寒椿に。
昨日、歌人の保田斐佐子さんと、長谷のある喫茶店でおしゃべりした。
「未来」参加の縁でお知り合いになり、住まいが割合に近いこともあって、ときおりお会いして、四方山ばなしをする。
いつも、歌のことが多い。それはわたしには楽しい。
気ままにひとりで歌い始めて、どこの師承も受けず、口ずさみしてきたので、系統だった近現代の流れを知らないわたしは、この方とのおしゃべりで、ずいぶんとたくさんの知識をいただいた。
ひとさまの詠草について、よしあしなど考えたことはほとんどないし、ただ和歌をすこしばかり学んだので、そうした感受性のままに、わたしなりの好みはある。
歌会などでは、なかなか言い出せない自分勝手な感性や考えなどを、気がねなく、話し合えるのは、とてもうれしい。
それは日常茶飯のあわただしさや、ごたごたを免れて、簡素な一輪挿しに無造作に投げ込まれた茶花を愛でるような時間と思える、と書いたら気取りすぎかしら。
でも、歌って…わたしには、そんなきよらかな〈非日常〉をくれるだいじな彩りなんだもの