今回のお気に入りは、「鳥類学は、あなたのお役に立てますか?」です。
川上和人・著「鳥類学は、あなたのお役に立てますか?」を見かけて即購入。
著者の面白過ぎる科学エッセイ「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」を彷彿とするタイトルに期待が高まります。
以前、絶海の孤島・南硫黄島を科学者チームが調査する様子をNHKクルーが取材した番組を観たときに、科学者チームの中に著者を発見!
きっと本書に書いているだろうと思いつつ読みました。
著者の面白過ぎる科学エッセイ「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」を彷彿とするタイトルに期待が高まります。
以前、絶海の孤島・南硫黄島を科学者チームが調査する様子をNHKクルーが取材した番組を観たときに、科学者チームの中に著者を発見!
きっと本書に書いているだろうと思いつつ読みました。
内容紹介を引用します。
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絶海の孤島!
迫る巨大台風!
そしてサメ!
研究はやっぱり命がけ?
爆笑最新刊。
「センセイ、どうして鳥の研究をするんですか?」
「楽しいから。他に理由が必要かい?」
NHK子ども科学電話相談でお馴染みの「バード川上」センセイは、今日も崖をよじ登り、荒波を乗り越え、溶岩に行く手を阻まれるーー。
ベストセラー『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』から続く冒険、もとい抱腹絶倒の日々を描く待望の第二弾。
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絶海の孤島!
迫る巨大台風!
そしてサメ!
研究はやっぱり命がけ?
爆笑最新刊。
「センセイ、どうして鳥の研究をするんですか?」
「楽しいから。他に理由が必要かい?」
NHK子ども科学電話相談でお馴染みの「バード川上」センセイは、今日も崖をよじ登り、荒波を乗り越え、溶岩に行く手を阻まれるーー。
ベストセラー『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』から続く冒険、もとい抱腹絶倒の日々を描く待望の第二弾。
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読み始めて思い出しました。
著者の著書がなかなか読み進まないことを。
あちこちに小ネタが散りばめられているため、それにいちいち反応すると読み進まないのです。
お願いだからもう少し減らして!と願いながら読みました。
著者の著書がなかなか読み進まないことを。
あちこちに小ネタが散りばめられているため、それにいちいち反応すると読み進まないのです。
お願いだからもう少し減らして!と願いながら読みました。
絶海の孤島・南硫黄島の話題が第1章から登場しました。
著者のことだから少し場を温めてから登場させると思っていたのでうれしい誤算です。
著者のことだから少し場を温めてから登場させると思っていたのでうれしい誤算です。
直径1㎞、高さ1㎞という恐ろしい形状をした島。
船を寄せる場所がないためウエットスーツで上陸。
登山家部隊が登攀ルートを切り開き、上へ上へと移動。
研究というより冒険です。
10年前は見通しの良い草むらだった場所が侵入困難な藪になっていました。
どうやら誕生1万年の若い島だけあって、いまだに地形が定まっておらず、藪の斜面が地滑りで一掃され草が生え始めたのが10年前の姿だったのではないかと推定しました。
また野営に適していた場所も変貌しており、両サイドが切り立ったがけでどちらに寝返りを打っても転落する恐ろしい場所だったそう。
という話が次から次へと登場します。
読後に感想を書こうと思い、目次に目を通して驚きました。
余りに奇抜な目次タイトルのため、内容が思い出せないのです。
どれもこれも面白く読んだのは記憶にあるのですが・・・。
いかに小ネタに振り回されていたかということを物語っています。
船を寄せる場所がないためウエットスーツで上陸。
登山家部隊が登攀ルートを切り開き、上へ上へと移動。
研究というより冒険です。
10年前は見通しの良い草むらだった場所が侵入困難な藪になっていました。
どうやら誕生1万年の若い島だけあって、いまだに地形が定まっておらず、藪の斜面が地滑りで一掃され草が生え始めたのが10年前の姿だったのではないかと推定しました。
また野営に適していた場所も変貌しており、両サイドが切り立ったがけでどちらに寝返りを打っても転落する恐ろしい場所だったそう。
という話が次から次へと登場します。
読後に感想を書こうと思い、目次に目を通して驚きました。
余りに奇抜な目次タイトルのため、内容が思い出せないのです。
どれもこれも面白く読んだのは記憶にあるのですが・・・。
いかに小ネタに振り回されていたかということを物語っています。
そうそうエピソードをひとつ思い出しました。
絶滅危惧種に指定されている鳥を調査したところ、誤認により登録されていたことが判り、晴れて絶滅?が認定されたそうです。
剥製がこういう場合の追跡調査に活躍することを知りました。
絶滅危惧種に指定されている鳥を調査したところ、誤認により登録されていたことが判り、晴れて絶滅?が認定されたそうです。
剥製がこういう場合の追跡調査に活躍することを知りました。
書いている内にもうひとつ思い出しました。
海底火山活動によりできたばかりの新島にカツオドリが大繁殖していました。
まだ植物が生えそろっていないため、巣作りの材料に漂流ごみを使っていたそうです。
漂流ごみが役立つのは、ダッシュ島で遊び道具として使われるくらいだと思っていましたが、まさか野生生物の助けになるとは思いも寄りませんでした。
変に感心してしまいました。
海底火山活動によりできたばかりの新島にカツオドリが大繁殖していました。
まだ植物が生えそろっていないため、巣作りの材料に漂流ごみを使っていたそうです。
漂流ごみが役立つのは、ダッシュ島で遊び道具として使われるくらいだと思っていましたが、まさか野生生物の助けになるとは思いも寄りませんでした。
変に感心してしまいました。
本書の最後は繰り返し登場したオガサワラカワラヒワの絶滅を危惧し「鳥に対する愛」を語っていました。
そして岩塊の中にすでに完成形があり、彫刻家はそれを彫り出すだけなのだとミケランジェロが語っていたというのを例に挙げ、科学者が自然界の真理を解き明かす魅力を語っています。
なんとも真面目なエンディングは意外でした。
次回作も期待しています。
次回作も期待しています。