリーに支柱を立ててやった。その成果は背丈ほどに大きく成長したことで知れる。わずかに実も付いた。実を口に入れる。美味しい。初めて口に入れたような気がする。数粒収穫する。大粒だ。来年はジャムも作れるかもしれない。ハハハ・・・
コメント

五色沼の森を歩く

2009年07月28日 | 歩く・登る
重苦しい梅雨の晴れ間、五色沼の森を歩く。木々の切れ間に見え隠れする沼を横目で見ながら足早に歩く。薄暗い森の中にヤマユリの香り漂い、オオウバユリの青白い花、そして花盛りのノリウツギ、軽く視線を送りながら足早に歩き続ける。今日の目的は2時間半、ただただ歩く事だけ。(弁天沼)
コメント

ポンポンホリホック

2009年07月27日 | 庭に咲く草花
ホリホック・・・青空、強い夏の日差し満ち溢れる開けた田園、そんな風景に欠かす事の出来ない色彩、大きく背を伸ばし力強く花咲かせる、それはホリホックというよりはタチアオイと呼んだほうが相応しいのだろう。
幼いころの夏休み、各駅停車の列車の窓から見た流れる風景のなかにそれは、誰もいないホームのはずれ、強い陽光の下にあった。青田の中にポツンと佇む農家の庭先にあった。
記憶の原風景の中に、強烈な色彩を放ち咲くタチアオイ。
昨年来、庭のあちこちにホリホックを植えている。数日前から八重咲きのホリホックが咲き始めた。これはもうタチアオイというよりポンポン・ホリホックと呼びたくなる。ポンポン・ダリアのように。
コメント

キビタキ

2009年07月26日 | 庭の野鳥・野生動物・昆虫
キビタキの鳴き声が森から消えてから久しい。うるさいほど一日中森の中で囀っていた、たくさんのキビタキは一体どこに行ってしまったのであろうか。6月の中旬を過ぎるとピタッと鳴き声が森から消えてしまう。
庭のイスに止まっているオリーブグリーンの鳥、なんだろうか?じっと見つめる。もう一羽視界を横切り、リンゴの木に止まる。ああ、久しぶりのキビタキだ。イスに止まっていたのはメスであった。
歌声を失ってしまったキビタキ、春と同じように森の中で静に生活していたのだ。
このごろ一日中トラツグミの歌声を耳にする。夜のしじまを破るトラツグミの不思議な歌声、夜中に目覚め聴く、トラツグミの歌声ほど寂しいものはない。
コメント

気温上がる

2009年07月25日 | 日常生活
久しぶり青空のぞき、気温急上昇、今年最高の暑さ。
雨のあがった甲府沼、この蒸し暑さに磐梯山も潤んで見える。このぶんでは、夕方雷雨になるだろう。バックアップのない古い電化製品の再設定はとても面倒くさいものだ。数分でも停電にならないてほしい。
コメント

Sophie's Perpetuall

2009年07月24日 | Roses
しつこく梅雨は明けない、時々雨が降ってくる。いい加減にしてほしいと思う。
だが反面、雨の落ち着いた風景もとてもいい、静けさが何よりだとも思う。
ウッドデッキで雨にぬれて咲くソフィーズ・パーペチュアル一輪、窓越しにとても美しく見える。これも雨のお陰、けばけばしさが抑えられているからであろうか。
コメント

Geranium Rozanne

2009年07月23日 | 庭に咲く草花
ゲラニウム ロザニーが美しい。昨年植えたものだが、だいぶ面積を広げた。匍匐し、横に広がるのでグランドカバーとして最適。晩秋まで咲き続けるお奨めのゲラニウム。3ヶ所にに植えているが、いずれも大株になった。
とても丈夫なゲラニウム。残念な事に種が出来ないので、こぼれダネで増えるということはない。
コメント

