鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1408~くすみ書房

2017-08-30 12:33:01 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、くすみ書房です。

くすみ書房は、札幌の本好きにとって有名なお店です。
一昨年惜しくも閉店しましたが、また新たな切り口で脚光を浴びることと信じていました。
ところが朝刊で元社長・久住邦晴さんの訃報を目にしました。
ショックです。
「町の本屋さん」としての良心とアイデアに富んだ魅力的な方でした。
まだ66才の働き盛り。
聞くところによると、発祥の地である琴似で新発想の書店構想をお持ちだったとか。
どんなアイデアだったのか、今となっては知る由もありません。
「中学生はこれを読め!」「なぜだ!? 売れない文庫フェア」などの斬新なアイデアが思い出されます。
良書を地元のみなさんに届けるために必死に取り組んだ生涯でした。
「町の本屋さん」を愛する人々にとって希望の光でした。
志なかばだったかもしれませんが、その志は多くの人々に受け継がれたはず。
ご冥福をお祈りします。

私の地元にも「町の本屋さん」があります。
ご多分に漏れず、大型書店の影響で本はあまり売れません。
辛うじて雑誌の宅配で経営を維持しているようです。
店番をしていた奥様が亡くなってからは、配達の時間は店を留守にせざるを得ません。
午前10時から午後2時までの4時間だけが開店時間。
私が子どもの頃のように、小中学生がいつも店内にいるという書店にはもう戻れないでしょう。
それでも閉めてほしくありません。

かくいう私もその営業時間ではお店に行けません。
幸いにもその書店は、地域の集まりの会場に、お店を提供しています。
そういう機会に棚をながめ、お気に入りの絵本や雑誌、書籍を購入しています。

頑張れ、日本中の町の本屋さん。
久住さんのクラウド・ファンディングのときのように、応援している人はたくさんいます。


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お気に入りその1407~ヴェロキラプトル

2017-08-28 12:30:14 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、ヴェロキラプトルです。

映画「ジュラシックパーク」で、子どもたちを追いかけるヴェロキラプトルは怖かったですね。
その小さなフィギュアを飾ろうかと思って探し始めた途端に、面白い事実を知りました。
映画の恐竜は、実はヴェロキラプトルではなくデイノニクスなのだそうです。

wikiによると、ヴェロキラプトルは長い尾を入れた全長が2m、体重15kg。
例えるなら七面鳥ほどの体格だそうです。
対してデイノニクスは全長2.5~4m、体重50~70kg。
確かにこちらこそジュラシックパークに登場した恐竜そのものです。

最近の研究ではヴェロキラプトルだけでなくデイノニクスにも羽毛があったと考えられているようですが、そんな最新情報よりも映画の中で迫力いっぱいに暴れまわっていた印象を大切にしたい。
結局、両方のフィギュアをいろいろ見比べて選んだのは「Papo ヴェロキラプトルB」。
低価格で小さくて、しかもジュラシックパークの恐竜っぽいというニーズにピッタリだったのです。

オーストラリアから時間をかけて到着。
箱から出してビックリ、何だ、このペイントは!
造形が素晴らしいだけに、雑なペイントとの落差が際立ちます。
これは「商品」ではなく、明らかなハネ物です。
オーストラリアに返品するのは大変ですので、このペイントを何とかぼかそうと考えています。
写真のような色合いに少しでも近づけたいものです。




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お気に入りその1406~日本刀

2017-08-25 12:31:48 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、日本刀です。

若い頃に「梅干と日本刀」を読んで、日本古来の技術を誇りに思いました。
特にドイツ軍が名機・タイガー戦車に応用した炭素鋼技術が、日本刀に由来していたことは、一番衝撃的でした。
強靭でありながら折れず、切れ味バツグン。
しかも美しい。
日本刀は魅力のかたまりです。

