鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその2101~鳥類学は、あなたのお役に立てますか?

2021-10-29 12:59:10 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「鳥類学は、あなたのお役に立てますか?」です。
川上和人・著「鳥類学は、あなたのお役に立てますか?」を見かけて即購入。
著者の面白過ぎる科学エッセイ「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」を彷彿とするタイトルに期待が高まります。
以前、絶海の孤島・南硫黄島を科学者チームが調査する様子をNHKクルーが取材した番組を観たときに、科学者チームの中に著者を発見!
きっと本書に書いているだろうと思いつつ読みました。
内容紹介を引用します。
=====
絶海の孤島! 
迫る巨大台風! 
そしてサメ! 
研究はやっぱり命がけ? 
爆笑最新刊。
「センセイ、どうして鳥の研究をするんですか?」
「楽しいから。他に理由が必要かい?」
NHK子ども科学電話相談でお馴染みの「バード川上」センセイは、今日も崖をよじ登り、荒波を乗り越え、溶岩に行く手を阻まれるーー。
ベストセラー『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』から続く冒険、もとい抱腹絶倒の日々を描く待望の第二弾。
=====
読み始めて思い出しました。
著者の著書がなかなか読み進まないことを。
あちこちに小ネタが散りばめられているため、それにいちいち反応すると読み進まないのです。
お願いだからもう少し減らして!と願いながら読みました。
絶海の孤島・南硫黄島の話題が第1章から登場しました。
著者のことだから少し場を温めてから登場させると思っていたのでうれしい誤算です。
直径1㎞、高さ1㎞という恐ろしい形状をした島。
船を寄せる場所がないためウエットスーツで上陸。
登山家部隊が登攀ルートを切り開き、上へ上へと移動。
研究というより冒険です。
10年前は見通しの良い草むらだった場所が侵入困難な藪になっていました。
どうやら誕生1万年の若い島だけあって、いまだに地形が定まっておらず、藪の斜面が地滑りで一掃され草が生え始めたのが10年前の姿だったのではないかと推定しました。
また野営に適していた場所も変貌しており、両サイドが切り立ったがけでどちらに寝返りを打っても転落する恐ろしい場所だったそう。
という話が次から次へと登場します。
読後に感想を書こうと思い、目次に目を通して驚きました。
余りに奇抜な目次タイトルのため、内容が思い出せないのです。
どれもこれも面白く読んだのは記憶にあるのですが・・・。
いかに小ネタに振り回されていたかということを物語っています。
そうそうエピソードをひとつ思い出しました。
絶滅危惧種に指定されている鳥を調査したところ、誤認により登録されていたことが判り、晴れて絶滅?が認定されたそうです。
剥製がこういう場合の追跡調査に活躍することを知りました。
書いている内にもうひとつ思い出しました。
海底火山活動によりできたばかりの新島にカツオドリが大繁殖していました。
まだ植物が生えそろっていないため、巣作りの材料に漂流ごみを使っていたそうです。
漂流ごみが役立つのは、ダッシュ島で遊び道具として使われるくらいだと思っていましたが、まさか野生生物の助けになるとは思いも寄りませんでした。
変に感心してしまいました。
本書の最後は繰り返し登場したオガサワラカワラヒワの絶滅を危惧し「鳥に対する愛」を語っていました。
そして岩塊の中にすでに完成形があり、彫刻家はそれを彫り出すだけなのだとミケランジェロが語っていたというのを例に挙げ、科学者が自然界の真理を解き明かす魅力を語っています。
なんとも真面目なエンディングは意外でした。
次回作も期待しています。



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お気に入りその2100~スワンタッチ

2021-10-27 08:59:29 | 鬼平
今回のお気に入りは、スワンタッチです。
あなたは「スワンタッチ」を知っていますか?
「スワンタッチ」は、はさみかえ不要のしおりです。
先日妻から2枚もらって使い始めました。
スワンのくちばしがページをめくるごとに勝手に移動するので、はさみかえをしなくて良いのです。
くちばしのページを開いて読み始め、中断する時はそのまま閉じることができます。
ちなみにスワンのボディは巻末辺りに挟んであります。
先日読んだ「総理の夫」は厚めの単行本だったので、スワンの首がかなりねじれていましたが、一度も外れることなく役目を全うしました。
婦人発明協会の「なるほど賞」を受賞したそうです。
多くの本を並行して読む凄い人ならともかく、私は2冊がいいところ。
そうなればスワンタッチも2枚あれば十分。
発明者には申し訳ありませんが、1枚数百円ではなかなか儲からないでしょうね。
なおAMAZONのカスタマーレビューで
 国産は樹脂製、海外産は金属製で、金属製の方が良い
と書いている方がいましたが、今のところ樹脂製で十分だと思います。
というか、これより硬くなると紙を傷めると思います。
ついウトウトして本を閉じてしまうような方にスワンタッチをおすすめします。

