歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

北条の街に「究極」の「歯科医院」を見た!

2007年01月10日 | 建物の話し
昨日の続き見たいのものです。

北条の町並みを紹介します。これは、昨日の「呉服屋」さんです、外壁は「黒漆喰仕上げ」風に見えたのですが、良く観察すると黒色の「ムラ具合」から「白漆喰」に「黒の塗装」したようにみえます。

それと、二階の窓回りの木製部分の「ペンキの色」は残念ですね。一階の「重厚感」と「正反対」ですね。実は、それで昨日の写真は「一階のアップ」を載せたのでした。二階はチョット「怪しい」です。


こちらは正真正銘の「黒漆喰仕上げ」です。北条の紹介には必ず出てくる、「宮本さんの家」です。1847年築の「登録文化財」です。


「黒漆喰」と云っても、ほとんどが剥げおちています。しかし、この「白」から「灰色」そして「黒」への変化。自然のグラデーションが「実にいい」味わいを醸し出しています。なかなか「モダン」です、面白いですこれは!

この「黒漆喰塗り」は「白漆喰」より、かなり「高価」だそうです。
「黒漆喰」は、白漆喰の上に「灰」を混ぜた「ねづ漆喰」を塗り、その上に「仕上げ」の「墨」を混ぜた「黒漆喰」を塗った、「三層構造」になっているそうです。
この「グラデーション」はその「証明」ですね。「宮本さん」はお金持ちだったのですね。


こちらの「お寿司屋」さんも「黒漆喰」なのですが、グラデーションを越えています。

白漆喰も剥がれ落ち、地の「土壁」が露出しています。「寂れ感」が漂う、私好み風景です。


そして、これです。どうですか? この「モダン建築」、石造りを模した、昭和初期?の木造モルタル二階建です。メインストリートから路地を入った奥にあります。

四方に石柱を模した柱をデザインしています。窓の形状が、通常の四角型に、アーチ型、そして尖った三角型と、多様なデザインになっています。



この「寂れ感」は素晴らしいです。外壁の退色具合に味わいがあります。ひび割れの補修跡に「哀愁感」が漂っています。

建物の入り口には「歯科医院」の看板があります。人の気配は感じませんでした。その時は、引退した「歯科医院」とかってに判断していました。

しかし、「驚いた」ことに、今回、つくば市の施設案内を調べたら、現役の「歯科医院」として記載されていたのです。

電話番号、住所を確認しました。間違いなく現役です。一度、中に入って診察して貰いたいですね。もしかしたら、若くて美人の「お医者さん」が居たりしてね。

何か「怖いもの見たさ」で一度は治療に訪れたい。皆さん、そんな気がしませんか? 私、先日、下の奥歯のブリッチ治療が終わったばかりで、悪いところがないので残念です。

「黒漆喰」の「土蔵造り」は日本全国どこにもありますが、この「モルタル二階建」の「モダン」な「現役」の「歯科医院」は、日本全国に「数えるほど」しかないでしょう。貴重ですね。

さァ。しっかり歯を磨いて寝ます。 







コメント (2)
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