お気に入りその43～鬼平犯科帳12

今回のお気に入りは、鬼平犯科帳パート１２、中西龍です。

「鬼平犯科帳のオープニングは中西龍（りょう）のナレーションしかない。」
「エンディングはジプシーキングスのインスピレイションしかない。」
こう信じてきた最強コンビが崩れたのは、鬼平犯科帳第９シリーズでした。
第８シリーズ終了後に中西龍が亡くなっていたのです。
第９シリーズのナレーションは能村太郎（フジテレビの能村庸一プロデューサー）がやりました。中西龍でやってほしかったですし、無理ならスターウォーズのような文字だけのナレーションでやってほしかったです。

高橋悦史、江戸屋猫八、中西龍…、鬼平の主力が亡くなり、新作スペシャルの中に登場しないのが悲しくてなりません。

今回改めて「中西龍」という人がどんな人だったのかを調べてみて驚いたことがありました。
「ＮＨＫ在職中にもかかわらず、美空ひばりのたっての願いで彼女が出演した民放番組の収録に協力したばかりか、そのライブテープに声の出演も果たしている」という逸話を見つけたのです。
本物は本物を知る、ということでしょうか。

これを書いていたら「中西節」を聴きたくなってきました。
「いつの世にも悪は絶えない。…」
今夜は鬼平を見ることに決定です。


（おまけ）
中西龍の写真は「おおよそ週刊龍亭（りょうてい）」さんのブログからお借りしました。

「おおよそ週刊龍亭～旧き良きＮＨＫに生きた男、中西龍のエッセイ集～」
http://surikogi-joe.weblogs.jp/ryoutei/