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お気に入りその2099~美味しそうな木版画

2021-10-25 08:51:49 | 鬼平
今回のお気に入りは、美味しそうな木版画です。
雑誌「イラストレーション」2021年9月号の表紙を見かけて驚きました。
表紙中央に、三角に切られた美味しそうな西瓜がドーンとあります。
そして西瓜の横には「彦坂木版工房」という文字が。
えっ、これって写真じゃなくて木版画なの?
!!!
すぐに購入して他の作品を鑑賞することにしました。
内容紹介を引用します。
=====
●個人特集 彦坂木版工房
彦坂有紀さんともりといずみさんの2人からなる「彦坂木版工房」。
きっと誰もが彼らが描く食べ物の絵を日常の中で目にしたことがあるはずです。
木版画で表現される繊細で柔らかな魅力に加え、見る人の「美味しい」を刺激する絵はどのように生み出されているのでしょうか。
以下省略
=====
ひとつ目の作品はバウムクーヘン。
1/8カットしたバウムクーヘンが立っています。
柔らかで湿り気がありそうな感じと“年輪”が見事に表現されており、見るからに美味しそう。
続いて和菓子、パンなどいろいろな作品が載っています。
どれも木版画による柔らかな表現が功を奏し、実に美味しそうです。
1ページに2~3作品掲載されているため、ひとつひとつの作品が小さくてとても残念。
大きな作品を鑑賞するには画集が必要です。
そしてあんなに細密な表現をどうやって実現したのか、制作方法にも興味津々です。
雑誌には制作風景の小さな写真が数枚あっただけで良く判りませんでした。
作品集でありながら制作風景の紹介もしているのがあるとうれしいなぁ。
そういうのを探していたら見つけました。
「作品集『旬』」彦坂木版工房・作(2019年)
内容紹介を引用します。
=====
彦坂木版工房5年ぶりの作品集『旬』。
私たち彦坂木版工房は、2015 年4 月~2019 年3 月までの間、JA 兵庫六甲が発行する会報誌『Wave Rokko』の表紙イラストを担当しました。
本書はその4 年間で制作した47 作品分のイラスト を1 冊にまとめた作品集です。
作品集の後半では、彦坂木版工房の10年を振り返るインタビュー記事が収録されています。
また、イラストが出来上がるまでの制作風景も掲載されています。
デザインはSUN-ADの中本陽子さんにお願いいたしました。
=====
探していた作品集&制作風景だ!
これ、これ!
AMAZONとかでは売っていなくて、彦坂木版工房さんのHPで直に売っていることが判ったときはうれしかったです。
1ページに1作品、全47作品をたっぷりじっくり鑑賞しました。
木版画に向いているもの、向いていないもの。
クライアントから与えられた素材を全力で表現しようとする強い意思を感じました。
ときどき載っている作者のコメントを読んでは作品を観直すのがとても楽しかったです。
「ぶどう」のコメントと制作風景の写真&コメントで制作方法をリアルに想像することができました。
版木は版画用シナベニヤ、4~5枚。
デビュー当時は版木で20枚の版画を制作していたけれど、今は忙しくて1枚だけ制作ということが多いそう。
版画なのに1枚しか制作しないことに悩んだ時期に、版画家・吉田博のインタビューを観て彼も1枚しか制作しなかったことを知り悩みが解消した、という辺りがとても印象的でした。
作品を画集でたくさん鑑賞したい自分としては、枚数を多く刷ることよりも、木版画の可能性を追求し、木版画で表現できる最高の1枚を目指す姿勢に共感します。
作品集『旬』に新刊案内が同封されていました。
もりとさんの直筆のご案内も添えられていてうれしかったです。
4冊目の作品集のタイトルは「ちゃいろときいろ」。
パンやお菓子の作品がたくさん載っているそうです。
11/20発売開始、東京のノストスブックスのオンラインショップで購入できます。
当然、買いです。
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お気に入りその2098~たくさんのふしぎ35

2021-10-23 12:29:17 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、たくさんのふしぎ35です。
人の挑戦や体験を描いた3冊をご紹介します。

