裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

春の海 波立海岸へ

2019年02月25日 | 日常生活

いわきの海に向かって車を走らせる。

いつものようにフラワーセンターに立ち寄り、早春の草花を愛でたあと、久之浜に向かう。

山の中の生活、時として無性に大海原に対峙したくなる。

久之浜波立海岸の長く広い砂浜、太平洋、沖ゆく船、砕け散る波、潮騒、潮風、遠雷のような海鳴り・・・

誰もいない浜辺をどこまでもを歩く。渚の砂に指で馬鹿げたことを描く。

押し寄せる波が早く消し去ってくれないか、と願いつつ佇む。

気温16度c、潮風が気持ちいい。

乾いた砂浜に胡座をかき、大海原を眺めながら持参したお茶、おにぎりを食らう。

質素、だがこれ以上のものがあろうかと思う。

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今日も DIY ペンキ塗り ウオシュレット取り付け

2019年02月23日 | 日常生活

昨年の暮れ、20数年使い続けた一階ホールのトイレのウォームレットが壊れた。

その付け替えのため手配したウオッシュレット、amazonから届く。

新し物好きなんだから、との妻の言葉を受け流し、ペンキ塗りを中断し、ウオッシュレット取り付け工事。

できるだろうか、若干の不安もあったが一時間弱で取り付け完了。

コンセントのアース線接続に手間取る。狭い場所、身をかがめての作業は辛い。

昨日から引き続きホールのペンキ塗り作業。15時塗り終わる。見違える程綺麗になった。

夫婦共々出来栄えに大いに満足す。

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Do it yourself・・・ペンキ塗り

2019年02月22日 | 日常生活

春、日差し強くなるにつれ、明るくなるにつれ家の壁のよこれが気になる。

業者に依頼しようか、まて、まて、持て余し気味の時間があるでないか、そこでDo it yourself・・・

思い切って踏み出す。早速一昨日はホームセンターへ行き、必要な資材を買い求める。

水性塗料16kg、ローラー大小各一、刷毛、マスカー、マスキングテープ、バケット、ネット、

スライド継柄(2m)等およそ2万円の出費。外装の塗装は部分的ではあるが何度か行っている。

が、さすが室内となると緊張する。昨日は一番難しい2階階段、及び階段下。階段の天井は4m近くある。

脚立とスライド継柄使ってなんとか塗り終える。出来た・・・感激。

ペンキ塗りの半分以上はマスキングの地道な作業、丁寧な作業の妻担当。

今日は気をよくして一階ホールのペンキ塗り。あと数日すれば2階廊下も塗り終わるだろう。

案ずるより産むが易し、これからもDo it yourself・・・チャレンジしようと思う。

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春を探しに

2019年02月18日 | 日常生活

今日は気温が上がるらしい。

春の気配を探しに雪の峠を越えて福島市へ。

いつのも公園、四季の里。

バラの剪定をしている庭師、温暖だった今年の冬、バラの芽吹も早いだろう、と。

スノードロップ満開、クリスマスローズ咲き始め。

気温8°c、暖かい。花見山へ向かう。

いつものように園内はロウバイの香りで満ちている。

帰宅後、ポーチの薪を室内に運び込む。

12月にポーチに積んだ薪の五分の三の薪を燃やした。残り2列。

薪を燃やした分、それだけ春が近づいているということだ。

