五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

小暑徒然

2017年07月09日 | 第2章 五感と体感


小暑徒然 2017年7月9日

どの学校も定期試験の最中であろうかと思います。
天候不順、高温多湿で、体調を整えるのも工夫が要りそうな時期ですね。

ここ数日は、朝5時頃に東京を飛び立つ数機のヘリコプターが、5時10分前ぐらいには我が家の上空を西に向かっていきます。
この時間にヘリコプターが飛ぶのは、阪神大震災、昨年の熊本地震以来です。

西に飛んでいくヘリコプターは、支援のためか報道のためかは分かりませんが、とにかく「いってらっしゃい」と、玄関先から見上げて、声を掛けています。
旭日を浴び飛んでいくヘリコプターに気を送るのは、私の朝のお努めと決めています。

24節気72候では、小暑の頃です。
今日も小暑どころではない高温予報に、体調管理を心掛けたいものです。

京都からは祇園祭の様子が伝わってきます。
今年も仕事ついでに後の祭りにそぞろ歩きすることを自分へのご褒美と決めて、ひと踏ん張りです。
この時期に、夏の気候に身体を馴染ませて、暑さで体力を消耗する9月末までの長期間をどうにか無事に過ごしたいものです。


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2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所

7月18日 つつじが丘講座
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7月28日15時半~雪谷校
7月28日10時半~たまプラーザ校
7月の東急講座は、第四週金曜日に雪谷講座が変更となっています。ご注意ください。

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)







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倣う

2017年07月08日 | 第2章 五感と体感


倣う 2017年7月8日

汗だくで仕舞の稽古をつけてもらい、倣うことの習得がなかなかできないストレスを謡いで発散しながら、あっという間に月日が経っているのですが、きっと、同じことを呟きながら、更なる月日が過ぎるのだと思います。

自分の生まれ育った国の固有の伝統的な技術を一つ習得したいという気持ちと曼陀羅を描いていたことが重なり、表装の世界に飛び込んでみたものの、学べば学ぶほど、次の課題が表れ、いつまでたっても理想の掛け軸が仕立てられず、その上、同じく伝統芸能の一つである能を学生の頃から見続けているうちに、能楽の師匠と出会い、稽古に励む流れとなり、それも、同じく、なかなか身につかない、、、と、ひたすら励むしかない、と、日々過ごしているわけです。

倣うことをどこかで嫌がっていた若い頃とは違い、今は、素直に倣う事を頑張っているつもりなのですが、倣う習性が身についていないせいで、自作自演の癖ばかりが身についていることに気づき、改めて、仕舞のいろはから、ひとつひとつやり直す必要を感じています。

仕事や家のシガラミのあれこれで忙しければ忙しいほど、稽古に熱が入るのですが、最近は、ちょいと、だらりとしていたせいで、腹の括り直しをしなくてはならないようです。

いつになったら、扇の先の宇宙と繋がるんだろうか。。。
と、思いながら、なかなか近づかない境地に憧れながら、倣い続けるしかありません。

NHK朝ドラで白石加代子さんが演じるアパート経営をしている元芸者女主人が、謡本を読んでいたシーンの開いているページは謡曲「誓願寺」だったそうです。
つらつら考えてみれば、能を観る事と、早稲田小劇場・鈴木忠志の舞台をおっかけのように観ていた事が、今に繋がっていたことを改めて思い起こすのです。
白石さんの鈴木忠志仕込みの怖さは、今だ健在だ、と、楽しく拝見しています。
どんな名優でも、一夜にしてならずや、と。
一夜にして橋を架けた役行者に倣う事が叶わない「しとめの葛城の神様」も、可愛いものだと、思いながら、倣い続けていれば、何かが起こることを信じて、今日も過ごすことと致します。


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天を仰ぐ

2017年07月07日 | 第2章 五感と体感


天を仰ぐ 2017年7月7日

横浜は、申し訳ないくらいの晴天の朝です。
関東はダムの水が足りなく取水制限という状況。
九州の被害に思いを巡らすと、あっけらかんとしている青い空に恨めしさを感じます。

