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生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

独り言の病理

2006年08月05日 | 第1章:愛の領域
周囲の人には気持ち悪い現象ですが、独り言はどの場合も森の池のように当人の心を静めてくれています。当人の独り言を無理に押さえ込むと病状は悪化します。駅のトイレ等の公共の場では、その種の人を避けるべきですが、家族、親戚、友人の場合は、どうしたらいいでしょうか?独り言の病理を<正常なもの、神経症からくるもの、精神病系(躁鬱病、統合失調症)、人格障害の4つ>に分類します。それぞれ対応策がありますが、ここはワンポイントレッスンですので一つだけに絞り込みます。会話しないで、愛情の眼差しで10分ほど、静かに目を見つめながら、傾聴する事。そうすると正常系、神経症系は、自然と言わなくなります。精神病系、人格障害系は専門医と時間をかけて相談する事です。この考え方を明確に意識しておいて下さい:<思索論:6-5>:

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太陽と月

2006年08月04日 | 第1章:愛の領域
世界の民話を読むと太陽と月のイメージが逆の場合が多く、例えばインドでは太陽は何となく意地悪なもの、月は優しいものに解釈されていますが、それと同じように日本人のイメージもそれぞれ違うので、ここでは太陽は何となく陽とか表、月は何となく陰とか裏、と解釈して話を進めます。さて自問自答の内容で人生が激変していきますが、ひたすら太陽だけの自問自答は人生を疲労困憊させますし、ひたすら月だけの自問自答だけでは枯れてしまいます。太陽と月の両方で、表と裏、陽と陰、この両極端の領域での自問自答を習得すると、マンネリズムの人生から脱却でき、新鮮な感情、いきいきした知恵、冒険に富んだ日々が出現すると言われています。太陽と月のイメージが健全に働き出すとバランスの良い美しい人になるようです。:<思索論:6-4>:

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天使と悪魔

2006年08月03日 | 第1章:愛の領域
小説<天使と悪魔>(ダン・ブラウン著)は欧米の大学で学ぶ宗教心理学の教材にしてもいいくらいの小説です。信じて見えてきたものが何か、人によって、どうしてこうも見えてくる内容が違うのか、恐ろしいくらい明確に、人間の深層心理をえぐり出した小説です。宗教戦争が何故起きるか、これを読むとよくわかります。自問自答する内容で<天使>となるか<悪魔>となるか、が分かります。人間の不安感、怒り、体に出るくらいの心配事、鬱、錯乱を喜ぶ自問自答が悪魔的、平安感、友好的な感情、爽やかな健康感、幸福感、統御感を益々豊かにさせる自問自答が天使的な自問自答です。あなたを不安、怒り、身体症状、鬱、錯乱に導くものを<逃避>と考えず、勇気をもって避けた方が賢明です。:<思索論:6-3>:

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自問自答の効果

2006年08月02日 | 第1章:愛の領域
私の反省談義です。自問自答の効果は精神衛生が非常に良くなる事ですが、あまり意識すると疲労の原因ともなります。どんな自問自答をしているか、その内容が、学者の世界ですと一流、三流の分かれ道となります。医者の場合でも、どの世界でも、その内容で勝負が決まります。不思議な事ですが、自問自答する会話の品位が顔の表情も決めていきます。気取って柄にもない高尚な会話をすると偽善的な表情になり、自然体で明るくのびのびと、それなりに自問自答していると本物の姿が明確に意識と知覚の世界に上がってきます。愛について、心理療法について、職業選択について、政治経済、自分の人間関係について、とにかく全ての事について思索を深めたい場合に、この自問自答をノートに書きながら、この効果を意識してみましょう。ノートを読み返すとそこに沢山の知恵が存在しています:<思索論:6-2>:

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独り言を言うお嬢さん

2006年08月01日 | 第1章:愛の領域
Yさんは綺麗なお嬢さんなのですが、時々疲れると一人部屋に居る時、大きな声でひとりごとを言う癖がありました。故郷の家に居る時は問題は無かったのですが、大学入学の為に下宿した時、大騒ぎになりました。部屋から自問自答の声がしたので、下宿のおばさんがお茶を届けにきて、一人である事が分かり、変な人、と大騒ぎになったのです。さてこのYさんの現実吟味力が正しく働きだして、世間を騒がせなくなるのに6ヶ月かかりましたが、この自問自答について、5回に分けて説明していきます。自問自答のどこからが正常で、どこが異常か、という問題です。不安感と平安感、憂鬱な感情と幸福な感情、そのセルフコントロールの仕方を上手にすれば、独り言の癖を良い方向に応用出来る事が分かります。:<思索論:6-1>:

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愛は訓練の賜!