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鉱夫沼から甲府沼 雪の森を辿り水源へ

2019年02月15日 | 裏磐梯・湖沼

天気が良い。今朝は放射冷却でおよそ-15°cに冷え込む。昼過ぎスノーシューを履いて甲府沼の水源を訪ねる。

積雪期でないとブッシュが深く、行くことが困難。沼をぐるり巡ろうか、と歩き始めたが、面倒になり湖上を歩き、対岸に渡ってしまう。

湖上ではいつもは見えない風景が展開、白い雪の西吾妻山が美しい。

対岸の森の中に磐梯山の伏流水が湧き上がる小池がすぐに見つかる。

相当の水量が流れとなって甲府沼に注いでいる。20数年ぶりの水源の出会いにすっかり満足し、再び湖上を渡り、家に帰る。

甲府沼

カーティスクリークの庭づたい、カラマツ林の小道をたどれば1,2分で静かに清水をたたえた秘密の沼に出会える。

湖面に磐梯山を映しこみ、その美しさはたとえようもない。この神秘的な秘密の沼にも残念ながら無粋な名前がついている。

その名は甲府沼。村の古老のお話では、当時は鉱夫沼と呼ばれていたそうである。(国土地理院の思い込みによる地図の誤記)

水路がない谷地に失業した鉱夫たち(硫黄価格下落による沼尻硫黄鉱山閉山があった)が人夫として雇われ、長瀬川までの長い水路を掘った。

水路の完成により、水が捌け、湿地帯は狭まり、現在の沼が形作られたそうだ。

現在もその水路跡は残っているが、その後秋元集落の防火用水確保のために作られた小川の完成(現在、カーティスクリークの庭を流れる小川)

によって今では鉱夫たちの掘った水路にはまったく水の流れはない。

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久しぶりの散歩

2019年02月14日 | 裏磐梯・湖沼

雪道を歩く。相変わらず小雪舞う真冬日なれど、忍び寄る春をなぜか感じる。

気温の低さは別にして、この頃の日差しの強さ、日暮れが遅くなった事など実感するからだろうか。

とはいえ、久しぶりの秋元湖は一面の雪原、春はまだまだ遠い。

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角川書店 昭和文学全集 銀河鐵道の夜  

2019年02月11日 | 本を読む

自室のストーブの前、ボロボロ、分解しそうな66年前のハードカバーを膝の上に載せ、読んでいる。

本は1952年(昭和27年)配本が開始された角川書店、昭和文学全集の第14巻、宮沢賢治集(昭和28年配本)の一篇、銀河鐵道の夜。

戦後の混乱期から経済成長の時代に向かう頃の空前の全集出版ブーム、我が家でも角川書店から出版予定の昭和文学全集を父が予約、

配本される都度、重そうに数冊本を抱えて会社から帰ってくる、そんな父の姿を今でも覚えている。

全60巻の配本が終わった頃、粗末な組み立て式の書架が送られてきた。

だが、その書架に全巻揃うことはなかった。家族6人、誰かが自分の好みの本を手元に持っていって返さない。

小学校3,4年生だった私は宮沢賢治に夢中だった。爾来、その本は66年間ずっと私の手元にあり続けている。

風の又三郎、ポラーノ廣場、クスコーブドリの傳記、だが断然私は銀河鐵道の夜が好きだった。

当時、賢治といえば風の又三郎だった時代、正字、旧仮名遣い、ルビなし、細かい活字の三段組の本に小学生がなぜ?

黄金きんと紅でうつくしくいろどられた大きな苹果・・・苹果を読み、理解し得たのであろうか?

賢治の思想、哲学、教養、宗教、科学のすべてを織り込んだ銀河鐵道の夜、小学生の私が理解し得たのか?

