鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその710~牧野四子吉

2012-11-29 12:49:34 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、牧野四子吉です。

先日、牧野四子吉(まきのよねきち)著「原色 生きもの百科―牧野四子吉の描く生物画の世界」が
届きました。

最近、博物画に凝っており、偶然彼にたどり着きましたが、その名をまったく知りませんでした。
でも「広辞苑」「ジャポニカ大日本百科事典」「ファーブル昆虫記」などの挿画を描いた博物画の
巨匠という紹介文だけで彼の実力は立証済み。
安心して本書を購入しました。

残念ながら文庫本サイズでひとつひとつの絵が小さいですが、動物、鳥、昆虫、魚、恐竜などが、
とても正確に描かれていました。
紹介文には「生き生きと描かれている」とありましたが、以前ご紹介した薮内正幸ほどではなく、
そこは期待はずれでした。
ただ大正から昭和にかけてこの分野を切り開いた牧野の力は素晴らしく、もし薮内と同時代に
生き、自由に描くことができたら甲乙つけがたい作品を残したに違いないと思います。

ちなみに本書に収録されている生物画の数、なんと1120種。とにかくすごいボリュームです。
対象に関する情報が少ない時代に、よくこれだけ正確に描いたものです。
時代を感じさせるのは唯一恐竜の博物画のみ。
これは恐竜の学説(再現姿勢)が当時と大きく変わったことによるもの。逆に子どもの頃の
恐竜に再会できて懐かしかったです。

それにしても世の中には、名は知られていなくても凄い仕事をした人っているものですね。

最後に彼の生涯を簡単にご紹介します。

北海道函館に生まれ、東京で日本画を学び、童話の挿絵画家となる。
京都に居を移し、京都帝国大学の嘱託画家として生物画を制作した。
後に再び東京に居を移し、図鑑・教科書等の挿絵を多数制作した。
生涯に描いた挿絵は3万点を超え、日本の生物生態画のパイオニアとして知られる。
1900年生-1987年没。
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お気に入りその709~鬼平犯科帳パート70

2012-11-28 12:44:08 | 鬼平
今回のお気に入りは鬼平犯科帳パート70、「鬼平犯科帳'71」です。

昨日あまり見ないBSフジの番組欄に「鬼平犯科帳'71」という文字を発見!

もしや松本白鸚版の鬼平では?と思い、録画しました。
今朝、冒頭部分を確認したら間違いありません。
白鸚扮する平蔵と古今亭志ん朝扮するうさぎが軽いノリで連れ立っていました。
第1話「剣客」・・・ということはこれから毎週火曜に放送する?

調べると全26話で、来週火曜(12月4日)は第2話「猫じゃらしの女」だそう。

やったー!
ついに念願の白鸚版鬼平を観ることができました。
DVDの販売やレンタルが無く、CSの時代劇チャンネルを契約しないと
観ることができないと思っていました。
もし契約しても録画できないので観ることができないとあきらめていたので
本当にうれしいです。

池波正太郎が白鸚をイメージして鬼平を創作したことは有名です。
吉右衛門版もいいけれど、本家の白鸚版を観たいと思うのは当然でしょう。

そこのところをうまく押さえた「BSフジ番組概要」を引用します。

------------------------------
今や国民的時代劇として知られる中村吉右衛門の『鬼平犯科帳』だが、原作者
池波正太郎が『鬼平犯科帳』を書くにあたって長谷川平蔵のモデルにしたのが
本作主演の俳優・松本白鸚、中村吉右衛門の実父であった。松本白鸚(先代
幸四郎)はのちに人間国宝に認定された稀代の名優。本作でもどっしりと
構えて重厚な平蔵を演じている。さらに、当時20代の中村吉右衛門が、
長谷川家長男・辰蔵役で登場、親子役の共演となった。このほか落語界の
大御所・古今亭志ん朝が演じるお人好しの忠吾など個性的なレギュラー陣が
揃っている。
------------------------------

