鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその334~鬼平犯科帳55

2008-09-25 12:52:08 | 鬼平
今回のお気に入りは鬼平犯科帳パート55、「まんぞくまんぞく」です。

池波正太郎の「まんぞくまんぞく」を読みました。
女剣士や若い頃放蕩の限りをつくした旗本などをはじめとした人物設定は、剣客商売や鬼平犯科帳とずいぶん重なっており、初めて読むような気がしませんでした。
マンネリだとけなしている訳ではありません。
すんなり物語の世界に入ることができたという意味です。

この小説の題名「まんぞくまんぞく」には3つの意味がありました。(以下、ネタバレ注意)
ひとつめは、主人公 真琴が間接的ながらも敵(かたき)を討つことができたという「まんぞくまんぞく」
ふたつめは、真琴が素晴らしい婿殿に巡り合えた幸せに「まんぞくまんぞく」
みっつめは、物語の伏線として繰り返し出てくる真琴の実父の行方について、真琴は最後まで知ることができませんでしたが、読者だけは真実を知ることができたということに「まんぞくまんぞく」

時代小説ではありますが、実にオシャレな筋立ての逸品でした。
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お気に入りその333~竹鶴政孝133

2008-09-24 12:43:52 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート133、K's Barです。

先日出張の途中で仙台に一泊することになり、良さそうな店をネットで調べました。
まずニッカバーを名乗る店がないか捜しましたがみつかりませんでした。
そこでホテルのある駅周辺で夕食プラス美味しいウイスキーというキーワードで捜したところ、「K's Bar」という店がぴったりはまりました。
ショットバーでありながらスコットランド料理が食べられるとのこと。
楽しみにして行きました。

結果は二重丸。
とても良い店でした。
若いバーテンダーが出迎えてくれました。
ボックス席の若い男女のグループがにぎやかでしたが、カウンター席ではそれほど気になりませんでした。
スコットランドの代表料理ハギスやニシンとチーズを乗せたトーストなどをつまみながらウイスキーを飲みました。
宮城峡10年、新しい銘柄と教えてもらったアードベック ルネッサンス。
このアードベックはアイラモルトの特徴が満載の上、度数が55%ということで満足感120%でした。

ハギスを初めて食べました。
ハギスにかけるソースとしてアイランズモルトのタリスカーが付いてきました。
ハギスオンリー、タリスカー少々、タリスカーたっぷり・・・いろいろ試しましたがどれも美味しかったです。
珍しい食べ方ですね。
またいつか行きたい店です。

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お気に入りその332~竹鶴政孝パート132

2008-09-18 13:24:55 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート132、「日本のウイスキー革命②」です。

前回に引き続き、ハイニッカに付いてきた三つ折りパンフについてご紹介します。
今回は本文です。

本文は「日本でひとつ」からはじまる3つのパートからなっています。

  本文① 日本でひとつ <カフェ・グレーン>
  本文② 日本でひとつ <北海道原酒(ハイランド・モルト)>
  本文③ 日本でひとつ <天才ブレンダーチーム>

今回は①の『日本でひとつ <カフェ・グレーン>』を紹介します。

-----(本文引用)-----
カフェ・グレーンは19世紀のなかばにイギリスでCOFFEY氏が発明した<カフェ式蒸溜機>で造ったスピリッツです。
はじめはグレーンウイスキーとして飲まれましたが、やがて原酒にまぜ合わすと驚くほどうまいウイスキーができることがわかり現在の有名スコッチには必ずブレンドされています。
日本で唯一のカフェ式蒸溜機により製造されたカフェ・グレーンをニッカのみが貯蔵し今日に到りました。そして<カフェ・グレーン>をニッカの原酒に調合すると、驚くほどうまいウイスキーが出来上がりました。
---------------

本文を読んでの感想・・・

有名スコッチには必ずカフェ・グレーンがブレンドされているというのはちょっと言い過ぎ。
スコットランドにはカフェ式以外の連続式蒸留機によるグレーンウイスキーもあるのですから。