2006年07月31日 | 第1章:愛の領域
数年前の話ですが愛する人に看取られてAさんは帰らぬ人となりました。その寝顔は実に美しいものでした。さて<愛は訓練の賜>と考えている人は何故かあまり居ません。愛は自然発生的なもの、出合いの神秘なので、運悪く自分には理想的な愛との出合いは今の所ないんだ、と慰めてながら生涯を終わります。自分も相手もダイヤモンドの原石と同じだと気づいたのがAさんでした。スコット・ペックの世界的ベストセラー<愛と心理療法>を読んだAさんは長い獄舎生活でこの本を愛読し、恩赦で相当早く世間に戻りました。獄舎時代に取得した仕事を生業としていましたが、癌に気づいた時はもう手遅れでしたが、Aさんの暖かい雰囲気に何故か沢山の人々が集まりました。どんな訓練をしたかはこの名作を愛読してみて下さ:<末期論:5-5>:

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この世の天国

2006年07月30日 | 第1章:愛の領域
終末治療の患者さんを私は2種類に分類しています。同じ癌で亡くなったYさんは<幸せな一生であった>、と言い、Hさんは<不幸の連続だった>と言う。さて、この世の解釈も2種類あるようです。心理療法では<幸福の条件;財産、地位等の物質を重視する幸福論>と<幸福感:日々の感情、心を重視する幸福論>を明確に分類します。つまり体験の解釈をどうするか、という問題です。古来から現代までの最高の知恵者達はこの世の真実を<涙の谷>と言い、宇宙も人間の世界も<万物流転するもの>、<不安が本質>と、解釈しています。厳しいようですがこれが真実です。そんな哀しい現実であればこそ、人と人が深く愛し合う、その世界、瞬間をこの世の天国と解釈しています。:<終末論:5-4>:

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天国へ行きたい!

2006年07月29日 | 第1章:愛の領域
終末治療で<もう疲れたから、天国へ行きたい>と真剣に相談され、いい加減な返答をした為に、二度と心を開かずに死んでいったYさんの事が忘れられません。これと信じた人に相談したのに、はぐらかされた場合、元気ならば別な人に相談しますが、終末治療でのタイミングは非常に難しい。天国というイメージは世界中の文化・宗教で違いますが、古い歴史を持つ伝統的な宗教は魂の存在を信じていますのでこの世で生きている時から日常生活を魂の視点で考えさせようとしています。つまり<心と肉体は滅びますが、魂は永遠で死ぬ事もなく、永遠に生きる存在>なので魂の視点で日常生活を意識して生きていれば、臨終も恐れる必要はない>と教えています。信じて見えてくるもの、それが魂であり、魂は愛そのもの、と信じていますので信仰者は強いのでしょう。:<末期論:5-3>:

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地獄は嫌じゃ!

2006年07月28日 | 第1章:愛の領域
時々終末治療の最中に<地獄は嫌じゃ、嫌じゃ>と泣き出す男性がいました。こんな場合とか、自殺願望の患者さんとの対応は、いささか慌てる場面ですが、何が怖いのか、自殺の場合なら、どんな死に方を考えているのかを、静かに時間をかけて傾聴するのが相手の乱れた心を落ち着かせます。どんな場合でも、人は必ずその答えを持っています。答えは患者さんの中に必ず存在している事を信じていないセラピストは失格です。自分がその答えを与えなければと考えているセラピストが居たとすると問題でしょう。地獄のどこが怖いか、どうなりたいか、を静かに時間をかけて傾聴すると人は必ずその答えを自分で探し出し納得していきます。どんな場合でもそうです。地獄は嫌じゃ、と悩む人との会話は、人を愛せるかどうか、セラピストの実力を試す時でしょう。:<末期論:5-2>:

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終末治療での会話

2006年07月27日 | 第1章:愛の領域
人の一生はどんな人の場合でもドラマになります。近い終末を明確に意識した患者さんとの会話は神聖で、かつ緊張する瞬間です。赤ちゃんから死に至る数十年の人生は宇宙のような神秘をかいま見せてくれます。そのかたとの会話の中でも<私が死んだらどうなるのか?>という大切な質問があります。どの場合でも、既にそのかたは答えを持っておられるのですが、果たして本当に自分の信じている死後の世界が本当なのか迷うのは当然で、傍にいる人に再確認をしたい心理が働きます。注意すべきは傍らの人が既に宗教を持っている場合です。自分の信仰を押しつける危険があります。本当に死に行く人を愛しているセラピストは必ず時間をかけて、そのかたの信じている死後の世界を暖かく傾聴していきます。その人の信じた死後の世界が希望の無い世界の場合に初めて魂の存在と明るい希望に満ちた死後の世界について語りましょう。:<末期論:5-1>:

