歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

土浦「鉄橋銘板の謎?」を解く!

2007年09月16日 | 土浦市の風景
昨日の続きです。(更新が遅れホントは一昨日の続きです)

蔦の駐車場から市街地を通り、いつものように「水戸地裁土浦支部」の前にある自販機で缶コーヒーを買い、亀城公園に立ち寄りました。

土浦に来ると必ず亀城公園の「お猿さん」にご挨拶をします。淋しそうに毛繕いを黙々と続ける猿君に、コヒーを飲みながらイロイロと話しかけるのですが、いつも無視されています。


別々の檻に入れられた二頭の猿は、互いの境遇について時々は語り合い、慰め合っているのでしょうか。

休憩も終わり、淋しく孤独(そう見えるだけで、三食?昼寝付きを満足している?)な二頭の「猿」に別れを告げて、公園を「去る」のでした。

町中を抜け、桜川の土手に出ました。「この桜並木」の土手を始めて歩いた時は、長閑な田舎町の風情をタップリ感じたものです。

「この」と云っても写真を撮らなかったので、「どの?」と突っ込みが入りそうですが、残念ながら今回は撮っていません。

もう2年ほどここに駐車したままです。始めて見たその瞬間『エッ!』と思いました。周りの風景とはあまりにもかけ離れています。

迷彩色に塗られた、アメリカの軍用トラックが? ここはイラクか?、アフガニスタンか? 何故こんな田舎の駐車場に? ホントにオドロキでした。

まぁ。土浦は昔は「軍都」でしたし、今も自衛隊の基地もありますし、軍隊マニアの密度が高い地域なのでしょうか? 

まぁ。そんなこんなを考えつつ歩いていると、常磐線の鉄橋の下に差し掛かりました。


橋は、裏側?下側? このアングルが好きなのです。表より裏、上より下、変ですかねェ。

でも、表側よりも裏側を、見るなと云われると見たくなり、穴があれば覗いて見る、これぞ人間の探求心! 進歩発展の原動力! ではないかと思っております。

橋の裏側もイイのですが、最近は「銘板」に興味が湧いてきました。


こういう物を「銘板」と思っていたのですが、広辞苑で調べると「銘」と有ります。「銘板」という言葉は載っていませんでした。

金属や石に来歴を記したものが「銘」であるようです。そうすると「銘板」と云うのは、「馬から落ちて落馬した」と同じ事になるようです。

広辞苑に「銘板」がないからと云っても、世の中には「銘板屋さん」と云う商売があります。これって言葉としては「銘屋さん」が正しい表現なのでしょうねぇ。

それは兎も角として、この銘板なんですが、やはり気になるのは「年代」ですね。

この鉄橋は「着手」が昭和34年9月23日で、「しゅん功」が35年4月25日になっています。

工事開始を「着手」と云い、「竣功」を「しゅん功」と表記する処が「旧国鉄的」なのでしょうと、その時は思ったのですが・・・・・・。

それで、昭和35年の完成ですから、私が生まれて10年後です。その頃にこの鉄橋は完成していたのです。

『ふ~ん。なるほど、そうかそうか』

『ふ~ん熊谷組が造ったのか、そうか、そうか』

等と感心しつつ、鉄橋を眺めつつ、銘板を鑑賞する訳であります。

もう一本、鉄橋が有ります。


こちらは「着手」が昭和36年6月17日、「しゅん功」が昭和37年2月20日です。


そろそろ「塗装」の時期ではないかと、余計な心配をして眺めていました。

それにしてもです。「銘板」を眺めていると、やっぱり「しゅん功」が、気になるのです。

よく見ると、「橋りょう」とあり、「基ソ・そ」とあり、「しゅん功」です。3つの平仮名表記です。

これは、3つとも難しい漢字なので、鉄道好きの小学生にも読めるように、旧国鉄が「配慮」して、ひらがな表記にしたのでは・・・・・・・有りません。

絶対に間違い有りません! 答えは一つです! そうなんです! 銘板製作上の技術的な問題だったのです。

それは、銘板が「鋳造品」だと云うことです。ここまで来ると、『何だ。そういう事か』と、判った方も居ると思います。

そうなんです。単純に画数の多い「梁」「竣」「礎」は、この大きさの銘板では、鋳造加工では無理なのです。溶かした真鍮が流れないのです。

謎?が解け、そうか、そうかとスッキリしたのですが、銘板に刻まれた、「設計荷重」の「KS16」と「KS18」の文字が気になりだしたのです。

16と18では「強度的」にどちらが強いの? 「KS」って、何の略なの? 「K」は「国鉄?」、「S」は「standard」の意味? 

「基ソ根入 天端から7.250m」の、「基ソ根入」って? 「天端」って何処から?

何て考えたりして・・・・・・。

銘板一枚を眺めるだけで、こんなに楽しめるのです。

まだ土浦は続きます。


それでは、また明日。 



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