鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその194~竹鶴政孝60

2007-01-26 13:22:24 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート60、「シングルモルト余市」です。

新製品「シングルモルト余市」が出ました。
テイスティンググラスを模したキャンペーングラスがおまけでついている内に買わなくては・・・とお酒のコーナーをのぞきつつ、ようやく昨日見かけて購入しました。
ボトルとグラスを手にしてじっくり眺め、ラベル表記を読み、そして味わいました。
香りは晩酌の友 竹鶴17年に比べ、若干のアルコール臭を含みモルトの若さを感じました。そうなれば当然、味わいも若いながらも「余市のモルト」特有のハードさが前面に出た口当たり、例えばピュアモルトブラック・・・と想像しながら口にしましたが、意外なほどのなめらかな舌触りで驚きました。
ストレートでは余市らしさをちょっと感じましたが、トワィスアップではさらっとスムーズ。この味わいに仕上げてあればモルトウイスキーにこれから入門しようと思っている若者たちに受けるのはまちがいなし。

この企画は20数年前、まだホヤホヤの社会人だった私をニッカファンにした「ピュアモルト」を思い出させます。
たしかに最近のシングルモルトブームの「高級→買えない」という路線では新しいファン予備軍である20歳代の若者は獲得できません。
新たな市場を開拓するため、ニッカは未来への思い切った投資をしたのでしょう。中身のグレードからは考えられない低価格で。これにサントリーが追随するとおもしろい流れができそうで楽しみです。

ちなみに普段ビールと焼酎しか飲まない息子に「低価格シングルモルト」の印象を聞いてみたら、「特に安くは感じない」とのこと。期待を込めて聞いた分ガックリきました。シングルモルトの価値を知らないので仕方がない・・・というところですか。若者を振り向かせるにはもうひと工夫必要です、ニッカさん。

  
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お気に入りその193~花より男子

2007-01-22 12:28:54 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「花より男子」です。

2005年に放映されたドラマ「花より男子」は我が家でとても評価が高く、当時売り切れ店続出だった原作をあっちこっち走り回ってなんとかそろえて読んだものです。そして今回、リターンズ放映開始とともに原作を読み直しています。
妻や息子、私はドラマのドタバタストーリーを純粋に楽しんでいますが、娘は花沢類を演じる小栗旬の大ファンなので目をキラキラさせてみています。
先日もウィキペディアなどで調べた「花より男子」の逸話について話しては家族で盛り上がっていました。ここでその一端を紹介します。

①原作は全36巻。発行部数5400万部。日本一売れた少女漫画。
(先日本屋さんの「花より男子」特設コーナーであっちこっち売り切れて歯抜け状態になっているのをみかけましたので、さらに部数は伸びるようです)
②松本潤の道明寺司、井上真央の牧野つくしのキャスティングは「はまり役」といわれています。
(我が家では小栗旬の花沢類、松田翔太の西門総二郎も同様の評価をしています)
③牧野つくしを演じる井上真央のキャスティングは原作者神尾葉子の推薦によるものだそうです。
④2005年秋季の放映時は秋クールNo.1ヒット。平均視聴率も2005年放送全ドラマの中で4位。現在放映中のリターンズも好調。

なお、我が家ではドラマを毎週楽しみにしてみています!といいたいところですが、毎週みているのは妻と娘だけ。
息子は仕事が休みの日にまとめてみているし、私は新年会続きで1週遅れでみています。
早く時間を作り続きをみたいものです。(先週放送分はずいぶんおもしろかったそうですね・・・)


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お気に入りその192~竹鶴政孝59

2007-01-17 12:24:51 | 竹鶴
今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート59、「ウイスキー・シンフォニー」です。

「ウイスキー・シンフォニー~琥珀色への誘ない 」はサントリーでウイスキー造りに30年間たずさわった技術者・嶋谷幸雄さんの著作です。
まだ前半を読んでいるところですが、とってもおもしろくて時の経つのを忘れ読みふけってしまうので、時間を決めて読むようにしています。
30年間もウイスキーを造ってきた技術者だけあって、ウイスキー造りについて科学的に解明されている部分は論理的かつ詳細に説明し、解明できていない部分はロマンを込めて書いています。
ウイスキーについてのアプローチのしかたが今までにないタイプの本で、次のページをめくるのがとても楽しみです。「技術」と「ロマン」という2つのキーワードがこの本の前半のテーマのようですが、著者はロマンばかりを称えがちな「文系」のサントリーよりは技術とロマンを追い求める「理系」のニッカに近い感覚の持ち主ではないかと思われます。きっと竹鶴政孝とウマが合ったことでしょうね。
後半を読むのがとても楽しみです。
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お気に入りその191~竹鶴政孝58

2007-01-13 15:55:04 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート58、「バキュバンとシングルモルト余市1984」です。

「バキュバン」は飲みかけのワインを保存するための替え栓です。酸化を防ぐために真空ポンプと組み合わせて使います。以前行きつけの居酒屋で竹鶴17年のキープボトルに使っているのを見かけ、いいものがあるもんだとおもっていました。
購入に当たり他社の同様の商品と比較しましたが、商品テストの結果でオランダ製のこの「バキュバン」がダントツで成績が良かったので多少高めではありましたが購入しました。