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運命が激変する

2006年07月26日 | 第1章:愛の領域
セルフコントロールの仕方で運命が激変していきます。人生の大事な場面で激怒した為にレイオフされた社員、うっかりお金に手を出した犯罪、色々の感情を制御出来ずに世間から制裁を受ける有名人、このように五感と体感をセルフコントロールする方法を知らないと、理想と現実のギャップがどんどん乖離していきます。最初のシグナルは不安感ですが、その不安感の中でも重要なものは<愛の孤独感>です。愛の孤独感は3つの原因で生まれてきます。魂、心、身体の3つです。これを今まで勉強してきましたが、この3つはどれも愛を求めます。孤独感を感じた時に、魂からの孤独感であると判断すれば、それに応じた対策をしなければなりません。生育史上の心が原因の場合、身体からの原因の場合、それぞれ対応してあげねばなりません。その対応の仕方が生き甲斐の心理学なので、このブログを毎日愛読してコツを身につけて下さい。ローマは1日で成らずです。:<生き甲斐支援:4-5>:

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聖なる性

2006年07月25日 | 第1章:愛の領域
生き甲斐探索の旅で一番重要な領域は愛の領域ですが、その中でも、身体から来る悩み(食欲、性欲)を上手に取り扱う必要があります。特に<性欲>の問題は人生ではキチンと解釈しておく必要があります。<性の生活>はここでは対象外ですが、生物体としての性欲を汚いもの、汚らわしいと本気で考えている人が存在しているのには驚きます。古来から性欲の解釈については色々ありますが、否定的な哲学は直ぐ滅びていきました。肯定的な哲学は更に発展し、ユダヤ教、キリスト教が一番重視している旧約聖書の<雅歌>を生み出し、仏教では<理趣経>を聖なる知恵,爽やかな光として、人類に与えてくれました。この<雅歌>と<理趣経:NAYA DOCTRINE>が無かったら性欲は惨めな位置づけしか得られなかったでしょう。性欲は神聖なもの。性欲をどう解釈するかで、人生が激変していきます。性欲をどう解釈し、どう扱うか、その解釈と応用がその人の運命を支配していますが、その解釈と応用の責任は個人の問題です。:<生き甲斐支援:4-4>:

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生育史上の<心>から発生する悩みの対処法

2006年07月24日 | 第1章:愛の領域
生育史上の心から来る悩みは万とありますので、一つに絞り込みます。自分は何故<人の愛を感じられないのか>と悩む事例を思索します。比較宗教学、文化人類学をベースにした宗教心理学はその解決方法として<信じて見えてくるもの、信じて見えなくなるもの>の視点から考察を進める事を推薦しています。つまり相手の愛を五感と体感で感じ取る最良の修行の方法を教えてくれます。修行の方法は相手の身体に存在している魂を見つめなさい、と断言しています。もっと具体的に言えば<魂は愛そのものであって、しかも、病むこともなく、老いることもなく、死ぬ事もない永遠普遍のもの>と言う考え方から心理療法を進めたらいかがですか、と主張しているのです。精神分析学は悩みを解決する方法として過去の生育史を分析していきます。これも良いのですが、時間がかかりすぎます。原因を分析するのに数年を要します。それよりも<信じてみえてくるもの、信じて見えなくなるもの>の視点から<生育史上の心:人格障害>の悩みを解決する方が早い場合が多く、陰湿な治療終結ではなくスポーツの後のような爽やかな気分で終結するようです。:<生き甲斐支援:4-3>:

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魂からの悩み

2006年07月23日 | 第1章:愛の領域
面白い現象があります。大学病院で働いていた心理療法の仕事をしている人々の内に、人間とは何か、と言う哲学の内容によって成果が違つてきたという事実があります。つまり人間とは<魂>、<心>、<身体>で成立していると信じている人と、人間は単なる生物体で魂は無い、と信じている人の治療方法の違いです。欧米の一流大学での宗教心理学で<魂とは臨終の後、生物体から離れていく知的生命体>である、と教えている講座もあります。魂はいつも或種の愛を求めていますがその所有者である人間が<心>と<身体>の世界で著しく<魂>の求める愛と分離した生活をしている場合に深い哲学的な悩みが発生します。子供から高齢者まで、それなりの言葉と意識で悩みます。明日はそれを<心>の中での現象としてとらえて説明していきます:<生き甲斐支援:4-2>:

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自分の悩みが分からない人

2006年07月22日 | 第1章:愛の領域
生き甲斐支援の立場から<あなたとわたし>の関係を考えます。精神病棟の患者さんに対しても、友人に対しても、誰に対しても、それぞれの症状に対応する必要はありますが、治療目標の第一番目に、その環境での、朝から夜までの<生き甲斐>とは何かを意識させる心理療法は非常に効果的です。精神病、神経症、精神病質(人格障害)、正常の4分類が今の病理分類学では定説ですが、この4つのどの治療に於いても<先ずは一日の生き甲斐を意識させる>事を重視しましょう。生き甲斐を意識するには無駄な考え方を流し去り、肝心な考え方残して思索する必要がありますが、流し過ぎがあるので、意識にあがらない場合が多いようです。自分の悩みは魂の領域なのか、心の領域なのか、身体の領域の問題なのかを、どう識別していくか、今日から5回にわたり考えていきましょう。:<生き甲斐支援:4-1>:

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