①飛びたかった人たち
出版社の内容紹介を引用します。
=====
“飛ぶことがまだ夢だったころ”の飛行機の歴史。
“空とぶ機械”の実現をめざし、おそれず、くじけず、挑戦を続けた人たちが大勢登場します。
珍しい当時の絵や写真のほか、マンガも。
=====
著者は“飛ぶことがまだ夢だったころ”に“空とぶ機械”の実現を目指して挑戦を続けた人びとにロマンを感じており、その人びとの歴史がライト兄弟によってピリオドを打たれたと述べています。
いつか挑戦者たちの歴史について本を書きたいと願っていたので、本書で夢がかなったとも述べています。
本書には落下傘・熱気球・飛行船・グライダー・飛行機という全ての「空飛ぶ機械」への挑戦の記録が紹介されています。
完成品を知っている者からすると、そういう構造では飛べないよと助言してあげたくなります。
私なら、命がけの一発勝負をする前に、体重分の重りを乗せてテストをするのになあ。
無人の熱気球を遠くまで飛ばすことに成功し、追いかけて行ったところ、着陸した村で魔物が舞い降りてきたとしてバラバラに解体されていた、というエピソードは笑ってしまいました。
これからだって科学技術の発達により信じられないことができるようになることでしょう。
例えば光速を超える移動が可能になったり、意志を持つ機械が人類に取って代わることが起きるかもかもしれません。
予備知識なしでそれらを目撃したら、熱気球を解体した村人と同じように驚くことでしょう。
ちなみに著者はライト兄弟以降の歴史にはあまりロマンを感じないようですが、世の中には飛行機のめざましい技術革新にロマンを感じる人が多くいます。
「栄光への大飛行」(「パパの大飛行」)という絵本でドーバー海峡横断に初めて成功したブレリオさんのお話を読んだことがあります。
彼は1901年にフランスの空に浮かぶ飛行船を見たことをきっかけに飛行機作りへの挑戦を始めます。
飛行機の発明こそライト兄弟に先を越されますが、改良に改良を重ね、発明からわずか6年後にドーバー海峡を横断できる飛行機を完成させました。
何度も墜落してケガをしたブレリオさんは、本書に登場した挑戦者たちと同じニオイがします。

②アラスカで一番高い山 デナリに登る
出版社の内容紹介を引用します。
=====
「デナリ」は、標高6000mを超す北米大陸の最高峰です。
作者はあるとき、たったひとりでこの山へ向かいました。
テントや食料など、生きるために必要なものはすべて自分ではこびます。
途中、足もとに危険な氷の裂け目があったり、はげしい雪や風に見舞われることもありました。
ようやく辿り着いた山頂では、広大な大地を見わたせる壮観な景色がまっていました。
=====
デナリという山の名を知りませんでした。
以前はマッキンリーと呼ばれていたと紹介され納得。
冒険家・植村直己が下山中に消息を絶ったあの山のことだったのですね。
著者がデナリに初めて上ったのは20歳のときだったそうです。
若さに任せた登山で高山病になりながらもようやく頂上にたどり着き、撮影した絶景が本書に掲載されています。
本書は読者自身がデナリを登っている感覚で読めるように丁寧に進行しています。
まずは山麓に飛行機で降り立ち、安全な経路をたどります。
傾斜が緩やかなところは荷物をソリに積んで歩く方が楽だとか、テントは最小の家であるとか、水が少なくてカレーライスがドライカレーになっちゃったとか、とにかくとても分かりやすく身近に感じるように書いています。
そうこうしている内に頂上に到着です。
おかげで体力がない私でも登れそうな錯覚を覚えました。
ご興味のある方は紙上体験されることをお勧めします。
ちなみに著者・石川直樹さんの名は本屋さんでの立ち読みで知っていました。
レジ近くに置いてあった「ぼくの道具」という本で、彼が愛用する道具をその理由と共に紹介していてとても興味を持ちましたが、その時は購入に至りませんでした。
せっかく石川さんのガイドでデナリに登った気になっているのですから、「ぼくの道具」を読んで道具への理解を深め、周囲にウンチクを語って迷惑をかけようかな。

③ギョレメ村でじゅうたんを織る
出版社の内容紹介を引用します。
=====
本気で思えばきっと実現する……。
トルコのカッパドキアに行って絨毯を織った女性のすてきなお話。
写真と絵も楽しい本です。
=====
空を飛んだり、山に登ったりするのだけが冒険ではありません。
世界遺産の地に飛び込んで現地の人と一緒に絨毯を織るのだって立派な冒険です。
著者は学生時代に旅をしたギョレメ村を再訪します。
トルコ語を学んで行ったのになぜか全く通じません。
絨毯を織っている場所に案内されて写真を撮ろうとして拒絶されます。
到着早々なかなか思うようになりません。
でも案内人の男性がいなくなるやいなや、織子たちが集まりおしゃべりに花が咲き、記念写真を撮ってくれとせがみます。
拒絶はイスラムの教えによるものだったのです。
その後著者は村人と衣食住を共にし、お手伝いをすることで打ち解けていきます。
糸を洗い草木で染めて絨毯を織り、ついに仕上げました。
付録のあとがきで数年後に再訪し、家族のように迎えられる様子はとても微笑ましかったです。
女手一つで子どもたちを育てていた一家の暮らしは、長男夫婦と長女夫婦が立派に支えていました。
少し太ったお母さんが子どもや孫に囲まれた集合写真はカラーの大判で見たかったです。



