五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

二人のマリア像

2010年08月09日 | 第2章 五感と体感
スペインのゲルニカ村の無差別攻撃によって焼け残ったマリア像のお顔と、原爆によって顔だけが残された浦上天主堂のマリア像が、ゲルニカで対面した場面をテレビで拝見しました。

カトリックではマリア様は古来から信仰の対象として大切にされています。カトリックというよりもキリスト教以前の女性神からの延長として、といったほうがよいかもしれません。

無残で残酷な仕打ちにも関わらず、お顔だけが焼け爛れずに現存していることに、今生きている私たちの方向性、生き方にテーマを与えられていることを強く意識しました。

ピカソが描いたゲルニカも、衝撃的な出会いでした。モノクロの画面に描きだされる恐怖と怒りがゲルニカの現状をキュービズムという画法によって多角的に表現してています。
この画法は、ゲルニカを描くためにあったのかもしれない、と思ったほどです。

そして、今、この時代に対面した二人のマリア様が並んでいる様子を拝見し、地球に国境があることに不思議さを感じました。

人は魂と心と体で成っています。それらには国境も無く、人種の違いも無く、宗教の違いもありません。地球に住んでいる生物の一部であるヒトに過ぎないのです。

長崎・原爆の日。今年は32国から要人が参列するそうです。平和を願う「ひとりひとり
」が更に繋がっていくよう、私も「ひとり」の一人として祈ります。

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