バキュバン購入のキッカケになったのは「シングルモルト余市1984」でした。
先日ふっと自分の部屋のボトル棚を眺めていて気がつきました。そうだ!「シングルモルト余市1984」にバキュバンをすればいいんだ!
このボトルは息子の20歳の記念に購入したものです。家族で飲もうと奮発して購入しましたが、モルトの個性が強すぎてそのままでは飲みづらく、今まで残っていました。開栓から結構時間が経っていますがこれ以上風味が失われないようバキュバンを急ぎ購入し付けることにしたのです。

「シングルモルト余市1984」の特長についてニッカは次のように発表しています。
  長期貯蔵に由来する熟成感や複雑な余韻をお楽しみいただけるだけでなく、
  使用しているすべての原酒がシェリー樽に貯蔵したものであるため、
  赤みを帯びた深い琥珀色や華やかで甘い香りが特長となっています。

それにしても余市のモルトのハードさには驚かされます。シェリー樽の甘い風味をほとんど吹き飛ばしてしまうほどに圧倒的にハードな個性です。ただせっかく「20年というアニバーサリーにむけたモルト」と銘打って500本限定で出荷したのですから、アニバーサリーのひとつ、新成人が飲み慣れないウイスキーのファンになってくれるような味わいにヴァッティングできなかったものか、と残念でなりません。

このウイスキーは、その内、他のモルトとバッティングして美味しい調合を試しながら味わおうと考えていますが、それまでの間の保管はバキュバンにお任せすることにします。
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お気に入りその190~竹鶴政孝57

2007-01-07 13:31:07 | 竹鶴
今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート57、竹鶴ノート⑦です。

竹鶴ノートについていろいろ書いてきましたが今回で最後にします。

竹鶴はウイスキー工場の建設地を選定するにあたり私見を述べています。
ウイスキー工場は(摂津酒造の)本工場に付属して建設した方が統括する上に便利ではあるが、ウイスキーの製造というものは最も天然の地形に負う所が少なくないので日本国内の地理を調査した上で決定すべきである、と述べています。そして調査する条件を5つ挙げています。

 第1に水質佳良にしてその量豊富なる所
 第2に原料大麦を集め易き所
 第3に石炭又は薪を得易き所
 第4に鉄道の便ある所
 第5に付近に河水の便ある所

この条件すべてに合致する上、諦めていたピートまで入手できる北海道は竹鶴にとってウイスキー造りの理想郷と思われたことでしょう。

また社員の待遇問題についても興味深い私見を述べています。
今から80年以上前の日本では「会社」は「資本家と会社員と労働者」という3つの階級から成り立っていたように書かれています。今から思えばずいぶん封建的な社会ですね。
そんな時代に社員の待遇について次のように述べています。

一般社員もできる限り仕事の迅速をはかり退出時間が来たら遠慮なく家に帰り家庭をもつ者は皆みな揃って楽しい夕べを過ごすというようになって欲しいと思います。
これは単に人生を有意味に暮らすという事のみならずおおよそ人として踏むべき道ではありませんでしょうか。

新婚の竹鶴が理想とする生き方が見えます。実際、ニッカ創業の頃の本を読むと竹鶴と社員たちがおおいに働きおおいに遊ぶという人生を謳歌しているシーンがたびたび出てきます。

結果的には工場の建設地に関しても社員の待遇に関しても竹鶴は初心を忘れず貫き通しました。
さすが頑固一徹。たいした男です。
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お気に入りその189~愛犬チョビ②

2007-01-05 09:28:26 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、愛犬チョビ②です。

今年の正月休みもあっという間に終わってしまいました。
例年年末からご馳走を食べ旨い酒を飲み続けながらどこにも行かず家族でおもしろくないテレビに文句をいいながら過ごしていますが、今年は違いました。
年末に愛犬チョビが体調をこわし、2件の病院をハシゴして診察を受けました。
その結果は、腹部に大きな腫瘍ができているが老齢で体力が落ちているため摘出手術ができないというものでした。薬剤による治療もできないのでこのまま静かに余生を送らせた方が良いとのこと。しかもシベリアンハスキーという北方系の犬種にもかかわらず北海道の寒さは体力の落ちた身体にこたえるので今後は室内で飼うようにとのことでした。
年末年始のあわただしさの中、チョビを室内で飼うための準備を開始。いろいろなものを買いそろえ、部屋の模様替えをし、チョビを迎え入れました。
何日にも渡る作業に私たちはへとへと。チョビはというと新しい環境に馴染めず初日は緊張の面持ちでうろうろするばかり。翌日はその疲れがどっと出て寝てばかりいました。3日目以降は徐々にお互いのペースをつかみかけています。
今後については老犬チョビがトイレを覚えられないのでは・・・というちょっとした不安以外は、お互い快適に過ごしていけそうです。お腹に爆弾をかかえたチョビですが、一日でも長く平穏な日々をすごして欲しいです。
今は元気そうに見えるチョビですが、それほど遠くない先にあの世へ旅立つことになるのでしょうから心の準備をしておかなければなりません。
動物病院の先生のエッセイにペットを亡くした飼い主があまりの悲しさからペットを飼っていた記憶を喪失してしまったというものがありました。ペットとの別れはそれほど悲しいものです。
愛犬をあの世へ見送るのは3度目ですが慣れるものではありません。大切な家族として最後まで愛情を込めしっかり面倒をみたいと思います。
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