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お気に入りその2097~バウムクーヘンとヒロシマ

2021-10-21 12:06:51 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「バウムクーヘンとヒロシマ」です。
「バウムクーヘンとヒロシマ ドイツ人捕虜ユーハイムの物語」は北海道新聞で子ども向けの本として紹介されました。
新聞の紹介文によると、本書のあらすじは次の通り。
=====
ドイツ人捕虜ユーハイムは第一次世界大戦が終結し解放された後も日本に住み続け、バウムクーヘンを日本で初めて作りました。
今は原爆ドームと呼ばれている建物がまだ物産陳列館だった頃、そこでバウムクーヘンを販売し好評を得ました。
太平洋戦争が始まり、食料の配給制が始まると、バウムクーヘンを作ることができなくなり、ユーハイムは終戦の前日に亡くなりました。
=====
タイトルにある、「バウムクーヘン」「ヒロシマ」「ドイツ人捕虜」という3つのキーワードが織りなす物語に興味を持ち、読みました。
読み始めて早々に第一次世界大戦について復習することになりました。
オーストリアの王位継承者がセルビア人により暗殺されたことをきっかけに第一次世界大戦が勃発したことまでは覚えていましたが、それ以外はとても勉強になりました。
ドイツはオーストリアの同盟国として参戦し、日本はセルビアと同盟国だったイギリスの同盟国として参戦したのです。
日本軍は当時ドイツ領だった中国の青島を攻撃し、1か月で陥落させました。
4000人を超えるドイツ軍人は捕虜として日本に移送され12か所の収容所に収容され、後に6か所に集約されました。
捕虜でありながら収容所内での文化活動を自由に行うことを許され、終戦間際には地元の人々との交流もありました。
ちなみにベートーベンの第九を日本で初めて合唱したのは徳島に収容されていたドイツ人捕虜だったというのは有名な話で、確か映画かドラマになったはずです。
本書に登場するユーハイムさんはお菓子作りのマイスターで青島でバウムクーヘンを作っていましたが、なぜか軍人と共に捕虜にされてしまいました。
広島の収容所でバウムクーヘンを作り、物産陳列館で販売したところ大盛況だったそうです。
戦争が終わり、解放された彼は妻子を日本に呼び寄せます。
東京の店で菓子職人として働いて資金を作り、横浜で開業しますが翌年関東大震災で街は壊滅。
避難先の神戸で再スタートしますが、今度は第二次世界大戦が始まり、菓子作りができなくなります。
ユーハイムさんはただ菓子作りをしたいだけなのに戦争や震災が邪魔をします。
最後は心が折れてしまったのでしょうか、精神に変調をきたしたまま、終戦の前日に亡くなりました。
もう少し長生きしていたらバウムクーヘンを作ることができたのに、と思うと残念です。
今も「ユーハイム」という菓子店がバウムクーヘンを作っているのは、戦後、妻や弟子たちがユーハイムさんの遺志を継いでくれたのでしょうね。
本書は時代に翻弄された菓子職人の生涯だけでなく、原爆ドームとその周辺についても教えてくれました。
主人公・そうたのおじいちゃんは、幼い頃、平和記念公園の辺りに住んでいました。
当時は公園ではなく商店などが賑わう住宅街でした。
その中に物産陳列館があり、父と散歩している時にバウムクーヘンを食べたことがありました。
きっとユーハイムさんのバウムクーヘンです。
その後おじいちゃん以外の家族は原爆でみんな亡くなってしまいました。
そうたを通して、第一次世界大戦では捕虜の人権を尊重していたのに、第二次世界大戦では原爆のような大量殺戮兵器で一般市民を含め効率よくたくさんの人を殺すように戦い方が変わったことを知りました。
「バウムクーヘンとヒロシマ」は小学校高学年の子どもたちにぜひ読んでいただき、戦争が生む悲しさについて考えていただくとともに、悲しい記憶を後世に伝えて欲しいと思います。

