鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその218~竹鶴政孝77

2007-04-27 09:40:27 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート77、「洋酒天国」です。

この間からサントリーの前身 寿屋の二代目社長 佐治敬三の洋酒紀行集「洋酒天国」(昭和35年出版)を読んでいます。
スコッチウイスキーの蒸溜所見学では地元の仲介者を立てたにもかかわらず最初から体よく断られています。
昭和35年当時日本のウイスキー造りが本場スコットランドですでに警戒されていた様子がわかります。
ちなみにそんな中で見学を許された最初の蒸溜所はベン・ネヴィス蒸溜所。
後にライバル、ニッカウヰスキーの所有になる蒸溜所だとは不思議な縁です。
せっかく見学できたのに山崎蒸溜所に比べかなり小さい蒸溜所だったとか、麦芽は他所から買っているようだとか・・・見学しなくてもちょっと話を聞けばわかるようなことばかりで見学内容が乏しく残念でした。
ただひとつ、グレーンウイスキー蒸溜にカフェスチルを使っているようだったという記述が収穫でした。
今ほど多彩なモルト蒸溜法を持っていなかった時代だったことと、蒸溜技術者でなかったため、期待していた程の内容になっていませんでしたが、ウイスキーがまだ一般的でない時代の読者向けにはこの程度しか書けなかったのかもしれません。

それにしてもこの本は読み易いですねぇ。
当時の様子が生き生きと描かれています。
佐治敬三本人が書いたのであれば大したものです。
寿屋には当時から文士がごろごろ居ましたから、その誰かの筆かもしれませんが、どちらにしても良い本を残してくれたものです。
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お気に入りその217~竹鶴政孝76

2007-04-24 14:20:12 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート76、余市蒸溜所です。

1年ぶりくらいにニッカウヰスキー余市蒸溜所に行ってきました。
この1年の間に自分自身が「味わうニッカファン」から「ボトル蒐集もするニッカファン」に変貌したことにより、ウイスキー博物館の楽しみ方が随分変わったことに気付きました。
特に古いボトルを中心に蒐集しているので、歴代ボトルの陳列コーナーでは自己の蒐集品を思い浮かべながら、いろいろな思いが浮かびなかなか動けませんでした。
スーパーニッカ手吹きボトルの前ではいつか入手したいという願望がさらに強くなりました。
竹鶴威会長のエッセイに書かれていた「手紙とポケット瓶」の実物を見つけては、ひとりで感激していました。
自分の蒐集した古いボトルの内、2本が未だ銘柄や販売時期などが不明なので博物館に同じものがないか探したりもしました。残念ながらありませんでしたが・・・。

なお今回は妻が誕生日にシングルカスクを買ってくれるとのことでのニッカ訪問でした。
12年物シングルカスク2種と20年物シングルカスク1本を選んで買ってもらいました。
このシングルカスク、来るたびにボトルナンバーが違うので一期一会の楽しみがたまりません。

帰宅すると息子が小樽の北一硝子からずっしりした手作りグラスを買ってきてくれていて感激。
夕飯作りの妻を手伝うのもそこそこに、2種類を堪能しました。
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お気に入りその216~竹鶴政孝75

2007-04-19 13:55:23 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート75、竹鶴21年です。

ワールドウィスキーアワードのファイナルが4月18日にあるとのことで気になって仕方がありませんでした。
さっきウイスキーマガジン社のホームページを開くと結果が発表されていました。

やったーーー!
竹鶴21年がブレンデッドモルト(ピュアモルト)ウィスキー部門の世界一になりました!
結果こそ英語が苦手な私でもすぐ理解できましたが、こうなれば審査員の評価も知りたい。
翻訳ソフトで妖しい日本語に翻訳して読み、半分くらいは理解できました。
はやくちゃんと訳した評価を読みたいものです。

ついでにサントリー響30年がブレンドウイスキー部門の世界一になっていました。
最近のジャパニーズウイスキーの評価は本当に高いですねぇ。

まずは速報でした。
今夜は竹鶴21年で乾杯だ!