だが、通俗を嫌うマセガキ、現実と幻想の世界、夢想する少年、繰り返し読んだ少年期の私の深層心理に言い知れぬインパクトを与えたことは確かであろう。

文献学的研究がなされてない時代に出版された本、遺稿には頁数さえなく、紛失稿もあり、研究の進んだ現在出版されている本とだいぶ違う。

だが、私にはこの不完全な本、形而上学的深い意味を含むブルカニロ博士の登場の結末で終わる銀河鐵道の夜でなければならないのだ。

平易な結末では満足できない、この本の銀河鐵道の夜を心から愛する。

改めてよく見れば 全部ではないが初めて出てくる苹果にりんごとルビが振ってある

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騒ぎの割には

2019年02月09日 | 庭の野鳥・野生動物・昆虫

週末に強い寒気襲来、とマスコミは一斉大騒ぎ。

幸い裏磐梯は降雪も、寒さもほとんど通常通り、朝の気温も-10°cを下回ることもなかった。

わすかな降雪の中、いよいよ食べ物が少なくなったか、ツグミがナナカマドの木に群れている。

ナナカマド、ローズヒップ、カンボクの赤い実は美味しくないのか?いつも冬の最後まで残る。

人間の浅知恵をあざ笑うかのようにサルに何度も繰り返し襲われたヒマワリの種を入れた餌台、

ポールに有刺鉄線を巻きつけたり、ベタベタを嫌うと言うことを知りグリスをベタベタ塗ったり、

強力なスリングショットを買い求めたり・・・人間知恵甲斐なく全てダメ。

今は小川沿いの2本の木に紐で吊るしている。サルと知恵比べ決着、やっとサルに襲われることがなくなった。

餌の補給に苦労するも・・・

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喜多方 はせ川食堂のラーメン食す

2019年02月06日 | 飲む 食べる

昨日喜多方に行く用事があった。

久しぶり10年ぶりくらいか?喜多方、はせ川食堂のラーメンを食べる。

柔く美味しいチャーシュー、コシのある艶やかな麺、煮干しの香りたつ、濃いしょっぱめの醤油スープ、

関西人の多くが認めない味である。だが、私たちはこのはせが川が好きでよく通った。

女将は相変わらず健在、だが調理人は若者に代替わりし、すっかり味が変わったように思う。

強い個性、煮干しの香りは影を潜め、全体に洗練されたラーメンに完成された。私はこの味を評価する。

帰りに持ち帰り麺、スープ2食。

最近妻がチャーシュー作りにハマっている。

薪ストーブで長時間煮込むチャーシューは柔らかくジューシー、とても美味しい。

今日の昼はそのチャーシューとはせが川の麺とスープ。

ああ美味い、満足。もう外でラーメン食べる必要ないなー、と2人。

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フーガの技法 Lionel Rogg

2019年02月04日 | 聴く・観る・オーディオ・映画・パソコン

対位法芸術の極み、バッハの白鳥の歌、未完のフーガの技法には2つの厄介な問題がついてまわる。

総譜で書かれ、演奏楽器の指示なく、更に楽章配列の問題がある。

そんなことから現在、オーケストラ、オルガン、チェンバロ、ピアノ、弦楽四重奏による演奏が存在する。

数々の演奏からチェンバロのレオンハルト、評判のいいソコロフ(Sokolov)、更にエマーソン弦楽四重奏団まで手を伸ばし聴いていたが、

最近はリゲティの賛辞はともかくとしてコロリオフのピアノを聴くことが多かった。

時間を持て余している最近、カビ臭いLPを引っ張り出し聴くことが多い。

そんな時、見つけた驚愕の一枚、半世紀前のLP、ライオネル・ロッグ(Lionel Rogg)のフーガの技法。

透明、荘重、荘厳な響きに感激、当時、オルガンだったらヴァルヒャ(Walcha)に見切りをつけたではないか。

そう思わせたLionel Rogg、お気に入りのLPだったのだ、全く忘れていた。

ロッグの素晴らしいこのフーガの技法もCD化されているようだが、WalchaのCDは入手できても、今ではLionel Roggはおそらく無理だろう。

残念なことだ。

ライオネル・ロッグのフーガの技法、右手、左手、足鍵盤、オルガンの複雑に絡み合う音の連なりを一音一音分解し、
 
再び頭の中で組み直し、繰り返し注意深く聴いている今、フーガの技法はオルガンにとどめを刺す・・・と思う。
 
Helmut Walcha (1956年オランダ アルクマールにて録音) 

Lionel Rogg フーガの技法          1969年ジュネーブ 聖ペーター教会にて録音 

このお気に入りのディスクは1970年8月29日 銀座ヤマハにて購入(ライナーノーツに書かれた記録から)

当時 相当音にこだわって造られたLPと知れる   カッティングマシンはノイマンSX-68 +PTS(Pinchless Tracing Simulator) 

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