鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその678~コサメビタキ

2012-08-31 07:24:23 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、コサメビタキです。

今朝、新聞を読んでいると窓の辺りで小さくドンという音がしました。
目を向けると羽毛がふたつ、ひらひらと舞い降りていきました。
スズメがぶつかったんだなと思い、見に行きました。
窓の手すりに落ちていれば軽症、3m下のアスファルトまで落ちていれば
重症と思い、捜すと残念ながらアスファルトの上に落ちていてピクリとも
しません。
気絶しているだけかもしれないので、しばらく様子をみましたが、息を
吹き返すことはありませんでした。残念ながら即死だったようです。
庭に埋葬するときに、妻があの世で食べるのに困らないようにとお米を
少し添え、最後に線香をあげました。

最初に窓から見たときはスズメと思いましたが、間近にみる小鳥は
スズメではなく一回り小さな初めて見る種類の鳥でした。
後から「北海道の野鳥」で調べると、コサメビタキという鳥であることが
判りました。

コサメビタキは、スズメ目ヒタキ科に分類される鳥で、夏季に繁殖のため
飛来し、冬季は東南アジアなどに南下し越冬する夏鳥。
日本では5~6月に産卵し、抱卵期間は12~14日間。雛は孵化してから
12~14日後に巣立つそうです。

東南アジアから北海道まで移動するのに多くの日数がかかることを考え、
6月末に産卵したとしても雛は7月末までには巣立っていたはず。
不幸な事故でしたが子育て中でなくて良かったです。

明日から9月。
そろそろ南に帰る体力作りのため、自身の食事に忙しい時期だったのでは
ないでしょうか。

ちなみに図鑑によると、食性は動物食で、昆虫などを食べるそうです。
埋葬時に添えたお米は、あの世では役に立たないようです。残念。

すぐ近所に幅数十m、長さ数キロにわたる防風林があります。
今回のことで、そこにコサメビタキのようにはるばる東南アジアから
渡ってくる小鳥がいたことを知り驚きましたが、考えてもみれば
北海道にも東南アジアからツバメは渡ってきています。
他の渡り鳥がいてもおかしくないですよね。

そういえば身近に野鳥観察ができる環境があることにたった今、気づき
ました。
双眼鏡やデジカメ、野鳥図鑑を持って散歩がてら出掛けてみようかな?


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お気に入りその677~DVD鑑賞

2012-08-25 12:38:49 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、DVD鑑賞です。

最近、映画DVDを2本観ました。
「宇宙人ポール」と「探偵はBARにいる」です。

「宇宙人ポール」
地球に墜落し、長いこと被実験体として過ごしてきた宇宙人ポールが
秘密基地を脱出し、仲間の元へ帰るというストーリー。
明るく前向きで大雑把な宇宙人ポールは、典型的なアメリカ人のよう。
何十年も軟禁されてきたことや、高度な知能を持っていることを、
ほとんどスルーして、ただドタバタで終始しているバカバカしさは、
几帳面な日本人にはとても作れない作品だと違う意味で感心しました。
ただバカ笑いして脳ミソを休めたい人向けの作品です。

「探偵はBARにいる」
我らが地元、北海道が生んだ大スター、大泉洋の主演作。
しかも舞台はススキノ。
大泉洋を主役に置くくらいだから、きっとドタバタの面白おかしい
B級作品だろうと思って観ましたが、これが意外とシビアな佳作でした。
派手なアクション、謎解き、意外な展開、感動のラストシーン・・・と
盛りだくさん。
小雪の演技は素敵で、主演の大泉洋を食うほどでした。
西田敏行や竹下景子、高島政信の演技も光りました。
そして何より脚本が良かったと思います。
続編の制作も決まったそうです。
この映画を高く評価してくれた方が多かったからでしょう。

大泉洋の身内ではありませんが、評価してくれた方々に感謝したい気持ち
です。
北海道のローカル番組、しかもバラエティー番組出身の大泉洋は
あれよあれよという間に全国区になりましたが、すぐに人気が無くなって
北海道に戻ってくるかも・・・そのときは暖かく迎えてあげよう・・・
などと、始めの頃は身内でもないのに心配しながら出演するドラマを観て
いたものです。
この頃、やっと少し安心して観ることができるようになりました。

みなさん、これからも大泉洋をよろしくお願い致します。
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お気に入りその676~北海道主要樹木図譜

