五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

表装のお話

2014年01月15日 | 第2章 五感と体感
4月の展覧会に向けて、そろそろ気持を引き締めなくては、と思いつつも日々の仕事や読書やサッカー観戦に明け暮れ集中力が育たず、とはいえ、作業をするにあたりダラダラと始めても気持が乗っていないとグズグズな表装になってしまいます。というわけで、自分をぬるま湯にどっぷり浸けておりました。

気持が乗るのを待つこと二週間(笑)。ようやく突かれる様な夢を見て、身体と心がくっついてきたようです。
裂の山を前になかなか取り合わせが決まらない、という夢です、、、。

私が出合った表装技術は、科学糊を使わず、正麩糊を使います。科学糊を使えば、ピタッと真っ直ぐな掛け軸に仕上がるのでしょうが、正麩糊は天然素材なので、気候の状態に大きく左右されるのです。
科学糊に頼ることなく、正麩糊のみで制作することで、日本の伝統文化を守る者の一人としての自負は感じるようになってきました。

紙と裂と水との付き合い方は、とてもデリケートです。
湿度を見ながら工程を考えなくてはなりません。
できることなら、掛ける場所、掛ける時期に合わせた環境に合わせて仕上げ、しかも時間をかけて仮張り板に張ることが下がりの良い軸が仕上がる条件なのですが、そうそう贅沢なことは云っていられません。

でも、ひとたび、作業を始めると、紙と裂と水との問答が始まります。
それが楽しくもあり苦しくもあり、なのです。
気功の指導を受けている最中、時々「紙ってこんな感じなんだろうな~~」と、自分が紙になったような体感を得ます。
内と外の出し入れをしていくうちに、段々と内と外の環境が一緒に成っていく様な身体の感覚と、紙と裂と水の関係は同じだと思うのです。

今は24節気の一番寒さ厳しい時期です。
乾燥した空気の中で、寒さが緩み湿度が上がる春に展示する作品を作るのです。
そうすると、勿論、紙と水と裂は、冬の環境のまま展示することになるのです。それを避けるために、仕上げる時期を調整しなくてはなりません。

ようやくお尻に火がついた状況で贅沢なことを言っていますが、、、理論的にはそういうことなのです。

はい。技術はまだまだ。。。身体が動かなくなるまで修業あるのみでございます(^^;。

今日はこの冬一番の寒さ。大寒を前に節気は正直です。皆さま、お身体ご自愛ください。


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解釈の仕方

2014年01月14日 | 第2章 五感と体感
昨日の高校サッカー決勝戦は熱かったです。
それぞれのチームが、それぞでの解釈でモチベーションを高めている姿がとても美しく輝いて見えました。
昨日は早朝からACミランのゲームでの本田選手デビュー瞬間に拍手をし、伊勢神宮の正宮正式参拝で体感したのと同じく寒気がする震えを感じ、いやいやこれが武者震いというものなのか、、、という感動を体験させても頂き、本田選手の母校星稜と親子鷹で話題になっていた富山第一の試合は、年に一度のお楽しみである高校サッカー決勝に相応しく、寒い時期に自ら動かずして動いた気分になった爽やかな一日を過ごしました。

人の解釈の仕方は、人それぞれです。

私とおんなじだわ~~、という印象を受けても、決して全てが同じではありません。

解釈をするときに湧き出す感情は、自分の生育史の何らかの経験と結びついており、具体的に何と結びついているかを意識せずしても、年月をかけて育んできた自分の思考を除外して解釈が無から生まれてくるわけではありません。

自分が生まれてから今日までの環境は、家庭環境だけでは無く社会、風土、慣習、風習、身体の状態に至るまで、つまり自分が生きている環境すべてのことを指します。

もし、自分の解釈が何らかの怖れと罪悪感に繋がるのであれば、その解釈がどこから生まれてくるのかを紐解く必要があるかもしれません。

自分が当たり前だと思っていた考え方が、他者にとっては驚愕に値するするものも実は一つなり二つなり、自分自身に持っていると言っても大げさなことではありません。

自分の解釈が健全であるか、不健全であるか。
自分の解釈は、何かに鎖されているのか?それとも開かれているか?

