昨夜から雪が降り続いている。
2013年12月31日、例年になく雪が多い。雪に囲まれて暮れる。
お客様を少なくお迎えた今年の年末、8時過ぎには早くもプライベートタイム。
身内から送ってもらった美味しいおせちを早くも食べながら紅白を楽しんでいる。
いつものビール、お酒、そしてスコッチ・・・
そう、東京のM氏から送っていただいた素晴らしい年越し蕎麦を食べながら除夜の鐘を聞くことになるだろう。
なんと幸せなことだ。
さようなら2013年、平穏、無事、感謝、感謝・・・
昨夜から雪が降り続いている。
2013年12月31日、例年になく雪が多い。雪に囲まれて暮れる。
お客様を少なくお迎えた今年の年末、8時過ぎには早くもプライベートタイム。
身内から送ってもらった美味しいおせちを早くも食べながら紅白を楽しんでいる。
いつものビール、お酒、そしてスコッチ・・・
そう、東京のM氏から送っていただいた素晴らしい年越し蕎麦を食べながら除夜の鐘を聞くことになるだろう。
なんと幸せなことだ。
さようなら2013年、平穏、無事、感謝、感謝・・・
昨日酒を買いに私の愛する人気酒造に行った。
震災の被害を受け大内酒造から別れ、今では同じ二本松市の中学校の廃校に人気酒造は移転している。
新しい移転先にすでに足を運ぶこと3回。
敷地は広大になったとは言え、事務所は明らかに体育館、醸造所は校舎。
日本のバローロと言われたとことから移転して果たしてどんな影響があるのだろうか、それは全くの杞憂、移転後さらに品質に磨きがかかった、と思う。
反面、面倒なことだが最近、酒屋でこの酒を求めることが困難になるつつある。
仕方なしにが蔵に足を運んでいる。
黄人気、ぬる燗用@1700円、ゴールド人気、冷酒用@2500円購入、(1.8リットル、正確な価格忘れた)
そして今日、黃人気をぬる燗で飲んでいる。しみじみ美味しいと思う、香り、バランス、素晴らしいと思う。
福島、二本松、こんな酒に出会えたことを幸せに思う。こんな低価格な酒にもかかわらず・・・
自分の舌で、鼻で探し当てた酒、自身、誇りに思う。
酒屋に置かれている数千円、数万円の人気のある日本酒、果たして、と思う。
多くの人は人気だとか、評判だとか、ランキングだとか・・・そんな数字を絶対視、数字の裏側を探ろうともせず、いとも簡単に安心して群がってしまうのだろうか。
自分の感性を総動員して探し求めないのだろうか、とても不思議に思う。
それは恥ずかしげもなく世界遺産に登録されるや富士山に群がることと根は同じ、
富士山は昔のままだ。本質を知らずに群がる、非常に馬鹿げた、恥ずかしい行為のように思う。
家周りの除雪に半日を費やす。
たったこれだけで何かを成したという充実感、馬鹿なことだ、と思う。さらに・・・
2人だけのクリスマスイブ、夕方から妻は料理に忙しい。
薪ストーブの前のテーブル、今日は特別、妻が作ったおいしい料理、イタリアでレストランテでも開こうか。
ローストチキン、パンチェタ、チーズたっぷりの焼きたてピッツア、トラメッツィーニ、スプマンテ、ワイン・・・
東京のI氏に送っていただいた山下達郎のアルバム、Season's Greetingsがずっとリピートで流れ続けている。
アルコールに酔った妻、自室に。
ひとりよがりのクリスマス・・・
今日の私、ガーダードのオイルランプの下で開高を読んでいる、初版本、1979年11月発行の釣りの絵本OPAを拾い読みしている。
第一章、神の小さな土地、第二章、死は我が職業、第三章、八月の光・・・
1時間、幸わせになりたかったら酒を飲みなさい。
3日間、幸わせになりたかったら結婚しなさい。
8日間、幸わせになりたかったら
豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸わせになりたかったら釣りを覚えなさい
・
酔とストーブの暑さ、グリンリベットのグラスを持って外に出る。
暗い夜空、見上げる顔に雪が冷たい、首筋が冷たい。ああ雪が降っている。
温度計を見る。-5°c、そんな寒さ、全く感じとることはできない。
ただただ暗く、そして静かだ。
暑く、乾いた喉を潤すためにビール、今は一時間の幸せの追求に夢中・・・
雪、降り止まぬ。
この時期にしてはとても多い雪、重みで赤い実をたくさんつけた庭のカンボクが倒れてしまった。