今日は七夕。
織姫と彦星の年に一度の逢瀬のお話は、江戸時代になると短冊に願を書き、笹に掛ける風習に発展したようです。

そして、24節気72候では、小暑です。
暑さが本格的にやってくる頃。これから大暑に向かい、どんどんと気温が上がっていくことでしょう。

横浜の今夜の空は、星空のようです。
これ以上、災害が拡大しないよう、手を合わせて願います。

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身の丈の行動

2017年07月06日 | 第2章 五感と体感

Paris


身の丈の行動 2017年7月6日

自分の身の丈を知ることは、自分の現実を受容することにも繋がりそうです。
若いうちは、どんなに無茶な生活をしていても、どうにかなっていましたが、年が重なっていくと、体調にしても、物事の処理にしても、いったん躓くと、どこまでも後を引くようになっていくことは、避けられない現実でありましょう。
それらのことの予測を立てることも、健やかに生き抜く知恵の一つでもあると思います。

ちょっと元気になると、気を良くして出掛けたり、庭仕事を愉しんだりすることは、良いことだとは思うのですが、私の母に関しては、少々度が過ぎるようです。「危なっかしいなぁ~」と、危惧していると、「ほらね、」ということが繰り返し起こります。
繰り返すことを学習できないところが、母らしいと思うのですが、「真面目で几帳面で、何でも自分でやる」事の塩梅が、元気を取り戻すと、自分の傾向まで元に戻ってしまう傾向にあるようです。
死ぬまで修正できない性格は、「どうぞ、み旨のままに、、、と、観念しているつもり」では
いますが、同じことを繰り返されると、さすがに気持ちが萎えます。

真夏に入ると、少々落ち着く分、泊りがけの仕事が続き、展覧会の制作に集中することになります。
猛暑を乗り切るには、身の丈の生活に限ります。
お盆の時期までは、呼吸を整えて、暖かくなり、サボりがちだった太極拳を再開して、身体をフレキシブルな状態にしておきたいものです。

夏休みに入ると、子育て中の方々は、食事のお世話が始まりますね。
「私の夏休みはいつなの~~?」と、イライラしつつも、お子様方の成長していく姿は、希望の光です。私にもそんな時期があったなぁ~~、と懐かしみつつ、
自分の役割を吟味しながら、そろそろ夏を乗り切るためのシミュレーションを描くこととします。


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次の一手

2017年07月05日 | 第2章 五感と体感



次の一手 2017年7月5日

日本列島を台風が通過し、各地の被害の様子がテレビに映し出されています。
極端な天候によって、激しい雨風や極端な気温の高低となり、その場その場の判断が自分自身に課せられているように思うようになってきました。
自分の身を守ることの直感を養うためには、常日頃の情報や、今居る場所の地形性質を意識しておく必要がありそうです。

遠くの山々や空の様子を眺めながら農作業をしたり、風を読みながら魚を漁ったりすることは、自然を相手に仕事をする人にとっては当たり前のことかもしれませんが、整備された都市の中で過ごすことが日常となっている人は、それらの勘の働かせ方は、幼少期の過ごし方に大きく差異が出てくるのかもしれません。

幼い頃に自然と親しむ経験をしているか否かで、次の一手の瞬時な判断が生死に関わることも大いにあり得る事でしょう。

どこが安全か。
どこが危険か。
次の一手の行動の判断基準は、原初感情「怖い。怖くない。」であるようです。

「怖いこと、怖くないこと」を意識することは、生き抜く力の基本のようです。

目の前の小さな画面での疑似体験では体感し得ないほんとうの体感を育みながら、次の一手を瞬時に捉えられるよう心掛けたいものです。
五感を大切に。

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必衰の理

2017年07月03日 | 第2章 五感と体感

沙羅双樹の花は、そろそろ時期が終わりです。毎日ぽたぽたと花が落ちています。

必衰の理 (ひっすいのことわり) 2017年7月3日

江戸時代から明治維新にかけて、江戸城は無血開城であったものの、それぞれの志を持った
人々が大勢命を落としました。
影の策略で真実を捻じ曲げられて、明治から今日までに至っていることも判ってきています。

何が本当か。何が真実か。

搾取的な意図を図った人々でさえ、搾取した事柄が自分にとって正しいと思っていれば思っているほど、時が過ぎれば過ぎるほど、今見えていることが真実であるとすり替えられて真の感覚になっていったはずです。

明治に入り、統治国家を改めて学びなおそうとした人々は、結局は、歴史的な背景と民族性を浅い比較考察で成してきたのだと思います。
政治だけでない、宗教学や歴史学、倫理学、社会学の成長を待たずして、政治だけが上辺だけの変化をしていった結果、「民衆ありき」という精神が等閑(なおざり)にされ、ここまで来てしまったようにも感じています。

