今回のお気に入りは、牧野四子吉です。
先日、牧野四子吉(まきのよねきち)著「原色 生きもの百科―牧野四子吉の描く生物画の世界」が
届きました。
最近、博物画に凝っており、偶然彼にたどり着きましたが、その名をまったく知りませんでした。
でも「広辞苑」「ジャポニカ大日本百科事典」「ファーブル昆虫記」などの挿画を描いた博物画の
巨匠という紹介文だけで彼の実力は立証済み。
安心して本書を購入しました。
残念ながら文庫本サイズでひとつひとつの絵が小さいですが、動物、鳥、昆虫、魚、恐竜などが、
とても正確に描かれていました。
紹介文には「生き生きと描かれている」とありましたが、以前ご紹介した薮内正幸ほどではなく、
そこは期待はずれでした。
ただ大正から昭和にかけてこの分野を切り開いた牧野の力は素晴らしく、もし薮内と同時代に
生き、自由に描くことができたら甲乙つけがたい作品を残したに違いないと思います。
ちなみに本書に収録されている生物画の数、なんと1120種。とにかくすごいボリュームです。
対象に関する情報が少ない時代に、よくこれだけ正確に描いたものです。
時代を感じさせるのは唯一恐竜の博物画のみ。
これは恐竜の学説(再現姿勢)が当時と大きく変わったことによるもの。逆に子どもの頃の
恐竜に再会できて懐かしかったです。
それにしても世の中には、名は知られていなくても凄い仕事をした人っているものですね。
最後に彼の生涯を簡単にご紹介します。
北海道函館に生まれ、東京で日本画を学び、童話の挿絵画家となる。
京都に居を移し、京都帝国大学の嘱託画家として生物画を制作した。
後に再び東京に居を移し、図鑑・教科書等の挿絵を多数制作した。
生涯に描いた挿絵は3万点を超え、日本の生物生態画のパイオニアとして知られる。
1900年生-1987年没。
先日、牧野四子吉(まきのよねきち)著「原色 生きもの百科―牧野四子吉の描く生物画の世界」が
届きました。
最近、博物画に凝っており、偶然彼にたどり着きましたが、その名をまったく知りませんでした。
でも「広辞苑」「ジャポニカ大日本百科事典」「ファーブル昆虫記」などの挿画を描いた博物画の
巨匠という紹介文だけで彼の実力は立証済み。
安心して本書を購入しました。
残念ながら文庫本サイズでひとつひとつの絵が小さいですが、動物、鳥、昆虫、魚、恐竜などが、
とても正確に描かれていました。
紹介文には「生き生きと描かれている」とありましたが、以前ご紹介した薮内正幸ほどではなく、
そこは期待はずれでした。
ただ大正から昭和にかけてこの分野を切り開いた牧野の力は素晴らしく、もし薮内と同時代に
生き、自由に描くことができたら甲乙つけがたい作品を残したに違いないと思います。
ちなみに本書に収録されている生物画の数、なんと1120種。とにかくすごいボリュームです。
対象に関する情報が少ない時代に、よくこれだけ正確に描いたものです。
時代を感じさせるのは唯一恐竜の博物画のみ。
これは恐竜の学説(再現姿勢)が当時と大きく変わったことによるもの。逆に子どもの頃の
恐竜に再会できて懐かしかったです。
それにしても世の中には、名は知られていなくても凄い仕事をした人っているものですね。
最後に彼の生涯を簡単にご紹介します。
北海道函館に生まれ、東京で日本画を学び、童話の挿絵画家となる。
京都に居を移し、京都帝国大学の嘱託画家として生物画を制作した。
後に再び東京に居を移し、図鑑・教科書等の挿絵を多数制作した。
生涯に描いた挿絵は3万点を超え、日本の生物生態画のパイオニアとして知られる。
1900年生-1987年没。