鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその71~鬼平犯科帳19

2006-07-31 12:52:41 | 鬼平
今回のお気に入りは、鬼平犯科帳パート19、「盗法秘伝」です。

「盗法秘伝」は、平蔵がひとり働きの盗賊伊砂の善八に弟子入りして盗みの秘伝書を伝授するというコミカルな話です。盗みの3か条を守る本格の盗賊に対して見せる平蔵の優しさがよく出ていて、大好きな作品です。
池波正太郎の原作は当然いいにしても、古今亭志ん朝の朗読CDが絶品です。
原文のリズムの良さが、志ん朝の語りのテンポの良さとマッチして「完成品」に仕上がっていて、何度聴いても楽しめます。

TV版もいいですね。脚本と配役がいいです。特にフランキー堺の伊砂の善八は適役です。
吉右衛門とのカラミは何度見ても見惚れます。
鬼平犯科帳は毎回一流のゲストを迎えて贅沢な作品を制作しています。中村又五郎や本田博太郎のように凄みを実感させる名優も印象的ですが、フランキー堺や米倉斉加年のような上手さを実感させる名優も大好きです。

今回、フランキー堺ってどんな人だったのかなぁと思い、彼の肩書きを調べてみて驚きました。
ジャズ・ドラマー、コメディアン、俳優、写楽研究家、落語家、大学教授、紫綬褒章受章者。
これほど多彩な才能の持ち主だったとは・・・。
喜劇役者でありながら、「私は貝になりたい」のような作品ではシリアスな役もこなす上手い役者、くらいにしか思っていませんでした。
最近見ないと思ったら、10年も前に亡くなっていたのですね。享年67歳は若すぎます。残念です。
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お気に入りその70~星の観察

2006-07-30 08:27:43 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、星の観察です。

子供の頃から星に興味があり、星空をよく眺めていました。
星座早見盤を買ってもらってからは、早見盤を片手にひとつひとつ星座を覚えました。
当時の札幌の空は澄んでいた上に街の灯りも少なく、私自身も視力が相当良かったので、信じられないほど小さな星まで見えたものです。

学生時代、自転車で旅行していたときの話です。雷電海岸で野宿して「ペルセウス座流星群」を見ました。
その夜は寝袋に身を包み草むらに横になりました。目の前では壮大な天体ショーが繰り広げられていました。天球を端から端まで流れるような長~い流れ星をいくつも見ることができました。やぶ蚊がたくさん寄ってきましたが、流れ星に「どうか蚊に刺されませんように」と祈りつつ眠りにつきました。朝、日の出とともに目が覚め、まったく蚊に刺されていないことが判ったときは「流れ星への願い」がかなうことを知りました。

その後、カール・セーガンのコスモスや、ボイジャーから送られてくる鮮明な惑星写真などを見て、惑星にも興味を持つようになりました。
結婚して子供たちが物心ついてきたころに、子供たちに星のおもしろさを伝えました。
あるときは流星群の予定を調べ、郊外に天体ショーを見に行きました。初めて見るたくさんの流れ星に子供たちは興奮していました。
またあるときは安い望遠鏡を買ってきて、惑星の観察をしました。
「土星の輪や衛星」「木星の大赤班や模様」「火星の模様」が我が家の玄関先で観察できたことは貴重な体験だったと思います。

今、子供たちは親離れしてきています。親と一緒にどこかへ行く、ということがほとんどなくなってきました。
たまに一緒のときに星空をジッと眺める娘を見かけると、なぜか妙にうれしくなります。
自然のすばらしさを共に感じることができるようになったことがうれしいのかもしれません。
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お気に入りその69~竹鶴政孝18

2006-07-29 14:26:56 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート18、竹鶴政孝のヒゲです。

晩酌のお供、竹鶴17年のラベルには竹鶴政孝が描かれています。
彼のトレードマークであるカイゼルヒゲについて、本人の言動を集めてみました。

「このヒゲには、別に取り立てていわれはない。結婚したころから生やしはじめたので、いちおう結婚記念のためだ、ということにしてある。」

「留学当時、堂々たる体格の英国人のなかにあって、少しでも貫禄のある格好をしたほうがよいとか、また、若僧に見られたくないとか、そんな気持からだったようだ。」

「戦時中、このヒゲをそったほうがよかろうと思ったことがあった。このとき、女房のリタは絶対反対だという。「ヒゲのないあなたの顔など想像もつかない」という。こんなわけで、女房のたっての望みもあって、そらずじまいになった。」

「ヒゲにせよ、勲章にせよ、…(中略)…私の生命とするウイスキーの品質向上のためには、直接関係のないことかもしれぬ。しかし、そうしたものが私の信用を少しでも高めてくれ、結果的には、この信用の評価が品質向上を支えてくれるものになりはせぬか。そうした意味からも、私は断固としてヒゲをそらないのである。」

竹鶴政孝の言動はヒゲに関するものでさえ最後に必ず「品質が生命」という信念に至ることに感心します。
その信念を示す言葉をひとつ。

「…3級ウイスキーメーカーになり下がるのをきらって経営不振にも陥った。これらはみな、品質を生命とするウイスキーをつくりあげたいという私の気持から発したものであった。」
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お気に入りその68~鑑真和上

