今回のお気に入りは、「チョッちゃんが行くわよ」です。
「続 窓ぎわのトットちゃん」で黒柳徹子さんのママがとてもエネルギッシュな方だったことを知り、ママの自伝を読むことにしました。
1982年発行の「チョッちゃんが行くわよ」です。
黒柳徹子さんのママ・朝(ちょう)さんの幼いころから晩年までが書かれています。
チョッちゃんは少女期に大正時代のモダンガールを目にしているためかオシャレに敏感で、自作した服が周囲から褒められるシーンが何度か登場します。
大正時代のモボモガは歴史の授業で習ったくらいですので、実際にその時代を経験した人の書いたものを読むことになるとは、とちょっぴり驚きつつ読みました。
チョッちゃんの父は町医者で家庭は裕福でした。
それがよくわかるエピソードがありました。
チョッちゃんの兄は医大を目指す浪人生で東京の下宿住まいをしていました。
そのころチョッちゃんも東京の音楽学校で寄宿舎生活をしていました。
兄は仕送りが届くとチョッちゃんにいろいろ買ってくれたそうです。
裕福さがわかるエピソードその2。
チョッちゃんのお母さんはまったく料理ができない方ですべてお手伝いさんにしてもらっていたそう。
そして生涯をキリスト教の熱心な信者として生きたそうです。
チョッちゃんは自身と娘・徹子とを比べて書いています。
二人の共通点は、何にでも興味を持つこと。
二人の違いは、チョッちゃんは雑な性格のため興味を持ったものを途中で投げ出すのに、徹子はとことん追求するのだそう。
その点は現・NHK交響楽団のコンマスを務めた父に似たのだろうとのこと。
ちなみに徹子の名は初志貫徹から名付けたもので、男の子を想定して徹と名付けるつもりだったとか。
さて本書は、チョッちゃんの戦中戦後の活躍ぶりを読みたくて開きました。
結果はどうだったのでしょうか。
おおまかには「続 窓ぎわのトットちゃん」に書かれていた通りでしたが、ご自身のことなので少し控えめに書いているように感じました。
それでも疎開先に米などの食料を買い付けに来た人たちの要望により食堂をやって稼いだこと、それが警察に止められると、今度は青森と東京の質屋の間を往復して青森の食料を東京に届け、東京の衣類などの質流れ品を青森に届けて、これまた大きく稼ぎました。
さらに音楽学校で声楽を習ったこととその美貌から結婚式などの呼ばれては歌を披露してご馳走を家に持ち帰っていたそうです。
戦中戦後の暗さを感じさせない、大活躍ぶり。
シベリアに抑留されていたご主人が帰ってきた時には、戦災で失った家を稼いだ金で再建していたそうです。
さらにもうひとつチョッちゃんのすごいエピソード。
それは47歳で5番目の子を出産したことです。
心身ともにたくましいからこそできたことだと思います。
爪の垢を煎じてあやかりたいと思ったのは私だけではないと思います。
本書を原作としたNHKの朝ドラ「チョッちゃん」が1987年に放送されたそうです。
主演は古村比呂。
北海道滝川市出身の朝さんを北海道江別市出身の古村が演じたのですね。
平均視聴率は何と38.0%!
朝からチョッちゃんのパワフルな行動を目にした人は活力がみなぎったことでしょう。
どんな時代でも絶望せずにたくましく生きることができることを学びました。
本書を読んで、こんな魅力的な方の人生に触れることができて本当に良かったです。
「続 窓ぎわのトットちゃん」で黒柳徹子さんのママがとてもエネルギッシュな方だったことを知り、ママの自伝を読むことにしました。
1982年発行の「チョッちゃんが行くわよ」です。
黒柳徹子さんのママ・朝(ちょう)さんの幼いころから晩年までが書かれています。
チョッちゃんは少女期に大正時代のモダンガールを目にしているためかオシャレに敏感で、自作した服が周囲から褒められるシーンが何度か登場します。
大正時代のモボモガは歴史の授業で習ったくらいですので、実際にその時代を経験した人の書いたものを読むことになるとは、とちょっぴり驚きつつ読みました。
チョッちゃんの父は町医者で家庭は裕福でした。
それがよくわかるエピソードがありました。
チョッちゃんの兄は医大を目指す浪人生で東京の下宿住まいをしていました。
そのころチョッちゃんも東京の音楽学校で寄宿舎生活をしていました。
兄は仕送りが届くとチョッちゃんにいろいろ買ってくれたそうです。
裕福さがわかるエピソードその2。
チョッちゃんのお母さんはまったく料理ができない方ですべてお手伝いさんにしてもらっていたそう。
そして生涯をキリスト教の熱心な信者として生きたそうです。
チョッちゃんは自身と娘・徹子とを比べて書いています。
二人の共通点は、何にでも興味を持つこと。
二人の違いは、チョッちゃんは雑な性格のため興味を持ったものを途中で投げ出すのに、徹子はとことん追求するのだそう。
その点は現・NHK交響楽団のコンマスを務めた父に似たのだろうとのこと。
ちなみに徹子の名は初志貫徹から名付けたもので、男の子を想定して徹と名付けるつもりだったとか。
さて本書は、チョッちゃんの戦中戦後の活躍ぶりを読みたくて開きました。
結果はどうだったのでしょうか。
おおまかには「続 窓ぎわのトットちゃん」に書かれていた通りでしたが、ご自身のことなので少し控えめに書いているように感じました。
それでも疎開先に米などの食料を買い付けに来た人たちの要望により食堂をやって稼いだこと、それが警察に止められると、今度は青森と東京の質屋の間を往復して青森の食料を東京に届け、東京の衣類などの質流れ品を青森に届けて、これまた大きく稼ぎました。
さらに音楽学校で声楽を習ったこととその美貌から結婚式などの呼ばれては歌を披露してご馳走を家に持ち帰っていたそうです。
戦中戦後の暗さを感じさせない、大活躍ぶり。
シベリアに抑留されていたご主人が帰ってきた時には、戦災で失った家を稼いだ金で再建していたそうです。
さらにもうひとつチョッちゃんのすごいエピソード。
それは47歳で5番目の子を出産したことです。
心身ともにたくましいからこそできたことだと思います。
爪の垢を煎じてあやかりたいと思ったのは私だけではないと思います。
本書を原作としたNHKの朝ドラ「チョッちゃん」が1987年に放送されたそうです。
主演は古村比呂。
北海道滝川市出身の朝さんを北海道江別市出身の古村が演じたのですね。
平均視聴率は何と38.0%!
朝からチョッちゃんのパワフルな行動を目にした人は活力がみなぎったことでしょう。
どんな時代でも絶望せずにたくましく生きることができることを学びました。
本書を読んで、こんな魅力的な方の人生に触れることができて本当に良かったです。