五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ほんとうのこと

2010年08月13日 | 第2章 五感と体感
昨日のNHKのドキュメンタリー番組を見て、「他人に真実を伝えること」について考えさせられました。

終戦から65年。
最前線で玉砕した兵士の生還者のインタビューによる表情は、どんな言葉を使おうとも伝えきれるものではありません。言葉を絞り出す表情そのものが、人のあらゆる感情の曼荼羅を凝縮したようなものでした。

口にしてしまった後の感情をそのまま放置してしまったであろう取材者の責任は大きなものです。

ドキュメンタリーを作る側は、「制作」することが使命なのでしょうが。

ほんとうのことを口に出すことは、たぶん制作に携わったスタッフの想像以上の苦しみが伴うことを意識してほしい、と思いました。

ひとりの人間の命の重さは、たった数分のものでは表現できません。

人が体(たい)をもって醸し出した感情の曼荼羅は、裸になること以上のものであることを忘れてはならない、と心に刻ませていただきました。

…やはり、戦争はしてはいけません。

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