           
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お気に入りその2096~総理の夫

2021-10-19 12:43:20 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、総理の夫です。
原田マハ・著「総理の夫」が映画化されるというニュースはかなり前に聞きました。
著者のファンでありながら、ついついアート小説ばかりを追いかけてきたため、「総理の夫」を読むきっかけがつかめませんでした。
総裁選に合わせるように映画の公開イベントがあり、主要キャストが挨拶した記事を読み、登場人物がイメージしやすくなった今がチャンス。
早速読むことにしました。
考えてみると著者はアート小説だけでなく、「キナマの神様」や「旅屋おかえり」、「本日は、お日柄もよく」のようなハートフル小説も得意としており、どれも映画やドラマになっています。
何たってデビュー作の「カフーを待ちわびて」が日本ラブストーリー大賞を獲った上、映画化までされるという華々しいデビューだったのですから。
もしかしたら苦難を乗り越えて目的を達成する「風のマジム」の系統の小説かもしれません。
とにもかくにも著者のこの手のジャンルは久しぶり。
期待して読みました。
内容紹介を引用します。
=====
20XX年、相馬凛子は42歳にして第111代総理大臣に選出された。
夫である私・日和は鳥類研究家でありながらファースト・レディならぬファースト・ジェントルマンとして、妻を支えようと決意する。
凛子は美貌、誠実で正義感にあふれ、率直な物言いも共感を呼んで支持率ばつぐん。
だが税制、エネルギー、子育てなど、国民目線で女性にやさしい政策には、政財界の古くさいおじさん連中からやっかみの嵐。
凛子が党首を務める直進党は議席を少数しか有せず、他党と連立を組んでいたのだが、政界のライバルたちはその隙をつき、思わぬ裏切りを画策し、こともあろうに日和へもその触手を伸ばしてきた。
大荒れにして権謀術数うずまく国会で、凛子の理想は実現するのか?
山本周五郎賞作家が贈る政界エンターテインメント&夫婦愛の物語。
=====
先日誕生した岸田総理が第100代なので本書の第111代総理の誕生はかなり先になりそう。
著者は安倍政権のような長期政権がなく、総理が次々変わることを想定していたのかもしれません。
ストーリーとしては、キムタクが総理を演じたドラマ「CHENGE」と同じように、政界の古くさいおじさん連中からのやっかみで苦しい対応を迫られる場面が描かれています。 
がんばれ、相馬凛子総理!と応援しつつ読みました。
登場人物の名前にその人物像を表すネーミングをする小ネタは著者にしては珍しいように思います。
 総理
  相馬凛子 ⇒ 愛称 そーりん ⇒ 総理ん
 影の実力者
  原 久郎 ⇒ ハラグロ
夫と妻が全く違う場面で語る言葉が一致します。
夫・日和「世界中が凛子の敵にまわっても自分だけは隣にいる」
妻・凛子「世界中が敵に回っても彼だけは隣にいます」
強い信頼と愛で結ばれた二人が感動的に描かれていて、読んでいて気持ちいいです。
著者の作品には心底悪い人が登場しません。
それは本書も一緒。
10年前の作品なので少々ネタバレしちゃいますが、ハラグロのラストの登場は意外であるとともにすっかり彼を見直しました。
やっぱり著者は「ハートフル小説」の名手です。
こうなれば映画の方も気になります。
映画脚本をどういう風にまとめたかはわかりませんが、原作通りで十分面白い映画になっていると思います。
新総理の熱意ある演説シーン、新総理に期待する国民の熱意、夫婦愛などを大画面の力でより感動的に描いてくれていることを期待しています。
        

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2095

2021-10-15 12:26:32 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、たくさんのふしぎ34です。

今回は大好きな生き物の不思議を3冊楽しみました。

①ヒトスジギンポ 笑う魚

出版社の内容紹介を引用します。
=====
ヒトスジギンポは南の海にすむ小さな魚です。
サンゴのかげからダイバーを観察しては、目玉をキョロキョロさせる姿は愛きょうたっぷり! 
巣穴に近づくヒトデに怒って顔を黒くしたり、笑っているようにもみえるさまざまな表情も魅力です。
「ツノオレくん」と名づけられた1匹のヒトスジギンポのくらしを眺めてみましょう。
=====