新しい政の始まりから130年が経ちました。
ようやく民主主義のDNAが私たちの身体に宿り出している頃でもありましょう。
がむしゃらに変えてきた日本は、この130年で見事な変化をもたらしました。
でも、見かけは変わっても、変化し続ける内にある精神性の脆弱さは隠せません。

平家物語の始まりの言葉は、いつの世にも通ずる名文でありましょう。
日本人のアイデンティティを大事にしながら、日本人らしい民主主義をようやく民衆である私たちが理論的に表すことの出来る時代になってきたようにも思います。

国民に対して「こんな人たち」と宣う国のリーダーに、まさに「廃仏毀釈」を行使し、日本人の大事なメンタリティである神仏習合のアイデンティティを表向きに封印した明治時代の政治家のメンタリティと変わりが無いような所感を持ちました。

政を行う人であればあるほど、歴史を学び、本を読み、小説を愛し、見分を広げ、囲碁や将棋で自問自答し、思索の時間を大事にしていただきたいと、願うばかりです。
お誕生日カードの気遣いの時間を大事にすることよりも、仲良しの友達とゴルフをすることよりも、一冊でも、10分でも自分を糺し、成長するための本を読んで欲しいものです。

南方熊楠なら、今の世を何と捉えるか。何をするか。
司馬遼太郎なら何を書くか、伝えるか。
暫く思索します。

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半夏生と10年と

2017年07月02日 | 第2章 五感と体感

半夏生の写真が撮れなかったので、紫陽花撮りました

半夏生と10年と 2017年7月2日

半夏生(はんげしょう)の花が咲く時期なので、24節気72候のこの時期は「半夏生」と云われています。

雨季の紫陽花から盛夏の始まりへと季節が移り変わりつつあります。

亡くなって10年経つFr.ヒロさんのことをここ数日思いながら過ごしています。
ブラジルに赴任し、一時帰国した日本からブラジルに戻る途中に立ち寄ったニューヨークで突然亡くなったFr.ヒロさんは、私にきっかけを与えてくれた私にとって重要な人物です。
もう少し具体的にいうと、私がきっかけに乗っかることを委ねさせてくれた人です。
それ以降、委ねた環境に身を置きながら、時を過ごしてきました。
委ねたことで、気張っていたことから解き放たれて、案外自分の選んだ諸々に対しても、さほど疲れることなく関わり続けられるようになってきたと、振り返ってみると、そんな感じがしています。
7月に入り、新たな半年を迎え、さらに、Fr.ヒロさんの命日を迎え、この10年の自分の役割や仕事がいかに平和にやってこられたかが、意識化されているのです。
今年に入り、ベトナム人の若い方々との関りを持つようになり、ふと、Fr.ヒロさんが携わってきたことのバトンを遅まきながら受け取っているようにも思っています。
自分の職業や趣味を通して、関わる関係性を持つことができたことは、委ねた自分だからこその必然的な流れであるのかもしれません。

今日からこれからの10年は、晩夏に向かって秋へと移り変わる10年でありましょう。
委ねた分、楽になった自分であるとはいえ、自分の身体の限界を、そろそろ折り合いつけながら、見極めてゆくことが、優先順位の第一位になりつつあるかもしれません。
とはいえ、やりたいことの情動は、以前よりは無鉄砲ではないので、優先順位の一位と二位を入れ替えながら、しばらくは進むことができそう、かな、とも思っています。

「10年経って、今、こんなことやっているんですよ、」
と、とうに天に伝わっているはずですが、改めて天に向かって報告したいと思う日曜日です。


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改めて始まる

2017年07月01日 | 第2章 五感と体感

京都「仁々木」の水無月

改めて始まる 2017年7月1日

さぼりがちなお稽古に久しぶりに行き、稽古の内容はさておき、和やかに夏が越せるよう、今年後半も無事過ごせますよう、思いを込めて水無月を頂きました。

24節気72候では、第30候「半夏生(はんげしょうず)」の頃。
おしろいのような白い色が色付いている葉っぱ「半夏生」が方々で咲いているはずですが、私の歩く道では、見かけることはできません。
子供の頃は、半夏生の中途半端な色合いに、なんと不思議な。。。と、思っていたことを覚えています。

改めて始まった今年の後半。
7月は表装作業を進め、7月下旬に行う関西勉強会に寄る祇園祭後祭りのそぞろ歩きが目標です。自分へのご褒美は、やはり古都を巡ることのようです。

猛暑を覚悟して、体調を整えたいものです。

今日は、法隆寺を思わせる佇まいの某所でのお仕事。希少な環境で湿気の重さを払ってきます。

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