歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

宜雲寺に一蝶そして石畳のズレは?

2008年09月05日 | お寺・神社
昨日の続きです。と、云うか、宜雲寺そして雑談と云った内容になりそうな、そんな感じがしています。

“英一蝶”、歌を詠み、絵を描き、遊郭に遊ぶお座敷芸人であり、そして、権力から睨まれ、犯罪者として囚われる。

そんな一蝶に、庶民はどんな夢を託し、何を見ていたのか? すべての遊びに通じ、すべてに一流だった封建社会の英雄・・・・・・。

世の中、適度な重石が必要? 伸し掛かり、覆い被さる重石を、知恵と技と芸で払い除ける・・・・・・。

禁を破り 掟を破り 形式を壊し 常識を壊し

建前ではなく本音で すこし斜めに 上目使いに 

真ん中ではなく端っこから 

熱くならず 静かに 世の中を渡って行く・・・・・・。

一日3合の焼酎を飲み 楽しく笑って暮らしていく

ホメラレモセズ クニモサレズ

サウイフモノニ ワタシハナリタイ・・・・・・。

何ちゃってねェ。


兎に角、英一蝶は魅力的な人物のようです。そのうちに、墓参りに行って来ようと思います。港区高輪二丁目の「承教寺」にお墓があるそうです。



それで、話は当日(8/9)の宜雲寺に戻ります。二人でお墓参りに来たのです。


この本堂ですが、鉄筋コンクリート造りですが、変に木造を偽装するようでも無く、まぁ、いいと思うのです。


入り口の山門をくぐると、直ぐに右に折れ、7、8歩進んで左に折れると、目の前が開け、本堂前の庭に出ます。

狭い敷地のなかで、それなりの工夫が窺えます。左隅の石畳に注目です。


石畳の中心軸をずらしてあるのです。たぶん、“庭”と墓地に続く“通路”との境界を、この“軸ずらし”で、表現したのでしょう。



昔から造園の技法として、こういう細工があるのでしょう。日本庭園は芸が細かいのです。

それで、こんな細工に業界用語か何かで、なんと云う名称が付いているのか調べていたら、こんなモノを発見しました。

【石畳の配列軸をわずかにずらし、非対称化することで人間の行動を変化させ外部空間を動的に引き寄せる。この時の景観の動的変化は時間的連続性を持ち、刻々と変化する景観で内外空間の一体化を図っている】

スゴイ表現の文章です。これはある都市の景観を争う裁判の原告側の準備書面と云うものなのです。

裁判は、こんな言葉が法廷で行き交うのです。順調?に行くと「裁判員制度」は来年からスタートします。刑事裁判ではもっと複雑怪奇な言葉が飛び交いそうです。

暇で、好奇心旺盛な私としては、裁判員に選ばれることを切に願っているのですが、判事による最終面接で怪しい言動をして、ふるい落とされるのではと、危惧しております。

それで、お墓への道はこんな感じで、


六地蔵が、こちらと、


こちらに並んでお出迎えです。


狭い都会の墓地、びっしり並んでいます。


宜雲寺、そして、一蝶寺の謎、今回でお終いです。

それにしても、英一蝶、もっと、もっと調べてみたくなる魅力的な人物です。


それでは、また次回。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする