いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣をかへしてぞ着る
古今集 小野小町
待降節2 無原罪のお宿り。
先日の待降節その1の天使と併せて。
今月は8枚描いた。雑に仕上げているつもりはないが、技術的にはまだ拙劣と思う。実際、手探りで模索しながら進んでいく感じ。水彩画を始めた時もそうだった。
迷っていると、心の何処からか、「やりなさい、大丈夫、心配するな」というような後押しの感じが来る。
この言い方も幼いが、聴覚でも触覚でもない感じで、なんとも表しようがない。
ぐずぐずしていると、時間は過ぎて行くばかりだから、私は潔く、その力、声に従うことにしている。
この無原罪のお宿りのマリアの衣装も、何色にしようか迷っていたのだが、一晩明けたら、庭の茄子が真っ白になっていたので、啓示のように受けとめ、白くした。それまではクリスマスだから、やはり赤と黄色にしようかな、などと考えていたのだけれど。
とはいえ、天使の方が緑を基調にしたので、対になるマリアの背景には赤を入れた。
ともかく、生活と絵画制作などに誠実、謙虚であるかぎり、心の何処からか、後押ししてくれる力がもらえるだろう。
神に感謝。