五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

高知にコンビニ

2015年03月07日 | 第2章 五感と体感
四国は四国八十八箇所のお遍路巡りの地でもあります。
意外にも山が深く、水を蓄えた大きな木が黒々とした深い緑の葉を纏い、太平洋が目の前に広がり、その大海を見ていると室戸岬で明けの星が口の中に飛び込んできた空海の体感も解る様な気がしますし、坂本龍馬が既成を超えて活躍することを育んだ土地である事も納得できます。

自然が豊かであるということは、自然の脅威も知っているということです。

お遍路さんにお接待し、もてなす文化は未だに続いており、高知の海沿いを車で走るとどんな辺鄙な所にも食堂があります。
八十八箇所の中でも高知は寺と寺との間の距離が長く、太平洋を真横にしながらひたすら歩きありつく食事や受けるもてなしは、きっとほんとうに有難いものでありましょう。

そんな高知にこの度初めて某コンビニがオープンしました。

プラスチックに包まれた食物の陳列をテレビで見て、ちょっと寂しい感情が湧きました。
でも、今まで身近に無かったコンビニのドーナツに感動している高校生の女の子を見てしまうと、個人の生育史における公平な体験の価値というのは、その場所に住んでいる当人にしか解らないことなのかもしれない、と、複雑な思いも湧いてきました。

青森にもコンビニが無いそうです。12年ほど前に白神山地を巡った際、三日間コンビニを見なかった事に感動した事も思い出します。

聖地とコンビニをどうマッチング?していくかは、これからの御当地ビジネスに影響を与えてゆくようにも思います。

食べ物にあり付けず、行き倒れ寸前で差し出されるおにぎりの味が五臓六腑で感謝を体感する時代は、とうに終わっているのかもしれませんが、最後の砦の様な地がどのように生活習慣を変えてゆくかを静かに見守るしかなさそうです。

高知で生まれ5歳まで海と山を見て育った私は、大きな空に大きな海に五感を鍛えられたからこそ今があるのだと思うのです。



銀座プロムナードギャラリー(地下鉄銀座駅~東銀座間の地下道・銀座三越の下)にて「江戸表具を愛する会」作品展。
3月22日から4月3日まで。地下道ですので、通行者が歩きながら見るショーウィンドーです。銀座に行かれたついでに覗いてみてください。日本文化の一つである「表装」を一堂に見る事ができます。

☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

☆ クりック応援お願いします♪「生き甲斐の心理学/五感で観る」
人気blogランキング





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする