今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート66、壽屋「白札」です。
先日、国産初の本格ウイスキー「白札」をサントリーが復刻していたことを知り、急ぎ入手し味わいました。ボトルデザインばかりか味わいまでも再現した、という言葉に興味深々。
敬愛する竹鶴政孝が手掛けた日本初の本格ウイスキーを一刻も早く味わいたくてたまりません。
さぁ届きました。
丁寧な何重もの包装を雑に取り去り、早速味わいました。
第一印象はというと・・・拍子抜け、です。
ピート香が効き過ぎていて売れなかった・・・という伝説の国産本格ウイスキーの第1号。「ピュアモルトブラック」のような若くてピーティといったハードなイメージをもって臨みましたが、案外スムーズ・・・予想をはるかに越える飲みやすさ美味しさ。
ストレートでちょっとだけ味見するつもりがスムーズに一杯空けてしまいました。
続いてトゥワイスアップ。ストレートでスムーズなウイスキーは当然ながらトゥワイスアップでは軽すぎ。
「白札」が発売された時代にはモルトウイスキーをブレンドするための良質のグレーンウイスキーは存在しませんでした。そのためグレーンウイスキーでブレンドした復刻版の味わいは当時のものよりずっとまろやかに美味しくできてしまっているはずです。
そういう判断を含めた上で考えました。
当時はストレートが当たり前の時代。鳥井と竹鶴は本場のスコッチに相当近づけた感触を持って「白札」を世に送り出したと思います。しかし残念ながら日本人の舌がイミテーションしか認めない時代だったため、売れなかった。
このことが鳥井信治郎と竹鶴政孝が別かれた原因になったのではないでしょうか。
つまり売れぬなら売れる企画をするまで・・というサントリーと、売れぬならもっと美味しく・・・というニッカと。
「水割り」という日本文化を作り、日本人の舌をイミテーションから徐々に本格ウイスキーへと慣らしていく役割を担ったサントリー。不器用にひたすら美味さを追い求め、永い時間をかけスコッチを凌駕するウイスキーを造り上げたニッカ。
ライバルとして違う道を歩んだ2社が育てたジャパニーズウイスキーは、余市のシングルカスクが本場で認められたのを境に、次々世界一の称号を得るに到りました。
なんてことを考えながら、飲む一杯は最高です。
ちなみに今探しているのは「サントリー角瓶」の1937年発売当時の復刻版です。
70年間国民に親しまれてきた「角サン」は、当時12年もののモルトを使ったウイスキーとして発売されました。当然竹鶴が仕込んだモルトでした。当時の雰囲気を早く味わいたいものです。
先日、国産初の本格ウイスキー「白札」をサントリーが復刻していたことを知り、急ぎ入手し味わいました。ボトルデザインばかりか味わいまでも再現した、という言葉に興味深々。
敬愛する竹鶴政孝が手掛けた日本初の本格ウイスキーを一刻も早く味わいたくてたまりません。
さぁ届きました。
丁寧な何重もの包装を雑に取り去り、早速味わいました。
第一印象はというと・・・拍子抜け、です。
ピート香が効き過ぎていて売れなかった・・・という伝説の国産本格ウイスキーの第1号。「ピュアモルトブラック」のような若くてピーティといったハードなイメージをもって臨みましたが、案外スムーズ・・・予想をはるかに越える飲みやすさ美味しさ。
ストレートでちょっとだけ味見するつもりがスムーズに一杯空けてしまいました。
続いてトゥワイスアップ。ストレートでスムーズなウイスキーは当然ながらトゥワイスアップでは軽すぎ。
「白札」が発売された時代にはモルトウイスキーをブレンドするための良質のグレーンウイスキーは存在しませんでした。そのためグレーンウイスキーでブレンドした復刻版の味わいは当時のものよりずっとまろやかに美味しくできてしまっているはずです。
そういう判断を含めた上で考えました。
当時はストレートが当たり前の時代。鳥井と竹鶴は本場のスコッチに相当近づけた感触を持って「白札」を世に送り出したと思います。しかし残念ながら日本人の舌がイミテーションしか認めない時代だったため、売れなかった。
このことが鳥井信治郎と竹鶴政孝が別かれた原因になったのではないでしょうか。
つまり売れぬなら売れる企画をするまで・・というサントリーと、売れぬならもっと美味しく・・・というニッカと。
「水割り」という日本文化を作り、日本人の舌をイミテーションから徐々に本格ウイスキーへと慣らしていく役割を担ったサントリー。不器用にひたすら美味さを追い求め、永い時間をかけスコッチを凌駕するウイスキーを造り上げたニッカ。
ライバルとして違う道を歩んだ2社が育てたジャパニーズウイスキーは、余市のシングルカスクが本場で認められたのを境に、次々世界一の称号を得るに到りました。
なんてことを考えながら、飲む一杯は最高です。
ちなみに今探しているのは「サントリー角瓶」の1937年発売当時の復刻版です。
70年間国民に親しまれてきた「角サン」は、当時12年もののモルトを使ったウイスキーとして発売されました。当然竹鶴が仕込んだモルトでした。当時の雰囲気を早く味わいたいものです。