鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその188~チャングム②

2006-12-29 17:53:35 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りはチャングムパート2です。

先日NHKでチャングムのスペシャル番組を放映していました。
年末の総集編放送のイントロとして用意した番組でしょう。
放映日にはみることができませんでしたが、昨夜ようやく時間がとれみることができました。
リアルタイムでみた妻がチェ尚宮役の女優やミン・ジョンホ役の男優も出てくるよと教えてくれたので、彼らの口から語られるチャングムもおもしろいなと楽しみにしてみ始めました。
結論から言ってこの番組の一番の収穫は「イ・ヨンエの美しさ」でした。
チャングムを演じているときも美しい女優だとは思っていましたが、ファンミーティングに出演したイ・ヨンエの美しさはまさに「輝くばかり」という例えでしか言い表せないほどでした。日本や外国にも美しい女優は山ほどいますし、どこがどう違ってそう見えるのかはまったくわかりません。ただそう見えたのです。なぜなんでしょうね、不思議です。内面からオーラのようなものが湧き出ているのでしょうか。
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お気に入りその187~竹鶴政孝56

2006-12-24 12:36:00 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート56、竹鶴ノート⑥です。

竹鶴ノートを読み終わりました。
今から86年も前に書かれたノートですから多少の読みづらさもやむなしと思っていましたが、結果的には驚くほどスラスラ読めました。摂津酒造経営陣に対し当時未知の技術であったウイスキー製造についての実習報告をするに当たり努めて平易な言葉を選んで書いたからでしょう。わずか数箇所の旧字体漢字以外、立ち止まることなく読み終えました。
若き竹鶴政孝が日本でただひとりウイスキー造りを学んだ技術者としての自信や意気込みをもって書き上げた大作です。それがこれだけ完全な状態で残っていて読むことができるなんて本当に奇跡的なことに思えます。
無理して購入して良かったです。

ノートからとても興味深かった箇所についていくつか書きます。

竹鶴政孝が実習したのは有名銘柄「ホワイトホース」の原酒を造っている3つの工場のひとつ「カンベルトン」の工場でした。
「ホワイトホース」はスコットランドの北部「エルギン」、南部「アイレイ」、「カンベルトン」の3つの工場で造られるモルトウイスキーと「グラスゴー」の工場で造られるグレーンウイスキーをブレンドして(1920年当時は)造られていたそうです。
ハイランドとローランドという性格の違うモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドすることで風味豊かなウイスキーを造ることができる、という今では当たり前の組み合わせを最初の留学時に知ることができたのは素晴らしい経験だったでしょう。
後に余市と宮城峡という2つの蒸溜所を造るきっかけになったことでしょう。

麦芽乾燥炉に使用する燃料についての記述も興味深かったです。
炉に使用する燃料としてこの工場では「ピイト」と「無煙炭」が使われており、これらが麦芽に特別なウイスキーの芳香を加味するため、ウイスキー造りには欠くべからざる材料といえ、そのどちらも産しない日本においてスコッチウイスキーに限りなく近いものを造ることははなはだ困難と思われる、と悩んでいます。
そしてこの致命的な欠陥に対し天日乾燥で麦芽自身の芳香を増した上でコークスで乾燥する方法をノートでは提案しています。
しかし実際には北海道でスコットランドとほぼ同一のピートや無煙炭が産することがその後わかり(余市蒸溜所で今も使っています)、これを知った時の竹鶴の喜びようは大変なものだったでしょう。日本のウイスキー造りに輝かしい未来を見た瞬間だったと思います。
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お知らせ

2006-12-23 10:25:41 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
ブログの更新頻度の変更をお知らせします。
今まではできるだけ毎日更新することを目指してきましたが、業務多忙により週一回程度の更新頻度に減らすことにしました。
よろしくお願いします。



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お気に入りその186~竹鶴政孝55

2006-12-21 09:08:49 | 竹鶴
今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート55、飲み比べです。

晩酌は週に3回くらい。竹鶴17年を中心にいろいろ楽しんでいます。
先日「樽出しウイスキー原酒(55.1%)」が空きましたので、「ブラックニッカ・クリアブレンド・ポケット瓶」をワンポイントリリーフで使い、昨夜から「ザ・ブレンドオブニッカ・セレクション」を飲みはじめました。
それぞれ美味しいウイスキーですが、飲み比べるとブレンダーの意向が見え隠れするところがおもしろいですね。

「樽出しウイスキー原酒」は10~12年のモルトをバッティングしているという説明の通り若さと重厚さを併せ持ったウイスキーに仕上がっているように感じられるところなんかブレンダーの狙い通りですね。

「ブラックニッカ・クリアブレンド」はあくまで飲みやすくまろやかに仕上げていて「クリア」という言葉通りです。和食洋食を問わずどんな食事にもそっと馴染みます。

「ザ・ブレンドオブニッカ・セレクション」は重厚なモルトの味わいが充分楽しめるよう仕上げられていながら飲みやすく、いかにもウイスキー飲み用の本格派です。

いろいろな銘柄を味わってみるのもブレンダーの技を楽しめていいですね。
ちなみに上記の感想は私のスタンダード、竹鶴17年に比べたところがおおいにありますことをご了承ください。
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お気に入りその185~利尻屋みのや

