鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1852~松岡達英

2019-11-06 12:51:11 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、松岡達英です。

松岡達英というお気に入りのイラストレーターがいます。
とても細密なのに柔らかいイラストを描く方で、きっと自然が大好きなオジサンなのでしょう。
これまで鑑賞したのは「生物の消えた島」と「野外探検大図鑑(FIELD-PAL)」の2冊だけですが、すっかり名前を憶えてしまいました。

先日、科学絵本を鑑賞しようと探していて松岡氏の作品3冊が目に留まりました。
どれか1冊に絞ろうとも思いましたが甲乙つけがたく、価格もお手頃だったので3冊とも購入しました。

AMAZONの内容紹介を引用します。
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①森のずかん
森で見られる昆虫、けもの、鳥、魚、植物をはじめ、森でキャンプをした時に役立つ、昆虫の取り方、魚の取り方、食べられる植物、道具の作り方、料理の仕方といった実践知識、さらにはけものの生活、夜の森の探検などが収められています。

②海辺のずかん
魚貝類、海草、鳥、花など、海辺で観察できる動植物のすべてと、料理の仕方や道具の作り方までも収めた、海へ行くとき必携のガイドブック絵本。

③昆虫の生活
昆虫を見つけるには昆虫たちの生活を知ることが大切。
丘・山頂、花だん・公園、森・山道、池、川原の砂利・草原の5つの場所の風景とそこにくらす昆虫たちを、精密なイラストで解説する昆虫絵本。
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松岡さんの細密なイラストをたっぷり鑑賞できて満足しつつ、彼の大好きな自然遊びについての文章も楽しみました。

①森のずかん
お父さんと男の子が森でキャンプをします。
RV車で小川を渡り森の奥に到着し、テントを張るところからスタート。
森でのキャンプの醍醐味が紹介されています。
昆虫採集、魚とり、夜の森の探検、野外料理など。
足跡やフンからその動物を推定したりもしています。
子どもの頃、または子どもが小さい頃にやってみたかったことが満載です。
部屋にいながら森でのキャンプを満喫したい人にもおすすめです。

②海辺のずかん
森のずかんの舞台を森から海辺にかえた姉妹編。
お父さんと男の子が海辺でキャンプをします。
小舟で人里離れた海岸に到着し、テントを張るところからスタート。
その後の展開は森のずかんと同様です。
魅力的だったのは、手ごろな潮だまりを見つけ、中の海水をバケツでかき出し、そこにいる生物を観察する場面。
そして海の中をのぞくメガネやプランクトン・ネットを身の回りの材料で作ること。
なるほどそういう手があったか!
子どもの頃、または子どもが小さい頃にぜひやってみたかったです。
こちらは部屋にいながら海辺でのキャンプを満喫したい人にもおすすめです。

③昆虫の生活
昆虫の生活面からその特徴を紹介しています。
どうせ初歩的なことしか書いていないだろうから、細密な昆虫画だけを楽しもうと思っていました。
ところが初めて知ることが多くて、とても勉強になりました。
例えば
・アゲハは蝶道といわれる長い定期コースを縄張りとして繰り返し飛ぶ。
・タテハは狭い縄張りを飛び回り、鳥を追い出すこともある。
・クロヤマアアリの巣は3mもの深さになる。
 幼虫の部屋にはワラジムシが共生していることも。
・エゾハルゼミの生息範囲は北海道から九州まで。
・トンボの産卵方式は3種類。
 打水方式だけでなく空中散布方式や植物内部に産み付ける種もいる。
・ミノガの幼虫はメスの蓑の中で生まれると、糸を吐き、風に乗って遠くに飛ばされて行く。

3冊の中では「昆虫の生活」が一番気に入りました。
やみくもに昆虫を追いかけていた少年時代に、もしこの絵本を読んでいたら成果は大きく違っていたことでしょう。
最近話題のNHK「香川照之の昆虫すごいぜ!」に触発されて昆虫採集をしようと考えている親子にはぜひ読んで欲しいです。




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