今回のお気に入りは、向田邦子です。
先日書店で「向田邦子を読む」という文春ムックを見かけ、即購入。
表紙の「原田マハと向田和子の対談」という文字が目に入ったからです。
お気に入りの原田マハが、これまたお気に入りの向田邦子のことをどう見ているのかを知るチャンス!と思いました。
この対談、読んで良かった。
あの名作「キネマの神様」は、向田邦子の文体を意識して書いたことを知りました。
憧れますよね、向田の文体。
名人芸ですもの。
対談にはさらに向田和子が原田のファンであることも明かされており、何の関係もありませんが妙にうれしかったです。
また直木賞受賞の短編3編を久しぶりに読み、名人芸に浸れたことも良かったです。
ドラマ「トットてれび」で向田を演じたミムラが、向田の大ファンであることを知りました。
ドラマ収録時に、あまりに入れ込み過ぎて向田が憑依したのではないかという状態におちいったというエピソードは興味深かったです。
彼女の迫真の演技を是非とももう一度観なくては、と思いました。
※先日ミムラが改名しました。
そのときに「ミムラ」がムーミンに登場する「ミムラ姉さん」からとった名前だったと知りました。
妻は知っていたので、多くの人が知っていたのでしょうね。
向田邦子・作、森繁久彌・語りの伝説のラジオエッセイ「森繁の重役読本」の脚本を数編ですが読むことができたことはラッキーでした。
まだまだ文章修業中だったであろう若い向田が、父をモデルにして、苦心惨憺、ストーリーをひねり出している姿が目に浮かぶようでした。
「娘の詫び状」というエッセイでは、全くムダのない名人芸を堪能しました。
「父の詫び状」の出版前日に自分がガンだったことを母に告白したことや、「父の詫び状」で家族の内情を暴露したことが大不評をかい、この手のものを二度と書かないと誓わされたことなどが書かれています。
本書には次から次に向田ファンが登場します。
わずか数年前から読み始めたので知りませんでしたが、「向田邦子」というはひとつのブランドだったのですね。
美しく聡明で自分を確立している女性。
脚本やエッセイ、小説で世に名を轟かせた上、料理やファッションでも注目される。
まさにスーパーレディ。
彼女が女性たちのカリスマとなり、ブランド化されたことは当然でしょう。
そしてその才能が突如として失われたことに男性たちがうろたえ、伝説となったことも当然でしょう。
本書を読んで向田作品を読みたくなりました。
まだ新しいファンなので、わずか3冊しか読んでいません。
こんなに素晴らしい作家の作品を、これからたくさん読むことができると思うととても幸せな気分です。
次はどれにしようかな?
とりあえず古書店に行って背表紙をながめつつ考えるとしましょう。
先日書店で「向田邦子を読む」という文春ムックを見かけ、即購入。
表紙の「原田マハと向田和子の対談」という文字が目に入ったからです。
お気に入りの原田マハが、これまたお気に入りの向田邦子のことをどう見ているのかを知るチャンス!と思いました。
この対談、読んで良かった。
あの名作「キネマの神様」は、向田邦子の文体を意識して書いたことを知りました。
憧れますよね、向田の文体。
名人芸ですもの。
対談にはさらに向田和子が原田のファンであることも明かされており、何の関係もありませんが妙にうれしかったです。
また直木賞受賞の短編3編を久しぶりに読み、名人芸に浸れたことも良かったです。
ドラマ「トットてれび」で向田を演じたミムラが、向田の大ファンであることを知りました。
ドラマ収録時に、あまりに入れ込み過ぎて向田が憑依したのではないかという状態におちいったというエピソードは興味深かったです。
彼女の迫真の演技を是非とももう一度観なくては、と思いました。
※先日ミムラが改名しました。
そのときに「ミムラ」がムーミンに登場する「ミムラ姉さん」からとった名前だったと知りました。
妻は知っていたので、多くの人が知っていたのでしょうね。
向田邦子・作、森繁久彌・語りの伝説のラジオエッセイ「森繁の重役読本」の脚本を数編ですが読むことができたことはラッキーでした。
まだまだ文章修業中だったであろう若い向田が、父をモデルにして、苦心惨憺、ストーリーをひねり出している姿が目に浮かぶようでした。
「娘の詫び状」というエッセイでは、全くムダのない名人芸を堪能しました。
「父の詫び状」の出版前日に自分がガンだったことを母に告白したことや、「父の詫び状」で家族の内情を暴露したことが大不評をかい、この手のものを二度と書かないと誓わされたことなどが書かれています。
本書には次から次に向田ファンが登場します。
わずか数年前から読み始めたので知りませんでしたが、「向田邦子」というはひとつのブランドだったのですね。
美しく聡明で自分を確立している女性。
脚本やエッセイ、小説で世に名を轟かせた上、料理やファッションでも注目される。
まさにスーパーレディ。
彼女が女性たちのカリスマとなり、ブランド化されたことは当然でしょう。
そしてその才能が突如として失われたことに男性たちがうろたえ、伝説となったことも当然でしょう。
本書を読んで向田作品を読みたくなりました。
まだ新しいファンなので、わずか3冊しか読んでいません。
こんなに素晴らしい作家の作品を、これからたくさん読むことができると思うととても幸せな気分です。
次はどれにしようかな?
とりあえず古書店に行って背表紙をながめつつ考えるとしましょう。