ヒトスジギンポはダイバーが沖縄の海でよく見かける魚だそう。
好奇心旺盛でダイバーに慣れる様子や、顔を黒くして怒ったり、巣に帰るのを邪魔されて困ったりする表情の豊かさが魅力的です。
内容からタイトルは「笑う魚」より「表情豊かな魚」の方が合っているように思いました。
ヒトスジギンポには匂いを感知するといわれる一対のツノがあり、主人公は右の角が短いことから「ツノオレくん」と名付けられます。
彼を観察するうちに妙に攻撃的になった時期があり、巣の中を観察すると案の定たまごがありました。
ツノオレくんはメスが生んだたまごを守っていたのです。
著者のあとがきには、後に折れたツノが伸びて他のヒトスギギンポと区別がつかなくなったとありました。
彼の生活に必要な機能が戻ったことに一安心するとともに、識別ができなくなることで彼のその後を知ることができなくなったことが残念に思いました。
表情豊かな魚の暮らしぶりを動画でも見てみたいものです。
youtubeで探してみましょう。

②ウミガメは広い海をゆく

出版社の内容紹介を引用します。
=====
ウミガメは、人の行かないような広い海を泳ぎ回っているので、そのくらしぶりは、わからないことだらけ。
そんなウミガメの魅力を、海中カメラマンが、迫力ある写真で見せてくれます。
鼻先を海面から出して息をすったり、沈没船のすきまで眠っていたり。
こうらがかゆくて(?)かいていたり、魚に体をそうじしてもらっていたり。  
透きとおった海をバックに、様々なウミガメが登場します。
=====

著者が小笠原で学んだウミガメ誕生についての話はどれも初めてでした。
・母ガメは台風や大潮で波がかからないように波打ち際から何十mも離れたところに産卵する。
・70㎝もの深さに卵を100個ほど生む。
・母ガメは2週間間隔で4回程産卵する。
・卵から孵った子ガメたちは頭数が揃うまで待機し、互いに協力しながら地上を目指す。
・孵化が遅れた子ガメは単独の力だけでは地上に出ることができず死ぬ。
・夜は海の方が明るいので、子ガメは明るさを求めて進む。
・小笠原を出発した子ガメは日本沿岸を目指す。
・日本沿岸で海草を食べて成長し、小笠原に戻る。
・成長したウミガメが岩などで甲羅をかく行動は謎。甲羅がかゆくなるとは思えない。
・大海原でのウミガメの行動はほとんど研究されていないため謎だらけ。

本書発行から20年以上経ち、最近はバイオロギングという手法で動物の行動を記録する技術が進んだおかげでウミガメの生態も研究が進んだと思います。
またウミガメの保護運動や、ビニール袋の誤食による被害など、最新の知見を踏まえて再度取り上げていただき、未来を生きる子どもたちに伝えていただきたいと思いました。

③わたしたちのカメムシずかん

出版社の内容紹介を引用します。
=====
カメムシがおこした奇跡のような本当のお話。
「カメムシ」と聞くと、どんなことを思い浮かべますか? 
「あの臭い虫?」と、おそらくあまり良いイメージはもっていないのではないでしょうか。
でも、じつはカメムシには、美しいものや、かわったかたちのものなど、いろんな種類がいて、よく見ると、なかなかおもしろい生きものなのです。
岩手県葛巻町にある小学校で、そんなカメムシをみんなでさがして、調べて、「カメムシずかん」まで作ってしまったお話です。
=====

岩手県の葛巻町は山間にある人口7000人、林業と畜産業の町です。
児童数29名の小さな小学校では毎年秋と春に大量に出現するカメムシに困っていました。
近隣の中学校の体育館では秋にゴミ袋4つ分のカメムシが集まったことがあるほどです。
ある日校長の発案でカメムシの種類を調べることになりました。
カメムシは世界に38000種、日本に1100種いるそう。
アメンボやタガメも仲間。
小学校では1年間で35種を集め、ずかんを作りました。
校長は一番詳しく書かれた図鑑を頼りに種を同定しましたが念のためその図鑑の著者に手紙を書き、相談しました。
すると著者の2人が小学校に来てくれることになりました。
何と素敵なお話でしょう。
専門家のお二人も東北の山間の小学校で熱心にカメムシ採集とずかん制作をしていると知り、うれしかったのでしょうね。
ちなみに本書の著者のあとがきに今では集めたカメムシは100種になり、岩手県で初めて発見されたものまであったそうです。
無いものを欲しがるのではなく、その土地にたくさんあるものに注目した校長の慧眼に拍手を送ります。
ちなみにカメムシの臭いニオイは仲間に危険を知らせるため「逃げろ」と伝えるために発するのだそう。
その他に「みんな集まれ」と伝えるニオイも発するそうです。
きっと隙間にたくさんのカメムシが集まって越冬する際に使うのでしょう。
なお絵を担当したのは、はたこうしろうさん。
今年「二平方メートルの世界で」で出会った絵本作家で、人物のシンプルなのに豊かな表現がお気に入りです。
その後「はじめてのオーケストラ」「いたずらのすきなけんちくか」を読みました。