解釈によって、自分を活かす方向性が違ってきます。

せめて、自分は明るい解釈の傾向であるか、暗い解釈の傾向の持ち主であるか、自己概念が固いか柔らかいか、ぐらいは意識化できると思います。

セルフイメージを意識化しておくと、不安感に陥ることを一歩手前で阻止することも可能になると思います。

何かが起こった時の自分の解釈の仕方、
誰かに何かを言われた時の解釈の仕方、
はてさて、どんな感情が湧いてきて、自分はどんな考え方が背景にあるのか、、、。

成育史は宝物です。その宝物を携えて自分という持ちモノを自分自身が活かしていくのです。

だからこそ、御身を大切にしていきたいものです。

人生の経験を少しばかり積んできた人であれば、自分は帝王学的解釈なのか、庶民的解釈なのか、という分類をしてみるのも、社会に生き抜く自己分析の一つであるかもしれません。どちらにせよ良くも悪くもチラリと自分の解釈の傾向が見えてくるかもしれません。


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おでん囲んで

2014年01月13日 | 第2章 五感と体感
かれこれ10年になる我が家での勉強会。
数十年来の友人と共に始めた日曜勉強会は、新たなお仲間を迎え入れたりして公私に渡って色々な繋がりを生んでいます。

昨日は2014年の初勉強会でした。おでんを炊いて、あれこれと持ち寄り、楽しい会となりました。

生きていると、いろいろなことが起こります。

自分の感情が「満足感で満たされている時間」がどのくらいあるか、とか、どのくらいの満足度で自分をこれでよしと思えるのか、それは人それぞれでしょうが、出来る事なら、皆が集まる時間くらいは、満足な時間で満たし合いたいと思いながらやってきました。
もちろん、全ての勉強会においてこのコンセプトは同じですが、靴を脱いで自宅の居間でくつろぎながら行う勉強会は、当然リラックス度は違います。

私自身「仕事=喜び」に至っている今があるのは、この勉強会に集まる友人達のお陰でもあると思っています。

子供を育て、親を看取り、仕事のスキルを磨き修業し続け、それぞれの道のプロとして歩んでいる友人との会話は、共に成長し合っていることを証明する場にもなってきたようです。

「これからの人生をどう生きるか?どの方向に梯子を立てるか。。。?」
友人が云ったその言葉に、良き言葉を頂いたように思いました。

各々の状況に現実吟味力を持つ友人達に自信を持たせてもらった様な一日でした。

年齢を重ねる毎に、湧き出す思いは違ってきます。
成長を感じる時もあれば、退行を感じる時もあります。
どちらにせよ、自分の道程に現れた分かれ道をどちらに進むかは、分かれ道を選択し一歩進む段階において自分の悔い無き選択であると意識に留めながら進んでいけば、自分の中に肯定感が生まれてくるはずです。

次回の勉強会は、桜の蕾が膨らむ頃です。どんな思いで皆が集まるか今から楽しみです。
身体に気をつけて、日常を過ごしてまいりましょう。

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自分は何処へ旅しているのだろう?

2014年01月12日 | 第2章 五感と体感
自分の信念に基づいた信仰や思想は、信念が強ければ強いほど、信じる人の概念を強固していきます。
もし、それが安心立命のためでは無く、不安感を掻き立てるようなものであれは、自分の正中線が、いつしか自分の軸から離れたものになっていくようです。

何が正しいか?

