goo blog サービス終了のお知らせ 

鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代半ばのオヤジがお気に入りを書いています。

番外 大変お世話になりました

2025-04-24 12:01:58 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
2025年11月にgooブログが終了するというお知らせをいただきました。
2006/5/9からブログを書き始め、現在まで更新回数は2414回。
gooブログさんにはちょうど19年間、大変お世話になりました。
電子的日記の長所である「○○をいつ書いたか」を検索できる機能がとても便利で、よく使わせてもらったものです。
ご紹介いただいた複数の引っ越し先の中からはてなブログさんを選び、引越手続きをしました。
引越データをダウンロードして、はてなブログさんでアップロードするだけ。
いとも簡単に終了。
カテゴリー分けや写真移行も完璧に移行され、よーし新天地でも継続しよう!と意欲がわきました。
完璧なお膳立てをしていただき感謝いたします。
改めてこれまでのサービス提供ありがとうございました。

なお、今回のような完璧なお膳立ては当たり前ではありません。
以前仕事で使っていたタウン〇ージのブログが閉鎖したときはさんざん交渉してようやくブログデータのダウンロードデータを提供してもらいました。
写真データの提供も引っ越し先へのデータ移行案内も無しでした。
勝手にどうぞという姿勢に腹が立ちました。
特別にいただいたブログデータも結局は生かせず、仕事ブログを再開できませんでした。
これをお読みのみなさん、gooさんの丁寧な仕事は当たり前ではないことをご理解いただきたいと思います。



お気に入りその2414~ミネルヴァ計画

2025-04-21 12:19:05 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは「ミネルヴァ計画」です。

SF小説の世界で超有名な「巨人たちの星」シリーズの最新刊が出ました!
「月面で発見された宇宙服の男は5万年前に死んでいた」というショッキングな始まり方をした「星を継ぐもの」から「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」「内なる宇宙」までぶっ続けで読んだのはいつだったかな?
ブログ検索すると簡単に判明。
2011年でした。
そのときのブログに第5巻「Mission to Minerva」が2005年に発行されているのにまだ翻訳されていないことが書かれていました。
お気に入りのシリーズの最終巻を14年待ってようやく読むことに。
第4巻の翻訳版が発行されたのは1997年らしいので、第4巻を新刊で読んだ方は私の倍の28年も待ったことになります。
シリーズ4巻を読んで長く待っていたファンのために「ミネルヴァ計画」の冒頭にはこれまでのストーリーが紹介されており、安心して読めます。
現在半分を過ぎたところを読んでいます。
まだ割とオーソドックスなパラレルワールド体験がつづられているばかりで目新しさはありませんが、噂によるとこれから興味深い展開が待っているそう。
楽しみにして読み進めています。





お気に入りその2413~バスブックスタンド

2025-04-14 12:12:22 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、バスブックスタンドです。

10年以上前から読書をしながら半身浴をしています。
毎朝4時に起きてお風呂を用意して30~40分の読書タイム。
理系の読み物がメインですが、小説や絵本も読みます。
今年に入って本の整理を何回かに分けてしましたが、スローペースとはいえ毎日読んでいれば自然と本は増えます。
読後、再び読むと思われる本以外はブックオ〇に持っていきます。
自分が興味を持って読んだ本を他の人にも格安で読んでもらいたいというのが理由です。
そのためにはきれいな状態で読み終えるようにブックカバーをして読んでいます。

ところがこれまで読書中にうっかり居眠りして数冊を水没させたことがあります。
水没した本はもう元には戻りません。
本に申し訳ないことをしたと反省しきり。
でも数年に一度やっちゃうのです。
数年に一度の水没事故の陰には、数か月に一度のハッとする瞬間があります。
水没を根絶するために良い方法を考えていたときに良いものを見かけました。
「バスブックスタンド」というものです。
浴槽に設置して本を置いて読書できます。
カタログにあるように手放しで読書はできませんでしたが、持ち手が緩んでも本が閉じるだけで水没を防げます。
こうして最近はついうっかりのない読書タイムを楽んでいます。

半身浴をしながら読書をしている方にぜひおすすめします。



お気に入りその2412~狂言鑑賞

2025-04-11 12:26:53 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは狂言鑑賞です。

