五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

銀座の香り

2015年03月23日 | 第2章 五感と体感
昨日は、以前から気になっていた銀座でありながらパリのカフェを連想する喫茶店に入りました。
Y字路に建つカフェのイメージは、やっぱりパリです。その喫茶店は決してY字路に建っているわけではないのですが、何となくそんな雰囲気なのです。
店内は煙草の臭いが浸み付いています。重厚な内装に昭和の雰囲気のテーブルと椅子。そして趣味はともかく油絵がたくさん掛かっています。

実際のパリにしてもここ数年で葉巻の香が街から消えてしまい、甘い香りが地下鉄やカフェに漂っているとパリに居るんだなぁ~~と実感していた時代を懐かしく思うようになりました。

よくよく思い起こしてみるとギャラリーにしても昔は油絵の絵の具の香りが充満しているギャラリーが多くありましたが、あの強い油絵の具の香りは過去のものになってしまったようです。

幼い頃、祖父のアトリエで嗅いでいた絵具や使う液体の香り、そして紙や本の香りは私の香りの原型です。空間を変えると気持も変わる場所があることを学んだ場所でもあるかもしれません。自分の心にスイッチのオンとオフがあることも幼い頃に身につけたものであるように思います。

自分が身を置く場所は、できれば移動しながら選んでいけることが望ましいのですが、それがままならないならほんの少しの時間でも敢えて場所を変え、理想と現実のバランスを取る事も自分という身体を健全にもっていくための手段の一つであるようです。

銀座の香りは、今や何がそれかは解りませんが、戦後70年の歴史の香りを辿ることができそうな場所であることを改めて思うのでありました。


「江戸表具を愛する会」展覧会のお知らせ
銀座プロムナードギャラリー(地下鉄銀座駅~東銀座間の地下道・銀座三越の下)にて「江戸表具を愛する会」作品展開催中。
3月22日から4月3日まで。地下道ですので、通行者が歩きながら見るショーウィンドーです。銀座に行かれたついでに覗いてみてください。日本文化の一つである「表装」を一堂に見る事ができます。

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