2006-07-27 11:24:50 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは鑑真です。

現在、北海道立近代美術館で「国宝 鑑真和上展」が開催されています。
肖像彫刻の名作といわれる鑑真和上坐像をはじめとした唐招提寺の名宝の数々を一堂に紹介してます。
近いうちに見に行く予定ですが、本当に楽しみです。

高校時代に井上靖の「天平の甍」を読みました。

奈良時代、日本がまだ仏教をもって国を治めていた時代、戒律の乱れた日本の仏教界を正すべく、2人の若い僧が授戒できる僧を日本に招請する役目を負い遣唐使として先進国、唐に渡りました。彼らは戒律の僧として高名だった鑑真のもとを訪れ、弟子の渡日を要請しました。鑑真は問いかけましたが誰も渡日を申し出ませんでした。当時日本海を渡ることは現在の宇宙飛行以上に危険であることから、誰も申し出なかったことは理解できます。
「それでは私が参りましょう」
この鑑真の言葉に、日本から来た2人の若い僧も弟子たちもどんなに驚いたことでしょう。
そんな危険な旅を高僧鑑真が自ら申し出るとは・・・。
唐は国家の損失になるので出国を禁止しますし、弟子たちは鑑真の身を案じ渡日を密告して出国を妨害します。海は荒れ、はるか南方に漂流したりもします。
結局10年の歳月をかけ、5度の失敗を乗り越え、両目を失明しながらもついに鑑真は日本の土を踏みます。
鑑真により日本の戒律制度は整備され、ようやく国の乱れが治まったのです。

人は社会的に高い地位を得てしまうと保身に走りがちですが、鑑真は生命をかけ信念を貫きました。
その姿に感動し、その後も機会があるごとに鑑真に触れてきました。
高校の修学旅行では自由行動の日に「天平の甍」の雰囲気を味わいたくて唐招提寺を訪れました。
大学時代「中国文学」の小論文のテーマは勿論「鑑真」。たくさんの資料に必死に目を通していたのが懐かしく思い出されます。
その頃「天平の甍」が映画化され、バスを乗り継いで遠い映画館まで見に行きました。
日本に向かう船が沈没する場面で、大切な経文の紐が切れ、たなびきながら海中に沈んでいく
シーンが強く印象に残っています。
その後もレンタルビデオで「天平の甍」を見ました。
今回の「国宝 鑑真和上展」を機会にまた映画を見ようとレンタルビデオ店に行きましたが、もう置いていませんでした。
まだDVD化されていないようですが、ぜひしてもらいたいものです。
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お気に入りその67~鬼平犯科帳18

2006-07-26 10:28:06 | 鬼平
今回のお気に入りは、鬼平犯科帳パート18、蟹江敬三です。

小房の粂八を演じる蟹江敬三がお気に入りです。
脇役としての存在感は五郎蔵を演じている綿引勝彦と並ぶのではないでしょうか。

粂八が密偵になるまでを描いた「血頭の丹兵衛」は特に好きで何回も観ています。
粂八が密偵として平蔵についていくことを決心し、平蔵を追いかけるラストシーンは何度観ても感動します。
もう一本、「馴馬の三蔵」も忘れられません。
心を決めすべてを白状しようとする粂八に対して平蔵が「味ない、味ない」と粋にいなすラストシーンは何度観てもいいですねぇ。










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お気に入りその66~MY自転車

2006-07-24 15:14:01 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、MY自転車です。

今日は天気が良かったので、久しぶりにサイクリングに行ってきました。
石狩川付近までの往復3時間は、風が強くて少々疲れました。
学生時代はサイクリング部に所属し広い北海道内を走り回っていたのですが、最近は運動不足でこれ以上走れそうにありませんでした。

写真はMY自転車、折りたたみ式6段変速です。
大きな前カゴとクッションの効いたサドルをオプションで付け、2年前に購入しました。
性能は以前乗っていたサイクリング車とは比較になりませんが、本格派でない分、気軽に乗れてお気に入りです。

ウォーキング、サイクリング、ドライブ・・・それぞれ行動範囲や移動速度に差があるので、似たような所を通っても違った経験ができておもしろいです。
今日も石狩の防風林脇で黒っぽい野生のミンクがひょこっと飛び出してきたのを見かけました。

これからもおもしろい出会いや発見があることを期待して、MY自転車で北海道の短い夏を謳歌したいです。
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お気に入りその65~竹鶴政孝17

2006-07-22 18:52:58 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート17、カフェ式連続式蒸溜機です。