正しいと思えば思うほど、正義を定義化していってしまうのが、人間の愚かさであると私は常々思っています。

人は、魂と身体と心で成っています。

もし、身体と心だけで人が生きているとしたら、どうなるのか?と、考えていた時期がありますが、去年「チェーホフの馬」という長い長いモノクロの映画を根気よく最後まで観続けた後に感じた虚しさは、まさしく魂を抜いた人間を描いた実験的なものであったといってもよいのではなかろうか、という解釈に至りました。
人の性善説を信じていることは、魂を通して人が心と身体を動かしていることの解釈に繋がります。

ひとたび魂を信じてみると、虚しさの中に一筋の光が射して、身体の中のどこからエネルギーが湧き出してくるのです。

「自分は何のために生きているのか?」

どんなに自分が信仰を深め、思想の思索を深めたとしても、この問い掛けかけからスタートしていないと、表層をなぞるだけのものにしかなりません。

人類発生から人はあらゆる問い掛けをしてきました。
多くの哲学者が、真剣に考えてきたことは、「自分の存在」についてです。そして「自分はどうやって死ぬか?」です。
不思議なことに、何千年考えても、決まりきった答えは見い出されていません。
この世に生を受けた人が、成長するにつれ自然と湧き出してくる普遍的な問い掛けでもあるように思います。

これは、魂からの問い掛けだと思っています。
何故なら、私自身が4,5歳の頃から湧き上がっている問い掛けでもあり、誰から教えられたものでもないからです。
どんなに幼くても、知恵が無くても、湧き上がってくるこの問い掛けは成育史上の経験から湧き出してくる感情や思いからは別の処からやってくるように思えるのです。

自分の内にある答えを求めることは、自分自身のテーマでもありますが、たぶん生きること自体がその「応え」でもあるようにも思います。

チベットの死者の書による高僧の死ぬための修行過程を読んでも、答えは自分の生き方に他ならないように思えるのです。

WHO(世界保健機構)では、魂を身体と心と同じレベルに持っていく提唱をしてきましたが、世界中に多数ある個々の宗教概念と云う大きな壁に隔たれて、この定義を盛り込むことができませんでした。2年ほど前の話題です。

普遍性というものは、人には取り扱えないくらい大きな無限なものであるのかもしれません。

このたび、NPO法人CULLカリタスカウンセリング学会では「自分は何処へ旅しているのだろう?」という50の設問集を発行しました。無料配布ですが、郵送を希望される方は送料を頂いております。この設問集を携えて、今年は方々に出向くこととなりそうです。


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湧き上がる想いを聴く

2014年01月11日 | 第2章 五感と体感
他者の湧き上がる想いを聴くには、聴こうとする側の個性の存在が大きく影響します。

いかにも「私は先生よ!」という人には、緊張感ばかりが増してリラックスして喋ろうなんて思いません。
一定の考え方に固執しているような人に話そうとも思いません。心が萎えていれば萎えているほど、相手の様子に影響されていきます。

どんなに概念を消して相手の話を聞こうと思っても、話す相手は、聴く側のパーソナリティを気にしながら言葉を紡んでいきます。

傾聴の現場では、聴く側がが相手からどう見られているか?ということを意識するのを怠ると、ラポール(心理的接触)を取ることは難しいかもしれません。

湧き上がる感情には必ず意味があります。

人の心は無にはなれません。どんな人でも自己受容、他者受容の修業、または修行を続けることを怠ると、直ぐに崩れていきます。
だからこそ、諸々の宗教が生まれ、現代の風潮で言えばスピリチュアル系と云われるものが生まれ、日々「自分について」の修行に勤しむ必要が出てくるのだと思うのです。

感情を与えられた人間は、とても弱い生き物です。その感情を克服すべく、人間に知恵を授けた神様は、知恵と共に生きる人間の将来をどのようにデザインしているのか、全く見当もつきません。
遠い将来を心配しても仕様が無いので、今「自分と云うモチモノ」を管理しながら生きている自分の取り扱いくらいは、より良くしていきたいものだと思います。