ただ、当時の日本にはグレーンウイスキーを造る設備がなく、原酒を水と中性アルコールで薄めただけのウイスキーが販売されていました。
どれだけ美味しい原酒を造っても、グレーンウイスキーがなければスコッチに対抗しようがありませんでした。
本物のウイスキーを造るという竹鶴政孝の夢を叶えるために、高価なカフェ式蒸溜機を導入し、カフェ・グレーンの熟成を待ちました。
原酒とカフェ・グレーンのブレンドで「驚くほどうまいウイスキー」が出来上がったときの竹鶴の感動はどれほどのものだったでしょうか?
まさに日本のウイスキー革命です。
その喜びが文章に溢れているようで、多少の勇み足も片目をつむることができました。
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お気に入りその331~竹鶴政孝パート131

2008-09-09 15:16:09 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート、「日本のウイスキー革命①」です。

古いハイニッカを入手しました。(箱付き、レアオールドハイハイニッカ)
フタを開けると中に小冊子にもならないような三つ折りパンフが入っていました。
そのパンフがとても興味深かったのでご紹介します。

まずはパンフの表紙。
 題名「日本のウイスキー革命」
 副題「スコッチと同じカフェ・グレーン調合(ブレンド)によるブレンド・ウイスキー」

次に裏表紙。
 題名「いちばんソフトな口あたり ハイニッカ500円」

最後に1枚めくって中表紙。
 題名「日本でひとつ!」
 副題「カフェ・グレーンを全製品にブレンド」
 製品写真・製品名・価格
   「ニッカエキストラ」340円
   「ハイニッカ」500円
   「新ブラックニッカ」1000円
   「ゴールドニッカ」1600円
   「スーパーニッカ」3000円

パンフの5製品で最後に発売されたのは1965年の新ブラックニッカ。
新ブラックニッカは、特級の旧ブラックニッカをあえて一級に下げて売り出し、カフェ・グレーンをブレンドしたので特級並みに旨い!とPR。しかも1000円という切れの良い価格で発売しました。
このパンフはカフェ・グレーンを前面に打ち出したニッカの一大戦略時代、後に「1000円ウイスキー戦争」といわれた「日本のウイスキー革命」の真っ只中のものでした。
ウイスキーのブレンドには醸造アルコールではなくグレーン・ウイスキーを使うという現在では当たり前のことが、この当時は「日本のウイスキー革命」であり戦略になったことがわかります。
この「革命」が成功したからこそ、グレーン・ウイスキーでのブレンドが当たり前になり、ジャパニーズ・ウイスキーが一気にスコッチの品質に迫り、後に追い越すことになったのでしょう。

表紙3面だけでも読み応えがありました。
次回は、本文をご紹介します。
コメント (2)
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お気に入りその330~フラガール

2008-09-05 18:13:10 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入り?は、映画フラガールです。

この映画をお気に入りに挙げた理由はふたつ。

理由① 映画としてそこそこおもしろかったから。
経営破綻寸前の炭鉱に120%依存して生きている普通の人たちが、ハワイアンセンターをつくって町を救う物語です。
実話を元につくられた以上、フィクションに走った脚本は無理だったのでしょうが、欲を言えばもっと感動できるエピソードを入れて欲しかったです。
出演した女優陣はフラダンスを完璧にマスターしていました。そのシーンのためにどれだけ汗と涙を流したことか。映画賞授賞式での彼女たちの涙は受賞の喜びではなく、練習の苦労を思い出しての涙だったように思います。

理由② 今月、映画の舞台になったスパリゾートハワイアンズに出張で行くから。
映画の舞台になった場所に行くことって滅多にありませんが、今回偶然行く事になりました。
地元の方との事前打合せの中で常磐ハワイアンセンターや映画フラガールをとても誇りに思っていることがヒシヒシと伝わってきました。
炭鉱町のほとんどが寂れ、リゾート施設の多くが立ち行かない、そんな中、どちらもやりぬいたことは都会でヌクヌク生きてきた自分には想像できない大変なことなのでしょう。
出張前にもう一度映画を見直し、地元で「逆風を乗り越えるパワー」を吸収してこようと思います。
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