裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

フンショウロウ咲く

2013年01月31日 | Roses

早、1月も終わり・・・

12月に室内に取り入れ、窓辺に置かれたフンショウロウが今年も満開。花の香りが部屋に満つ。

ほとんど毎日の降雪、冬の少ない窓越しの陽光、そんな窓辺の環境の下、よくぞ芽吹き、葉を茂らせ、花を咲かせる、成長の速さ、その生命力に驚きを覚える。

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降り続く雪・・・

2013年01月26日 | 日常生活

朝の餌やり、膝を超す雪を漕いで餌台に行く。

除雪をしたばかりだというのにもうこの雪だ。今日一日降り続くだろうし、明日も。

除雪、どこから?まずは温室の屋根の雪、このままでは潰れてしまう。そして・・・

ああ、苦役・・・

いい加減にしてほしいと思う。

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海へ

2013年01月24日 | 日常生活

深い雪に囲まれた長い冬の生活、強烈な海への憧憬・・・

毎度のことだが急遽、車をいわきの海に向ける。たった100数十km、別世界、広大な太平洋の海原が広がる。

波立つ海、広い砂浜に立ち深く海の香りを吸い込む。これだけですっかり満足。

だが振り返れば・・・

震災、津波の爪痕が残る海岸、全滅の薄磯地区、瓦礫は取り除かれたものの建物の土台部分が無残に残る。

見上げる塩屋岬灯台はいまだ閉鎖され、登ることができない。

舞子浜海岸を海を見ながら、時々砂浜に立ったりしながらR6を北上、できたら福島市に抜けようと。

Jビレッジを過ぎ楢葉町役場を過ぎるや風景は一変、まさにゴーストタウン、鳥肌が立つ異様な風景。

対向車のバスに乗り込んでいる水色の防護服、マスクの人々、まるで意識を失ったかのように頭を深く垂れている。

原発からJビレッジに向かう途中であろうか。

遠くに警察車両の赤いライトR6、閉鎖。Uターン、来てしまったこと、こんな風景を見てしまったことを深く後悔。

暗い気持ちのまま夏井川渓谷を遡り、小野に抜け帰途につく。

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ブラームスはお好き

2013年01月18日 | 日常生活

朝食後の仕事、まずは野鳥たちの餌やりから。

空っぽの餌台、鳥たちは既に餌をねだって飛び回る。

いつもの通り、ヒマワリの種、そして一個の団子、バードケーキ。気温は-10°c、寒い。軽く乾いた雪が舞っている。

この頃カラ類の他にバードケーキを食べる大食漢ヒヨドリ、カケス、アカゲラの扶養家族が加わったので餌の消費がとても早い。

昼過ぎ自室で音楽を聴いている時、ふと窓の外に目をやるとすぐそば、手が届くほど近くのダケカンバの幹にアカゲラが止まり夢中で幹をたたいている。

音楽が止むと、リズミカルな音が聞こえる。コンコンコン・・・、大音量で聴いていたBRAHMS(手に入れたばかりのRATTLE、BERLIN、THE SYNPHONIES)で聞こえなかったのだ。

大音量、アカゲラにもガンガン響いているはずだ。-7°c、風景がボーと霞むほど降りしきる雪の中、半時間以上ブラームスを聴きながら?ダケカンバをたたいている。

そんなアカゲラに向かってブラームスはお好きですか・・・

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静寂 秋元湖

2013年01月16日 | 日常生活

昼過ぎ、やっと雪止み雪雲の雲間から薄日射す。

帽子、マフラー、ダウンコート、暖パンの完全装備で家を出る。気温-3°c、風は全くない。

雪道をたどって久しぶりに秋元湖。膝を越す新雪をゆくりゆっくり漕いで湖畔へ。

人気は全くない、湖面はすっかり閉ざされ深閑とした白銀の世界、純潔を汚すワカサギ釣りのテントや小屋も全くない。

うっすら汗をかき、雪原に一直線に伸びる我が足跡を満足げに振り返る。

この頃、外出時デジカメを持参しない。iphoneで済ませてしまう。ウオッチキャップの下、耳にイヤースピーカーを差し込んだまま。

音源はiphone+Audiogalaxyから。秋元地区でもようやく半年前から3G回線が安定して使えるようになり、電波の途切れることがない。

いい年をしてiphoneを手放すことができない。マーラー9番4楽章が流れ続ける。見渡す白銀の映像と、音響、アダージョが劇的に調和する。

映画のテーマ曲として必ずや使用されることだろう、と思う。

既に使われているのかな、知らないだけで・・・

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雪の峠を越えて

2013年01月10日 | 聴く・観る・オーディオ・映画・パソコン

珍しく妻が映画を観にゆこうという。

その映画は昨年暮れ封切られたレ・ミゼラブル。たまには付き合わなければならない。

気乗りがしないまま福島市を目指して雪の土湯峠を越える。

ワーナーマイカル、映画はいつもここだ。五階の広いフロアーは濃密なポップコーンの匂いが流れる、その気になってくる。

料金は2人ともシニアー料金の@1000円、いつも安くて申し訳ない気がする。

小さなバケツに入ったポップコーンを抱えて館内に。中はガラガラ、ほとんどが中高年。

上映されるや、この映画の予備知識が全くない私、妻にやられたと思う。

好きでないミュージカル作品ということを知る。

だが、それはつかの間、すぐに映画の音響、映像の迫力、

そして今では珍しい中高年に感動を呼ぶスローテンポ、メロディアスな楽想の曲の数々、あっけなくミュージカルの魅力あふれる世界に引き込まれてしまう。

主演のヒュー・ジャックマンの歌の上手さ、驚くべき、あのラッセル・クローが歌えるとは・・・

今更このミュージカル、古臭い新味のない楽曲、オーソドックスなストーリーをわざわざ映画化する必要があったか、という疑問は残るものの、観てよかった、と思える一本であった。

ところで原作のレ・ミゼラブル、私は読んだことはないが・・・偶然数日前に森本毅郎のPodcastでビクトル・ユーゴの興味深い話を聞いていた。

レ・ミゼラブルは明治35年、訳者黒岩涙香、(訳本は英語訳本)ああ無情として新聞連載で紹介されている。そういえばああ無情・・・子供のころ読んだ気もするが。

明治16年、(西暦1883年)板垣退助は訪欧した時、フランスで81歳のビクトル・ユーゴに会見している。板垣はユーゴに後進国、日本に自由民権の思想を普及させるには、と問う。

それに対してユーゴはここ20年に創作した私の小説を読めばいい、と平然と答えたという。この不遜なまでのユーゴの自信に板垣は度肝を抜かれたという。

面白い逸話だ。だが今更この冗長な Les Miserables(悲惨な人々)を読もうなど、そんな気は全くない。

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2013年甲府沼

2013年01月05日 | 日常生活

あけましておめでとうございます。 謹んで新春のお喜びを申し上げます。

2013年、輝かしい新年を迎え、皆様のご健康とご繁栄を心よりお祈り申し上げます。

 

雪止み、今年初めての青空。

太陽が顔を出しているにもかかわらず、最高気温-3°の真冬日、相変わらす気温低い。

明日からまた雪になるので機械を使って家周りの除雪。

作業終了後、小川を渡り新雪深い森に入る。時々腰を超すラッセルに、たった5,60mの距離の甲府沼までたどり着くに肩で呼吸するほど疲れる。

久しぶり、ウサギの足跡残る白き雪原の甲府沼、まだ湖上に立つ勇気はない。もうしばらくしたら湖上から磐梯山に背を向け、いつもは見ることのできない真白き吾妻山を眺めようと思う。

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