歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

「大腸ポリープ」の「検査?」「手術?」 その2

2007年04月07日 | 健康
昨日の続きです。

31日の夕方、病室に入るとテレビも付けず、母はベットから上体を起こし、書類を手に持ち、考えている様子でした。

私に気付き、『これ、見て』と「請求明細」を手渡しました。
見ると確かに「手術代」とあります。私は、直ぐに「組織の採取」を「手術」としたと解釈しました。

『ホントはガンなんでしょ!』

『そんなことないよ』

『検査だと云ってたけど、手術してるじゃないの』

『俺だって、手術したとは聞いてないよ』

『知ってて、心配するから黙っているんでしょ?』

『そんな訳ないでしょ! 多分、組織検査の為にポリープの一部を取ったのが手術という項目になったと思うけどね』

『今晩の夕食は食べないから・・・』

これは「ダメダ」と思い、

『ちょっと、説明を聞いてくる』と母に告げ、病室の向かい側にある、「ナースステーション」に行きました。中を覗くと若い看護婦が一人だけでした。

『○○号室の○○の家族ですが』

『ハィ。何でしょうか?』

『母が「請求明細」の「手術代」の項目を見て、検査と聞いていたが、手術をしているので「ガン」だと「騒い」でいるんです』

『えっ?ハィ』と云って、看護記録と思われる「バインダー」に閉じられた「用紙」をめくり、何か確認をしている様子でした。

『本人に、医師からもう一度「ガン」ではないと、説明して貰いたいのですが?』

『あっ、はい分かりました!。病室でお待ち下さい』と言い残し、部屋の反対側にある出入り口より、小走りに医師を呼びに出て行きました。

癌だと思い込み「騒いでいる」が効いたのかも知れない、まぁ、「騒いでいる」ことには間違いないでしょう。「みんな嘘をついている」「夕食」は食べないと云ってるのですから。

病室に戻り、医師が説明に来ると母に伝えると、

『○○代も、嘘をついている』と言い出したのです。東京で看護婦をしている「孫」のことです。

入院した翌日に私が「症状」をメールで送り、「下痢の止まらない症状の癌などないから心配しないように」との返信があり、母に伝えて「安心」していたのです。

「もう、私が何を云ってもだめだ」と思い、黙って聞いていました。10分ほどしてノックの音がして、医師と看護婦が来ました。

始めて見る医師は、

『○○さん。カルテを見ましたが問題ないですよ。内視鏡検査の時に、このポリープは摘出しました。これは「ガン」ではありませんから、それでも一応ですね、安心の為に組織検査に出しています。このポリープは問題ないです。大丈夫ですから安心してくださいね』と、中年の医師はカルテを見せながら、笑顔で母に話しかけてくれました。

私は、医師の横に行きカルテを覗き込むと、6枚の写真が貼ってあり、右側3枚にポリープの写真、左側の3枚が摘出後の写真であった。検査後の説明の際に、この写真を見た筈であるが、その時はまったく気づかなかったのです。

『私も、母も、検査後に説明を聞いたのですが、摘出とか、取ったとか、切ったとか、そんな言葉は一切聞きませんでしたから。ポリープの一部を採取して組織検査に出したと、そう理解していました。まさか、ポリープを切り取ったとは思ってもいませんでしたので・・・』

『今日は、執刀した医師が居ませんので、何とも云えませんが、説明が足りなかったのかも知れませんね。まぁ。兎に角、ガンではありません。安心して下さい』

『分かりました。ありがとう御座いました』私がお礼を云うと、ベットの上で母も頭を下げた。

ベットの脇に立ち様子を見ていた看護婦が、しゃがみ込み、母の肩に手をやりながら、

『ごめんなさいね。手術なんて書いてビックリさせてしまって、心配しちゃったよね』

『いいえ。すいません。私が手術だから「ガン」だ何て、勝ってに思い込んでしまって・・・』俯き加減で返事をしました。

『それじゃ。安心して夕ご飯を食べて下さいね』

『はい』と小さな声で母は答えました。

まぁ。そんな、こんなで、「いろいろ」ありましたが、「組織検査」の結果も問題なく、やっと、「9日」の「月曜日」に退院できる事になりました。

これで安心です。
あ~あ。早く「ぶらぶら」「うろうろ」「きょろきょろ」と、東京を歩きたいです。


    それでは・・・・・・・ 
コメント
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