市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

性愛は太古濁らず透きとほる海の呼吸を水母ただよふ

2008-12-28 19:15:01 | Weblog


 午後、江ノ島水族館へ。



 くらげ研究のノーベル賞受賞のおかげか、こんな季節にも人がいっぱい。以前、やはり真冬にきたときは、閑散としていたけれど。


 わたしも水母が好き。それは前から。


 ゆら、ゆら。ただよう。

 水の中で、花びらがひらきとじるように浮かんでは沈む軟体生物。

 爬虫類でも哺乳類でもなく。海草と魚のはざまのいきもの。




 光も水もみんなすきとおる。絹よりもレースよりもやわらかに、しなしな。

 水母の傘のいただきに、クローバー型の模様。それが性腺というが、半透明であわあわと透ける。

 ラリックや、ガレのガラスのよう。


 江ノ島水族館は、水母で有名だと聞いた。



 改装された、大きな水槽。ガラス越しに海の底が見える。

 わたしもあそこにもぐってみたい。




 帰りがけに、海沿いのデニーズで、ひさしぶりにチョコレートパフェを食べた。

 すこしはやめの、わたしの誕生日祝い。









 


 
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2 コメント

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Unknown (玉藻の前、深良マユミ)
2008-12-29 15:20:45
雪香さま、こんにちは^^
ご無沙汰していてお許しくださいね~。

お写真神秘的で素敵。
毎日歌を詠まれていることにつくづく頭が下がります。
私は俳句詠んでますが続きません
話がそれましたが、09年もどうかよろしくおつきあいのほどを。
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うたうこと (雪香)
2008-12-30 08:13:13
おはようございます。

おひさしぶりですね。コメントありがとうございます。

まいにち詠う……ブログはわたしのこころの休憩室みたいなものなので……。

ずいぶんたくさん詠いますが、ほんとに心に残る歌はいくつあるだろうか、と省みます。

来年は、一首づつもっとだいじに詠おうと思います。

たくさん詠えばいいというものではないので。

ただ、こころを言葉に委ねることは、日々の癒しでもありました。

来年もご活躍を!
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