それにしても、鬼平犯科帳のコーナーを書くのはひさしぶりです。
吉右衛門版は、白鸚版の台本を使ったものもあると聞きます。
「鬼平犯科帳'71」放送を機会に、このコーナーで書くこともきっと増える
ことでしょう。

でもどうして「鬼平犯科帳'71」はDVDの販売もレンタルもされないの
でしょう?
DVD付雑誌が隔週で出版されているので、人気はあると思うのですが・・・。

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お気に入りその708~近況雑記

2012-11-26 12:17:19 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、近況雑記です。

土曜日は仕事を終えてから、買い出しに行って足りないものを
揃え、キムチ漬けの仕上げをしました。

4斗樽が白菜1、だいこん1。
ここ数年は夫婦2人だけで作っていましたが、今回は粗漬けも
仕上げも娘が手伝ってくれたのでとても助かりました。

粗漬けの白菜が美味しくて、娘と二人で結構ツマミ食いしながらの
作業でした。

キムチタレは、桃屋の「キムチの素」にニラ・タマネギ・リンゴ・
ナシ・ニンニクの他、イカとエビの乾物、そして仕上げに豆板醤を
加えており、材料代が結構かかっています。
ちょっとかかりすぎかな?

今のところ塩辛さがとがっていますが、それがなじみ、だんだん
まろやかになるのを楽しみにしています。

すべてが終わったのは23時近く。
さすがに晩酌無しですぐに寝ました。

そして日曜日。
わが家は基礎高住宅で、玄関から地面までに9段のタイル階段があり
それが冬にすべるのでゴムチップマットを貼って欲しいと、妻から
ホームセンターのチラシを渡されました。

幸い天気が良いので買いに行き、妻と二人で一気に貼り付けしました。

玄関前用の畳大の1枚と階段用9枚、接着用ブチルテープ2巻。
全部で5万円くらいになったと思いますが、怪我したときのことを
考えると安いもの。
気温が接着可能範囲下限の5度だったので、着きが良くない箇所には
漬物用重石を乗せて完了しました。

どちらも思った通りにできたので、心地よい疲れに満足感がひろがり
ました。

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お気に入りその707~ゼロからトースターを作ってみた

2012-11-24 07:29:30 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「ゼロからトースターを作ってみた」です。

宮部みゆきの「ぼんくら」シリーズ最終巻「おまえさん」が結構ぶ厚い上下巻
だったので、意外と時間がかかりましたが、ようやく読み終わり、
ついに、ついに「ゼロからトースターを作ってみた」を読みました。

「ゼロから・・・」を知ったきっかけや内容紹介については以前書きましたので
省略しますが、その時に著者の無謀な行動を追体験することへの期待感を
たっぷりと書きました。
「新たな冒険記」とまで書いた著者の体験はどうだったのか?

「ぼくは○○したんだ」という口語体の文章や、写真・手紙などを挟み込んで
詳しい説明文を省く進め方は、臨場感たっぷりでとても良かったです。

手作り炉で鉄をつくるのに失敗し、原油の入手に失敗、代替策のジャガイモで
プラスチックを作るのにも失敗・・・、元々が無謀な計画だけにとにかく失敗
だらけ。(当然といえば当然ですが・・・)
それをどうやってトースター完成に導いたのかが読みどころです。

特に、最初に決めたルールを「どうせ自分で決めたルールだから」と勝手に
替えてまでして、鉄やプラスチックを作り上げる辺りは、裏切られたという
気持ちにならず、逆に彼がスーパーマンでないことに親しみを覚えながら
読みました。
「そうそう。自分に言い訳しながら微妙に方針転換することってあるよね」
親近感全開で読みました。

その後も銅を作る方法に感心したり、ニッケルをめぐる世界の状況に理解を
示しながらも「いくらなんでもそれは原料からっていえないでしょう!」と
本に向かって抗議したりしながらも、ついにトースターを完成させた著者に
拍手を贈りました。