2012-08-22 12:12:50 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「普及版 北海道主要樹木図譜」です。

ふとしたきっかけで地元・北海道の主だった樹木をとても美しい植物画にした
図鑑、宮部金吾・工藤祐舜著、須崎忠助画「普及版 北海道主要樹木図譜」の
存在を知り、購入しました。
古本でしたが、4千円近くもしました。

せっかく植物画の鑑賞をメインに購入するのですから、本当は原著と同じ
大判の「覆刻 北海道主要樹木図譜」(絶版)が欲しかったのですが、
古書店をあちこち調べても最安値で3万5千円!
・・・今回は諦めました。

届いた普及版図譜を手に取り、表紙を眺めました。
原著や復刻版がほぼB4版なのに対し、普及版はその半分のB5版。
小さくて軽い本を想像していましたが、実際に手にするとまったく違いました。

厚手の良質紙186ページからなる普及版はずっしりと重く、表表紙と裏表紙に
大胆に配置されたキタコブシとタラノキの図譜はまさに芸術的な出来栄え。

ページをめくると、北海道の主要樹木86種類が、見開き左ページに詳細な解説、
右ページに美しい図譜として掲載されています。

普及版とはいえ何と素晴らしい出来でしょう!
特に図譜の美しさは、今まで宝物とさえ思っていた「原色牧野植物大図鑑」を
はるかに超えています。
「原色牧野植物大図鑑」は画家の一団が彩色に協力して完成に至りましたが、
いかに専門家の指示のもとに彩色したとはいえ、私のような素人目にも画家個人の
技量差が見て取れる図譜でした。
彩色した図譜の膨大な数に対して、完成までの時間が限られていたことを考えると、
やむをえないことですが・・・。

それに比べ、原著の図譜86枚は、ひとりの技師が19年もの歳月をかけて
丹念に描きあげたものです。
こんなに贅沢な図譜が他にあるのでしょうか?
1枚1枚の完成度が他に類を見ないのは当然です。

ちなみに著者の工藤助教授は原著完成の翌年、図譜制作の須崎技師は
2年後に亡くなっています。
まさに命を削った取り組みだったのではないでしょうか?

ここで彼ら原作者たちの魂を受け継いだと思われるエピソードをひとつ。
高価な復刻版の1/10に価格を下げた普及版制作にあたり、制作者は
本のサイズを半分にしましたが、図譜のサイズは2/3にしか縮小しなかった
そうで、図譜の素晴らしさをできるだけ正しく伝えようと努力してくれた
様がうかがえます。
その配慮が十分伝わる出来栄えです。

他にもいろいろ書きたいことはありますが、何しろ古い本のことなので今さらいう
感もありますので以下省略。

あとはゆっくりと美しい図録を眺めることにします。


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お気に入りその675~野蛮な読書

2012-08-20 12:48:38 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「野蛮な読書」です。

先日新聞で、第28回講談社エッセイ賞に平松洋子著「野蛮な読書」(集英社)が
選ばれたことを知りました。

へえ、講談社がわざわざ集英社の作品を選んだんだ。
きっと相当良い作品なんだな・・・。
どんな内容だろう?

早速AMAZONでチェックしました。

  内容紹介
  これも、健啖。読書の快楽を味わい尽くす!
  ドゥマゴ文学賞受賞から5年、食と生活のエッセイストとして活躍する著者が、
  読書の魔力をがぶり味わい尽くした名随筆。獅子文六、池辺良、沢村貞子・・・
  昭和から平成へ全101冊の芳醇をご賞味あれ。

  内容(「BOOK」データベースより)
  沢村貞子、山田風太郎、獅子文六、宇能鴻一郎、佐野洋子、川端康成・・・
  海を泳ぐようにして読む全103冊、無類のエッセイ。

「週刊ブックレビュー」を参考にして本を選んでいた者としては、100冊もの
作品について書かれたエッセイと知り、食指が動き、早速読みました。

結論から言うと、期待していた今後の本選びの参考にはなりませんでした。
自分と同世代の著者のはずですが、絶版になったような古い本、全集にしか
入っていないような作品を多く選んでおり、ここ10年以内の作品を中心に
読んでいる私とは嗜好が違いました。

ただ文章には読ませる力があり、遅読気味な私でさえグイグイ読み進みました。
また紹介されている作品や作家の人となりを知る、良い機会にもなりました。
特に池辺良、沢村貞子は意外であり、興味深く読みました。