妻の希望で狂言を鑑賞してきました。
野村万作の芸歴90周年を記念しての舞台とのこと。
前説で若い狂言師の方が90年生きるだけでも大変なのに芸歴が90年とは奇跡のようなものと言っていました。
まさにその通り。
万作と同じ1931年生まれの私の父が5年前に89歳で亡くなったときにずいぶん長生きしたなと思ったのですから、同い年の万作がいまだに現役で演じていることはまさに奇跡以外の何ものでもありません。
彼の舞台をしっかり目に焼き付けてきました。
前説でもう二点、狂言は10分、15分という短いものもあるのに、本日万作が演じるのは50分もの長時間ものであり、さらに面白おかしい話が多い中で、主人が従者に人を斬ることを命じる場面から始まることも異例であると、見どころをしっかり教えてくれました。
足の運びこそ少し大変そうでしたが、声と表情は他の追随を許さない見事なものでした。
「人間国宝」と言葉では知っていましたが、こういう方が国の宝なのだと初めて実感しました。
これからもお元気であまり無理をせずにご活躍されることを願っています。

第二部は萬斎・裕基親子がW主演の30分ほどの舞台でした。
あくまで万作の第一部を立てつつ、次代への期待を感じさせてくれました。
こうして芸が継承されてきたし、これからも続いていくんだなと実感しました。

今回、伝統芸能の様式美を体感することで、その価値を改めて強く認識することができました。
せりふ回しが古風過ぎて半分ほどしか理解できませんでしたが、きっとこんなことを言っているんだろうなと想像することはできました。
考えてみると、絵画鑑賞や音楽鑑賞のときに画家や作曲家、演奏家が表現しようとしていることの極わずかしか理解できないのですから、狂言も同様に考え、極わずかでも理解できれば良いのだと思いいたりました。
また芸術鑑賞とは芸術家の魂を作品を通して感じることだ、と聞いたことがあります。
そういう面でいうと今回は野村万作の魂をしっかり感じることができたと思います。

妻は歌舞伎をテレビでときどき観ています。
次は歌舞伎公演に行こうといわれるのではないかな。







お気に入りその2411~昆虫標本

2025-04-07 12:55:17 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは昆虫標本です。

先日、ひさしぶりに昆虫標本を購入しました。
といってもこれでようやく二つ目。
どちらも図鑑や動画ではよくわからないので実物を購入してたっぷり観察しました。

一つ目は5年前に購入したモルフォチョウ。
羽は美しく輝き、角度を変えると色を変えます。
これが鱗粉の色ではなく、光の干渉と回析により発色する構造色だというのですから驚き。
原理を知った上で見ても何とも不思議です。

そして今回購入したのはスカシマダラ。
羽が見事なほどに透明で、さらにほとんど光を反射しないというのですから不思議。
これもまた実際に手元で角度を変えつつ光を照らしてみないとその凄さが分かりません。
研究者によると、羽の表面の不規則なナノ構造が光の反射を妨いでいるのだそうです。

どちらもその原理を応用していろいろ便利な製品が開発できそうです。
これからも生物の不思議な原理には教わることがたくさんあることでしょう。
とても楽しみです。

昆虫については標本ではありませんがフィギュアが2点手元にあります。
マンガ・ワンピース・空島編でルフィが捕ったアトラスオオカブトとそのときにチョッパーと話していたヘラクレスオオカブトの実物大フィギュアです。
この2体は手に持ってそのボリュームを体感したかったので、標本という訳にはいきませんでした。
ずっしりとした感覚はまさにルフィになった気分です。





お気に入りその2410~リサイクルショップ

2025-03-31 12:49:23 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りはリサイクルショップです。

先日リサイクルショップ3件を回りました。

1件目はセカンドストリー〇。
娘夫婦が新婚時代に使っていた食卓テーブルとイスのセットと妻の年代物キャラクターごみ箱を持ち込んですべて引き取ってもらいました。
ごみ箱は少々傷があったのでどうかなと思いましたが引き取ってくれて助かりました。

2件目はおたから〇。
母の遺品であるオーストリッチのバッグ11点。
ほとんどが未使用で袋に入っていました。
ワシントン条約の影響?で1点も引き取れないとのこと。残念。

3件目はブックオ〇。
おたから〇で引き取ってもらえなかったバッグを持ち込んだところ、全部引き取ってくれました。
遺品整理が少し進み、助かりました。

今回、不用品の中でも容量の大きいものが片付き一安心です。
ごみとして出すのにもお金がかかるので、安くても引き取ってくれただけマシです。
さてさて私の部屋も本棚の整理をしなくてはなりません。
蔵書の内、もう読まないであろう本が何割かありそうです。
というか、こんなにたくさんの本を読み返すのは無理。
ただ眠らせておくなら古書店経由で他の方に読んでもらう方がずっとマシ。
さっさと着手しましょう。





