五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

退行現象

2010年03月23日 | 第2章 五感と体感
退行現象とは防衛機制の一つで、簡単に言うと「赤ちゃんがえり」のことです。

思春期の時期は「赤ちゃんがえり現象」が至る所で見えてきます。
赤ちゃんがえりをすることでもう一度自分自身のアイデンティティの再構築をしていくようです。

自我の目覚めと自立心の関係なのかな、と私は思います。

「自分が孤立した一人の人間である」ことを強く意識または無意識の中での意識し出すと、「私と他者」の関係が急速に離れていくのです。

「私と他者」が離れていることに気付いた不安感は、人によって違うようです。

そんな状態の子供に親である皆さんが、
「人なんてそんなものよ」とか社会批判や学校批判とか人の批判を子供に向かって言ったりしていませんか?

不安感を持ち、赤ちゃんがえりをしながら自己のアイデンティティを組み立て直していこうとしている作業中の子供に「否定的な話題を提供」すると、子供がどんどん心的混乱を起こしていくようです。
 
母親が子供の赤ちゃんがえりに気付いたら、「傾聴」してください。

子供はすでに一貫性を持った親から育てられており、思考と感情と行動の素地を身につけています。その成育史の中から必ず自分の答えを見出すはずです。

傾聴とは、否定も肯定もせず聴く姿勢のことです。

私ができているか?というと、それは、なんとも言えず反省多しですが、もし子供の退行現象で悩んでいらっしゃるのであれば、子供をどうするか?ではなく、現象に気付いた親が自分自身の姿勢を点検してみるのも良い機会かもしれません。

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