今回のお気に入りは、「世界のサメ大全」です。
以前「世界のサメ大全」と言う本のアソビ心溢れる仕掛けについて書きました。
今回は肝心の中身について書きます。
100種以上のサメを1種1種丁寧にイラストを交えて解説しています。
さすがにサメ愛好家を自認するだけあってイラストと解説文のどちらも著者の熱意を感じました。
また近縁種が並んでいるのでどこが違うのかに注意しながら読むこともできました。
著者は人を襲うサメは10%ほどしかいないと書いていますが、元々獰猛なサメだけでなく、気が弱いサメも身の危険を感じると人を襲うことがあるとか、目に映るものは何でも食べるサメがいると書かれるとやはり心配です。
著者のようなサメ愛好家ではない私たちは、サメらしき魚には近寄らないことが一番と思いました。
サメは4億年前からいるそうです。
さらに言えば4億年もかけていろいろな姿に分化しており、その生き物としての多彩さに驚かされました。
中でも印象的だったものを自分用にメモを残します。
・ジンベイザメの食道は数センチしかないため、うっかり口に入った大きな魚を飲み込むことはない
・オナガザメは長い尾を振り回して獲物を攻撃するが、強烈過ぎて時には真っ二つにすることもある
・インドシュモクザメは頭部の幅が広い
胎内にいる子どもは頭部を後ろに折りたたんでいる
・ウチワシュモクザメは海藻を食べる
胃の半分を海藻が占めていたという報告もある
・一般的にサメは泳ぐことでエラに水を通して呼吸している
ポートジャクソンネコザメは5つあるエラ孔の内、一番前のエラ孔で水を取り込み、残りの4つの
エラ孔から水を出すことで泳がずに呼吸できる
アラフラオオセは目の後ろにある噴出孔を利用して呼吸ができる
・ネズミザメ科のサメには奇網という毛細血管網があるため体温を高めに維持することができる
これが高速運動を可能にしている
・オオメジロザメは淡水域でも生きられる数少ないサメ
ミシシッピー川の河口から2800km、アマゾン川の河口から3700kmの地点で観察されている
・テングヘラザメはオスメス両方の交尾器を持っている
カタツムリのように雌雄同体で、オスの役割、メスの役割のどちらもできる
・シロワニは胎内の子どもに無精卵をエサとして食べさせ、さらに子ども同士は共食いして育つ
読み終えて振り返ると、1種1種のサメの解説以外にも印象的な記述がありました。
サメ界最強のホホジロザメは海中の食物連鎖ピラミッドの頂点に君臨していると思っていましたが違うそうです。
海中ではシャチが最強であり、その頭脳とチームワークでホホジロザメをおもちゃにすることもあるそうです。
またサメは一般的にアンモニア臭が強く食用に向きませんが、美味しくて食用に向く種もある上、日本以外にもサメを食べる習慣があるそうで、著者曰くサメが人を食べるよりはるかに多くのサメが人に食べられているとのこと。
そのため絶滅の危機にあるサメもいるとか。
本書はまだ出たばかりなので未読の方は多いはず。
生き物好きにはたまらないサメ愛溢れる本です。おススメですよ!
以前「世界のサメ大全」と言う本のアソビ心溢れる仕掛けについて書きました。
今回は肝心の中身について書きます。
100種以上のサメを1種1種丁寧にイラストを交えて解説しています。
さすがにサメ愛好家を自認するだけあってイラストと解説文のどちらも著者の熱意を感じました。
また近縁種が並んでいるのでどこが違うのかに注意しながら読むこともできました。
著者は人を襲うサメは10%ほどしかいないと書いていますが、元々獰猛なサメだけでなく、気が弱いサメも身の危険を感じると人を襲うことがあるとか、目に映るものは何でも食べるサメがいると書かれるとやはり心配です。
著者のようなサメ愛好家ではない私たちは、サメらしき魚には近寄らないことが一番と思いました。
サメは4億年前からいるそうです。
さらに言えば4億年もかけていろいろな姿に分化しており、その生き物としての多彩さに驚かされました。
中でも印象的だったものを自分用にメモを残します。
・ジンベイザメの食道は数センチしかないため、うっかり口に入った大きな魚を飲み込むことはない
・オナガザメは長い尾を振り回して獲物を攻撃するが、強烈過ぎて時には真っ二つにすることもある
・インドシュモクザメは頭部の幅が広い
胎内にいる子どもは頭部を後ろに折りたたんでいる
・ウチワシュモクザメは海藻を食べる
胃の半分を海藻が占めていたという報告もある
・一般的にサメは泳ぐことでエラに水を通して呼吸している
ポートジャクソンネコザメは5つあるエラ孔の内、一番前のエラ孔で水を取り込み、残りの4つの
エラ孔から水を出すことで泳がずに呼吸できる
アラフラオオセは目の後ろにある噴出孔を利用して呼吸ができる
・ネズミザメ科のサメには奇網という毛細血管網があるため体温を高めに維持することができる
これが高速運動を可能にしている
・オオメジロザメは淡水域でも生きられる数少ないサメ
ミシシッピー川の河口から2800km、アマゾン川の河口から3700kmの地点で観察されている
・テングヘラザメはオスメス両方の交尾器を持っている
カタツムリのように雌雄同体で、オスの役割、メスの役割のどちらもできる
・シロワニは胎内の子どもに無精卵をエサとして食べさせ、さらに子ども同士は共食いして育つ
読み終えて振り返ると、1種1種のサメの解説以外にも印象的な記述がありました。
サメ界最強のホホジロザメは海中の食物連鎖ピラミッドの頂点に君臨していると思っていましたが違うそうです。
海中ではシャチが最強であり、その頭脳とチームワークでホホジロザメをおもちゃにすることもあるそうです。
またサメは一般的にアンモニア臭が強く食用に向きませんが、美味しくて食用に向く種もある上、日本以外にもサメを食べる習慣があるそうで、著者曰くサメが人を食べるよりはるかに多くのサメが人に食べられているとのこと。
そのため絶滅の危機にあるサメもいるとか。
本書はまだ出たばかりなので未読の方は多いはず。
生き物好きにはたまらないサメ愛溢れる本です。おススメですよ!