カフェ式連続式蒸溜機はニッカの品質へのこだわりの象徴です。
一般的にウイスキーはモルトウイスキー3割、グレーンウイスキー7割の割合でブレンドして作られるそうです。
昭和37年「ウイスキーの7割を占めるグレーンウイスキーをおろそかにして、本場のスコッチウイスキーに勝てるか!」と竹鶴政孝に檄を飛ばした人物がいました。
その人物は朝日麦酒の社長であり、ニッカの相談役であった山本為三郎です。
山本は40年も前にスコットランドで勉強してきたウイスキー作りについての日記を竹鶴に見せました。
そこには「カフェ式連続式蒸溜機」によって作られるグレーンウイスキー、カフェグレーンについて詳しく書いてありました。
カフェグレーンは穀物の香りを十分残したグレーンウイスキーであり、モルトウイスキーとブレンドするにはカフェグレーンでなければ本物の香りは出せない、と書かれていました。
資金繰りが厳しいと渋る竹鶴に対し、当時のお金で10数億円を出資しカフェ式連続式蒸溜機を導入させたのです。
これによりニッカは本場スコットランドのメーカーと対等の装備を有する事ができました。
現在ではカフェ式連続式蒸溜機はスコットランドでもほとんど見られなくなったそうです。
ちなみに、ニッカが現在も使っている石炭焚きポットスチルもスコットランドではほとんど見られなくなったそうです。
カフェ式連続式蒸溜機と石炭焚きポットスチルという100年前の伝統的な方法でウイスキー作りをしているのは、世界ではもうニッカだけかもしれません。

竹鶴政孝と山本為三郎という二人の豪傑の運命の出会いが今日のニッカを作る礎になっていたのですね。


素人考えで「たかがグレーンウイスキー」と考えていたのが申し訳ないです。
ニッカの品質へのこだわりを強く感じたエピソードでした。
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お気に入りその64~ユスラウメ

2006-07-21 09:05:26 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、ユスラウメです。

ようやく我が家のユスラウメが収穫の時期を迎えました。
今年も豊作です。
ユスラウメの収穫量は毎年だいたい同じくらいですが、親の家のウメの収穫量は隔年で増減します。毎年採りに行っているヤマブドウも収穫量が隔年で増減します。
ユスラウメがすべてそうなのか我が家のユスラウメが特別なのか、どちらにしても孝行モノです。
2mくらいの小さな木なのですが、果実が鈴なりになるので収穫には3~4人で1時間以上かかります。
ユスラウメはそのまま食べてもほどよい甘みが美味しいですが、お気に入りの食べ方はジャムです。
そのふんわりした味わいはパンに塗っても、カスピ海ヨーグルトにかけてもとても美味しいです。
果実のままのものもジャムにしたものも売っているのを見たことがないので、我が家のジャムを食べ終わると、あとは翌年のお楽しみです。

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お気に入りその63~鬼平犯科帳17

2006-07-20 09:12:23 | 鬼平
今回のお気に入りは、鬼平犯科帳パート17、「猫じゃらしの女」です。


鬼平犯科帳の「猫じゃらしの女」が好きで、繰り返し見ています。
伊三次の生い立ちとおよねとの関係が優しい目でほのぼのと表現されているからです。
それに比べ「五月雨」は嫌いで、2度目を見る気になかなかなりません。
レギュラー伊三次が死ぬ話だからです。

「猫じゃらしの女」は小説は第6巻、テレビは第2シリーズに出てきます。
「五月雨」は小説は第14巻、テレビは第6シリーズに出てきます。

この2つの作品は登場人物が一緒ですが、テーマがまったく違います。
池波正太郎もテレビシリーズ制作者もきちんと区分けして表現するため作品と作品の間をわざとあけています。

ところが、さいとうたかをが描いている劇画版鬼平犯科帳の「猫じゃらしの女」はいったいどういう考えでああいう作品にしたのか、理解に苦しみます。
ストーリーの前半を「猫じゃらしの女」、後半を「五月雨」にして一本の作品にしています。
せめてタイトルを「五月雨」としてくれれば読まなかったものを「猫じゃらしの女」とされてしまうとつい読んでしまいます。
騙された気分でした。
避けてきた「五月雨」の暗く落ち込んだ記憶が蘇ってしまいました。
お願いですからこういう組み合わせは勘弁してください。
あぁ、この気分、尾を引きます・・・。

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お気に入りその62~ゴーヤ・チャンプルー

2006-07-19 09:08:02 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、ゴーヤ・チャンプルーです。

昨年から我が家はゴーヤ・チャンプルーブームです。
夕べも作りました。
いつもより厚めに切ったので、いつもよりニガくなりました。
でも家族はゴーヤのニガさが好きなので、ニガいニガいといいながらパクパク食べ、あっという間に無くなりました。

私たちは全員北海道生まれ北海道育ちのため、本場沖縄のゴーヤ・チャンプルーを食べたことがないので、いろいろなメーカーの「ゴーヤ・チャンプルーのもと」を食べ比べ我が家の味を捜し求めています。その内、理想の味にたどり着くでしょう。

ちなみに現在、ゴーヤをプランターで栽培中です。
6月上旬は室内におき種から10センチくらいの苗にしました。
6月下旬にベランダに移しました。
7月始めの寒さ続きで枯れかけましたが、最近の暑さで元気が出てきました。
今のところ雄花が一つ咲いただけなので先は長いと思いますが、早く自家製ゴーヤを食べたいです。






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