<悩み>を厭なものと思う人もいれば大事なもの、と解釈する人もいます。苦しんでいる場合は当然、厭なものですし生活に希望がなく生きる気力もうせています。しかし心のすみにもし<悩みの存在の意味>についての哲学があれば、その生活から抜け出せます。心理療法での<悩み>はその人の成育史で育まれた<理想:こうありたい、あらねばならない>と現実とのギャップが<悩み>の実体です。ですから理想とは何か、現実とは何か、の解釈をきちんとすると、とんでもない現実吟味力のない理想を自分が掲げていた事にきづいたり、解釈が間違っていたことに気付きます。理想を一時的に捨てる、現実をあるがままに素直に受容する、この作業が出来る人と出来ない人とでは人生が大きく変化していきます。悩みは人生の有り様と指針をチェック出来る重要な指標です。
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