雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

魂(たま)わかれ散らす水際つまびいてしのびに唄ふ五木の守歌

2008-06-08 16:31:57 | Weblog

 さしさわりがあるといけないから、お名前は書けないけれど。


 先月入門した書道の先生、この世界では名のある女流書家と。


 第六十回毎日書道展に出品される。


 国立新美術館で、7月9日~8月3日までの、前期・後期を通じて。


 

 2008年 7月 8日(火) ~ 11日(金)
 東京都美術館  (東京都 台東区 上野公園)

 2008年 7月 13日(日) ~ 17日(木)
 東京都美術館  (東京都 台東区 上野公園)


 2008年 7月 9日(水) ~ 14日(月)
 国立新美術館  (東京都 港区 六本木 7-22-2)

 2008年 7月 16日(水) ~ 21日(月)
 国立新美術館  (東京都 港区 六本木 7-22-2)

 2008年 7月 23日(水) ~ 28日(月)
 国立新美術館  (東京都 港区 六本木 7-22-2)

 2008年 7月 30日(水) ~ 8月 3日(日)
 国立新美術館  (東京都 港区 六本木 7-22-2)

茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 山梨 長野 静岡 沖縄 海外、
全国 および 海外 の全入選作品以上の作品

一般 600円(500円) 大学生 400円 (300円)
カッコ内は、20名以上  身障者と付添(2名迄)・70歳以上・高校生以下無料


 全日程のすべてに、先生の御作は展示されるそう。


 せんじつお教室にいったとき、出品作品を見せていただいた。

 窪田空穂の歌二首を、創作で、横書き。なみなみと書かれている。



    ふるさとはここにあらずや朧夜にむかひてあれば涙こぼるる


 もう一首は忘れてしまった。


 すばらしかった。

 会場はあまりにひろくて厖大な作品展示なので、とお弟子たちのために持ってきてくださったもの。

 
 


 こんな域に到達なんて夢のまたゆめ。


 わたしはせめて、古筆をきれいに散らし書きたい。

 それから楷書をきちっと。


 
 日常とはべつに、芸事などうちこめる時間がすこしでもあるとうれしい。


 お仕事、きらいじゃない。このごろなれてきたから、いろいろ見えてくる。

 これもすこしずつスキルを身につけて、自分の糧にしたい。

 いちにちほんとにくたくたに疲れるけれど、それだけの甲斐はあると思う。

 いろいろ教えていただけるし。




 またお三味線をとりだし、鳴らし始めた。すっかり手がにぶっているかな、とおもったけれど、思いがけないところで伸びているところもあって、その不可解な機微に自分でもおどろく。


 日本の芸能は、書道もそうだけれど、力ずくでゆかないところがあるのかも。


 先生も徹夜してお清書した作品よりも、いちばん最初に一気に書いたものがいい、と先生のさらに先生に推奨されて……と苦笑されていた。


 疲れるし、せわしない日々だけれど、自分のなかで、それとは気付かず、育ってくる何かがあるのかもしれない。

 
 夏の「雪の会」どれだけの方が見えるのかわからないけれど、こころにしみる音色をとねがう。


 五木の子守唄を。


 したたるように、奏でられたら。






 

 
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4 コメント

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毎日の (salamanca)
2008-06-09 20:45:06
雪香様の先生って、毎日書道展系の方なんですね。
私が良くして頂いた先生も毎日書道展の審査員。
もしかして、私の持っている図録に雪香様の先生の作品も掲載しているかも。
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お名前 (雪香)
2008-06-10 08:40:45
それでは、先生どうしでお知り合いかもしれません。

わたしも図録いただきました。たぶん前回の。

書道の世界もいろいろな表現があるようです。わたしは、また初歩なので、先生がどのような作品をお書きになるのか、あまりくわしくはわからないんです。

書の見方から教えていただいている感じ。

今年は,中国きっての名宝、王義之の書がこちらに来るそうですね。


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蘭亭 (salamanca)
2008-06-10 22:42:48
王義之ゆかりの「蘭亭」を訪れたことがあります。先ほどの先生方とご一緒に中国を訪問しました。
ここには、曲水の宴を催した川(小さな細い人工的なもの)があり、また『鵞池』と書かれた大きな碑がありました。「鵞」の字を王義之が、「池」の字を息子の王献之が書いたといわれています。ここへ行った翌年の年賀状には、この碑の写真を掲載しました。
丁度、写真が掲載されているHPを見つけました。ここをご覧ください。
http://www.i-sys.info/serial/essay/china/kosyu02.html
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書聖 (雪香)
2008-06-11 08:16:35
おはようございます。

蘭亭序、も来るらしいですね。これがすらすら読めたら……

漢字は、文字というよりも絵として視覚にはいってしまうらしくて、まず、綺麗だなあ、と思ってしまいます。

先生のおっしゃることを聞いていても、「空間処理」「リズム」「肥痩」にとても気をくばっておられますから、そこは絵画表現と通じると感じます。

HPありがとう。書聖一文字千金のエピソード、おもしろいですね。でもほんとうに彼の書はたいへんな憧れだったそうです。いえ、いまもそうなんでしょう。

夏までに、漢字をもっと勉強しようかな。無理かな




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