以上はダンブラウンのインフェルノを読み終えた所感第一声です。
エンターテイメント的小説ではありますが、宗教心理学の学問的な考え方の定義を知った作家であることに親しみを感じます。


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本田選手の会見

2014年01月09日 | 第2章 五感と体感
イタリアのACミランに移籍した本田選手の会見を生中継で全て拝見しました。
ACミランのスーツを着て現れた本田選手は、輝いていました。

本田選手よりも若い選手がイギリスやドイツで活躍する中、ロシアで活躍する中、怪我のリハビリも大変であったと思います。復活してからの本田選手は、以前よりも大きくなったように感じてはいました。

昨日の会見では、思った以上に大きく成長された事を思い知らされ、ますます夢を託したくなりました。

矢継ぎ早に「ボンジョルノ~♪」から始まる質疑に言葉を選びながら、確実に英語で答えていく様子に、日本男児のサムライ精神?を学ばせてもらいました。

痛いほど他者を意識し、自分を追い込んでいく本田選手に危なっかしさを感じていたこともありましたが、逆にその神経質ともいえる追い込み方が自分の武器なのだ、というような応答もしており、そこに感ずる成熟は、心身ともに良い時期に移籍が叶ったといっても良いかもしれません。

気真面目で、融通性が無く、よく頭を下げ、眼鏡をかけて出っ歯で、胸の薄い日本人像は、度々外国映画でも表現されてきました。このイメージがスポーツ選手の活躍で徐々に変えられてきたのはつい最近のことです。
ふと、映画マトリックスに登場するキーマンが思い浮びました。

自分を信じて、真っ直ぐ進むことを簡単に言葉に出すことは出来ますがそれを行動に移すことは容易なことではありません。
かといって行動するだけでは、周りは付いてきません。

10番というプレッシャーをどのように開花させていくかを見守っていこうと思います。

多くのミラニスタも本田選手を温かく迎え入れているようです。

活躍する姿を早く観たいです。

本田選手、怪我せずにご活躍ください。怪我さえしなければ、大丈夫!


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フィールドで体感する

2014年01月08日 | 第2章 五感と体感
どんなにインターネットから情報を得られても、その場に実際に立って触れなくては、経験とは言えません。

現場に立つことで見えてくるものは自分自身の五感で読み取っていることであり、他者ではなく自分自身のリアリティとして認識させていくようです。

その場に立つということは、その場に立つために色々な準備が必要です。
まず、その場に行くためのスケジュールから始まり、電車や飛行機に乗るためにチケットを買い、旅支度を整えます。
そこからフィールドワークの始まっているのです。

駅や空港からどのような手段で辿り着くのか。
街の様子、人々の様子はどうか。

それらを含めた環境を経験しながら現場に立つことに意味があります。

その場での印象がどうであれ、自分が経験し体感した場所から帰ってくるとフィールドで体験した感覚や経験が普段の生活とのギャップで益々浮き上がってくるのです。

フィールドワークを充実にするためには、先を考えず、その場に居ることに集中することです。何を感じたか、ということは、帰ってから考えればいいのです。
フィールドを体験しているあいだに、違和感ばかりを意識に上げていたら、たぶん、その場にいたたまれなくなります。

「一旦、自分が経験しているフィールドを否定も肯定もせず受け容れる」ことがフィールドワークのポイントかもしれません。

例えば、マニアックな映画を複数の人と観に行くのが苦手な私は、何が嫌かと云うと、感想を求められるのが嫌なのです。
観た後直ぐに感想を語り合っても、それは私の真実ではなさそうだからです。多分、誰しもそうだと思います。
「一人で映画を見てどこかのCaféでボーっとし、家に帰る」ことが一番言葉を紡ぎやすい環境です。
フィールドワークも同じです。