文中でも引用されていたアダム・スミスの「富国論」。
「分業化による大量生産は高度な製品を安価に提供できる」という通りの
結果でした。
世界レベルで分業化が進んだ現代。
安価なトースターに使われている材料と加工技術が、到底、個人では再現
不可能なレベルに到達していることを改めて理解しました。

超ライトノベルながら、予想通り面白い追体験ができる上、意外と考えさせ
られえることの多い本でした。

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お気に入りその706~伊能忠敬と日本図

2012-11-22 07:09:51 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「伊能忠敬と日本図」です。

「江戸開府400年記念特別展 伊能忠敬と日本図」という古本を買いました。

2003年に東京国立博物館で開催された同名特別展の図録です。
伊能忠敬については、授業やTVの他は、吉村昭著「間宮林蔵」でサイド
ストーリーとして知った程度でした。
最近日本人の手仕事の素晴らしさに目覚め、博物図譜等を鑑賞するうちに
世界に誇る伊能図にたどり着きました。

本書のおかげで、伊能図を詳しく知ること、伊能図を鑑賞すること、
両方の目的を達成することができました。

図録の紹介文を引用します。

==============================

昨年(2002年)発見され、話題を集めた「伊能小図」の三枚揃いは、
2003年6月に修理を終え、この展覧会が一般には初公開となる。
鎌倉時代から江戸時代までの古い日本地図を展観。
日本という国がどのようなかたちでとらえられてきたのか、その歴史を
たどる。

<主な作品>
『重要文化財「日本沿海輿地図(小図)北海道・本州東部・本州南部」』
   江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵【初公開】
『重要文化財「日本沿海輿地図(中図)」』
   江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵
『測量日記 「伊能忠敬筆」』
   江戸時代・19世紀 佐原市伊能忠敬記念館蔵

==============================

図録の冒頭の記述によると、伊能忠敬が全国を測量して精密な日本地図を
作ったことは広く知られているが、忠敬が作った地図「伊能図」を
実際に見たことがある人は非常に少ないそうで、「伊能小図」の発見、
修理をきっかけとして特別展が開催されることになったそうです。

几帳面で正確な手仕事は日本人の得意とするところ。
そして科学、数学も得意。
それらの結晶、江戸時代の代表格が「伊能図」だと思います。

伊能忠敬の全国測量は、1800年の蝦夷地測量に始まり、その後の
17年間、後半生のほぼ全てを測量に費やしたそうです。
全国地図は忠敬死後の1821年、弟子たちの手で完成され、幕府に
提出されました。

完成した地図の名前は「大日本沿海輿地全図」。
縮尺36000分の1の大図214枚、216000分の1の中図8枚、
432000分の1の小図5枚の合計225枚で構成されており、
江戸幕府から明治政府の手に渡りましたが、明治6年にすべて焼失して
しまいました。

その後、政府は伊能家に保存されていた「大日本沿海輿地全図」副図を
提出させましたが、これも関東大震災ですべて焼失してしまいました。

現存する伊能図は、1800年に測量した蝦夷地地図や1804年に
測量した東日本地図、また忠敬と全国測量事業の関係者が作成した別の
地図、そして「大日本沿海輿地全図」の写本などです。

伊能図のほとんどは人の背丈ほどもある大判の図版集であり、本当の
素晴らしさは東京国立博物館で実物を見学する以外にありませんが、
図録鑑賞により疑似体験ができました。

また次の点もナルホドでした。
・緯度に現在と同じ数字が記載されていること。
・経度は京都を中度とし、東1度、東2度・・・、西1度、西2度と
 いう風に記載されていること。
・地球の丸さを考慮に入れ、中度線以外の経線は傾斜していること。
・立体を平面に投影する理論の不足から、現在の地図に比べ東西に
 数十キロ広がって記載されていること。
 
残念だったのは、伊能図の大きさが寸法数字でしか表されていないので、
イメージしづらかったことと、せっかく細かく記入されている地名が
まったく読めなかったことです。
前者については伊能小図修理時の写真を1枚入れる、後者については
拡大図を数枚入れることでクリアできたと思います。

それにしても伊能図の尋常でない正確さは、知れば知るほど感嘆また
感嘆でした。
今度東京国立博物館に行くときには必ず観ます!