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お気に入りその2094~山下清展

2021-10-13 12:41:00 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、山下清展です。
妻に誘われ、山下清展に行ってきました。
これまで画集で作品を鑑賞してきましたが、やはり本物は違いました。
代表作である「長岡の花火」はその大きさも良かったですが、色合いがしっかりしていて、花火会場の感動が伝わる作品でした。
たくさんの観衆の前で繰り広げられる花火ショー。
空には大輪の花火がいくつも開いていて実に美しいです。
水面に映る花火もまた美しい。
その中に浮かぶ何艘かのボートからは次の花火がすでに打ち上げられています。
山下が夢のような一夜のショーを心に刻んている姿がみえるようです。
画集の作品はここまでのドラマを感じさせてはくれませんでした。
繰り返しますがやはり本物は違います。
この一作品だけでも来てよかったと実感できました。
他には「パリの凱旋門」「スイスの風景」がとても美しくて気に入りました。
正直なところ、いつまでも観ていたいと思う作品はこの三点だけでした。
それ以外はそれなりで、画集で鑑賞するだけでいいかな、と思いました。
有名になった山下は自分の好みではなく、全国の名所に連れ出され絵を描かされました。
ただ放浪生活をしなくても各地に行くことができたので本人も苦にしなかったのは良かったです。
スケッチブックを持たずに出かけ、描きたいポイントをさがして歩き回り、ポイントが決まれば目に焼き付けました。
家に戻ってから細部まで描き、何年後でも寸分の狂いなく再現することができました。
人の潜在能力の高さを知るとともに、その能力をほとんど使えない自分が残念に思えました。
展示されていた作品は戦前から山下が亡くなった1971年までに描かれました。
全国各地を描いたペン画作品には時代を感じさせる興味深いものが多かったです。
・東京の地下鉄は戦前から走っており、当時の乗客は着物姿だった
・上野にモノレールが走っていた
・岐阜にも大仏があった
・岩手の鹿踊りは、ししおどりと読むそう
  ※「もののけ姫」で鹿の神を「ししがみ」と呼んでいた理由がようやくわかった
山下は亡くなるときに「今年はどこの花火を観に行こうかな」と言ったそう。
49歳という若すぎる死ですが、いつも通りののんびりした調子であの世に旅立つことができたことに安心しました。
(おまけ)
山下は富士山のペン画に寄せて次のように述べました。
「周りの人たちは富士山が美しいと口々に言っているけれど、実際に見てみるとそれほどでもなかった。」
逆に桜島は何度も何度も訪れて描くほどお気に入りの山でした。
常識にとらわれず、自分の感性を大切にすることの大切さを教わりました。