自分が五感の何を感じ、何を意識化したか?
という問い掛けも、難しい事を聴いているわけではありません。
幼い頃見た風景と重なったり、兄弟げんかを思い出したり等、自分がたわいも無いことだと思っている事こそ、自分の個性の美であるのですから。。。

今日は、某所での初講座です。フィールドワークが何故大切かを語るにあたり、補足として書かせて頂きました。

学校も今日が始業式のところが多そうですね。風邪に気をつけて寒さを乗り切りたいものです。

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二十四節気の小寒

2014年01月07日 | 第2章 五感と体感
一年で最も寒い「寒の内」に入りました。お正月気分から抜け、仕事が始まっても調子を取り戻すには暫らく時間がかかりそうです。

昨日は小寒。1月21日が大寒。そして2月3日の節分までが暦の上では「寒」だそうです。

今朝、目覚めて外の温度を測ると-1℃。

北の国はもっと寒いことでしょう。

宮城県山元町の「NPO法人ささえ愛山元」さんの高台移転から半年。昨年の生き甲斐の心理学の勉強会では二十四節気から自分の感情を引き出してみることを中心にワークショップを行わせて頂きました。

原初感情である「怖い」「怖くない」、そして、「好き」「嫌い」を意識化してみるにあたり、どの節気が好きで、どの節気が嫌いか?という問い掛けをすると、この寒さが嫌いであり、でも、やっぱりこの寒さが好き、と仰る方が多くいらっしゃいました。

この寒さがあってこその自分。

山元町は宮城県の南端にある町です。福島県の県境であり、東北の湘南と呼ばれている地域です。そうはいっても、横浜に住む私が山元町で感じる体感は、厳しく痛いくらいの寒さです。

来月上旬に山元町訪問日程も決まり、去年、一昨年も大寒から節分にかけての頃に訪れたので、どのくらい寒いかは体験済みです。
水が温くみ出した頃に起こった大震災を思うと、この痛いくらいの寒さが愛おしくも思えてくるのです。

来月の訪問に向け、どのような勉強会にするかは、参加される皆さまのご様子によりますが、大震災から丸三年経ち四年目を迎える直前の時期をどのように個人個人が自分自身と向き合って暮らしているかをお聴きしながら交流を深めたいと願っています。

お正月明けから続々と各講座が始まります。
皆様にお会いし、語らう時間を大切にしていきたいものです。

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話題の提供のしかた

2014年01月05日 | 第2章 五感と体感
自分はいつもどんな話題を他者に提供しているのか?もしくは、自分はなんで話題を他者に提供できないのか?

話題を提供することは、自分の何かを解ってもらうために発するものだけではありません。

日本人は、もともと話題を提供するサービスがあまり上手とは言えません。

時と場所によってどんな話題を他者に提供するかのセンスは、教養として身につけていくものでもあると思っています。
つまり、意識して修練することで身につくものでありましょう。先輩から学ぶことも必要でしょう。

どんな話題を提供するか。

生き甲斐の心理学の講座は、日々その訓練の場所でもあります。世話人の話題の提供の仕方で流れが良い方にも悪い方にも向うからです。
カウンセリングにしてもそうです。傾聴し続けながら、どんな話題をクライアントに提供するかで流れが極端に変わっていきます。その上、聴く側が一方的な指導的な物云いをしたら、悩んでいる人を一層不快にさせていきます。

SNSにしても、同じでしょうね。

自分が話題を提供する際、大げさなようですが、自分の愛の原型を意識化しておく必要がありそうです。
どんなふうに他者から注目されたい自分であるのか?
どんなふうに人から見られたいのか?
自分の何を褒めてほしいといつも思っているのか?