追申
今、22:50です。
ススキノのザ・ニッカバーから帰ってきました。
バーテンダー君とマネージャーさんとで世界一を祝ってきました。
あーーー楽しかった。
それではみなさんお休みなさい。
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お気に入りその215~竹鶴政孝74

2007-04-18 09:02:01 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート74、「ベン・ネヴィス10年」です。
 
「ベン・ネヴィス10年」はスコットランドの西ハイランドにあるベン・ネヴィス蒸溜所で造られているスコッチウイスキーです。
この蒸溜所はニッカウヰスキーが所有してから18年が経ち、「非常に改良されたスコッチを出荷しはじめている」と高名なウイスキーライター、マイケル・ジャクソンも評価しています。
今回はラインナップの中から特に評価が高かった「ベン・ネヴィス シングルモルト10年」を味わいました。
年数&ハイランドモルトの連想から竹鶴12年をイメージしながら一口。・・・当然のことですが全然違うものですね。
ハイランドらしいクッキリとした味わいと、想像をはるかに超えるスムーズな口当たりが特徴的です。
とっても美味しいです。
余市モルトがよく例えられるハイランドらしい重厚さは微かで、どちらかというとライト感覚の上品なシングルモルトです。肩透かしをくらったようでとても驚きました。
こういう「うれしい驚き」に巡り合った瞬間ってとても幸せです。

追伸
マイケル・ジャクソンの「ウイスキー・エンサイクロペディア」という大型本を書店で立ち読みしました。
ニッカウヰスキーに関する記述はわずかでしたがこれ以上無いくらい高い評価とともにとても詩的に書いてくれていて感動しました。わずか数ページのために約5000円は出せず、泣く泣く書棚に戻してきましたが、何度でも読み返したくなるような素敵な文章でした。
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お気に入りその214~竹鶴政孝73

2007-04-14 10:03:04 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート73、「デザイナー佐藤卓その後」です。
 
今回はピュアモルトの商品デザインで大成功をおさめた佐藤卓さんのその後のニッカウヰスキーとの関わりについて書きます。
ピュアモルトに続いてニッカから依頼されたのは度数が51.4度もあるウイスキーを世に出すにあたってのボトルデザインでした。
今では度数だけでも銘柄がわかる名品「フロム・ザ・バレル51.4%」です。
このウイスキーは今なお高い評価を受け続けていますが、先月もウイスキー・マガジン社主催の審査会で「ジャパニーズ・ウイスキー・ブレンデッドウイスキー(12年熟成以下)部門」のベストウイスキーに選ばれたばかりです。

「フロム・ザ・バレル51.4%」はご存知の通り「樽から出したそのまま」という「ピュアモルト」のコンセプトをさらに一歩進め、度数も「そのまま」に近付けたウイスキーです。
佐藤卓さんはこの度数の高いウイスキーを眺めながら「濃いウイスキーはどうあるべきか」を考え、「小さな塊」というコンセプトを思いついたそうです。
チョコレートのように「味の濃いもの」は小さな塊のほうがおいしそうに見える、という経験や体験からの連想でした。
瓶を「小さな塊」に見せるために「首」をできるだけ短くしました。
しかし短い首では注ぎにくい・・・そこで考えたのが日本酒のお猪口と徳利の関係でした。
「こぼれそうなものをこぼれないように注ぐ」というやり取りは、人と人とのコミュニケーションを必要とするため、日本酒独特の美しい食文化が生まれました。
人には柔軟な能力があり、使ううちにコツを身につけていくことができます。なんでもかんでも便利にするのではなく人が本来持っている能力をどうやって引き出すかということもデザインのなのだそうです。
佐藤卓さん本人は世の中からパッケージデザイナーと定義されることが多いそうですが、ご自身としては「パッケージのデザインをしているのではなく、中身を届ける時にどうあるべきかという、人と人とのコミュニケーション全体をデザインしている」そうです。

なるほど・・・「ピュアモルト」や「フロム・ザ・バレル51.4%」というウイスキーらしからぬ独特のボトルデザインはこうして誕生したのですね。
一目でそれとわかるデザインだがその特徴のひとつひとつには意味があったとは・・・恐れ入りました。
またニッカのボトルデザインをしてくれることを期待しています。
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お気に入りその213~鬼平犯科帳45

2007-04-11 08:59:23 | 鬼平
今回のお気に入りは、鬼平犯科帳パート45、「鬼平犯科帳スペシャル~一本眉」パート2です。

「鬼平スペシャル~一本眉」を見ました。
トゥワイスアップを味わいながらの鬼平鑑賞は最高でつい飲みすぎて翌日は二日酔いでした。
今回のキャスティングの目玉は2つ。
宇津井健の一本眉と長門裕之の相模の彦十という全体の出来を左右するほどのキャスティングに不安を抱えながら鑑賞しました。
その感想は・・・。
宇津井健は予想通り。やっぱり一本眉は宇津井健に限る!
長門裕之は脇役として鬼平に何度も出演している割に緊張からか演技が硬かったように見えました。
ストーリー的には無理に相模の彦十を登場させなくても良かったし、「彦十は猫八に限る」という思いの私を納得させるほどのものではありませんでした。