だが、多雪の12月、雪に埋もれ文字通り素晴らしいホワイトクリスマスを迎えることができる。
各スキー場、雪不足の心配は全くない。
今年はおいしい料理、酒、その気になってクリスマスを楽しもうと思う。
薪ストーブ、ガンガン燃やして・・・
粕取りブランデー、グラッパを愛する。
今日もオイルランプの灯の下でグラッパの味と香りを楽しんでいる。
この透明なブランデー、イタリアのレストランで食事の最後、余韻を楽しむときはこれだ。
小さなトラットリアなどでは置いてない時があり、リモンチェルロでは、と言われてガッカリさせられる。
今回の旅、フィレンツェでの食事、ガリバルディでも最後の〆はこれ。
トスカーナの赤ワインと共に味わう美味しい食事、ドルチェ、エスプレッソ、そしてグラッパ、フルコース・・・
それにしてもキツかった、その直後に登ったドーモの薄暗い数百段の階段、冷静と情熱のあいだ、年を忘れその気になって・・・
イタリアいいな、すぐにまた行きたい、ああ、美味しいな、一杯が二杯、そうだマールを飲もう。
そう、うまい酒ならなんでもいい、ということ、ただ単に・・・
雪やっと降り止む。
除雪のスタートは除雪機の除雪から。
数日前、タンクに軽油満タン、エンジンをかけバッテリーもフル充電、オーガを回し準備万端のつもり、その除雪機をエントランス付近に運んでいたのだが・・・
いざ・・・、エンジンはかかるもののオーガが回転しない。よく見るとオーガを回す回転軸のボルトが飛んでいる。
このボルトは滅多に折れることはないのだが。
ああ、いやになちゃうな・・・このボルトは奥にあるので作業しづらい、修理の準備と取り付けに30分以上。
車を掘り出し、村道に出るまでの道、除雪。外出できるまでに雪と格闘した時間2時間。
車で買い物に出かけるだけでこれだ。これ以上ぼやきはやめよう。
明日は家周りの除雪で雪と戯れる。
雪国人の特権、毎日雪と遊ぶことができるなんて、楽しいなあー
乾燥した雪がしきりに降っている。
いよいよ本格的冬の到来。
薪を炉端に運び込む。
外気温-4°c、今日は真冬日で暮れることになるだろう。
乾燥した薪、気持ち良いレスポンス、レバーを開けばすぐにストーブトップに置かれた温度計は振りきれるほど上がる。
揺り椅子に座り、炎を見つめる。まさに砂浜の太陽を浴びているごとき心地よさ、本を広げる。
夢心地、すぐに浅い眠りに落ちる。
屋根から滑り落ちる乾燥した雪のザーという柔らかな音、目覚める。すでにダイニングの窓は半分以上埋まっている。
オートチェンジャーから流れる音楽はヘレヴェへ、バッハ、マニフィカトからイースターオラトリオに変わっている。
ピリオド楽器、フラウト・トラヴェルソ、バロック・オーボエ、そして何よりもカウンターテナー、アンドレアス・ショルの心にグイグイと染み込んでくる歌声・・・
積雪2.30cm、この雪は根雪になるだろう。
明後日から厳しい寒波襲来、積雪は相当なものと覚悟しなければならないだろう。
新雪を踏んで五色沼周辺を歩く。
人影、全くない。
静寂を破るもの、時々沼に浮かぶカモの鳴き声のみ。
北イタリアの旅から帰ってすでに2日?気力がない、なにもする気がしない。
ただボーと起きて食べて寝て・・・
妻は昨日からスーツケースを開いて洗濯物の山を片付けている。
私はといえば薪を運び込み、やっとストーブに火を入れ、買いこんだマルケージ・ディ・バローロのボトルを眺めている。
そしてこよなく美しいバローロの村、一面に広がる葡萄畑をぼんやり思い浮かべている。
ワインをほとん知らない私、だがイタリアワイン(数十年前に起きた事件、キャンティワインにグリセリンその他の薬品を混入させ販売したイタリアワインの信用を失墜させたとんでもない事件)に漠然とした不信感があった。
今回の旅のスタートはトリノ、夕食時に飲んだワインの香り、味、そして訪れたバローロ、老舗中の老舗のアンティーケカンティーネ・マルケージ・ディ・バローロ、そこで試飲した3種類のワインの素晴らしさ、それはすべての不信感を払拭した。
その後訪れた街街、昼、夜、ずっとワインを飲み続けることとなる。それにしても飲んだ・・・
ボトルを手に取り考える。訪れた北イタリアの街々の撮りだめた映像を見ながら開栓しようかなどと・・・