もう少し突き詰めた言葉で表すならば「どんなふうに他者から愛されたいのか?」

どんなふうに人から愛されたいのか?ということを意識化すると、自分がどのように親から育てらてきたかが見えてきます。
何の不足も無く大切に育てられてきたと解釈しているにしても、大切に育てられてこなかったことと解釈しているにしても、
自分の育てられ方の傾向があるはずです。兄弟との関係もあることでしょう。

他者からどんな言葉を掛けられたいか?ということは、その願望の紐を手繰り寄せていくと、親からの愛され方による自分の傾向に辿りつきます。
もし、自分の愛の原型に不満感を感じていたら、または無意識に求めていたら、満たされなかった感情を満たすために他者にそれを無意識に求めていくようです。

同じような話題で誰かに振り回されていたとしたら、その人の愛の原型を想像し思い浮かべてみると「さもありなん」という気づきも得られるかもしれません。

「自分がどんな話題を他者に提供しているか」を意識化してみると自分の傾向を外側から知るきっかけになりそうです。


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脳みそ休んだ

2014年01月04日 | 第2章 五感と体感
お正月、何が休まるかというと、仕事関係の情報が入ってこないため気を回す必要が無い、ということが一番、心身が休まるようです。つまり、いつも働かせている脳みそを休ませて、いつもと違う脳みそを動かすことが大事なようです。

家事業も兼ねているので、普段の日よりもエプロンを付けて台所に立つ時間が長いですが、それでもいつもよりものんびりした気分を味わっています。

年末29日あたりから3日まで、あえて仕事の情報を遮断したことで、随分身体の中身が入れ変わったように思います。

ついでに、家の面倒な事も全て忘れて、考えることをやめることも必要なことかもしれません。

心身を休ませて、新たに始めるほうが効率も良いはずです。

今日は毎年恒例の客人を招き、昨日に引き続き福笑いの一日になりそうですが、普段の生活に戻る助走の一日となりそうです。

昨日の初謡では、たいへん気持良く謡わせて頂きました。楽しい話題で盛り上がり、お陰で頭もすっきりです。
さばさばした皆さまとのお付き合いは、貴重な時間です。ありがとうございました。


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若さを頂き道歩む

2014年01月03日 | 第2章 五感と体感
「若さをいただく」なんて言葉を使うこと自体、オバサンらしさが醸し出ておりますが((笑))(≧≦)ゞ

2013年を締括る観能は、1977年生まれの囃子方の会に。
能楽の世界では36歳と云えば、まだまだ若いです。若さ溢れる囃子を聴き、諸先輩方の能を拝見し、素人が言うのも何ですが、熟す前の勢いがとても刺激になりました。

そして、元旦は昨日のブログでご存知のように、天皇杯。とはいえ、これも偶然か35歳、36歳の俊輔選手と中澤選手を讃え、エールを送り、若い選手の鍛えた身体に躍動する体感を頂きました。

能楽では36歳は、まだまだ若いと云われ、スポーツの世界では自分の身体を維持するために必死の努力が必要な年齢です。
40歳を過ぎて現役のスポーツ選手は、能楽に例えたら翁と言っても過言ではありません。

しかし、
そうやって考えてみると、36歳はこれから、と、考えたほうが、自然な考え方なのかもしれません。

好きこそものの上手なれ。

「生涯、これで食っていこう」というものに若いうちに出合った人は幸せです。
ひたすら、自分に不足を感じ、精進していく姿は美しいです。

自分の理想の姿を思い描き、追い続けることが現実に見合わないのであれば、考え直す必要がありそうですが、自分がこれでやっていく、という意志と覚悟があれば、思わぬ力が発揮できるのが精進故の成果なのかもしれません。

意思が道をつくり、意志が道を進ませるように思います。

今日は初謡。括った腹から出る声は、どんなものやら。。。これまた精進^^;


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フットボールは面白い

2014年01月02日 | 第2章 五感と体感
今年はブラジルでワールドカップがあります。
2002年の日本&韓国共同開催から早くも12年。
やっとの思いで抽選に当たり、ゲットしたチケットを持ち、日産スタジアムの客席から見渡した時の感動は、伊勢神宮の正宮正式参拝と同じくらいの鳥肌が立ちました。
中田選手がシドニーオリンピックで活躍し、そこから躍進していきましたが、
漫画「キャプテン翼」が日本のフットボールの夢物語であった時代がまだまだ続いていました。