他に気になった点を3つ。
おまさを演じる梶芽衣子の美貌の衰えには結構ショックを受けました。仕方のないことですが・・・それでも「おまさは梶芽衣子に限る!」
ゲストの大路恵美は「剣客商売」で三冬を演じていた縁で出演したのでしょうか? 久しぶりに見ることができてうれしかったです。相変わらずかわいいですね。
真田真一郎演じる沢田小平次の迫力のある殺陣は鬼平の目玉ですが、今回はあまり目立たず残念でした。

これで3年連続のスペシャル放送。
5年でも10年でも続けてもらいたいものです。
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お気に入りその212~チャングムのDVD

2007-04-06 09:52:08 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、チャングムのDVDです。

チャングムのDVDを見始めてからしばらく経ちます。
たしか地上波での放送が終了したころから本腰を入れて見出したはず・・・。
時間がとれるときは多少無理をしても多めに見ています。
現在、ようやく王の脈診をするところまで来ました。
あと少しで見終わってしまうと思うと寂しさを感じる今日この頃です。

この感覚はハリーポッターを読み終わる直前を思い出させます。
新刊が出るごとに分厚くなってくるハリーポッターの上下巻。
読み始めるときはいつもこんなに厚い本はいつ読み終わるんだろうと思いますし、途中でも盛り上がりに欠けるシーンではちょっとペースが落ちます。
でもいつも読み終わる直前には、あぁついに読み終わってしまう・・・と寂しさを感じます。
特に来年発刊されるであろう巻は最終巻。その思いを最も強く感じることでしょう。

おっと、今回はチャングムについて書いているのでした。
そういえば最近、チャングムを見終わる準備を始めました。
NHK出版からかつて出たチャングムのムック3冊を手に入れました。
これでもうしばらくチャングムを引きずることができます。ちょっと安心・・・。
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お気に入りその211~竹鶴政孝72

2007-04-02 10:32:12 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート72、「ワールド・ウイスキー・アワード」です。

「ワールド・ウイスキー・アワード」はウイスキー・マガジン社が主催するウイスキーの品評会です。
ジャーナリスト・小売業者・ディスティラー・その他専門家を審査員として、市販されているウイスキーを対象にブラインド・テイスティングにより3度の審査を行なう厳格な品評会です。
ウイスキーを愛する者としては、審査結果にとても興味があります。

その「ワールド・ウイスキー・アワード」のジャパニーズ・ウイスキー部門のベストが今年2月に発表されました。
38種類の銘柄を熟成年数とタイプ別に7つのサブカテゴリーに分け、各々のベストが選ばれました。
  ①ヴァテッドモルト(ピュアモルト)部門     ~ ニッカウヰスキー 竹鶴21年ピュアモルト
  ②ブレンデッドウイスキー(12年熟成以下)部門  ~ ニッカウヰスキー フロムザバレル51.4%
  ③ブレンデッドウイスキー(13年~20年熟成)部門 ~ サントリー 響50.5 17年
  ④ブレンデッドウイスキー(21年以上熟成)部門  ~ サントリー 響30年
  ⑤シングルモルト(12年熟成以下)部門      ~ ベンチャーウイスキー イチローズモルト
                              2・オブ・クラブ・ジャパニーズオーク
  ⑥シングルモルト(13~20年熟成)部門      ~ ニッカウヰスキー シングルモルト余市1986 20年
  ⑦シングルモルト(21年以上熟成)部門      ~ サントリー 山崎シングルモルト25年
ニッカとサントリーが3部門ずつ受賞し、知る人ぞ知るイチローズモルトが1部門を受賞しました。
受賞した部門をみると「モルトウイスキーのニッカ」、「ブレンデッドウイスキーのサントリー」という色の違いが感じられます。
シェアに大きな開きがあるせいかもしれませんが、一般の人(店)はサントリー、こだわる人(店)はニッカ・・・という住み分けがされているように普段から感じていたので、今回の結果は納得できる結果です。

続いて3月に開催されたロンドンでの2次審査の結果は次の通りです。
  ①Best Japanese single malt whisky Single Malt Yoichi 1986
  ②Best Japanese blended malt whisky Taketuru 21 Year Old Pure Malt
  ③Best Japanese blended whisky Suntory Whisky Hibiki 30 Year Old
3部門中2部門をニッカが獲ったことはファンとして喜ばしい限りです。

最後に4月に最終的な世界一が発表されるということでこれも楽しみです。
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