以前訪れた博物館で、国宝や重要文化財に指定された日本刀の特別展を偶然見学したことがあります。
どれも美しい刀ばかりでしたが、徳川家に長く仇を成した妖刀村正が特に印象的でした。
ああいう技術と美術が重なったモノをもっと身近に鑑賞したいなあ。
とはいえ日本刀そのものを保有することは考えていません。
ズボラな自分のことですから手入れを怠り、その美しさを傷めるだけです。
維持が楽な関連品を、と思い、鍔(つば)をひとつ入手しました。
「越前住 記内作 葵葉図 鉄地 透かし鍔」です。
江戸時代前期、越前(福井県)に高橋記内という装剣金工(鐔工(たんこう))がいました。
何代も続き、その弟子も同じ銘を入れました。
入手した鍔は、典型的なデザインからみて、同じ流派の者による作と思われます。
この鍔は、日本刀とまではいかずとも、職人の手によって丁寧に製作されたことは間違いありません。
それがネットオークションでわずか3千円ほどで入手できるのですから、まったくもって良い時代です。
ずっしりとした鉄の重さを感じながら、細部を鑑賞し、この鍔と組になっていたであろう日本刀を想像しています。

先日「日本刀 DVD BOOK」を購入しました。
=====
全国各地から集められた日本の名刀を、あらゆる角度から、照明の当て方にもこだわりぬいて撮影された映像です。
地鉄や刃文の細かな輝きなどを究極の映像技術で収録しています。
沸、匂い、金筋、映りなどの日本刀の働きなどを初心者にもわかりやすく解説し、日本刀の鑑賞の仕方が理解できます。
また時代の流れによる日本刀の変遷も映像で紹介します。
=====

休みにでもゆっくり観ようと思います。

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お気に入りその1405~有村浩

2017-08-23 12:20:24 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、有村浩です。

久しぶりに有川浩を読みたくなって、今回選んだのは初期作品の「空の中」。

一応、内容紹介を引用します。
=====
200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。
高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。
大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは―
すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテインメント。
=====

本書は「阪急電車」「県庁おもてなし課」「三匹のおっさん(正・続)」などとはいささか毛色が違い、「図書館戦争」シリーズのようなミリタリー色たっぷりの作品です。
「未確認生物+ミリタリー+ラブコメ」という面白い組み合わせ。
あちこちに「そんな偶然、ある訳ないでしょ!」とツッコミたくなる展開がありつつも、先の展開が読めないため好奇心をくすぐられ続け、最後までページをめくる手が止まらない、絶品の娯楽作品でした。

まずは、あの不思議な生物を創出した著者の創造力に、称賛の拍手を贈りたいです。
誕生からこれまで一個体しか存在しないのにコミニュケーション能力がある、という矛盾に気づかないふりをすれば大いに楽しめる設定です。
そんな前代未聞の生物が活躍する本書は、著者が類まれなストーリーテラーとしての才能を大いに発揮した名作といえると思います。
有川浩、オッサンが読むには少々くすぐったいラブコメが多用されていることを除けば、ハズレのない作家です。

さて、本書がこんなに面白くては、著者の初期三部作の残り2冊、「海の底」「塩の街」も読まずにいられない!
ということで古書店に直行しましたが「海の底」しかありませんでした。
まずはこれを近いうちに読もうと思います。
今度はどんな奇想天外な物語が展開されるのでしょう。
とても楽しみです。










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お気に入りその1404~ギベオン隕石

2017-08-21 12:26:54 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、ギベオン隕石です。

