今回のお気に入りは竹鶴政孝パート77、「洋酒天国」です。
この間からサントリーの前身 寿屋の二代目社長 佐治敬三の洋酒紀行集「洋酒天国」(昭和35年出版)を読んでいます。
スコッチウイスキーの蒸溜所見学では地元の仲介者を立てたにもかかわらず最初から体よく断られています。
昭和35年当時日本のウイスキー造りが本場スコットランドですでに警戒されていた様子がわかります。
ちなみにそんな中で見学を許された最初の蒸溜所はベン・ネヴィス蒸溜所。
後にライバル、ニッカウヰスキーの所有になる蒸溜所だとは不思議な縁です。
せっかく見学できたのに山崎蒸溜所に比べかなり小さい蒸溜所だったとか、麦芽は他所から買っているようだとか・・・見学しなくてもちょっと話を聞けばわかるようなことばかりで見学内容が乏しく残念でした。
ただひとつ、グレーンウイスキー蒸溜にカフェスチルを使っているようだったという記述が収穫でした。
今ほど多彩なモルト蒸溜法を持っていなかった時代だったことと、蒸溜技術者でなかったため、期待していた程の内容になっていませんでしたが、ウイスキーがまだ一般的でない時代の読者向けにはこの程度しか書けなかったのかもしれません。
それにしてもこの本は読み易いですねぇ。
当時の様子が生き生きと描かれています。
佐治敬三本人が書いたのであれば大したものです。
寿屋には当時から文士がごろごろ居ましたから、その誰かの筆かもしれませんが、どちらにしても良い本を残してくれたものです。
この間からサントリーの前身 寿屋の二代目社長 佐治敬三の洋酒紀行集「洋酒天国」(昭和35年出版)を読んでいます。
スコッチウイスキーの蒸溜所見学では地元の仲介者を立てたにもかかわらず最初から体よく断られています。
昭和35年当時日本のウイスキー造りが本場スコットランドですでに警戒されていた様子がわかります。
ちなみにそんな中で見学を許された最初の蒸溜所はベン・ネヴィス蒸溜所。
後にライバル、ニッカウヰスキーの所有になる蒸溜所だとは不思議な縁です。
せっかく見学できたのに山崎蒸溜所に比べかなり小さい蒸溜所だったとか、麦芽は他所から買っているようだとか・・・見学しなくてもちょっと話を聞けばわかるようなことばかりで見学内容が乏しく残念でした。
ただひとつ、グレーンウイスキー蒸溜にカフェスチルを使っているようだったという記述が収穫でした。
今ほど多彩なモルト蒸溜法を持っていなかった時代だったことと、蒸溜技術者でなかったため、期待していた程の内容になっていませんでしたが、ウイスキーがまだ一般的でない時代の読者向けにはこの程度しか書けなかったのかもしれません。
それにしてもこの本は読み易いですねぇ。
当時の様子が生き生きと描かれています。
佐治敬三本人が書いたのであれば大したものです。
寿屋には当時から文士がごろごろ居ましたから、その誰かの筆かもしれませんが、どちらにしても良い本を残してくれたものです。