風の音に
8月に、また弾き語りを市内で。
小泉八雲の作品を使うが、読み物ではなく、一人芝居の弾き語りのためにわかりやすくするため、言い回しや時代背景など加筆している。
「守られた約束」の方は、ほぼ同じ素材、内容を、江戸時代に上田秋成が「菊花の契り」と題して作品化している。
擬古文体の秋成の方が唯美に傾き、細部まで語られる。八雲はよりポエティックに、ストーリーの感動を呼ぶ、芯の部分に焦点を絞っている。
2人の異なる作家のアプローチを比較すると、江戸と明治、近世日本と西欧19世紀ロマン派の美学との対照も、読者として面白い。
静かな日、愛と感謝