五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

罪悪感と自発性

2017年07月12日 | 第2章 五感と体感

Parisマドレーヌ寺院

罪悪感と自発性 2017年7月12日

何かを怠ると、罪悪感が湧いてきます。
罪悪感という感情は、人に与えられた感情の種類の一つですが、なぜ罪悪感が湧き出すか?という内容については、人それぞれです。

自分に湧き上がる罪悪感は、自分の理想の目的に向かおうとすると、その自発性を削ぐように罪悪感が湧いてきたりします。
誰も、自分が向かおうとすることに対して反対しているわけではないのに、自分の中でブレーキがかかってしまうのです。

「やってはいけない」「できるわけがない」「やったら怒られる」「勝手だと思われる」等々。。。

「エリクソンの8つの人格形成の発達について」の表を眺めてみると、
5歳から7歳の時期に個人の「目的志向性」が育まれていくそうで、本人から湧き出している自発性を他者が否定し続けていると、せっかく湧き出している自発性に罪悪感が湧くようになっていくようです。

幼稚園・保育園の年中さんから年長さん、小学校一年生頃に湧き出していた自発性とは、どうでしたでしょう?
その時に感じた罪悪感は、どんな罪悪感だったのでしょう。
倫理的な事で怒られたり、躾で怒られたり、危険回避のために怒られたり、、、理由は様々でしょうが、良くも悪くも自分の自発性が罪悪感にすり替わる分岐点があるはずです。

家族だけでなく自分の暮らす国の気候風土や民族的、宗教的な考え方、「環境」も、影響しているでしょう。

罪悪感が無くて抑制の判断がつかず、無秩序な世の中になるでしょうし、そもそも罪悪感が無かったら人間はとうに絶滅していたでしょうね。
でも、極度な罪悪感は、自分を活かしていくための自発性を削いでしまう事にも繋がるでしょう。

自分の「目的志向性」における、「自発性」と「罪悪感」の傾向を意識してみると、自分の罪悪感が健全か、はたまた極端な思い込みであるかが、薄っすらと見えてくるかもしれません。

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