お気に入りその2409~デコちゃんが行く

2025-03-24 12:42:25 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは「デコちゃんが行く」です。

新聞で「デコちゃんが行く ~袴田ひで子物語」が紹介されていました。
袴田巌死刑囚が再審でついに無罪を勝ち取ったのは、決してあきらめなかった姉・ひで子さんの力が大きかったと思います。
1966年に事件が発生してから、検察が上告を放棄して無罪が確定するまでに58年もかかっています。
こんなに年数がかかってしまっては、例え冤罪が晴れても人生をやり直す時間がありません。
矛盾だらけの主張でここまで裁判を長引かせた検察の態度を思い出すたびに腹が立ちます。
司法制度を早急に改革して欲しいと改めて願います。
90歳を超えてなお元気いっぱいの姉・ひで子さんの映像を見る度に、間に合って良かったと思わずにはいられません。
ひで子さんを主人公にしたマンガがあると知り、すぐに読むことにしました。

事件の詳細については何度もニュースになったので割愛します。
ひで子さんは幼い時から自立した女性で、仕事に励むキャリアウーマンでした。
税務署に勤務していましたがお茶くみばかりさせられることに納得できず、会計事務所に移りバリバリ働いていました。
その後ある会社の経理を任されていたころに弟が逮捕されます。
事件の前後の弟の様子から絶対に無実だと確信したひで子さんは検察と闘う決意をします。
それから60年近くも闘い続けてこられたのは持って生まれた彼女の強い精神力のおかげでしょう。
一時期、お酒におぼれた時期があったそうですが、弟のためにときっぱりやめたそうで、ここにも精神力の強さがうかがえます。
そして60歳を前にして賃貸マンションを建て、その収入を返済に充て、20年近く経って返済が終わり、ようやく自身が住むことができ、今は弟と暮らしているというエピソードも確たる信念のもとに生きるひで子さんらしいと思いました。
もし自分ならここまで闘えるか自信がありませんが、ひで子さんの生き様を教科書として、少しでも近づけるように生きていこうと思います。





お気に入りその2406~僕には鳥の言葉がわかる

2025-03-17 12:26:54 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは「僕には鳥の言葉がわかる」です。

鈴木俊貴さんの「僕には鳥の言葉がわかる」はシジュウカラの鳴き声が言語であることを証明する過程を描いた科学エッセーです。
NHKでも特集されていました。
「警戒しろ、集まれ」というとシジュウカラたちは警戒しつつ集まり、敵を威嚇します。
「ヘビだ」というと幼鳥たちは巣から飛び出します。
「カラスだ」というと幼鳥たちは黙り込み身を伏せます。
10年以上の歳月をかけてそれらをひとつひとつ観察と実験で証明した著者の努力に世界中の科学者が称賛を送りました。
科学会では「言語はヒトにしかない、動物の鳴き声は感情を表しているだけ」といわれてきましたが、著者はそれは誤りであり、今後は動物言語学として研究しようと世界に呼び掛けました。
これまでもクジラの鳴き声は言語ではないかと言われていましたが、明確に証明されるには至っていないようです。
それはシジュウカラのような観察と実験が困難だったからでしょう。
動物言語学は観察と実験が可能な動物から基礎固めをしていくと良いと思います。
妻に話したらセキセイインコの鳴き声は場面ごとに決まっており、明らかに言語だったと言っていました。
個人的には、集団での意思疎通に長けているカラスが良い実験対象になると思います。
言語の研究なので鳥のような口数の多い動物から研究に入ると良いと思います。
動物言語学が世界中で研究され、いつか犬と話をしたいものです。





お気に入りその2406~死の貝

2025-03-14 12:17:57 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは死の貝です。

日本三大ノンフィクション小説に選ばれ、先ごろ復刊した「死の貝 ~日本住血吸虫症との闘い」を読みました。
(他の二冊は「八甲田山 死の彷徨」「羆嵐」)
お腹が膨れ、体力が落ち、亡くなる者も少なくない謎の地方病がありました。
働き手の多くが倒れ、廃村の危機から役所に訴え出る村もありました。
多くの研究者によりその謎が徐々に解明され、地方病には「日本住血吸虫症」という名が付けられ、100年の後ようやく根絶することができました。
本書はその闘いの記録です。