稲田に浮かぶ磐梯山

2009年07月22日 | 本を読む
郡山に夏の買い物。曇り空、これでは部分日食も期待できない。車の中、日食で暗くなったはずであったが、気付かぬまま終わってしまった。本屋で『白痴』買う。久しぶりの文庫本のコーナーで驚いたこと、それは上下巻でおよそ2,000円、文庫本も知らぬ間にずいぶん高くなったこと、際立つ品揃えの悪さ、岩波文庫の棚が荒れていたこと、岩波、大丈夫だろうか?と思うほど。八重洲ブックセンター郡山店、比較的大型の書籍店にもかかわらずだ。
いろいろ雑多な買い物で車のトランクが一杯になってしまった。
帰路、猪苗代の広大な水田を通る。磐梯山が梅雨雲と戯れている。
コメント

クガイソウ

2009年07月21日 | 庭に咲く草花
朝から雨、また梅雨空に戻ってしまった。
散歩に出かけた五色沼、ちょうど昼時、あちこちのキャンプ場から林間学校か?小学生達の飯盒炊爨の焚火の煙と明るい笑い声が流れてくる。裏磐梯のカラッとした夏の日差しの下で体験させてやりたかった・・・
庭の奥、夏草の生い茂った草むらの中にクガイソウが咲き始めた。
コメント

梅雨が明けたような

2009年07月20日 | 磐梯高原・山・森・花
連休最終日、ようやく雨上がり爽やかな晴天。裏磐梯は込み合う。表通りの混雑を避け、裏道を通ってコンビニに買い物。その帰り道、明るい舗装道路をゆったり横切る黒い動物、その動物は熊であった。車を止め、ダッシュボードのカメラを取り出す。その間、熊は道路を横切り、すでに姿はない。車を降り、熊の消えたヤブ付近を覗き込むが、残念ながら揺れる夏草も熊の姿も発見できなかった。物陰に潜んでじっとこちらを見ていたのだろうか?
熊の出てきた方向に磐梯山がすっきり見える。さらば、と磐梯山にカメラを向ける。
コメント

ヤブカンゾウ

2009年07月19日 | 庭に咲く草花
あいにく今日も天気が悪い。時々激しい雨。せっかくお越しいただいたお客様にとても申し訳ない気分。
暗い雨の中でやぶカンゾウか今年も咲き始めた。近くの村の古老が持ってきてくれたヤブカンゾウ。以来10数年、夏になると艶やかな花を毎年咲かせてくれる。老人は行者ニンニク、メグスリノキ・・・いろいろ珍しい植物を持ってきてくれた。
ヤブカンゾウの花は咲けども、その古老はすでにこの世にいない。寂しい。
コメント

アダム

2009年07月18日 | Roses
連休初日、あいにく夏の日差し降り注ぐ、カラッとした裏磐梯、とはならなかった。
アダムがまた咲いている。気が付かなかった。ちょっと年を取ってしまったアダムですが・・・
コメント

ドストエフスキー

2009年07月17日 | 本を読む
昨夜、BShiで亀山郁夫、悲劇のロシア・前編を見る。珍しくも、ぐっとひきつけられ、釘付けになってしまう。番組はツァーリズム末期、暗く、深い絶望感に支配されたロシアを背景に創作されたドストエフスキーの作品を紹介するものであった。虐げられた人々、罪と罰、白痴、悪霊、そしてカラマーゾフの兄弟。ドストエフスキーの出会いは強烈であった。家に転がっていた本、兄弟の誰かが読んだ本、深夜何気なく手に取り、寝ながら読み始める。ぐんぐんひきつけられ、時間の経過も忘れ、気が付けば白々と夜は明けている、通学の電車の中でも、授業をサボり、キャンパスの芝生の上でも読み続け、そしてやっと読了。それほど夢中に、一気に読まされてしまった本、それは『虐げられた人々』であった。ドストエフスキーとの初めての強烈な出会い、18,9歳のころの出会いであった。それから罪と罰、カラマーゾフの兄弟、憑かれたように読み漁ることになる。
亀山郁夫に遥か遠い青春の埋もれ、忘れ去ってしまった何かを触発されてしまった・・・すぐにでも白痴を、悪霊を読んでみようと思う。すぐにでも本屋に飛んでゆこうと思う。田舎の本屋の文庫本の棚にも置いてあるだろう。
(あった・・・何度の引越しにも捨てられることなく。河出書房、昭和27年発行ドストエフスキー全集第3巻 虐げられた人々)
コメント