雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

林檎持つ聖母子の微笑(ゑ)みひそやかに我らを贖う血のきよらなり

2017-01-12 22:30:58 | Weblog


メムリンクの聖母子模写、擱筆。


少しずつ描いて、20日ほど。


油彩原画が精密なので、わたしはできるだけシンプルに仕上げたかった。


モノトーンの細い筆先の細密描写は、時々息苦しさを感じさせる。

だが、それがまた透徹した画家の眼差しの魅力であり、魔力でもある。

わたしはどちらかというと、小さいころから、リナシメント以前の古典絵画に魅惑されるタイプだった。


6百年前の偉大な画工の様々な巧みの秘密を、たぶん後世は知り尽くすことはない。決して色褪せない樹脂の謎。フラ・アンジェリコにせよ、メムリンクにせよ、色彩の美しさは、文字通りきよらかに輝くようだ。

永遠に、それは変わらない。


わたしの模写は、ただのペンの遊び。


メムリンクとのささやかな対話。



描いている間中、すごく楽しかった。



この次もまたイコンを描くつもり。












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