雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

死者を入るる時てふ扉あまたたび開くこちらに立ちつくす夏

2022-07-18 20:58:00 | Weblog

 ふと。

 この数年、私の周りで親しかった、または顔見知りの友人知人たちが何人も亡くなった。彼女や彼らの死は、数ヶ月おきとも言える。平均寿命が伸びた当世、まだ老衰には遠い年齢の死者たち。自裁もあれば病死、事故死とさまざまだが。

 哀悼の思いはもちろんだが、このように消えてゆく次々に、無常感がつのる夏。

 気がつくと、私自身、彼岸を眺める歌が多くなっている。同時に、運命に生かされている日々のありがたさが身に沁みる。

 これからの人生に、必要なこととそうでないものを見分け、余分なものは避けるように努めている。

 何よりもこの世界に感謝しながら。


 静かな日だった。

 愛と感謝。

 


 画像は、ガブリエル・フォーレ夫妻。



 
 
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