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お気に入りその705~フリンジ シーズン4

2012-11-17 07:51:53 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「フリンジ シーズン4」です。

毎年この時期にレンタルが開始されるフリンジ。
全22話もあるのに、あっという間に観おわりました。

今までこちらの世界とあちらの世界のふたつの世界だけでも、混乱していたのに、
シーズン4ではさらにパラレルワールドが登場し、物語が展開します。
しかもオリビアがあんなことに・・・。
そして監視人までも・・・。

こんなに手を広げて、物語を収束させることができるのか?
その不安を払拭するように物語は意外な展開をみせます。
さすがフリンジ、そうきたか!です。
実に面白い!
よくもまあこれだけ奇想天外なストーリーを考えつくものです。
脚本家の類まれなる才能に大きな拍手を贈ります。

また一度役者を引退して最近復帰したレナード・ニモイが、ウイリアム・ベル役で
再登場したこともうれしかったです。
それもあまりに意外な登場の仕方で。
なるほどこの再登場、凡人の予測をことごとく裏切る、いかにもフリンジらしい。

このフリンジ、シーズン5で終了することが決まったことはまことに残念ですが、
それは仕方のないこと。
来年、最後のDVDが届き、フリンジの世界が見事に収束することを楽しみに
しています。


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お気に入りその704~シャクルトンのウイスキー

2012-11-14 12:40:14 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、シャクルトンのウイスキーです。

先日ご紹介したシャクルトンのウイスキーが届きました。
イギリスで理想のリーダーといわれるシャクルトンが100年前に南極に残した
ウイスキーボトル(のレプリカ)です。

ボトル自体も100年前と同じ製法で作られたそうで、ガラスの中の泡や、
転がしたときにできた波打つ側面をみてまず納得。

次に開栓。
香りは少々弱め。

グラスに注ぐと予想していたよりもずっと淡い色彩。
シェリー樽のモルトも入っていると聞いていたのですが、色彩からすると
ごくわずかのよう。

ウイスキーを口に含みました。
刺激が強い。
第一印象は7~8年の若いウイスキーのような刺激。
そしてあっさりとした味わいと余韻。
これも予想外です。
30年ものまで入っていると言っていたのでもっと重厚な味わいかと思って
いましたので。

でもこれは度数が47度もあるせいかも・・・。
水を少しだけ入れると、案の定、香りが開放され、味わいが広がりました。
舌触りが見違えるほどまろやかになり、シェリー樽の甘さを確認することが
できました。

これは美味しい!
試飲のつもりがすっかり晩酌モードに。

という訳で昨夜はシャクルトンが味わったであろうウイスキーを堪能しつつ
以前読んだ彼の感動の一代記を思い起こしていました。


さて最後に別件。

武蔵野美術大学の美術館で開催されていた「博物図譜とデジタルアーカイブ」
という展覧会の件です。

最近ハマっている博物図録を求めてあちこちのHPを訪問している内に
上記の展覧会が開催され終了していたことを知りました。

その際、荒俣宏氏が寄付した図録をⅠ~Ⅳにまとめ、会場で販売していたそう。
すでに終わった展覧会であり、図録だけ買いに行くには札幌からでは遠すぎ
ます。
でも荒俣氏の図録であり、武蔵野美大が展覧会図録として出したからには
美しいものに違いありません。
あきらめきれず、武蔵野美大美術館にメールで図録送付が可能か問い合わせ
ました。
回答はありませんでした。
忙しいいのかな?
10日ほど待ち、念のためもう1回メールで問い合わせました。
2度目のメールからも10日ほどたちました。
やっぱり回答はありませんでした。