お盆休みにぶらぶらとネットサーフィンをしていて、つい隕石を購入してしまいました。
ギベオン隕石(Gibeon Meteorite)という名称の鉄隕石です。

商品説明を引用します。
=====
【サイズ】 約19X13X5mm
【重 さ】 約6.92g
【種 類】 鉄隕石 オクタヘドライトIVA
【発見地】 ナミビア・ハルダプ州
【発見年】 1836年
【歴 史】
原住民は古くからこの隕石を道具や槍先として使っていたそうです。
最初の破片が発見されたのは1836年で、イギリス人のJ.E.アレクサンダーによってグレートフィッシュ川で採集されてロンドンに送られ、ジョン・ハーシェルによって隕石であることが確認されました。
この鉄隕石は、はるか昔に惑星のもととなった小天体の核を構成していた物質で、その成分は地球の歴史の46億年よりもはるかに古いといわれています。
【特 徴】
特徴的な模様はウィドマンシュテッテン構造と呼ばれます。
構造名の由来は、オーストリアのアロイス・フォン・ベッカー=ウィドマンシュテッテンが鉄隕石の持つ構造を独自に発見したことから。
主にFe(鉄)-Ni(ニッケル)合金からなりNiの含有量によって細分化されていますが、その中でNi6~13%含有のオクタヘドライトにのみ隕鉄特有の見事な結晶模様があり、これをウィッドマンシュテッテン構造と呼びます。
この模様は超長期間(100万年程度)にも渡り徐々に冷却する過程においてニッケルが結晶化し、分離する時に出来るもので、地球上でこの模様を再現したり自然の金属の中に見つける事は出来ません。
=====

最後の一文の「地球上でこの模様を再現したり自然の金属の中に見つける事は出来ません」という言葉に惹かれました。
地球外で生成した結晶構造って、いい響きですね。
素人に分かりやすい「月の石」という感覚です。
また解説の「地球の歴史の46億年よりもはるかに古い」かもしれない、という可能性にもロマンを感じました。
いろいろ思わせぶりな言葉を並べて紹介されていますが、この鉄隕石は最低でも100万年程度の超長期間をかけて冷却した鉄ニッケル合金であり、はるか昔の小天体の核を構成していた物質である、ということは間違いなさそうです。
この事実だけでも十分宇宙規模のロマンを感じます。
こういうロマンって今までの経験上、男性には通じるけど、女性には全く通じないですね。
またムダ金を使ったの?と呆れられるだけです。
ということで妻には見せずに、こっそり石シリーズの棚に並べました。
時々手に取り、人知の及ばぬ宇宙の長大な歴史に思いをはせたいと思います。

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お気に入りその1403~怒り

2017-08-18 12:38:37 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、怒りです。

吉田修一の「怒り」は、豪華キャストで映画化されたことで知り、以前から興味がありました。
先日のネットオークションにサイン本が出品されており、試しに最低価格で入札してみると落札できたので、読むことにしました。

AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
整形した殺人犯・山神はどこに?
房総の港町で暮らす愛子、東京で広告の仕事をする優馬、沖縄の離島へ引越した泉の前に、それぞれ前歴不詳の男が現れる。
=====

題名から重苦しい文章を想像しましたが、それほどではなく、さらさら読めました。
捜査をする刑事たちを含めると、4か所の出来事が同時並行で進みます。
3人の前歴不詳の男たちの中には殺人犯がいなかった、という可能性を含めて読み進めました。
皆まで書かずに場面を切りかえる著者に、読者は振り回されます。
そして愛子、優馬、泉、それぞれの疑心は読者の心と重なっていきます。
実に上手い書き進め方です。

誰しも相手の心は見えません。
誰にも相手を信じ切れなかった経験があるのではないでしょうか?
その究極のシーンが本書に描かれています。
あなたなら前歴不詳の男を殺人犯ではないと信じきることができますか?
著者からそう突きつけられる作品。
自分の場合は、愛子のように正面からぶつかれず、優馬のように別れた後に調べ続けることができず、泉のように友に相談することができない、ただの意気地なしで終わるのではないか?
そんな気がします。
自分よりも一歩二歩、前に歩を進めた3人のその後に、少し救われました。
勇気ある一歩が自らを救うことを学ぶことができました。

