五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

何を聴くのか「傾聴8」

2010年03月04日 | 第1章 意識と知覚
傾聴の修練で大事なことは、傾聴する人自身の傾向を見つめることです。

自分の傾向を知るということはどういうことでしょうか?
それは、自分の思考と感情と行動を受容する努力をしていることに繋がっていきます。
受容することで、これから起こりうる「傾向」に予測を立てることができます。
予測を立てることができると、想定外の話題で慌てふためくという事態を防ぐことができます。
つまり、心の安定感を保つ術は、自分の成育史を自己分析していくことから始まるのです。

そして、もうひとつ大事なことは、「話を聞く」のではありません。「話を聴く」のです。

聞くというのは、話の内容のことです。
聴くというのは、話す言葉から表れる人の「思考と感情と行動」を総合的に見据えながら、その人の「感情」に焦点を当てることだと私は理解しています。

話すことですっきりするのは話す本人です。
聴き手は、その話す方の感情に寄り添うのです。

話の内容に惑わされると疲れますが、感情を理解し、ありのままの感情を受容しようと心がけると話の内容が薄っぺらい表層的なものに見えてきます。

話す人の内容を聞きながら、その人の感情を「否定もせず肯定もせず」聴いていくことが傾聴です。

では、言葉には表れない見えないものを見る力をつけるには、何が必要なのでしょうか?

明日は、五感について書いてみます。

「生き甲斐の心理学参照」
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