図録送付はできない、という回答でも良いので返事が欲しかったです。
無視されるのは辛いものです。

結局、武蔵野美大美術館をあてにすることは断念し、ネット古書店で
図録を探しました。
幸い図録ⅠとⅡが販売されていたので注文しました。
ⅢとⅣの入手はあきらめざるをえないでしょうが、まったくゼロよりは
マシな結果と自分を納得させることにします。



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お気に入りその703~先日買った本

2012-11-13 12:45:33 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、先日買った本です。

「これは面白そう」と思って買ったものの、まだ読んでいない本が増えています。
「積ん読も読書の内」なんて言い訳めいたことをいう人がいますが、やっぱり読んで
こそ意味があります。
そして買ってから時間が経つにつれ読む意欲が徐々に薄れます。
そうならないために、積ん読をなるべく少ない状態に維持したいと考えています。
わかっているのですが、面白そうな本を見かけるとついつい買ってしまいます。

そんな訳で今買ってもいつ読めるかわからないにもかかわらず、またまた面白そうな
本を見かけ、つい買ってしまったのが次の2冊。
「ゼロからトースターを作ってみた」と「きのこ絵」。

「ゼロから・・・」は、先日ご紹介したノンフィクション書評サイトHONZで
紹介されていました。

まず紹介文を引用します。

======================================
「僕たちは、現代社会の恩恵を受けることなく、自分の力だけで、何ができるもの
だろうか?」
そんな問いに答えるべく、イギリスの青年トーマスは、ゼロからトースターを作る
という無謀なプロジェクトを立ち上げる!
「既製の部品ではなく原材料から」「工場などの設備を使わずに自分の手で」
電化製品を作りあげることは可能か?
『ニューヨーク・タイムズ』『ワイアード』といった大手メディアからも注目を
集めた、とある若者の冒険物語!
======================================

紹介文をもうひとつ。

======================================
掘る!削る!砕く!溶かす!材料の調達から加工・組み立てまで全部自分でやっちゃい
ました!
愛すべき若者が「手作りの限界」に挑む。
======================================

いかがですか?面白そうでしょう?
まず表紙の写真が凄い!
トースター本体とそこから延びるコード、そして先端のコンセントプラグ、らしい・・・。
良く言えば、手作り感がいっぱい。
悪く言えば、トースターのフランケンシュタイン。
あまりに怪しすぎます。
パラパラとページをめくると、鉱石を採掘に行く、鉱石を砕く・・・そんな写真が
順を追って掲載されています。
文字で写真で彼の無謀な体験を追体験できます。
薄めの本なのであっという間に読み終えるでしょうが、今からワクワクしています。
新たな冒険記です。早く読みたい!

次は「きのこ絵」。
北海道新聞で紹介されていました。

これも紹介文を引用します。

======================================
欧州のボタニカルアートから、本草図譜、ファーブル、南方熊楠……。
18世紀~20世紀に描かれた美しき菌類図譜約260点を収録!

主に18世紀~20世紀に植物学者により描かれてきた菌類(キノコ)の図譜は、
貴重な資料であることはもちろん、アートとしても楽しめる魅力にあふれています。
本書では、欧州・日本の代表的な菌類図譜を通して、希代の生物学者たちが
とらえたキノコたちの表情をたどります。
また、博物学の巨星、アンリ・ファーブルや南方熊楠の描いた菌類図譜もご紹介します。
その美しさ、儚さから「森の花」ともよばれたキノコ。
個性豊かな美しき菌類たちの姿をお楽しみください。
======================================

以前、熊楠が描いた水彩画のきのこ図譜を観たときには、それほど関心を持ちません
でしたが、紹介文の「アートとしても楽しめる魅力」「ファーブルが描いた」「儚さから
森の花ともよばれる」などのキーワードに、きのこ絵を鑑賞したい!という気持ちが
フツフツと沸き上がってきました。
考えてみれば、きのこは、色といい形といい多種多様で、アートといえます。

