雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

髪を洗ふ水の重さが増してくる野には水仙群がり咲きぬ

2018-12-22 19:01:43 | Weblog

野水仙に。


館山から甲府に戻る時、隣家の方から水仙を束でいただいた。それをいくつかの花瓶に分けて、一日中香ってくる。すがすがしい香り。





今日は絵を休み、歌の整理を少しした。

来年、夏あたりに、第2歌集を出したいと考えている。


さて、レンブラントは毎日12時間絵を描け、と弟子たちを指導したそうだ。彼自身それを貫いたらしい。

何度か結婚し、彼よりずっと若い妻に豪華な毛皮を纏わせた姿を描いたりしているが、そんな最盛期にも画業には厳しかったのだろうか。

このレンブラントの言葉を受け継いだ日本人画家がいる。牧野邦雄だ。彼は終生毎日12時間描いたそうだ。浮世離れした一途さと、飛び抜けた画才が裏目に出たのか、在世中は人気作家ではなかったらしいが、素晴らしい作品を残している。もっとも、優れた作品を後世に残す芸術家が世渡り上手だった例は少ない。


それにしても、毎日12時間の勉強ということは、司法試験の準備に匹敵する長さだ。

私の敬愛する閨秀画家上村松園も、日がな画室に籠り、絵三昧の日常だったとか。

レンブラント、牧野邦雄、上村松園。このひとたちは、最晩年まで画力が衰えなかった。自意識過剰や傲慢に陥らず、画業を全うできれば素晴らしい。

歌を編みながらそんなことを考え、様々至らなさを実感している。

感謝。









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