2006-12-20 18:10:08 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「利尻屋みのや」です。

「利尻屋みのや」は北海道小樽市にある昆布製品専門店です。
北海道では良い昆布がたくさん採れるのに、昆布製品の専門店といえばここ以外思い当たりません。ここでしか買えない美味しい昆布製品がいろいろあります。
我が家のお気に入りベスト3は次の通りです。

第1位 「磯の木昆布」
 昆布をペースト状に固めた一口サイズのおつまみです。
 歯応え、味わいが素晴らしく、一度食べ始めると止まりません。

第2位 「ホラ吹きこんぶ茶」
 1センチ角の調味昆布です。
 昆布茶・お茶漬・おにぎり・・・いろいろ使えて便利です。
 利尻屋みのやに行くと必ず「休んでいってください」といって休憩所に案内されます。
 そしてこの昆布を一枚入れてお湯を注いでつまようじを添えて出してくれます。
 とても美味しい昆布茶を味わった後、昆布も食べます。これも美味しい!
 ちなみに我が家では海苔弁当の海苔の代わりにこの昆布を使います。
 ご飯に染み出た旨味は何者にも代えがたい美味しさです。


第3位 「パリパリくろべえ」
 よくおつまみの添え物として入っているパリパリの昆布です。
 前から主役の豆よりこの昆布の方が好きでした。
 昆布だけの製品はここでしか見たことがありません。

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お気に入りその184~フィギュアスケート②

2006-12-19 12:48:47 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、フィギュアスケート②です。

先日のフィギュアスケートグランプリファイナルは残念な結果に終わりました。
高橋大輔、織田信成、浅田真央、安藤美姫、村主章枝の各選手が今シーズン世界一を目指して出場しましたが優勝を逃した上、願っていたベストの演技もできませんでした。
一番残念なのはその原因の主たるものが体調不良と試合直前のドタバタだったこと。
本人もスタッフもベストの状態で試合に望めなかったことは悔しかったでしょうね。
難度の高い技に挑戦して失敗したのとは訳が違います。
今回のことを教訓にして、スタッフのみなさんには選手をベストの体調・ベストの精神状態で試合に望ませることを最大の仕事とあらためて肝に銘じサポートしてほしいと思います。
特に体調管理の第一、食事については長嶋ジャパンのように料理人や食材ごと大会入りすることが理想的です。まるごとの実現は不可能でもそのアイデアの一部でも実現できないものでしょうか。

今回の結果はどうあれ、日本フィギュアスケート界は今、黄金期。
彼らがベストの状態で競い合う姿を想像すると・・・楽しみで仕方がありません。
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お気に入りその183~竹鶴政孝54

2006-12-18 10:35:10 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート54、ニッカ第一号ウイスキー復刻ボトルです。

先日、ネットオークションでこの復刻ボトルを購入しました。
運悪く直前に竹鶴ノート関連で大金をつぎ込んだ後だったので小遣いが乏しくようやくの落札でした。あぁ、危なかった・・・。
出物は毎月ひとつずつ出てくれると予算がたって助かるのですが・・・。

このボトルは昭和59年6月、ニッカが創業50周年を記念して作った第一号ウイスキーの復刻版で、関係者へ配られたもののようです。(ボトルに非売品と銘打たれていますので一般には販売されなかったと思われます。)
昭和9年7月、ニッカの前身、大日本果汁(株)が設立され、それから6年後の昭和15年10月、第一号ウイスキーが発売されました。
第一号ウイスキーの現物は余市蒸溜所のウイスキー博物館に展示されていますし、ホームページでも写真が掲載されています。ニッカのウイスキー造りの歩みを回想する上で無くてはならないボトルです。例え復刻版とはいえそのボトルを自分の部屋に飾ることができるなんて・・・幸せです。
このボトルを眺めながらニヤニヤしている姿は他人から見ると異様ですね。
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お気に入りその182~鬼平犯科帳42

2006-12-16 14:36:14 | 鬼平
今回のお気に入りは、鬼平犯科帳パート42、「鬼平に乾杯!」です。

ブログで鬼平について書くのは久しぶりです。
最近は劇画版「鬼平犯科帳」をベッドに入ってからの楽しみにしていますが、今日は並行して読んでいる本について書きます。
題名は「鬼平に乾杯! 鬼平を読む・楽しむ・極める」です。
この本の著者は吉野準さんという方です。
1934年北海道生まれ。警察庁入庁後、香川県警本部長、警察庁次長、警視総監などを経て、現在、日本道路交通情報センター理事長だそうです。
吉野さんについては法人会が毎月発行している「ほうじん」という冊子に「鬼平と警察」についておもしろいエッセイを長く連載していましたので、役人あがりにしては随分くだけた、話のわかる人ということでファンでした。
鬼平犯科帳に出てくる事件の捜査方法を警察の眼で検証してみたり、平蔵の人心掌握術を警察の組織に置き換えてみたり・・・単なる文筆家が書くものとは一風変わっていておもしろかったです。
その連載も最近終わってしまい残念に思っていました。
できればあのエッセイが本にならないかなぁと思いネット検索をしていると「鬼平に乾杯!」が10年も前に出版されているとのこと。早速探すと古本しかなくようやく購入し読み始めたところです。
内容は連載エッセイと同じ路線。とても興味深い話が続いています。