結果的に題名の「怒り」は「犯人の漠然とした怒り」であり「泉を笑った男に対する強い怒り」「煮え切らない自分への怒り」などを表現していました。
本書の題名はこれで適切だったのかな?という煮え切らない感想しか思いつかない自分に対して怒りを持ちつつ、書き終えたいと思います。


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お気に入りその1402~黒革の手帖

2017-08-16 12:40:48 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、黒革の手帖です。

たまたま時間があり、妻に付き合ってドラマ「黒革の手帖」を見たところ、筋立てがバツグンに面白い!
道理で何度もリメークされるはず。
これはぜひ原作を読もう、と思い、古本を探しました。
1980年の作品なので安く売っていると思ったら大違いでした。
ドラマが好評だからでしょうか、やたらに高いのです。
結局購入したのは単行本の初版本上下巻セット。
送料込みで900円ほどでした。
これほど値がつく古本って少ないでしょう。
改めて松本清張の人気の高さを思い知らされました。

AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
7500万円の横領金を資本に、銀座のママに転身したベテラン女子行員、原口元子。
店のホステス波子のパトロンである産婦人科病院長楢林に目をつけた元子は、元愛人の婦長を抱きこんで隠し預金を調べあげ、5000万円を出させるのに成功する。
次に彼女は、医大専門予備校の理事長橋田を利用するため、その誘いに応じるが……。
夜の紳士たちを獲物に、彼女の欲望はさらにひろがってゆく。
=====

一体この後はどうなってしまうのだろう?
ページをめくる手が止まりません。
元子は、大胆かつ巧妙な手口により、高額な裏金を次々手にしていきます。
金の亡者同士の戦いです。

何という展開。
何という幕切れ。

モンスター同士の知恵比べにはとてもついて行けません。
「因果応報」「情けは人の為ならず」という言葉が胸に突き刺さります。
モンスターではない私は、周りの人たちと協調しながら、地道にコツコツ働くしかないことを思い知らされました。

まさにサスペンス小説の傑作でした。
未読の方にはおススメします!

原作と若干違う展開をみせているドラマも楽しみです。
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お気に入りその1401~笑点

2017-08-14 16:43:20 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、笑点です。

毎週欠かさずに観ている大好きな「笑点」が北海道に来た!
50周年特別展の最終日である今日、行ってきました。
どんな内容かについては、日本テレビのHPから内容紹介を引用します。
=====
日本のテレビ史における“最長寿の演芸番組”として、1966年より放送を続ける「笑点」は
2016年5月で50周年をむかえました。
そこで皆様への感謝を込めて、「笑点」の世界を身近に感じて楽しんでいただける「笑点 放送50周年特別記念展」を入場無料で開催いたします。
本展では「笑点」の50年の歴史を様々な視点から振り返る年史コーナーをはじめ、大喜利の舞台を再現したセットや番組内で使用された小道具の展示、大喜利で使われる座布団に触れることができる体験コーナーなど、「笑点」の魅力満載で展開致します。
また会場内でしかご購入できないグッズも多数販売いたします。
=====

長い歴史を誇るだけあって座布団運び・山田君の先輩は、松崎真さんだけではなかった。
何と毒蝮三太夫もやっていたのです!

座布団10枚の賞品の歴史がとても面白かったです。
10枚集めたご褒美の多くはガッカリ企画ですが、美女と沖縄でバカンスなんていう大当たりの時もあったことに驚きました!

さて笑点グッズも楽しみにしていました。
私は江戸切子のぐい飲みと本格扇子など、妻は日本手ぬぐいとポーチなどを購入しました。
Tシャツと座布団カバー、湯呑みなども魅力的でした。

そういえば木久蔵ラーメンがなかったなぁ。

ネットで調べてみると、笑点50周年特別展は東京・高島屋と札幌・東急デパートだけでしか開催されなかったようです。
全国で開催したと思っていたのでびっくり。
地元で開催してくれたことは東急さんに感謝感謝です。




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お気に入りその1400~フォティキュラー絵本

2017-08-11 15:09:52 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、フォティキュラー絵本です。