新横浜のだだっ広い湿地帯のような場所にスタジアムが建設されていたときは、大きなクレーンがいくつも設置され、近未来的な美しさの象徴だと感じ、その建設現場の近くを通るとしばしば立ち止まって眺めるくらいの素晴らしい風景でした。

Jリーグが始まり、私ができなかったサッカーを息子に幼稚園生の息子に託したわけですが、何しろ魚オタクで、毎日幼稚園の砂場に水を張り、そこで一日ムツゴロウとかヒラメになりきっていたようです。幼稚園の先生から「今日も魚になりきっていました^^;」と、ドロドロに汚れた制服をビニールに詰められて渡される毎日でした。
幼稚園の園庭を使った地元のチームに入り、試合に赴いても、園庭の隅にしゃがみ込み、土いじりをしている始末。。。

自分の夢を子供に託す親心は、既にその辺で諦めの境地となり、活躍しているお子さんの応援をして、好きにさせていました。
幼稚園児といえども、小学校低学年といえども、お団子サッカーではありますが、ゲーム展開が面白く、試合を心からたのしませてもらったものです。
そんな息子も、いつしかフットボールの魅力に取り憑かれ、留学中は飛行機や電車を乗り継ぎ観戦三昧。

昨日の天皇杯は、そんな長年の我が家のフットボール観戦を思い出しながら、35歳の俊輔選手、中澤選手の表情を追い続けました。

優勝できてほんとうに良かった。

若い選手が成長していくのは、ベテランの選手の真摯な努力と現役でいたいという強い希望が見えてこそだといっても過言ではないな、と思います。

ベテランでは無かった頃の俊輔選手の心の成長を切に願った時代が懐かしいです。あの頃があっての俊輔選手のあの表情だと思うと、見守り続けてきた私にもフルフルと感動が湧きあがってきました。

キャプテン翼が、夢物語では無くなったここ数年の日本人選手の活躍。そして今年のW杯。ブラジルでどのような展開が繰り広げられるのか、楽しみにしています。

さて、今日は箱根駅伝。

単にアスリート好きと言ってしまえばそれまでですが(笑)、培ってきた修練を見せる晴れ舞台に選手がどのような表情を見せるかも、スポーツ観戦の見どころなのです。

今年は私も筋力強化して、老化に負けない身体作りをしなくては^^;
腕組みしてアスリートを眺めるだけでは、いけませんわね^^;;。

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あけましておめでとうございます。

2014年01月01日 | 第2章 五感と体感
皆様、あけましておめでとうございます。

ブログの読者数も増え、思わぬ方から「読んでるよ~」と声を掛けられ、嬉しく思う一年でもありました。
愛読してくださる方々に深く感謝しております。
今年も「生き甲斐の心理学教育普及の信念を素地に書き綴る所存でおります。比較文化を語り、表装についてもどんどん語ってまいります。
宜しくお願い致します。

今年は、覚悟を決めて、ずずいと踏み込み、頑張る年にしたいと思っています。心の中は身の丈で、。

人生修業ともいえる位、色々あったこの10数年、「頑張る」事を敢えて避けてきましたが、そろそろ頑張る時が訪れてきたようです。

頑張ることの力加減が体得できてきたようにも思うからです。

気持だけ頑張っても身体がついていかなくては身体を壊します。
身体だけ頑張っても、気持が伴わなくては、知恵が回りません。

そのあたりのさじ加減が若い頃から出来る人もいるでしょうが、私にはとてもできるものではありませんでした。

経験を重ねながら、「頑張ることの塩梅」を学んできたように思います。

「頑張り時が時遅し」と後悔しないよう、午年の一年を大切に暮らしていきたいものです。

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