日本住血吸虫症は幼いときにかかると成人年齢になっても少年時代の体格と知能のまま成長が止まってしまったり、脳に入るとてんかんなどの症状を引き起こしたりもする恐ろしい病気です。
かつてこのような病気があったことを知りませんでした。
戦前から戦中、戦後にかけて物資不足や資金不足、政情不安などの影響を受けながらも研究者たちは謎の死病の解明を目指します。
以前読んだ「清浄島」は孤島で発生したエキノコックス症と研究者の闘いが描かれていました。
あのときは島の死病がすでに解明されている病気だと特定できたことから、過去事例を参考に対策を進めることができました。
今回の病気は病原から経路までが複雑だったため何人もの研究者が少しずつ解明し、おおがかりな対策をするしかありませんでした。
肝臓に巣くいヒトの栄養を横取りしているのが新種のセンチュウ類であり、その成長過程が複雑であることや、その過程で重要な役目をするのがこれまた新種の貝でした。
さらにそのすべてが解明された後も、感染すると知りながらも田んぼに素手や素足を入れなければ生活ができない農家の実情や、水陸両方で暮らせる小さな貝が広範囲に無数に生息する実情などに戦争が重なり、読んでいる側にしてもどうしたら良いかわからぬまま文字を目で追うばかりでした。
川岸を数キロにもわたりコンクリートで固めて貝を退治する強硬策も各地で実施されました。
特効薬の開発もあり、じわりじわりと感染者が減り、明治中期の初報告がら100年少々で感染者ゼロを達成しました。
これは世界で唯一日本だけが成し遂げた金字塔です。
諸外国は今も日本住血吸虫症に苦しめられており、日本の技術指導と薬品提供を必要としています。

今、日本で何の心配もなく素足で小川に入ることができるのは先人たちの100年にも及ぶ苦労があってのことだと知りました。
そしてそれは諸外国では当たり前でないという事実も知りました。

最後に本書とは別の話です。
日本三大ノンフィクション小説を冒頭で紹介しましたが、個人的に吉村昭の「三陸海岸大津波」を挙げたいと思います。
東日本大震災で東北の海岸線が大津波に飲まれたことは記憶に新しいですが、これまで何度も何度も大津波が来襲していたことを克明に描いたのが「三陸海岸大津波」です。
この本が地元の学校や防災訓練で活用されていたら被害は少なかったと思います。
今は生々しくて扱えないかもしれませんが、被災世代から次の世代に移ったときには語り部として活用すべき一級の資料です。





お気に入りその2405~清塚信也

2025-03-10 12:17:31 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは清塚信也です。

先週の金曜日「清塚信也 with NHK交響楽団メンバー~カラフル・ミュージック・ツアー~2025」に行ってきました。
以前から妻がNHKの「クラシックTV」という番組を観ており、時々一緒に観ていました。
その番組の進行役が清塚信也。
プロの演奏家なのに面白おかしくクラシック音楽を解説してくれる多彩な才能を持った方だと感心して観ていました。
そんな彼のコンサートですから、きっとさだまさしのように語り半分、演奏半分の爆笑コンサートだろうと思い、楽しみにして行ってきました。
実際は語り4割、演奏6割ほどで演奏の方が若干多かったように思います。
これまでクラシックのコンサートは何回か聴いてきましたが堅苦しいものばかりでした。
今回は奏者みんなが最初からニコニコしながら登場し、最後まで観客を楽しませることに徹した実に柔らかいものでした。
ああいうクラシックコンサートなら子どもたちも楽しめると思います。
そして大人もしかめっ面で分かったような顔をして聴かなくても良いのだと安心できると思います。
とても素敵な取り組みです。
演奏の前の曲紹介が分かりやすいのはもちろん、合間の語りや奏者の紹介が爆笑エピソード付きだったり、アンコールの段取りを勝手につけてくれたりでとても楽しかったです。
さらにアンコール時は写真撮影、ビデオ撮りを推奨してくれたのには驚かされました。
清塚さんは「SNSで褒めてよ!」って言っていましたが、こんなに楽しくて本格的なクラシックコンサートなら誰だって褒めるでしょ!
私も写真を撮っちゃいました。
地下鉄への帰り道「来年も行きたいね」と言っている方がいましたが「私も!」と声を掛けたくなりました。