妻が凄い絵本を見せてくれました。
大日本絵画の新感覚えほん「オーシャン」です。
まずは出版社の紹介文を引用します。
=====
本をひらくと生き物たちが動き出す、新感覚えほん『サファリ』の第2弾は、8種類の海の生き物。
深海の海底ちかくで、ふわりふわりただようタコ。
不思議なみりょくがいっぱいつまった タツノオトシゴ。
危険をくぐりぬければ、80年以上生きる ウミガメ。
神秘にみちた海の世界へとびこもう。
=====

ページをめくるスピードに合わせて写真が動く、というフォティキュラーという技術に度肝を抜かれます。
この出版社には昨年、飛び出す絵本の達人サブダの「恐竜時代」と「シャーク」で度肝を抜かれたばかり。
飛び出す絵本の次は、動く絵本か・・・。
やるね、大日本絵画!

とにかく出版社のHPの「サファリ」のページをご覧ください。
こういうのは「百聞は一見にしかず」。
動画を見るに限ります。

子どもだけでなく、大人も驚き、喜ぶ、凄い絵本です。
そして本書のもうひとつの魅力は、飛び出す絵本と違って壊れる心配がないこと。
子どもたちは、サブダの芸術的な仕掛けを、あっという間に壊しちゃいますから。

このシリーズは他にも何種類か発行されているそうです。
私は人の手業が光るもの(細密画など)に魅力を感じる性格(たち)なので、今回のシリーズは面白く思いつつも食指が動きません。
(もっとも高価というだけで、なかなか手が出ませんが)
きっと珍しいモノ好きの妻が続編を買うでしょうから、それまでじっと待とうと思います。

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お気に入りその1399~そっくり

2017-08-09 12:27:11 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、そっくりです。

函館美術館で開催中の「ニッポンの写実 そっくりの魔力」を観てきました。

美術館の紹介文を引用します。
=====
本物「そっくり」であることは、どうしてこんなに私たちの心を奪うのでしょうか。
明治から現代まで、絵画、彫刻、工芸、映像作品約80点により、日本の美術における再現的表現の魅力と秘密に迫ります。
=====

これまで「日曜美術館」や「美の巨人たち」などで紹介された明治・大正の細密で写実の名品たちがお目当てで行きました。
安藤録山の「竹の子、豌豆、独活」を実際に目にしたときは、単眼鏡を片手に360°ぐるぐる、ぐるぐると、かなりの時間鑑賞しました。
まさに超絶技巧!
今思い出してもため息が出ます。
いつかは行きたい清水三年坂美術館をまさに代表する所蔵品です。
あれひとつでも、わざわざ函館まで行った甲斐がありました。

朝4:30に札幌を出発。
8:40美術館に到着。
五稜郭タワーの売店でお土産を買いつつ開館を待ち。
第一グループとして入場。
おかげで混雑を避けることができ、思い存分鑑賞することができました。

他にも絵画や彫刻の名品が多数展示されていました。
自在金物、高村光雲の彫像などのいにしえの作品が印象的でしたが、現代の作品も素晴らしかったです。
竹をヒモで縛った箇所をアップで描いた鉛筆画はまさに超絶技巧。
わらひもの無数のほつれを神技のように再現していました。

残念だったのは「竹の中の大工」という有名な根付。
内部が暗いため、どちらから覗いてもよく見えませんでした。
テレビでは照明を当てて紹介していたので期待していたのですが・・・。

もうひとつ残念だったのは図録。
サイズがとても小さいのです。
そのため大きいものが多かった絵画作品が随分大人しく感じられます。
一般的なA4サイズで制作して欲しかったです。

小さな不満はさておき、超絶技巧の作品群を最前列で思い存分鑑賞できたことは、生涯忘れられない素晴らしい経験になりました。
最近目の調子が悪い私に代わり、往復600km以上を運転してくれた妻に感謝感謝の一日でした。

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