ちなみに最近知ったのですこの本は題名を変えて「鬼平学入門―鬼平を読む・楽しむ・極める」として中公文庫からでているとのこと。(写真参照)
もうちょっと早く知っていればよかったのに・・・。
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お気に入りその181~フィギュアスケート

2006-12-15 09:36:45 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、フィギュアスケートです。

明日明後日とフィギュアスケートのシーズンNo.1を決める「グランプリファイナル」があります。
世界グランプリを上位で勝ち抜いた男女各6人の競いの場に日本人男子2人女子3人が登場するのですから例年以上に楽しみにしています。

聞くところによると男子フィギュアは最強を誇った選手が引退したことで群雄割拠の戦国時代に突入しており高橋大輔、織田信成両選手の優勝の可能性もあるとのこと。
華麗なステップとは裏腹に大胆なジャンプで一発勝負をかける高橋選手とまだ少年っぽさを残しながら柔らかく美しいジャンプを見せる織田選手の2人には是非がんばってほしいです。

女子フィギュアは申し分なく日本の独断場で表彰台を日本人が独占する勢いです。
浅田真央、安藤美姫両選手はハイレベルなジャンプの成否が勝負の分かれ道です。両者共に成功すれば優勝を望めるとあってこちらも手に汗握る観戦になります。
そして村主章枝選手。彼女はジャンプが苦手で3回転-3回転のコンビネーションジャンプを跳べません。その上、身体の硬さから今やスタンダードになりつつあるビールマンスピンもできません。そんな彼女が常に世界上位に食い込むことができているのは、フィギュアスケートという競技がアクロバッティックな動きだけでなく高い芸術性を求めている競技である証です。「美しさ」「芸術性」という評価するのがとても困難な領域に挑んでいる彼女への評価はそれゆえとても気になります。

いずれにしても全ての選手が自己ベストを更新できるすばらしい出来で終われることを一番に願っています。
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お気に入りその180~竹鶴政孝53

2006-12-14 19:31:31 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート53、サントリー角です。

昨夜の忘年会で飲み放題にセットされているウイスキーの銘柄をウエイターに確認したところ、サントリー角との返事。
ビールでお腹がきつくなっていたので、久しぶりに角サンをロックで頼みました。
20数年前に飲んだときはのどにぐっとくる辛口のためストレートではちょっと飲みづらかったのですが、ロックの口当たり・のど越し・・・とても美味しくてびっくりしました。
ずいぶんブレンドを変えましたね。かつての面影がまるで無い、スーパーニッカのようなまろやかなブレンドです。
これなら確かにハーフロックでもいけちゃいますよね。
もし私が熱狂的ニッカファンでなかったらフラフラとサントリー寄りになるところでした。
理性のあるうちにかろうじて角サンロックを2杯で切り上げ、無理をしてビールに戻しました。本当とても美味しかったです。
いつからこんなにブレンドを変えたのかを知りたくてちょこっと調べてみました。

昭和12年、寿屋は「サントリーウイスキー角瓶」を発売しました。
ピート臭が少なく、辛口でしっかりとした味わい。繊細でありながら豊かでもあるその香味は、発売後すぐに多くの人々の心を捉えたそうです。
当時の正式な名称は「サントリーウイスキー12年もの化粧瓶入り」。それから現在に至るまで、このボトルに「角瓶」と書かれたことは一度もなく、正面ラベルにある名前らしきものは「Suntory Whisky」のロゴのみ。
なんと「角瓶」は単なる愛称に過ぎなかったのです。どれだけ親しまれてきたかがよくわかるエピソードです。

平成元年、従価税制度及び級別制度が廃止され、酒類全般の値段が一挙に下がりました。角瓶の値段も3,500円から1,980円になりました。同時に角瓶はその中味を変えました。日本人の食がライト嗜好に変わりつつあったことを受け、アルコール度数を43度から40度に下げ、コクがありながらもすっきりとキレの良い香味を実現しました。

まさにウイスキーは生き物です。時代と共に人が変わるように、ウイスキーもまた変わらなければならなかったのでしょう。誕生してから50余年守り続けたブレンドを変えた瞬間はまさにそこだったようです。

誕生からほぼ70年をむかえた国民的ウイスキー角サンは時代に合わせこれからも変わり続けるのでしょうね。すばらしいドラマを知ることができてうれしかったです。


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