市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

朝ごとに弾かれし日課無伴奏の太き幹鳴るカザルスが鳴る

2008-10-17 15:46:03 | Weblog


 パブロ・カザルスの無伴奏チェロ組曲を聴いて。


 このおじさまは勉強家でね、と椿さんの言葉を思う。


 矢川さんの批評に目を投げながら、カザルスを鳴らす。


 父性・男性性そのもののようなチェロ。


 「おまえは、こんなふうにごしごしこするなよ。手をこわすぞ」と椿さんに釘をさされたこともある。


 「たいしたおじさまなんだ。毎朝、ジュルナリエ(日課)に、バッハの無伴奏を全曲弾いてたそうだぜ」


 椿さんは苦笑し、目をまるくしていた。

 みんななつかしい思い出。


 チェロとカザルスがいっしょに鳴り響く。肉体も楽器になる。

 
 大木のような。



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2 コメント

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Unknown (Tori)
2008-10-17 20:35:01
こんばんわ~。

この日記を読んで、そういえば以前、図書館でパブロ・カルザスのCDを借りたっけって思い出したっす(笑)。

手元にあるのは「Encore piece for cello」という作品。歩いて五分の場所に図書館があるので、大助かりです(^。^)y-.。o○

実家の近くにも横浜中央図書館ってのがあり、無職時代にはよく通っていたものです。あぁ~懐かしい~(笑)
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小品集 (雪香)
2008-10-18 08:52:15
とってもいいですよね、アンコールピースのちいさな曲たち。

昔の録音の、どことなく、くぐもった音の響き、こっくりと味わい深くて好きです。

(^。^)y-.。o○←初めて見た絵文字です。かわいいですね。しゃぼん玉みたい。

わたしも図書館よく利用します。

カザルスおじさん、健康な音楽なので元気が出ますね。
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