最後に。
「野蛮な読書」は良いタイトルです。
作品の内容が十分伝わります。
AMAZONの内容紹介文「読書の魔力をがぶり味わい尽くした」も、まさに
ズバリ!
反対に、もうひとつの内容紹介文「海を泳ぐようにして読む」は、大人し過ぎ。
ライターに「もう少し頑張りま賞」をあげたいです。



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お気に入りその674~百物語

2012-08-17 12:50:55 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「百物語」です。

杉浦日向子著「百物語」全3巻を読みました。

AMAZONのカスタマーレビューであまりに高く評価されて
いたので興味を持ち、読みました。

てっきり怪談モノと思っていましたが、そうではなく、
江戸時代に起きたちょっとした怪異話を拾い集め、描いたもの
でした。

八百万の神や妖怪を当たり前のように受け入れていた当時の
人々の感覚をとても自然に表現していました。
夢枕獏著「陰陽師」や梨木香歩著「家守綺譚」などに通じる
良質な作品でした。

現代は科学全盛の世に変わりましたが、そんな今でも
虫の知らせから怪談話まで、よく耳にします。
本書を読んで、物の怪を感じる感覚は現代日本人にも脈々と
伝わっているのだと再確認しました。

著者は白血病を患って漫画家を引退し、その後は江戸時代に
関わる本を書いたりTV番組に出演したりと積極的に活動して
いたそうですが、残念ながらガンのため若くして亡くなって
います。

著者について調べるほどに、まるで江戸時代に生きていたのでは
ないかといわれた著者の若すぎる死を惜しむ声が目に付きました。

カスタマーレビューの高い評価から本書にめぐり合い、
読むことができて本当に良かったです。

また日本人が読むべき一冊にめぐり合った、そんな感想を
持ちました。
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お気に入りその673~BARレモン・ハート

2012-08-09 07:37:04 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「BARレモン・ハート」です。

久しぶりにコンビニコミック「BARレモン・ハート」の新刊が出ていたので買いました。
今回のサブタイトルは「夏を飲みほせ! グイッと一杯、旨いビール」。

もともとウイスキーのうんちくを中心に読み始めましたが、そのほのぼのしたストーリーに
惹かれ、今ではビールだろうが日本酒だろうが何でも読んでいます。

以前は毎月のように新刊が出ていましたが、今回は本当に久しぶり。
次巻がいつ出るか分からないので、本巻をゆっくりじっくりと味わいたいと思います。

オリンピックやプロ野球の応援で興奮するのも良いですが、「BARレモン・ハート」を
読んで、まったりゆったりした気分を取り戻すのも大切です。

並行して読んでいる、宮部みゆき「ぼんくら」シリーズ第2弾「日暮らし」も、主人公の
同心が事件の謎を追い求めるストーリーながら、何しろ「ぼんくら」なものだから、
緊迫感が微妙に欠けています。
手に汗握るオリンピック時期に読む小説としては、精神を安定させる上で、絶妙の作品と
いえます。

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お気に入りその672~省エネ検定

2012-08-03 07:00:58 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、省エネ検定です。

久しぶりに受検勉強をしています。
(検定試験の場合は「受験」ではなく「受検」と書くようです。)

受検するのは「家庭の省エネエキスパート検定」。
資源エネルギー庁所管「省エネルギーセンター」の認定資格です。

検定試験は以下の3科目。
 「エネルギーの基礎と家庭の省エネ」
 「機器による省エネ」
 「住宅の省エネ」

検定日は、明後日の8月5日(日曜)。
北海道大学を会場にした1時間×3科目の長丁場。

これまで受検に向けてサビついた頭に鞭打ってきましたが、
いよいよラストスパートです。

目指すのはまずここで合格し、11月に予定されている
「家庭の省エネ診断エキスパート」研修に参加する資格を
得ること。

頑張ります。

家庭の省エネについては、新聞やTVが豆知識を次々紹介して
いますが、多くの人は基本を知らず、どれが本当に重要で優先
すべきなのかを知らないと思います。
今回、受検勉強をして、総合的・体系的な省エネ知識が多少は
身につきました。

以前より広い視野に立って家庭の省エネを考えることができる
ようになったことは良かったと思います。

世のため人のために何ができるわけではありませんが、まずは
家族や知り合いから情報発信していきたいと思います。


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