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お気に入りその2093~ミュージアムグッズのチカラ

2021-10-11 12:53:54 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、ミュージアムグッズのチカラです。
大澤夏美・著「ミュージアムグッズのチカラ」を思いっきりナナメ読みしました。
本書は、博物館の数あるグッズから選りすぐりの1点もしくは数点を次々紹介していく内容になっています。
総勢49館は壮観です。
グッズに誕生秘話が添えられると、単なるグッズから学芸員さんの思い入れたっぷりの品に変身し、読者の受け止め方も大きく変わります。
著者は北海道大学でミュージアムグッズを卒業研究のテーマにし、それを含めた10年間の成果が本書なのです。
まさしく著者のミュージアムグッズ愛がたっぷり詰まった一冊になっています。
以前読んだ久世番子・著「博物館ななめ歩き」では94館もの博物館が紹介されていました。
本書はそれと重複館が多かったはずですが、切り口が全く違う為、ほとんど気づきませんでした。
博物館と美術館が好きで年に何回か夫婦で行っていましたが、ここ2年間はコロナ禍で自粛。
本とテレビ番組で我慢していました。
本書は独自の切り口ながら慰めの一冊となりました。
行きたい博物館のリストにたくさん追加されました。
そして並行してグッズをネットを通して購入する楽しみも知りました。
私と妻、それぞれ好みが違い、どれを取り寄せようかと話し合う時間も楽しかったです。
私のお気に入りは「奈良文化財研究所 飛鳥資料館」の日本手ぬぐい。
展示している木簡の代表的なものを正確に再現するために試行錯誤を繰り返したそうです。
サイズや色合いを合わせる、文字が読めるようするなど実物を見た後だけに来館者をがっかりさせたくないという学芸員の意気込みを感じました。
これは是非とも実物を手に取り鑑賞したいです。
渡辺淳一文学館の失楽園ハンカチも魅力的です。
失楽園の自筆原稿がプリントされています。
館が札幌にある上、安藤忠雄の設計と知りましたので、必ず行きたいと思います。
孫へのプレゼントにしたい、と思うグッズが海遊館にありました。
ペンギンがヒナやたまごに変身するぬいぐるみです。
ちなみに妻は大谷石の剣玉がいいと言っていました・・・。
ここまで読んでいただいた方に著者からの注意をお伝えします。
ミュージアムグッズは完売した後にそのまま終売になるケースがあるそうです。
欲しいものがあったら早めに買いに行くか、ネットで注文しましょう、とのことです。
最後に本書の内容紹介を引用します。
著者の思いがストレートに伝わります。
=====
★藤岡みなみさん(文筆家・ラジオパーソナリティ)推薦!
ぜんぶ欲しい!
博物館は、持って帰れる。
制作秘話がドラマだらけ。
ここは情熱のデパート。
この本を読んで、なぜ人はミュージアムグッズに惹かれるのかがわかりました。
それはきっと、グッズたちに魂が吹き込まれているから。
日頃からミュージアムを支える方々、研究者、学芸員のみなさんの愛と情熱の産物が、そこに足を運んだ人々の興奮と結びついたとき、忘れられない宝物になるのでしょう。
ロマンの出口であり、入り口。
絶対に博物館に行きたくなる!
★ミュージアムグッズの「ステキ」さを、1かわいいを楽しみたい、2感動を持ち帰りたい、3マニアックを堪能したい、4もっと深く学びたい、の4つのテーマで分類して紹介した、ミュージアムグッズ愛好家・大澤夏美による、ミュージアムグッズ愛溢れる一冊。
読み進めるごとに博物館の魅力に夢中になります!
★著者おすすめのミュージアムグッズの紹介だけではなく、「本当にステキなミュージアムグッズ」とは、「作品、資料へのリスペクトが感じられるグッズ」であり、「博物館の活動や、その先の文化、自然などに興味を持てるグッズ」であるという考えに基づき、ミュージアムグッズが作られるプロセスや、ミュージアムグッズの過去・現在・未来について、開発者などのインタビューを交えながら、論じます。
ミュージアムグッズ、それは私たちを博物館へと誘う「チカラ」に溢れています。
=====

       
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お気に入りその2092~純米酒

2021-10-08 12:01:59 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、純米酒です。
上野浩の著作で純米酒に目覚めてから何年経ったことでしょう。
いろいろな純米酒を味わってきました。
と言ってもニッカウヰスキーのファンですので晩酌のメインはウイスキー。
竹鶴政孝がTPOに応じて日本酒を味わったように、あくまでサブとして味わっています。
先日久しぶりに日本酒の在庫が無くなり、過去のマイ・ブログをチェックしてこれまで口に合ったものから候補を拾い出しました。
その中から選んだのは以前もまとめ買いしたことがある「純米 ゆきの美人」。
過去のブログにこんな感想を書いていました。
=====
予想外に強い酸味のあと、吟醸香とともに豊かな味わいに包まれます。
後味がサラッとしているため、ついつい飲みすぎるのが難点かも。
どれも強すぎずバランスの取れた美味しいお酒です。
=====
ブログは最後に「地元秋田の人は送料無しに買えて幸せですね。」と結んでいます。
自分の感想を参考にするくらい信用できるものはありません。
先日届いたので早速味わったところ、やはりバツグンに美味しかったです。
6本もあるので遠慮せずに飲めますし、気軽にプレゼントできます。
義理の弟や息子も日本酒好き。
こんな時期なのでなかなか集まって飲むことができませんが、機会をみてプレゼントして、この美味しさを分かち合うことにします。
娘も日本酒党ですが授乳中のため今回はプレゼントなし、残念。
近年北海道でも魅力的な酒米が登場し、美味しい純米酒が増えました。
残念なのは純米酒の価格が高めなこと。
北海道は日本酒の純米化が遅れたため、高級な酒というイメージがあるのでしょうか?
もう少し手軽に味わえる美味しい純米酒が増えるとうれしいです。
十一州の純米吟醸というのが3000円くらいで買えるのにとても美味しくて気に入っています。
札幌の酒なので近くの酒屋で買えるため送料がかからないのも魅力です。
今回「ゆきの美人」のことを書いていたら、栓を開けるときにポンとガスが抜ける音、ぐい飲みの中の薄褐色の色合い、微発酵?による優しい酸味、口中に広がる豊かな味わいなどのとても心地よい記憶が蘇ってきました。
今晩はウイスキーをお休みして「ゆきの美人」を味わうことにしましょう。


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