歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

“東京スカイツリー”の後は“北十間川”を漂います。

2008年06月11日 | 東京の風景
昨日の続きです。

発表しましたねぇ~。今日の朝刊には写真入りで一面を飾っていました。

昨日、ブログは午前中に書いたのですが、夕方のニュースでやっていました。6月上旬の最後の日、お約束どおりでした。私の心配は余計なお世話だったようです。

“東京スカイツリー ”でした。6候補のなかでは、一番「無難」な名称でした。何か、ちょっと、“できレース”の匂いがします。

各名称毎の投票数も、総投票数も、特に報道されていません。発表が無かったのか?、それとも、そんな事は“どうでもイイ”として報道しなかったのか?
 
と、思っていたのですが、念のために、調べてみたら、報道している社もありました。投票総数11万419票で、“東京スカイツリー”は3万2千699票を獲得したそうです。

それにしても、他の候補名は単なる“当て馬”のような、酷い名称でした。兎に角、これからでしょう。

“東京タワー”は、戦後経済成長の象徴でした。仏蘭西のエッフェル塔よりも高いと、当時、国民の大多数は鼻高々でした。

みんなで喜び大騒ぎしたものです。私も、オープンして一週間後に家族揃って見物に行った想い出があります。

“東京スカイツリー”は、これから、何を象徴し、どのように受け止められるのか、それにしても、こういう建造物を、みんなで喜び大騒ぎする時代は終わった気がするのですが・・・・・・。

それでも、こういう見世物ができるのは、それなりに楽しいことです。でも、しかし、私は完成しても、遠くから眺めるだけです。とてもあんな高い所には上がれません。


それでは、ここから、ホントに昨日の続きです。

押上駅付近を歩いているのです。駅前近くの商店街の軒先に、こんな怪しいものが並んでいました。


海賊版の、そのまたダビィング品の様でした。中国語のビデオです、それなりに、ここらでは需要があるのでしょう。

下町には、こう云う“怪しさ”があっていいのです。明るく、綺麗で、スッキリした町になると、つまらないのです。

スカイツリーのニュースで、商店会のおじさんが、『タワーを中心にして町も変わっていってほしい』何て云ってました。

このおじさんの「変わって」は“客足倍増”、“売り上げ倍増”、何て処でしょう。

間違い無く、客足、売り上げも倍増しそうですが、たぶん、その恩恵を受けられるのは、おじさんの店のような“昔からの店”では無く、外部から進出してくる“新しくてお洒落”なお店の話です。

“東京スカイツリー”が完成したら、この町もかなり“変化”して行く事でしょう。歩き廻るのは今のうちです。

アーケードには、右から左に“押上通り商店街”と書かれています。スカイツリーが完成する頃には、このアーケードも作り直しでしょうか?

たぶん“スカイツリー商店街”になっているかも知れません。

左から右に書かれた“本所警察署押上駅前交番”は、それなりに新しい造りです。

そうでした。この日は、先ず、東武亀戸線の“東あずま駅”を目指していたのです。そば屋の前を曲がってから方向がずれ、路地伝いに押上に辿り着いてしまったまです。

この辺で、方向転換をします。駅の傍を流れる「北十間川」に沿って東あづまを目指します。

この「スレート造り」の建物は元は工場だったように思われます。今は、貸し駐車場になっています。


スレートは“もの悲しい”のです。子供の頃、近所の工場は、トタン板か、スレートでした。灰色と赤錆びの世界です。

この建物の窓枠は鉄製で赤錆びています。入り口の脇には、棕櫚の木が植えてあります。

灰色と、赤錆びと、緑の棕櫚、この何とも云えない調和。棕櫚は強い光線の中、南の国の風景を連想するのですが、陽当たりの良くない庭先で“ひっそり”佇むのが似合います。

これから、暫く、北十間川に沿って歩いて行きます。

“北十間川”良い響きです。

江戸とか、明治とか、大正とか、文学とか、物語とか、そんな匂い、香りが漂ってきます。

これから、どんなものが漂ってくるのか、楽しみです。

それでは、また明日。


コメント
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