パラパラとページをめくると、良質の紙に大判の図譜が次から次へと並んでいます。
これなら予定通り、きのこ絵の鑑賞ができそうです。


さて、今取り掛かっている宮部みゆきの「おまえさん」下巻を読み終えたら、まずは
「ゼロから・・・」を読もうと思います。
どんな紙上冒険が待っているか、とても楽しみです。

並行してDVD「フリンジ シーズン4」を観ているので、ちょっと目が疲れ気味ですが
楽しいのだから仕方がありません。




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お気に入りその702~感動の再会

2012-11-09 07:14:12 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、感動の再会です。

みなさんはアーネスト・シャクルトンという人をご存知ですか?

1914年、南極大陸横断に挑戦したイギリス人探検家シャクルトンら28名は、
南極大陸を目前に遭難しました。
彼らは洋上で船を失いながらも、17ヶ月をかけて一人も欠けることなく生還を
果たしました。
まさに奇跡の生還劇ですが、彼らに起きた奇跡はリーダーであるシャクルトンへの
絶大なる信頼によるところが大きかったといわれています。

日本ではあまり知られていませんが、イギリスでは知らぬ者がいないほど
尊敬されているシャクルトンのリーダー像に大きな感銘を受けたのは昨年のこと
でした。

あれから1年半。
あるHPで、シャクルトンが1907年に英国南極探検隊として南極を訪れた際、
途中撤退を余儀なくされ永久凍土に残してきたウイスキーが、2007年に
発見され、2010年に回収されたことを偶然知りました。
そしてその後、そのウイスキーがホワイト&マッカイのマスターブレンダーにより
忠実に再現され、レプリカボトルとして限定販売されていることもわかりました。

そのボトルは数ヶ月前から販売されたようで、現在、残りわずか・・・。
1万5千円もする高価なボトルですが、毎晩ウイスキーをたしなむ者であり、
シャクルトンを敬愛する者としては、このような形でシャクルトンのウイスキーに
めぐり合ったことは、まさに「感動の再会」。
この感動を逃すわけにはいきません。大至急注文しました。

シャクルトンは、1914年にエンデュランス号で遭難した時も、同じ銘柄の
ウイスキーを味わいながら生還への希望をつないだことでしょう。
そんな彼の苦難と偉業を思い巡らしながら、じっくり味わいたいと思います。

「MACKINLAY's Rare Old HIGHLAND MALT WHISKY 47.3°」

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お気に入りその701~桂歌丸独演会

2012-11-07 07:41:46 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、桂歌丸独演会です。

昨夜、桂歌丸独演会に行ってきました。
早めに予約したおかげで、前から4列目の中央という特等席で、歌丸さんの
落語を堪能してきました。

落語は、昨年夏の「桂歌丸60周年落語会」のとき以来です。
あのときは2階席の3列目でしたから大躍進です。

至近距離で味わう名人芸は何ものにも替えがたい素晴らしい体験が
できました。
歌丸さんは最近、風邪で喉を痛めたそうです。
昨日はそれも完治し、ベストの芸を堪能できたことは幸運でした。
歌丸さん、ありがとうございました。
これからもお元気で素晴らしい話芸を披露してください。

演目は、
 柳亭小痴楽「新聞記事」
 桂歌丸  「質屋蔵」
休憩をはさんで、 
 桂歌丸  「ねずみ」

2時間があっという間に過ぎました。
前日に腰を少し痛めたので、長時間座るのは大丈夫か内心、心配でしたが、
すっかり忘れて大笑いしてきました。

仕事を切り上げ、急いで妻と会場入りしたため、落語が終わり、家に
着いたのは21:30。
お腹がペコペコだったのだけは困りものでした。

大満足の落語会。
また行きたいと思います。

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